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高校生編
十四(2026、冬)
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人型に変化するのは、時間がかかった。
厳密には、もとの晶の姿でもなく、晶が思い描く「自分」の姿に変化したにすぎない。それに対して、もはや恐れも寂しさも、晶は感じなかった。指先を使ってシャツのボタンを留めることさえ、むしろ奇異な感じがした……彼の真の姿は翼を持つ鳥であり、少年の姿は、仮のものにすぎないのだ。樹が背後から彼を抱きしめ、首筋に口づけた。
「ちょっと……跡つけんなよ」
「すぐきえる」
「でもさ、気づかないと嫌なんだよ」
「ひとのかたち」樹は微笑んだ。「だっこしやすい」
羽根は確かに邪魔だもんな、と晶は思った。その程度のことなのだ、樹にとっては――どのような形だろうと、彼にとって晶は晶でしかない。
自分にとっても、そうだ。樹がどのような姿になろうと……たとえ、あの若い穢狗のように、目の前で鬼人になったとしても、何も変わることはないだろう。
もう朝だった。カーテンの間から、はかない冬の曙光が差している。一つ屋根の下に起居している友人たちを思って、晶はいささか赤面した。彼らとの間にあるドアの数を考えれば、何も聞こえていないと信じたい。
「朝ごはん作るからシャワーして来いよ」
「あきら、いっしょがいい」
「やだよ、崇と紫穂もいるのに」
晶はキッチンへ行き、鶏肉の残りを冷蔵庫から出してごま油とともにフライパンに放り込んだ。下味を付けておけば良かったのだが、前日はそこまで気力がなかった。
「あきら、なにつくる?」
「シャワーしてきたら味見させてやる」
「いいにおい」
「分かったらさっさと行けって」
米を研ぎ、面倒なので早炊きにする。不承不承立ち去った樹と入れ替えに、崇がリビングに入ってきた。いつも抜かりなくセットされている髪が寝癖でぐちゃぐちゃだ。
「なんかうまそうな匂い……朝飯?」
答えようとして、あれっと思った。
「崇、ソファで寝たんじゃなかったの?」
崇は、嬉しそうに含み笑った。
「え? それ、聞いちゃう?」
「言いたそうだな……」
「そりゃそうだよ。聞けって、長年の片思いがさ……」
言いかけたとき、その語尾は「痛った…!!」という呻きに飲み込まれた。
「おはよう、晶くん」
紫穂は冷ややかに言いながら、崇の二の腕をつねり上げた。小声で付け足す。
「余計なこと言わないでよね」
「いや、大事なことじゃん……」
「そういう時と場合じゃないでしょ」
「ちゃんと言っとかないとだろ、むしろ」
「だいたい分かったから」晶は割って入り、手元の鶏肉をひっくり返した。「よかったな、崇」
紫穂は顔を赤らめた。
「つり橋効果よ。誤解しないで」
「いや、いいよな、ツンデレって」
鬱陶しいような微笑ましいような気持ちで晶は二人を眺めつつ、自分と樹もこんなふうに見えるのだろうかと思った。
*
炊きたての白飯に鶏の照り焼きと目玉焼きを乗せた変わり親子丼を、友人たちは健啖たる食欲で平らげた。
晶はと言えば、自分で作っておきながら、あまり食欲がなかった。前日のカレーも、彼は普段の半分くらいしか口にしていない。体調が悪いとは特に感じておらず、ただ食べたいと思わないのだった。彼の様子を見ながら、紫穂は少し眉を寄せたが、何も言わなかった。
父――晶の実父が、かつて買い込んでしまってあった登山道具を、晶は物置から引っ張り出してきた。自分と樹はともかく、友人二人は冬の筑波山で何もなく過ごせるとは思えない。
「それ、持って飛ぶってこと……?」
「え? うん」
晶は寝袋とツェルトをザックに押し込み、さらに水の入ったポリタンクとコンロ、アルミの鍋を入れたところだった。「どこで夜を過ごすことになるかわからないし。ここに夜蟲が来てたら、野宿の可能性もあるだろ」
「それはそうだけど……おまえは樹を背負うだろ? 俺、そんなに荷物持てないよ」
「樹が荷物を持って、俺が樹を背負えばいいだろ」
呆れて崇は晶を見た。樹はにこにこと言った。「あきら、はね、つよい。だいじょうぶ」
上空の風は凍りつくようで、友人たちが震えながら羽ばたいているにもかかわらず、晶はほとんど寒さを感じなかった。翼化したところを見ると、その差は歴然としていた。翼の大きさも長さも、さらには色彩も異なり、晶はちがう種類の鳥のように見えた。彼は悠々と飛び、友人たちが飛びやすいよう先頭に立って風をつかまえた。
数年前の記憶にもかかわらず、晶は覚えていた……夜中に飛び、樹を迎えに来た場所だ。星のように光っていた火は、今は彼の背中にあって、絶え間なく彼を温めている。
筑波山の双峰は、その日は濃い霧に包まれていた。雲海はふもとまで流れて白い川のような流れを作り、黒い棘のような木々の間にたゆたっている。
翼の先だけを刃に変えて、晶は枝を刈り込み、翼で枝から樹を守りながら、冬枯れの森の中に降り立った。
彼が翼を両腕に変えたとき、友人たちが隣に降りた。翼化するために、みな上着を腰にくくり、袖のないタンクトップ姿だったが、崇と紫穂は寒さで蒼白だった。晶は、上着を着る必要すら感じてはいなかったが、樹の背負っていた荷物からコンロと鍋を取り出すと、友人たちのために湯を沸かしてレトルトのコンソメスープを用意した。
アルミのカップを手に、紫穂の手は木の葉のように震え、歯がカップに当たる音がした。
「それも、アシュエラ結合の効果――なのね。いつも薄着だと思っていたけれど……寒くないんだ」
樹のほうも、薄手のシャツ一枚で上着もなく、伸びはじめた髪を北風に乱して嬉しそうに笑った。「あきらいる。あったかい」
「ちょっと羨ましいな、そういうの」
言いながら、崇は震える紫穂の肩にさりげなく手を回したが、その手はすげなく振り払われた。
「えっ……心が寒い」
「馴れ馴れしいのは嫌い。それより、どうやってエリンを探す?」
「前は、この辺りを彷徨ってたらどうやっても同じ場所に戻ったわけだろ。ちょっと歩けば行き当たるんじゃないか」
「その必要はないと思う」
晶は、形ばかり上着を着ながら言った。
「ここだから」
「え……」
「エリン、この場所について教えて」
晶が言ったとき、聞き覚えのあるくぐもった声が応えた。
《ご質問ありがと! ボクは筑波生体研究所オープンエリアサポーターAl・エリンだよ。今日は、この広大な筑波生体研究所の公開エリアの見どころを、お腹いっぱい紹介しちゃうよ!》
長靴を履いたピンクのウサギが、劣化したホログラムでそこに映し出されていた。
厳密には、もとの晶の姿でもなく、晶が思い描く「自分」の姿に変化したにすぎない。それに対して、もはや恐れも寂しさも、晶は感じなかった。指先を使ってシャツのボタンを留めることさえ、むしろ奇異な感じがした……彼の真の姿は翼を持つ鳥であり、少年の姿は、仮のものにすぎないのだ。樹が背後から彼を抱きしめ、首筋に口づけた。
「ちょっと……跡つけんなよ」
「すぐきえる」
「でもさ、気づかないと嫌なんだよ」
「ひとのかたち」樹は微笑んだ。「だっこしやすい」
羽根は確かに邪魔だもんな、と晶は思った。その程度のことなのだ、樹にとっては――どのような形だろうと、彼にとって晶は晶でしかない。
自分にとっても、そうだ。樹がどのような姿になろうと……たとえ、あの若い穢狗のように、目の前で鬼人になったとしても、何も変わることはないだろう。
もう朝だった。カーテンの間から、はかない冬の曙光が差している。一つ屋根の下に起居している友人たちを思って、晶はいささか赤面した。彼らとの間にあるドアの数を考えれば、何も聞こえていないと信じたい。
「朝ごはん作るからシャワーして来いよ」
「あきら、いっしょがいい」
「やだよ、崇と紫穂もいるのに」
晶はキッチンへ行き、鶏肉の残りを冷蔵庫から出してごま油とともにフライパンに放り込んだ。下味を付けておけば良かったのだが、前日はそこまで気力がなかった。
「あきら、なにつくる?」
「シャワーしてきたら味見させてやる」
「いいにおい」
「分かったらさっさと行けって」
米を研ぎ、面倒なので早炊きにする。不承不承立ち去った樹と入れ替えに、崇がリビングに入ってきた。いつも抜かりなくセットされている髪が寝癖でぐちゃぐちゃだ。
「なんかうまそうな匂い……朝飯?」
答えようとして、あれっと思った。
「崇、ソファで寝たんじゃなかったの?」
崇は、嬉しそうに含み笑った。
「え? それ、聞いちゃう?」
「言いたそうだな……」
「そりゃそうだよ。聞けって、長年の片思いがさ……」
言いかけたとき、その語尾は「痛った…!!」という呻きに飲み込まれた。
「おはよう、晶くん」
紫穂は冷ややかに言いながら、崇の二の腕をつねり上げた。小声で付け足す。
「余計なこと言わないでよね」
「いや、大事なことじゃん……」
「そういう時と場合じゃないでしょ」
「ちゃんと言っとかないとだろ、むしろ」
「だいたい分かったから」晶は割って入り、手元の鶏肉をひっくり返した。「よかったな、崇」
紫穂は顔を赤らめた。
「つり橋効果よ。誤解しないで」
「いや、いいよな、ツンデレって」
鬱陶しいような微笑ましいような気持ちで晶は二人を眺めつつ、自分と樹もこんなふうに見えるのだろうかと思った。
*
炊きたての白飯に鶏の照り焼きと目玉焼きを乗せた変わり親子丼を、友人たちは健啖たる食欲で平らげた。
晶はと言えば、自分で作っておきながら、あまり食欲がなかった。前日のカレーも、彼は普段の半分くらいしか口にしていない。体調が悪いとは特に感じておらず、ただ食べたいと思わないのだった。彼の様子を見ながら、紫穂は少し眉を寄せたが、何も言わなかった。
父――晶の実父が、かつて買い込んでしまってあった登山道具を、晶は物置から引っ張り出してきた。自分と樹はともかく、友人二人は冬の筑波山で何もなく過ごせるとは思えない。
「それ、持って飛ぶってこと……?」
「え? うん」
晶は寝袋とツェルトをザックに押し込み、さらに水の入ったポリタンクとコンロ、アルミの鍋を入れたところだった。「どこで夜を過ごすことになるかわからないし。ここに夜蟲が来てたら、野宿の可能性もあるだろ」
「それはそうだけど……おまえは樹を背負うだろ? 俺、そんなに荷物持てないよ」
「樹が荷物を持って、俺が樹を背負えばいいだろ」
呆れて崇は晶を見た。樹はにこにこと言った。「あきら、はね、つよい。だいじょうぶ」
上空の風は凍りつくようで、友人たちが震えながら羽ばたいているにもかかわらず、晶はほとんど寒さを感じなかった。翼化したところを見ると、その差は歴然としていた。翼の大きさも長さも、さらには色彩も異なり、晶はちがう種類の鳥のように見えた。彼は悠々と飛び、友人たちが飛びやすいよう先頭に立って風をつかまえた。
数年前の記憶にもかかわらず、晶は覚えていた……夜中に飛び、樹を迎えに来た場所だ。星のように光っていた火は、今は彼の背中にあって、絶え間なく彼を温めている。
筑波山の双峰は、その日は濃い霧に包まれていた。雲海はふもとまで流れて白い川のような流れを作り、黒い棘のような木々の間にたゆたっている。
翼の先だけを刃に変えて、晶は枝を刈り込み、翼で枝から樹を守りながら、冬枯れの森の中に降り立った。
彼が翼を両腕に変えたとき、友人たちが隣に降りた。翼化するために、みな上着を腰にくくり、袖のないタンクトップ姿だったが、崇と紫穂は寒さで蒼白だった。晶は、上着を着る必要すら感じてはいなかったが、樹の背負っていた荷物からコンロと鍋を取り出すと、友人たちのために湯を沸かしてレトルトのコンソメスープを用意した。
アルミのカップを手に、紫穂の手は木の葉のように震え、歯がカップに当たる音がした。
「それも、アシュエラ結合の効果――なのね。いつも薄着だと思っていたけれど……寒くないんだ」
樹のほうも、薄手のシャツ一枚で上着もなく、伸びはじめた髪を北風に乱して嬉しそうに笑った。「あきらいる。あったかい」
「ちょっと羨ましいな、そういうの」
言いながら、崇は震える紫穂の肩にさりげなく手を回したが、その手はすげなく振り払われた。
「えっ……心が寒い」
「馴れ馴れしいのは嫌い。それより、どうやってエリンを探す?」
「前は、この辺りを彷徨ってたらどうやっても同じ場所に戻ったわけだろ。ちょっと歩けば行き当たるんじゃないか」
「その必要はないと思う」
晶は、形ばかり上着を着ながら言った。
「ここだから」
「え……」
「エリン、この場所について教えて」
晶が言ったとき、聞き覚えのあるくぐもった声が応えた。
《ご質問ありがと! ボクは筑波生体研究所オープンエリアサポーターAl・エリンだよ。今日は、この広大な筑波生体研究所の公開エリアの見どころを、お腹いっぱい紹介しちゃうよ!》
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