77 / 80
高校生編
二十一(2026、冬)
しおりを挟む
四人は、無人の渡り廊下を通り、公民館へ移動した。ピアノは、つっかえつっかえ、聞き覚えのあるメロディを繰り返し演奏していた。少なくとも、名手とは言い難い――晶は、樹が穢狗の姿で演奏するときの様子を思い浮かべた。うまく動かない指を、苦労しながら鍵盤の上に動かす樹――
その樹が、晶を守るように背に庇いながら、囁いた。「――あれ」
樹の視線を辿って、晶は思わず立ちすくんだ。
玉座の前を守る騎士のように、等間隔に佇むもの。めしいた眼、ふくろうのような羽毛、丈高いその影は――
「うそりよだかだ……」
「え、あれが?」
「小学生のとき見た。こんなにいるんだな……」
壁際に並ぶ影は、十数体だった。ピアノは、廊下の奥の多目的ホールから響いてくる……
「え、行く? ここを?」
「うそりよだかは、俺たちには無害だよ……飛べない、戦えない子どもとか、そういうものを狩るようにできてるんだ」
崇と紫穂はちらと目を見交わしたが、晶が先に立ってうそりよだかの間を歩むので、意を決したようにあとに続いた。
廊下の中央を進んでも、両側のうそりよだかは無反応だった。ときおり、嘴で身体を掻くような動作をする……
あれも、人間なのだ……
父さんは、この中にいるのだろうか。晶は思ったが、どのうそりよだかも見分けはつかなかった。
多目的ホールの両開きの扉に手をかけた時、最も近くにいたうそりよだかが羽根をふるわせ、飛び立つような動作をしたが、結局はもとの姿勢に戻った。
重い扉を開けると、ピアノの音がいきなり大きくなった。古いホールの、格調ある緞帳は引き上げられ、壇上のピアノには一人の男の姿があった。
男――人間、と言っていいのだろうか。その背中には、数メートルの大きさに膨らんだ肉の塊があり、ピアノに伸ばした両腕さえも、不自然な凹凸にゆがめられていた。
ふと、ピアノが止んだ。
男は、振り返り、未だ人間らしい相貌を歪めて微笑んだ。
「やあ、――晶。来てくれるとは思わなかったよ」
晶は、声を潜めたが、その響きは講堂内にこだまするように広がった。
「薫さん――」
樹が低い唸り声を漏らし、彼の傍らに寄り添った。
「おや、番もいるのか」
言葉は挑発的だったが、その声音は優しかった。「ここまで、無事にアシュエラを保つとは――やはり、君たちを信じてよかった。お陰で、人間として死んでいける」
崇が、座席の間を進みながら、低く聞いた。
「薫さん、これは、――どうしたんですか? あなたの、身体は――」
「崇」
むしろ痛みを感じているように、彼は囁いた。「宿業なんだよ、虎谷の。君は大丈夫なようでよかった」
「え――」
「何代かに一度、受血を受け付けない子どもが生まれるのだ」
あくまで穏やかに、彼は言った。「わたしがそれだ。血を口にするだけで、吐き気と発熱が起こる。むろん、何度も襲われたよ――うそりよだかに」
「あなたが――調査室長の、あなたが、うそりよだかに――?」
「そう。今も、ホールの外で待っているだろう? わたしが《ほつれ》になるのを……」
紫穂が口を切ったが、その声は震えていた。
「あなたは――ずっと、耐えていたのですか? その齢まで――《ほつれ》になることを」
「《ほつれ》は、自我の崩壊だ」
薫はピアノに向き直り、腫瘍に侵された手で短い楽章を奏でた。「自我を保とうとすれば、ある程度は抗える――自分自身に、変化することによって。むろん、限界はあるがね」
言う間に、彼の背中の肉塊が裂け、血の中から小ぶりの夜蟲が飛び立った。漆黒の「蜻蛉」型の夜蟲だった。
「ああ――すまない。だが、心配しなくていい。君たちに危害は加えさせない」
「あれは、あなたの意志で動くのですか?」
「当然だろう、雨貝くん」彼は微笑んだ。「わたしは《蝿の王》だよ」
見れば、ホールの片隅には、そうして生まれた夜蟲が、固まってじっと彼らを見つめているのだった。
「このまま、誰にも秘したまま、ただ、一人でいつか、うそりよだかに食われるのだと思っていた……晶、君と恵美子さんには、礼を言っても言い切れない。真似事とはいえ、家族らしく過ごせて、ありがたかった」
「薫さん――」
「さて。そろそろ、送ってもらえるかな」
薫は、ぎこちなく立ち上がった。もはや脚も原形を留めず、動くには全力を振り絞る必要があるようだった。にもかかわらず、彼は歯を食いしばりながら移動し、舞台の袖にもたれた。崇が、あたかも助け起こそうとして足を踏み出しかけたが、蠢く肉塊を前にして、そのまま立ちすくんだ。
「やれやれ……」
薫は苦痛に息を荒げていた。
「難儀なものだな。頼むよ、樹くん――何か、弾いてくれ」
驚いて、晶は彼の伴侶を見た。樹は、静かな目で薫を見つめていた。
「おまえ、あきら、なかす。――きらいだ」
樹は低く囁いた。「でも、おまえ、ないてる……それは、かなしい」
樹が真っすぐに舞台へ上がり、ピアノの前に座るのを、晶は呆然と見守った。壁際にわだかまった黒い夜蟲が、軋むようなさざめきを発した。
「待って、薫さん、送るって……どうすればいいのか、俺は分からないんだ。アシュエラの血も、役には立たなかった」
「大丈夫だよ、晶」
かつて「父」だった男は微笑んだ。「樹くんがいる」
樹は、黒く光る眼を晶に向けていた。
「あきら、だいじょうぶ。おれ、わかる」
「樹……」
「……まえは、わからなかった。でも、わかった」
彼は、優しく微笑んだ。「あきらがいる。だから、だいじょうぶ」
樹は、そっと長い指を鍵盤に置いた。
曲が始まった。
それは、晶の知らない曲だった――だが、昔から知っているような気もした。ざわめくような、どこか懐かしい音階が低く立ち上がる――それは唐突に、津波のように身体を浸し、重く呼吸を奪った。鋭く刺すような高音の流れが挿入される。
(そうか、――これは)
さっき、感じ取ったばかりの、……それは、かなしみだった。
樹の、悲しみ――
その旋律は、耳から鼓膜を震わせるのみならず、直接脳裏に溢れ、流れ込んできた。初めて聴く音にもかかわらず、晶はそのメロディがどう続くか分かった。音が光り輝きながら連なり、一つ一つ滴っては、弾けながらきらめく。晶は、思わず、その一つを小さく声に乗せた……
それは、透明な和音となって広がり、うつくしくホールの中にさざめいた。
「そう」
樹は、微笑み、もう一度そのフレーズを奏でた。「うたって、あきら――」その瞳に、七色の虹が過ぎり、晶は束の間それに見惚れた。
胸にあふれた旋律を、そのまま宙に解き放つ。樹の指が奏でる重く息詰まるような低音に、晶の澄んだ声が滑らかに混じり、響き合った。その和音が天井にきらめきながら跳ね返ったとき、樹の奏でる音が変わった。どこまでも深海に沈む悲しみが、不意に視界が開け、空を飛ぶような翼を得る。遠くに山並みを見おろしながら、風を切って、夜明けを飛ぶ翼――
しろく、かがやく、つばさ。
注ぎ込まれるメロディをそのまま喉に溢れさせながら、晶は悟った。
(これは――俺の、歌なんだ――)
ずっと、樹に見せたいと思っていた。
天高く飛ぶときの、はるかな山陰の美しさ。
風を切る喜び。
なにものからも自由で、ただ、この世界に生きて在ることの幸福を、味わわせてやりたいと――思っていた。
(あきらが、くれた)
耳元に囁かれたように、温かな息すら感じた。
(ぜんぶ、あきらが――くれた……)
その樹が、晶を守るように背に庇いながら、囁いた。「――あれ」
樹の視線を辿って、晶は思わず立ちすくんだ。
玉座の前を守る騎士のように、等間隔に佇むもの。めしいた眼、ふくろうのような羽毛、丈高いその影は――
「うそりよだかだ……」
「え、あれが?」
「小学生のとき見た。こんなにいるんだな……」
壁際に並ぶ影は、十数体だった。ピアノは、廊下の奥の多目的ホールから響いてくる……
「え、行く? ここを?」
「うそりよだかは、俺たちには無害だよ……飛べない、戦えない子どもとか、そういうものを狩るようにできてるんだ」
崇と紫穂はちらと目を見交わしたが、晶が先に立ってうそりよだかの間を歩むので、意を決したようにあとに続いた。
廊下の中央を進んでも、両側のうそりよだかは無反応だった。ときおり、嘴で身体を掻くような動作をする……
あれも、人間なのだ……
父さんは、この中にいるのだろうか。晶は思ったが、どのうそりよだかも見分けはつかなかった。
多目的ホールの両開きの扉に手をかけた時、最も近くにいたうそりよだかが羽根をふるわせ、飛び立つような動作をしたが、結局はもとの姿勢に戻った。
重い扉を開けると、ピアノの音がいきなり大きくなった。古いホールの、格調ある緞帳は引き上げられ、壇上のピアノには一人の男の姿があった。
男――人間、と言っていいのだろうか。その背中には、数メートルの大きさに膨らんだ肉の塊があり、ピアノに伸ばした両腕さえも、不自然な凹凸にゆがめられていた。
ふと、ピアノが止んだ。
男は、振り返り、未だ人間らしい相貌を歪めて微笑んだ。
「やあ、――晶。来てくれるとは思わなかったよ」
晶は、声を潜めたが、その響きは講堂内にこだまするように広がった。
「薫さん――」
樹が低い唸り声を漏らし、彼の傍らに寄り添った。
「おや、番もいるのか」
言葉は挑発的だったが、その声音は優しかった。「ここまで、無事にアシュエラを保つとは――やはり、君たちを信じてよかった。お陰で、人間として死んでいける」
崇が、座席の間を進みながら、低く聞いた。
「薫さん、これは、――どうしたんですか? あなたの、身体は――」
「崇」
むしろ痛みを感じているように、彼は囁いた。「宿業なんだよ、虎谷の。君は大丈夫なようでよかった」
「え――」
「何代かに一度、受血を受け付けない子どもが生まれるのだ」
あくまで穏やかに、彼は言った。「わたしがそれだ。血を口にするだけで、吐き気と発熱が起こる。むろん、何度も襲われたよ――うそりよだかに」
「あなたが――調査室長の、あなたが、うそりよだかに――?」
「そう。今も、ホールの外で待っているだろう? わたしが《ほつれ》になるのを……」
紫穂が口を切ったが、その声は震えていた。
「あなたは――ずっと、耐えていたのですか? その齢まで――《ほつれ》になることを」
「《ほつれ》は、自我の崩壊だ」
薫はピアノに向き直り、腫瘍に侵された手で短い楽章を奏でた。「自我を保とうとすれば、ある程度は抗える――自分自身に、変化することによって。むろん、限界はあるがね」
言う間に、彼の背中の肉塊が裂け、血の中から小ぶりの夜蟲が飛び立った。漆黒の「蜻蛉」型の夜蟲だった。
「ああ――すまない。だが、心配しなくていい。君たちに危害は加えさせない」
「あれは、あなたの意志で動くのですか?」
「当然だろう、雨貝くん」彼は微笑んだ。「わたしは《蝿の王》だよ」
見れば、ホールの片隅には、そうして生まれた夜蟲が、固まってじっと彼らを見つめているのだった。
「このまま、誰にも秘したまま、ただ、一人でいつか、うそりよだかに食われるのだと思っていた……晶、君と恵美子さんには、礼を言っても言い切れない。真似事とはいえ、家族らしく過ごせて、ありがたかった」
「薫さん――」
「さて。そろそろ、送ってもらえるかな」
薫は、ぎこちなく立ち上がった。もはや脚も原形を留めず、動くには全力を振り絞る必要があるようだった。にもかかわらず、彼は歯を食いしばりながら移動し、舞台の袖にもたれた。崇が、あたかも助け起こそうとして足を踏み出しかけたが、蠢く肉塊を前にして、そのまま立ちすくんだ。
「やれやれ……」
薫は苦痛に息を荒げていた。
「難儀なものだな。頼むよ、樹くん――何か、弾いてくれ」
驚いて、晶は彼の伴侶を見た。樹は、静かな目で薫を見つめていた。
「おまえ、あきら、なかす。――きらいだ」
樹は低く囁いた。「でも、おまえ、ないてる……それは、かなしい」
樹が真っすぐに舞台へ上がり、ピアノの前に座るのを、晶は呆然と見守った。壁際にわだかまった黒い夜蟲が、軋むようなさざめきを発した。
「待って、薫さん、送るって……どうすればいいのか、俺は分からないんだ。アシュエラの血も、役には立たなかった」
「大丈夫だよ、晶」
かつて「父」だった男は微笑んだ。「樹くんがいる」
樹は、黒く光る眼を晶に向けていた。
「あきら、だいじょうぶ。おれ、わかる」
「樹……」
「……まえは、わからなかった。でも、わかった」
彼は、優しく微笑んだ。「あきらがいる。だから、だいじょうぶ」
樹は、そっと長い指を鍵盤に置いた。
曲が始まった。
それは、晶の知らない曲だった――だが、昔から知っているような気もした。ざわめくような、どこか懐かしい音階が低く立ち上がる――それは唐突に、津波のように身体を浸し、重く呼吸を奪った。鋭く刺すような高音の流れが挿入される。
(そうか、――これは)
さっき、感じ取ったばかりの、……それは、かなしみだった。
樹の、悲しみ――
その旋律は、耳から鼓膜を震わせるのみならず、直接脳裏に溢れ、流れ込んできた。初めて聴く音にもかかわらず、晶はそのメロディがどう続くか分かった。音が光り輝きながら連なり、一つ一つ滴っては、弾けながらきらめく。晶は、思わず、その一つを小さく声に乗せた……
それは、透明な和音となって広がり、うつくしくホールの中にさざめいた。
「そう」
樹は、微笑み、もう一度そのフレーズを奏でた。「うたって、あきら――」その瞳に、七色の虹が過ぎり、晶は束の間それに見惚れた。
胸にあふれた旋律を、そのまま宙に解き放つ。樹の指が奏でる重く息詰まるような低音に、晶の澄んだ声が滑らかに混じり、響き合った。その和音が天井にきらめきながら跳ね返ったとき、樹の奏でる音が変わった。どこまでも深海に沈む悲しみが、不意に視界が開け、空を飛ぶような翼を得る。遠くに山並みを見おろしながら、風を切って、夜明けを飛ぶ翼――
しろく、かがやく、つばさ。
注ぎ込まれるメロディをそのまま喉に溢れさせながら、晶は悟った。
(これは――俺の、歌なんだ――)
ずっと、樹に見せたいと思っていた。
天高く飛ぶときの、はるかな山陰の美しさ。
風を切る喜び。
なにものからも自由で、ただ、この世界に生きて在ることの幸福を、味わわせてやりたいと――思っていた。
(あきらが、くれた)
耳元に囁かれたように、温かな息すら感じた。
(ぜんぶ、あきらが――くれた……)
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる