1 / 13
澤野千疾
第一話
しおりを挟む
この世界には3つの性が存在する。α(アルファ)、β(ベータ)、Ω(オメガ)である。
さらにそこには男と女が存在し、ダイヤ型の人口比率を形成する。
人口の約1%の比率で存在する優性遺伝子のαの男女、同じく人口の約1%の比率で存在する劣性遺伝子のΩ男女、そして人口の98%を占めるβの男女。
文明は進んだが、この世界は本能に支配されている。αは群れのボス、βは社会を支える働き蜂。Ωは時代のボスを産み落とす道具でしかない。更にαとΩはお互いにひきつけあう。αを産むのはΩだ。遺伝学上の神秘で、βはαを産み落とすことができない。
そしてどんなに平等を謳っても、Ωが抱える本能、発情期の前ではすべてが吹き飛ぶ。
3カ月に一度の周期でΩを襲う発情期。性的成熟を迎える16歳から~20歳の間に始まり、出産不可能な(βの女性なら閉経と呼ばれる)年齢に達するまでそれは続く。
Ωは男女ともに妊娠出産をする。またαは男女ともに、妊娠出産はなく、種を植え付ける存在だ。αはΩの発情期に個体から発散されるフェロモンにより、性的情動を誘発される。
それはΩが子供を産む道具としてしか扱われていなかったことや、性的捌け口として長く虐げられていた歴史が証明する。このフェロモンはβには感じることができず、βによるΩへの強姦事件は少ない。
また、αとΩには番というものが存在し、番になったαとΩは他の個体のフェロモンには誘発されなくなる。逆を言えば番を見つけたαは番以外には発情しなくなりΩは子供を産むことができなくなる。それはどちらかの死亡かαからの解放でしか解除されない。
つまりこの世を動かすのはαとΩでβはその恩恵や被害を受けるしかない存在なのだ。βは男は出産しないし、女は種付けはできない。つまり男と女が結婚し、子供を女が産んで育てる。男は子供を産めないし、発情期も存在しない。まあ、逆にいえばいつでも発情期とも言えるんだが。
それでも今の世の中は科学が進んで、発情期のフェロモンを抑える薬も存在する。
発情期を言い訳に強姦罪が無罪になることはないし、逆にΩを擁護している。それでもαは優秀な者が多いし、Ωは美しい男女が多い。βは良くも悪くも平均的と言っていい。もちろん中には優秀な者も愚鈍な者も美しいものもいるけれど、βとしてはと注釈がつく。そんな感じだ。つまりβと本気で添い遂げるαとΩはほぼ存在しない。
βにとってαとΩは近くて遠いお隣さんなのだ。
そして俺、澤野千疾は平凡なβでもマイノリティな存在、所謂同性愛者だ。いうなれば排泄器官でしかないところをセックスに使うわけだ。Ωは立派な生殖器官だから、排泄器官ではないし、そこを使っても当たり前の出来事だ。βの俺は本能に逆らう存在ってわけだ。子供を作ろうとしないとこに俺は生存競争に負けた存在であるのかもしれない。
そしてここはそんなマイノリティなβの集う、発展場に近いBARだ。ここで出会って、恋人になるかセフレになるか、それは自由というわけだ。俺は溜まっているのだ。
そんな若い性を持て余す俺は社会人二年目の24歳だ。当然のごとく女性経験は皆無。男性経験は童貞を失った大学時と、その後、ここで何回かお手合わせしたその場限りの男くらいか。ちなみにまだ処女で、処女を失う覚悟はできていない。俺は女に勃起しないだけで性的にはタチのつもりでいる。
いや、そのつもりでいたんだ。この日までは。
俺はカウンターで水割りを飲んでいた。そこに腰を落ち着けて20分くらい経った頃だ。
ドアベルが鳴って誰かが入ってきた。その瞬間ざわざわとしたざわめきが波のように店内に広がる。
扉に背を向けていた俺は気付くのが遅れた。
よほどの男前が入ってきたのかと、ようやく振り返ろうとした時に低い声が俺の上から落ちてきた。
「隣に座ってもいいかな?」
俺はその声の主を見ようと顔をあげた。
一瞬言葉を失った。そこにはここにいるはずのない、αがいた。
