異世界に勇者召喚で召喚されたけど外れスキル「性豪」のせいで辺境に追放されたら異種族娘の種馬になりました。

金!酒!女!

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第2話 帝都、王城にて

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「っ…!ここは…!」

目を覚ますと俺は古い建物の大広間の様な場所に居た。俺は確か昨日自分の部屋で寝ていて…

周囲を見渡すと俺と同じように呼ばれた人が4人、そして周囲には権力者なのだろうか、見るからに高そうな衣類を来た人たち、そして鎧と剣を持った兵士たちに囲まれていた。

これは…映画とかドッキリじゃないよな…流石にこれだけ豪華なセットをドッキリで用意したりはしないだろうし…これってまさかとは思うけど異世界転生ってやつなのか?

「皇帝陛下、今回の勇者召喚では5名の人間を召喚いたしました。」

「ふむ、ご苦労である。魔導大臣、さっそくこの者達のスキルを鑑定せよ。」

「はっ、御意。」

「貴殿、名を名乗れ。」

他の異世界転生者が兵士たちに立たされ、魔導大臣の元へと連れられる。

「っ…誰が名乗るものか…」

「ふむ、では口を割らせるしか無いな。」

魔導大臣が何やら呪文の様な物を唱え、持っていた杖から魔法が放たれ、口を割ろうとしない男性が魔法で悶絶する。



「さて、これで口を割るだろう。もう一度聞く、貴殿、名を名乗れ。」

「…はぁ…はぁ…鳴門…結城…だ…」

俺と同じぐらいの歳であろう鳴門と名乗る男性は魔法により体中に火傷を負い、名を名乗った後に力尽きたのかそのまま倒れた。

アレ…まともに食らったら後遺症が残るレベルの魔法なんじゃないかな…俺は名前を聞かれたら素直に答えよう…

魔導大臣が倒れた男性の体に触れ、魔法を唱える。すると体が光り、魔法陣らしきものが浮かび上がり、何語化は分からないが文字が浮き出てきた。

「ふむ、スキルは…なるほど。勇者に相応しいだけの素質スキルはある様だな。」

「次の者、名を名乗れ。」

「大宮雄太です。何でもしますので殺さないでください…。」

大宮と名乗る、恐らく中学生ぐらいだと思われる少年は先ほどの男が魔法で大けがをしたのを見て完全に怯えてしまっている。

「なに、素直に名を名乗れば痛い目には合わせない。さて、君の素質スキルは…」

先ほど同じように魔導大臣が呪文を唱え魔法を使う、先ほどとは違う色の魔法陣が地面に描かれ、似たような文字が浮かび上がる。

「ふむ。どうやら君は100年に1度現われるかどうかの素質の持ち主だ。我が国は君を勇者として歓迎しよう。」

「っ…!ありがとうございます!」

少年は自分の身が保障されたと分かると歓喜の涙を流し、魔導大臣に頭を下げる。

そして2人の女性も同じように魔導大臣の鑑定を受け、どちらとも勇者にふさわしいとの評価を得て先に別の場所へと運ばれた2人と同じく部屋を後にした。

そしていよいよ俺の番が来たみたいだ。

「次の者、名を名乗れ。」

「東雲椿です。」

自分の名前を魔導大臣に伝えると他の4人と同じく、魔導大臣は呪文を唱え、俺の足元に魔法陣と目の前に文字が浮かび上がる。

「…ふむ、皇帝陛下、どうやらこの者は外れの様です。」

「なるほど。保有しているスキルの詳細は。」

「性豪、それもかなりの高レベルの保有者です。他のスキルはありません。」

「なるほど。そのスキルは確か犯罪者の多くが所有していたスキルだな。高位の保有者ともなれば後々起こす犯罪も重大だろう。その者を監獄へ放り込み処刑の準備を進めよ。」

「はっ!」

俺は両腕を掴まれ、大広間の外へと引き摺られる。



「処刑は3日後だ。くれぐれも妙な気を起こすなよ?」

処刑を宣告された俺は鉄格子のついた冷たい石の床へ放り込まれる。

いきなり異世界に飛ばされて…しかも無能判定だけじゃなく犯罪者扱いされて…一体何なんだよ!

しかも3日後に俺は殺される…逃げ出そうにもここは地下だし鉄格子の扉も魔法の使い方も分からない俺じゃ壊せそうにない…。

一体どうすれば…






どれぐらい時間が立っただろうか…昼夜も分からない牢屋の中じゃあと何日で俺が殺されるかもわからない…

あれからどうにかして逃げる方法を考えたが結局逃げる方法は思い浮かばなかった…この世界で殺されれば俺は日本に戻れるのだろうか…

いや、生きたままこの世界に来たから死んで戻れる保障は無いか…

「シノノメ君だったか…少し話を聞かせてくれないか?」

俺が死後の世界について考え事をしていると、見るからに身分の高そうな男性が訪ねてきた。歳は…俺より少し上ぐらいかな…?

「はい、数日後には死ぬ身ですので私の知り得る異世界地球の事であれば話します。」

「ふむ、では場所を変えよう。彼の身は私が預かると父上に伝えてくれ。」

「はっ、畏まりました。第三皇子殿!」

俺を訪ねてきたのは第三皇子、偉い人だとは思っていたけど…マジですごい偉い人だった。

こうして俺は第三皇子の力でひとまずは牢獄から出る事が出来た。



「まずは父上がした非礼を詫びよう。すまなかった。」

第三皇子が俺に向かって頭を下げてきた。俺は思わず頭を上げてくださいと返事を返した。

「私の名はアーノルド・ユング・ライゼルク。皇帝ノーバス・ユング・ライゼルクの第三子だ。君の名前は、ツバキ・シノノメだったな。記憶違いであればすまない。」

「いえ、名乗るほどの者ではありませんが名前に相違はありません。」

「そうか。ここからが話の本題だが、私の力で処刑を回避する代わりに私の元で働いてくれないか?単刀直入に言えば君のスキルを生かして異種族娘の種馬となってくれないか?」

「種馬ですか…処刑を回避できるならどんな事でもしますが…それが何故閣下の手助けになるのでしょうか?」

「ああ、それはだな…」

閣下曰く閣下は第三皇子ではあるが妾の子という事で権力から遠ざける為、皇帝の方針で国の外れにある辺境の統治を任されているとの事だ。

その領地は人間以外の種族、つまり異種族が多く住む土地らしく人間に比べ地位の低い異種族は多くがいまこの国が行っている戦争で徴兵され、その為に閣下の統治する地では男女比が崩れているらしい。

そして閣下は定期的に帝都を訪れては罪を犯していないのにスキルが原因で監獄に放り込まれた人間を自分の権力で罪を取り消す代わりに労働力兼種馬として自分の領地に連れ帰っているとの事だ。

ちなみに閣下に性豪スキルについて確認を取った所、このスキルは持つ人間は普通の人間よりも性欲が強くなり、性交をした時に子供ができやすくなるとの事だ。

そして皇帝が述べていたように確かにこのスキルを持つ者は性犯罪者が多く高位の者はスキルを持っているだけで監獄に放り込まれて最悪は処刑されるとも話していた。

ただ、同時に閣下の話では性欲さえ発散出来れば普通の人間と大差ないらしく、閣下は性交をした時に子供が出来やすい点に目を付け、子供の出来にくい異種族の女性の夫として彼らを領地に迎え入れているとの事だ。

そして戦争に関してだが戦争は既にこの国が優勢のまま終盤に差し掛かっているらしくもうじき決着が着くとの事だ。閣下は戦後の復興で優位になるべく今から動いているとも話していた。

ともかく、俺は閣下の提案を受け入れ、その日のうちに閣下の治める領地へと向かう運びになった。

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