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ルアラン目線 【交差する感情】
アリス先生の恋愛相談
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「店長!!折り入ってお話がございます!」
『お、なんだい?』
本当にこんなこと言ってしまっていいのか…
気づかないフリをした方がいいんじゃないか…
でも苦しんでいるなら!!!
「あのっ!
店長、恋っ!してらっしゃいますよね!?」
«ビクッ»
小さく店長の肩が跳ね上がった
少し動揺しているようにも見える
「あ、大丈夫です。もちろんアリスちゃんは知らないだろうし、誰にもいいません」
『…気づいていたのか……
ど、どこまでしってるんだ?』
「…えっと、店長が最近様子が変だったのでもしかしたらと……」
-------------沈黙-------------
「あの、俺、なにかお手伝い出来ませんか?何でもするので!
例えば告白の練習とか、恋愛相談とか!」
店長が一点を見つめて考え込んでいる
「あっ……すみません、迷惑でしたか?……忘れてください」
『いやっ、違うんだ
有難いよとても……でも…』
店長のお手伝いをするどころか気を遣わせてしまった
確かに、俺なんかにそんな事言われても迷惑極まりないよな
俺は「すみません」と言い、ペコっと頭を下げて俺の為に空けてくれた部屋へ戻った
あ"~~~~~~~~~
密かな恋心だったかもしれないのに邪魔してしまったのかもしれないーーー
やってしまったーーーーー
俺が後悔に苛まれてジタバタしていたらコンコンとノックされた
「はい」
いそいで乱れた服装を直す
«ガチャ»
『なんかドタバタうるさかったんだけど…』
アリスちゃん……
「ごめん……」
『え、なんでそんな暗い顔してんの?
あーーー、恋愛の悩み?』
本当の事は言えないし、なんて言ったらいいか分からなくて俯いてしまう
『珍しいじゃんアンタがそんな暗いなんて』
「……ごめん」
『ふんっ、恋の悩みなんてアンタみたいな大人の男が可愛いじゃない
----まぁでも、私みたいに華のJKでも恋愛に四苦八苦してるのも居るんだからしょーがないか』
そっか……
え???
「アリスちゃんって高校生なの?」
『はぁ?どっからどう見ても高校生でしょ』
いや、顔立ちも服装も仕草も中学生くらいかと……
いえ、なんでもありません
『てかさー、悩んでるなら話してみなよ
相談乗ってあげるからさー』
……それなら
俺は店長を自分の友達として置き換えて相談した
するとアリスちゃんが驚いたように
『え、アンタ何も気づいてないの?逆に。』
え?
気づく…とは? 何に?
『これは、私が言ってもいいものなのかなぁ……話を聞いた限り、その友達は恋してんだよ、アンタに』
…………へ???
店長が俺に?
恋?
こい…コイ……鯉……?
『おーい、聞いてる?』
「あっごめん!
そ、その、〈こい〉って恋のこと?」
『はぁ?何言ってんの、当たり前じゃん』
いやいやいや、そんなはずはないよ
この体の持ち主には申し訳ないけど今の俺の見た目には全くの魅力がない
性格だって元々良くはないし
特別仕事ができる訳でもない
ん?それは関係ないか
『アンタ疑ってんの?この私に恋愛上の間違いなんて存在しないから!!』
うわ、
すごい自信……
でも確かにアリスちゃんが言うことはいつも的確だ
もし、
もし本当にそうだとしたら
「俺は…どうすればいいのかな」
『そんなの自分の気持ちに正直になるしかないでしょ
アンタはその子の事をどう思ってんの?』
俺は……
店長を恋愛と結びつけて考えたことがなかった
「尊敬してるよ
いつも頼りにさせてもらってるし、信頼もしてる…
でも、恋愛感情を感じたことはない…」
『じゃあそれが答えじゃん』
『お、なんだい?』
本当にこんなこと言ってしまっていいのか…
気づかないフリをした方がいいんじゃないか…
でも苦しんでいるなら!!!
「あのっ!
店長、恋っ!してらっしゃいますよね!?」
«ビクッ»
小さく店長の肩が跳ね上がった
少し動揺しているようにも見える
「あ、大丈夫です。もちろんアリスちゃんは知らないだろうし、誰にもいいません」
『…気づいていたのか……
ど、どこまでしってるんだ?』
「…えっと、店長が最近様子が変だったのでもしかしたらと……」
-------------沈黙-------------
「あの、俺、なにかお手伝い出来ませんか?何でもするので!
例えば告白の練習とか、恋愛相談とか!」
店長が一点を見つめて考え込んでいる
「あっ……すみません、迷惑でしたか?……忘れてください」
『いやっ、違うんだ
有難いよとても……でも…』
店長のお手伝いをするどころか気を遣わせてしまった
確かに、俺なんかにそんな事言われても迷惑極まりないよな
俺は「すみません」と言い、ペコっと頭を下げて俺の為に空けてくれた部屋へ戻った
あ"~~~~~~~~~
密かな恋心だったかもしれないのに邪魔してしまったのかもしれないーーー
やってしまったーーーーー
俺が後悔に苛まれてジタバタしていたらコンコンとノックされた
「はい」
いそいで乱れた服装を直す
«ガチャ»
『なんかドタバタうるさかったんだけど…』
アリスちゃん……
「ごめん……」
『え、なんでそんな暗い顔してんの?
あーーー、恋愛の悩み?』
本当の事は言えないし、なんて言ったらいいか分からなくて俯いてしまう
『珍しいじゃんアンタがそんな暗いなんて』
「……ごめん」
『ふんっ、恋の悩みなんてアンタみたいな大人の男が可愛いじゃない
----まぁでも、私みたいに華のJKでも恋愛に四苦八苦してるのも居るんだからしょーがないか』
そっか……
え???
「アリスちゃんって高校生なの?」
『はぁ?どっからどう見ても高校生でしょ』
いや、顔立ちも服装も仕草も中学生くらいかと……
いえ、なんでもありません
『てかさー、悩んでるなら話してみなよ
相談乗ってあげるからさー』
……それなら
俺は店長を自分の友達として置き換えて相談した
するとアリスちゃんが驚いたように
『え、アンタ何も気づいてないの?逆に。』
え?
気づく…とは? 何に?
『これは、私が言ってもいいものなのかなぁ……話を聞いた限り、その友達は恋してんだよ、アンタに』
…………へ???
店長が俺に?
恋?
こい…コイ……鯉……?
『おーい、聞いてる?』
「あっごめん!
そ、その、〈こい〉って恋のこと?」
『はぁ?何言ってんの、当たり前じゃん』
いやいやいや、そんなはずはないよ
この体の持ち主には申し訳ないけど今の俺の見た目には全くの魅力がない
性格だって元々良くはないし
特別仕事ができる訳でもない
ん?それは関係ないか
『アンタ疑ってんの?この私に恋愛上の間違いなんて存在しないから!!』
うわ、
すごい自信……
でも確かにアリスちゃんが言うことはいつも的確だ
もし、
もし本当にそうだとしたら
「俺は…どうすればいいのかな」
『そんなの自分の気持ちに正直になるしかないでしょ
アンタはその子の事をどう思ってんの?』
俺は……
店長を恋愛と結びつけて考えたことがなかった
「尊敬してるよ
いつも頼りにさせてもらってるし、信頼もしてる…
でも、恋愛感情を感じたことはない…」
『じゃあそれが答えじゃん』
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