俺より2、3歳は年上に見える、ひときわ背の高い、重厚な体躯。非常に整ったマスク、綺麗な黒髪に意志の強さを表す黒い瞳。かなり高級そうなスーツ。洗練された所作。何よりもその大人の色気と存在感が、彼がαであることを示しているように思う。
この店内のざわめきは当然だ。ここにαがいていいはずはない。ここはβのための同性愛者の出会い場所だからだ。
「どうぞ? 俺は一人だし。」
平静を装って声が出せた。俺は自分を褒めてやりたい。しかし彼が隣に座ったら、誰も釣れないなーこりゃ。
「ありがとう。マスター、水割りを。銘柄は任せる。」
隣に座った彼はそっけない俺に、飛びきりの笑顔で答え酒を注文した。
やばい、俺の好みだ。心臓を鷲掴みにされた。
でも、こいつはαだし。俺の相手にはならないし。何を思ってここに来たのかわからないがこいつには場違いって言わないとだめだろうなあ……。それにしても、俺のこの欲望は右手で処理するしかないのか……。
「……その、君と、少し話をしても?」
いろいろ考えて呆けていたら、声をかけられた。氷のぶつかる音がかすかに聞こえた気がした。
「んー、ベッドの上ならいいかな?」
俺は上の空で返した自分を殴りたかった。
それでベッドの上である。
あ、俺のキャパオーバーで記憶が飛んでいたのは仕方ないって思ってくれるよね?
なんで俺初対面のαとベッドの上で、二人きりなのかな。
しかもお互い、シャワーの後のバスローブ姿で。
「えーと、話すだけだよね?」
ちょっと上目で彼を見た。
そうしたら思いっきり笑顔で頷いてくれた。
「ピロートークをしてくれるとは思ってなかったよ。嬉しいよ。」
あ、これだめな奴だ。
覚悟を決めるか。
「えーと、俺処女なんで、多分それ入んないと思うけど、それでもいいなら?」
と、彼の股間を指していった。彼は驚愕の表情を露わにした。
うっせーな。βにαの男性器官が入るわけないだろうがよ!! 成人男性の平均的な腕の肘から指先くらいあるって聞いてるぞ。
腸破れるわ!!
「あんたのそれ、凶器だからな。俺、βなんだから無理。死んじゃう。それ以外だったら手でも口でも素股でもいいよ。」
彼はしばらく考える顔して、こう言い放った。
「ゆ、指くらいはいいかな?」
俺は撃沈した。もう、勝手にしろ。
βに手を出すαなんて俺以上にマイノリティだ。
そんなαな彼は遠慮がちに俺に手を伸ばして抱きしめた。
その様子がセックスの経験が少ない男みたいで自然に笑みが出た。そんなわけないだろうに。
「キスしてもいいよ。普段はしないんだけどね。」
俺から彼を引きよせて唇を合わせた。シャワーを浴びてお互いこのホテルのボディソープの匂いのはずなのに、彼からは微かな彼特有の雄の匂いがした。
合わさった唇は最初だけ遠慮がちだったけれど、次第に貪るようなキスになって、お互いローブを脱がせ合ってベッドにもつれ込んだ。
さらにそこには男と女が存在し、ダイヤ型の人口比率を形成する。
人口の約1%の比率で存在する優性遺伝子のαの男女、同じく人口の約1%の比率で存在する劣性遺伝子のΩ男女、そして人口の98%を占めるβの男女。
文明は進んだが、この世界は本能に支配されている。αは群れのボス、βは社会を支える働き蜂。Ωは時代のボスを産み落とす道具でしかない。更にαとΩはお互いにひきつけあう。αを産むのはΩだ。遺伝学上の神秘で、βはαを産み落とすことができない。
そしてどんなに平等を謳っても、Ωが抱える本能、発情期の前ではすべてが吹き飛ぶ。
3カ月に一度の周期でΩを襲う発情期。性的成熟を迎える16歳から~20歳の間に始まり、出産不可能な(βの女性なら閉経と呼ばれる)年齢に達するまでそれは続く。
Ωは男女ともに妊娠出産をする。またαは男女ともに、妊娠出産はなく、種を植え付ける存在だ。αはΩの発情期に個体から発散されるフェロモンにより、性的情動を誘発される。
それはΩが子供を産む道具としてしか扱われていなかったことや、性的捌け口として長く虐げられていた歴史が証明する。このフェロモンはβには感じることができず、βによるΩへの強姦事件は少ない。
また、αとΩには番というものが存在し、番になったαとΩは他の個体のフェロモンには誘発されなくなる。逆を言えば番を見つけたαは番以外には発情しなくなりΩは子供を産むことができなくなる。それはどちらかの死亡かαからの解放でしか解除されない。
つまりこの世を動かすのはαとΩでβはその恩恵や被害を受けるしかない存在なのだ。βは男は出産しないし、女は種付けはできない。つまり男と女が結婚し、子供を女が産んで育てる。男は子供を産めないし、発情期も存在しない。まあ、逆にいえばいつでも発情期とも言えるんだが。
それでも今の世の中は科学が進んで、発情期のフェロモンを抑える薬も存在する。
発情期を言い訳に強姦罪が無罪になることはないし、逆にΩを擁護している。それでもαは優秀な者が多いし、Ωは美しい男女が多い。βは良くも悪くも平均的と言っていい。もちろん中には優秀な者も愚鈍な者も美しいものもいるけれど、βとしてはと注釈がつく。そんな感じだ。つまりβと本気で添い遂げるαとΩはほぼ存在しない。
βにとってαとΩは近くて遠いお隣さんなのだ。
そして俺、澤野千疾は平凡なβでもマイノリティな存在、所謂同性愛者だ。いうなれば排泄器官でしかないところをセックスに使うわけだ。Ωは立派な生殖器官だから、排泄器官ではないし、そこを使っても当たり前の出来事だ。βの俺は本能に逆らう存在ってわけだ。子供を作ろうとしないとこに俺は生存競争に負けた存在であるのかもしれない。
そしてここはそんなマイノリティなβの集う、発展場に近いBARだ。ここで出会って、恋人になるかセフレになるか、それは自由というわけだ。俺は溜まっているのだ。
そんな若い性を持て余す俺は社会人二年目の24歳だ。当然のごとく女性経験は皆無。男性経験は童貞を失った大学時と、その後、ここで何回かお手合わせしたその場限りの男くらいか。ちなみにまだ処女で、処女を失う覚悟はできていない。俺は女に勃起しないだけで性的にはタチのつもりでいる。
いや、そのつもりでいたんだ。この日までは。
俺はカウンターで水割りを飲んでいた。そこに腰を落ち着けて20分くらい経った頃だ。
ドアベルが鳴って誰かが入ってきた。その瞬間ざわざわとしたざわめきが波のように店内に広がる。
扉に背を向けていた俺は気付くのが遅れた。
よほどの男前が入ってきたのかと、ようやく振り返ろうとした時に低い声が俺の上から落ちてきた。
「隣に座ってもいいかな?」
俺はその声の主を見ようと顔をあげた。
一瞬言葉を失った。そこにはここにいるはずのない、αがいた。
俺より2、3歳は年上に見える、ひときわ背の高い、重厚な体躯。非常に整ったマスク、綺麗な黒髪に意志の強さを表す黒い瞳。かなり高級そうなスーツ。洗練された所作。何よりもその大人の色気と存在感が、彼がαであることを示しているように思う。
この店内のざわめきは当然だ。ここにαがいていいはずはない。ここはβのための同性愛者の出会い場所だからだ。
「どうぞ? 俺は一人だし。」
平静を装って声が出せた。俺は自分を褒めてやりたい。しかし彼が隣に座ったら、誰も釣れないなーこりゃ。
「ありがとう。マスター、水割りを。銘柄は任せる。」
隣に座った彼はそっけない俺に、飛びきりの笑顔で答え酒を注文した。
やばい、俺の好みだ。心臓を鷲掴みにされた。
でも、こいつはαだし。俺の相手にはならないし。何を思ってここに来たのかわからないがこいつには場違いって言わないとだめだろうなあ……。それにしても、俺のこの欲望は右手で処理するしかないのか……。
「……その、君と、少し話をしても?」
いろいろ考えて呆けていたら、声をかけられた。氷のぶつかる音がかすかに聞こえた気がした。
「んー、ベッドの上ならいいかな?」
俺は上の空で返した自分を殴りたかった。
それでベッドの上である。
あ、俺のキャパオーバーで記憶が飛んでいたのは仕方ないって思ってくれるよね?
なんで俺初対面のαとベッドの上で、二人きりなのかな。
しかもお互い、シャワーの後のバスローブ姿で。
「えーと、話すだけだよね?」
ちょっと上目で彼を見た。
そうしたら思いっきり笑顔で頷いてくれた。
「ピロートークをしてくれるとは思ってなかったよ。嬉しいよ。」
あ、これだめな奴だ。
覚悟を決めるか。
「えーと、俺処女なんで、多分それ入んないと思うけど、それでもいいなら?」
と、彼の股間を指していった。彼は驚愕の表情を露わにした。
うっせーな。βにαの男性器官が入るわけないだろうがよ!! 成人男性の平均的な腕の肘から指先くらいあるって聞いてるぞ。
腸破れるわ!!
「あんたのそれ、凶器だからな。俺、βなんだから無理。死んじゃう。それ以外だったら手でも口でも素股でもいいよ。」
彼はしばらく考える顔して、こう言い放った。
「ゆ、指くらいはいいかな?」
俺は撃沈した。もう、勝手にしろ。
βに手を出すαなんて俺以上にマイノリティだ。
そんなαな彼は遠慮がちに俺に手を伸ばして抱きしめた。
その様子がセックスの経験が少ない男みたいで自然に笑みが出た。そんなわけないだろうに。
「キスしてもいいよ。普段はしないんだけどね。」
俺から彼を引きよせて唇を合わせた。シャワーを浴びてお互いこのホテルのボディソープの匂いのはずなのに、彼からは微かな彼特有の雄の匂いがした。
合わさった唇は最初だけ遠慮がちだったけれど、次第に貪るようなキスになって、お互いローブを脱がせ合ってベッドにもつれ込んだ。
37
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
二日に一度を目安に更新しております
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【完結】運命さんこんにちは、さようなら
ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。
とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。
==========
完結しました。ありがとうございました。
平凡な僕が優しい彼氏と別れる方法
あと
BL
「よし!別れよう!」
元遊び人の現爽やか風受けには激重執着男×ちょっとネガティブな鈍感天然アホの子
昔チャラかった癖に手を出してくれない攻めに憤った受けが、もしかしたら他に好きな人がいる!?と思い込み、別れようとする……?みたいな話です。
攻めの女性関係匂わせや攻めフェラがあり、苦手な人はブラウザバックで。
……これはメンヘラなのではないか?という説もあります。
pixivでも投稿しています。
攻め:九條隼人
受け:田辺光希
友人:石川優希
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグ整理します。ご了承ください。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
【完結】弟を幸せにする唯一のルートを探すため、兄は何度も『やり直す』
バナナ男さん
BL
優秀な騎士の家系である伯爵家の【クレパス家】に生まれた<グレイ>は、容姿、実力、共に恵まれず、常に平均以上が取れない事から両親に冷たく扱われて育った。 そんなある日、父が気まぐれに手を出した娼婦が生んだ子供、腹違いの弟<ルーカス>が家にやってくる。 その生まれから弟は自分以上に両親にも使用人達にも冷たく扱われ、グレイは初めて『褒められる』という行為を知る。 それに恐怖を感じつつ、グレイはルーカスに接触を試みるも「金に困った事がないお坊ちゃんが!」と手酷く拒絶されてしまい……。 最初ツンツン、のちヤンデレ執着に変化する美形の弟✕平凡な兄です。兄弟、ヤンデレなので、地雷の方はご注意下さいm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる