たるたる

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夢見幻想

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 ウイルス感染が世界中に拡散しているある日の事、俺はあるチャットサイトで中学生の彼女と知り合いその彼女に恋をした。
 俺は、専門学生(3年生)の二十歳、チャットがとても好きで普段からずっと家にこもってばかりだ。俺は色々なものに対して好奇心旺盛な割にその反面、飽き性という物事に対して熱しやすく冷めやすい性格だ。この頃は、家から外に出ると新型ウイルスが蔓延しており、政府から自粛要請が出て外には出られない状況になるほど感染リスクは高く、収まるまで家でずっと自粛をしていた。
 俺は、暇つぶしに家の中でゲームをしたり、大好きなチャットをしたり、最近ハマりだした絵を描いたりして遊んでいた。絵はそんなに上手くはないにも関わらず、絵が上手いとこの頃は思い込んでいて、人に見せられるほどの自信があり、リアルの友だちに見せたいところだがそうなると自分がナルシストみたいで恥ずかしいので、チャットの顔も知らない、話したこともない匿名の人にいつも上手いと思う絵を見せ承認欲求を満たしていた。
 ある日、いつものように絵を描いてチャットで色んな人に見せていると、ある高校生の男子(ハンドルネーム:フルタ君)と仲良くなりチャットで知り合った1日目にしてLINE通話しようと誘われた。フルタ君が最近知り合った女子中学1年生の女の子(ハンドルネーム:雨)を誘って4人で通話する事にした。自分は、暇つぶしにでも良かれと思い通話することにした。男性二人という事もあり、寂しいのでもう二人、チャットで見知らぬ男子高生(ハンドルネーム:クマ)を誘い、
 通話の初日、4人とも通話に参加していたが、雨がある理由で話せなくて聞き専になっていて雨の声は聞こえなかった。女の子なのでどういう声してんのかなと気にはなっていたが初日は聴けなかった。クマとフルタ君はかっこいい声だった。自分はカッコいい声を出して印象をよくしたかったが、喉に圧迫感があり、カッコいい声を出すことが出来なかったので、後から自然体の声で話すことにした。一番上の二十歳の自分から3人を見た第一印象は、LINEのメッセージや声、話す内容など高校生らしくてとても若いなって感じた。
 初日通話はまぁまぁ楽しかったし、クマとフルタ君もいい人そうだったのでいつかまた通話出来るといいなと思い、初日の通話が終わった。チャットサイトで知り合った人と通話したことは何度かあるが、大抵1日通話したらそれから一生関わる事がない事が多い。自分は長くチャットの人と関係を築いていきたいとは思うが、大抵の人は1日通話すると満足して終わるので自分から誘って長く関係を続けようとするのも相手からしたら迷惑かもしれないし、友だちが欲しいとか恋人が欲しいとか欲に飢えてるわけでもない。今回知り合った3人とはもう関わる事はないだろうと思うけど、もし相手からまた通話からの誘いが来たらまたやろうって思っており、3人をLINE追加してブロックして削除せずに残しておいた。
 次の日、3人から通話の誘いが来た。だけど、この時は自粛ストレスの影響で脳みそが疲労状態に陥ってしまって通話に参加せずに眠ってしまっていた。そしてまた次の日、朝起きると、3人はまだ通話しておりグループLINEで1000件以上のメッセージが届いていた。まだ話していた事に驚いた。でも、自分は今参加してももう終わる頃だろうと思い、参加することはなく、3人も通話が終わっていた。雨もこの時はしゃべっていたらしい。
 そしてまた次の日、自粛のストレス解消にとウイルス感染防止対策をし、マスクをして完全装備状態でマックに行ってハンバーガーをドライブスルーで買いに行った。車の中でハンバーガーを食べていながらLINEを見ると、LINE通話はしていなかったが、3人がLINEで話していた。自分も暇つぶしに3人のLINEの会話に入り、話していると、雨から通話の誘いが来た。
 雨「もし良かったら今通話しませんか?」
自分「いいよぉー、今車の中だから家帰ってからでもいい?」
 雨「はい!分かりました!」
フルタ君「雨の奴、通話好き好きマンになっていて草」
どうやら雨は、チャットの人と通話経験が初めてで、前日のフルタ君とクマとのLINE通話でハマってしまったらしい。
LINEメッセージした後、そのまま家に帰り、雨と通話を始めた。雨と通話するのは初めてなので、お互いに恥ずかしい思いの防衛本能が働き、最初は通話を始める通話ボタンの機能を押す事すら困難であった。自分が通話ボタンを押して、自分からLINE通話を開いた。そしてLINE通話が始まった。その時、クマとフルタ君は用事で忙しいのか通話に出る事はなかった。
自分「もしもーし」
少し、カッコいい声を意識しながら声を出す。
 雨「もしもーし」
雨の初めて聞いた声は、とても透き通っていて声が中性的かつ高めで可愛くいい声だった。
 通話し始めた時は、二人とも緊張していて話がよく途切れたが、お互いゲームや絵を描いたりと作業をしていたため、会話が途切れたときは作業に没頭しているフリをお互いに表現しあって、会話のない焦りの間をなんとかしのぐことが出来た。雨から話題を出すことはなく、自分からよく学校の事とか色々話出していた。あんまり自分の声が気に入らなかったのか、人見知りであんまり話せなかったのか、LINEでは滅茶苦茶話してくれて、元気で活発な明るい感じだけど通話ではおとなしかった。初日通話が終わり、雨の声が良くてもしかしたら顔も良かったりするんだろうなとか、こんな声の良い人と付き合たらいいなとか妄想していた。
また次の日、雨からLINEグループでまたお誘いの通話が来ていてまたその次の日も次の日もと自分と雨の関係は友情へと発展していき、お互い仲が良くなり雨の最初のおとなしい感じの性格も次第に変わっていき、話しやすい仲になった。フルタ君とクマは満足したのか、2回目の通話以降グル通には参加することはなく、雨とは個人で通話するようになっていった。通話に誘うのはいつも雨からだった。
 友人となっていた雨に対して、自分は少しずつ雨に想いを寄せるようになった。でも相手は13歳で自分は二十歳で、年が離れているし、お互いに住んでる所も離れている。少し恋愛感情はあったが、別に告白したいとか付き合いたいと思うよりは、付き合えたら良いなって感じで何か曖昧な思いだった。でも、年の差もあるし色々問題あるし、フルタ君とクマに申し訳ないだろうと想い、雨とは友人のままでいようと思った。
 それからまた雨とほぼ毎日通話して、自分の妄想は次第に膨らみお互いの肉体が重なり合う所まで発展しいていた。だが、行動に移るほどではなく、友人関係のまま維持していた。
 またある日、雨と自分でお互い何か違う作業をしながら通話してると、雨が自分に恋愛の話を始めた。
 雨「ねえ、フルタ君らと通話していた時君って彼女出来た事ないって言っていたよね?」
そう、通話初日の時に彼女いる?ってフルタ君に聞かれたものだから、自分は強がることもなく彼女は一度も出来たことがないとはっきり話した。雨個人との通話で恋愛の話をするのは初めてだ。
これはもしかすると、雨も自分に心を寄せているのかもしれない。
自分「あー、そういう事言ったねー」
   雨「本当に彼女出来た事ないの?君と話していて楽しいし、彼女いそうだけどなー」
自分「それが全く出来ないんだよー、俺恋愛に対して消極的だし、自分にあまり自信がないからモテない」
 雨「もし、彼女が出来たら私に報告してよ!!」
自分「え?あー、お、おう(笑)」
やはり、自分の勘違いだったか、そもそも女性って男性と違って恋愛と友情ははっきり区切られているんだよな、やっぱり、勘違いだよな、、、でも、、、、
その日は、夜から朝まで長ら通話して終わった。
 朝まで通話していたもんなので、眠気に襲われその日は通話することなく一日中眠っていた。
次の日、目を覚ましLINEのメッセージのチェックをすると久しぶりにLINEグループのメッセージが届いていた。そこには、クマとフルタ君からこんなメッセージが届いていた。


今までありがとうございました。楽しかったです。

~クマとフルタ君がグループを脱退しました~

4人と通話することは全くなかったのでグループにいる意味がなく、脱退したのだろうと思い、そんなに驚かなかった。その後、いつものように雨から通話のお誘いが来たので通話した。今日は、何故か雨がいつもより冷静で自分に相談してきた。

 雨「グループLINEを脱退したのって、通話あまりしいていないからという理由ではないんだよ」
自分「え?違うの?」
自分「じゃあ何故?」
もしかすると、自分と雨が仲良くしている事に嫉妬し、LINEを抜けたのではないのか?と思った。
自分「もしかして、俺と雨がよく通話するから嫉妬して抜けたとか?(笑)」
冗談っぽく本音で話した。
 雨「なわけないじゃん!君とよく通話するのは君が暇だからだよ!!フルタ君とクマは中々通話出来なくて忙しいから誘うのもアレかと思って通話誘ってなかっただけだよ!」
俺は少しグサッと来た、彼女がただの暇つぶし相手としか見ていなかったのか?と思い、失望した。でも、彼女は自分の事どう思ってるんだろう?とかって気にもなっていたので、ハッキリ言ってもらってスッキリした。
なんだ、ただの友だちだよな、妄想していた俺が馬鹿みたいだ(笑)
 雨「脱退した理由についてだけど、君は全く関係ないよ、関係あるのは私とフルタ君とクマ、もう分かるよね?」
なんとなく察した。フルタ君とクマも自分と同じ男性だ。抑えきれなかったのだろう
だが、自分はわざととぼけたフリをした。
自分「え?どういう事?」
 雨「鈍感だな~、そういう事も分からないかな?つまりこういう事だよ」
雨は、自分の個人LINEにフルタ君とクマとの2、3日前のLINEのやりとりを写真にして送りつけてきた。
察した通り、雨は二人から個人で告白されていた。雨は自分以外で二人ともやりとりをしていた。
 雨「どうしたほうが良いと思う?私こんなの初めてで・・・」
雨は中学1年生だし、もしかしたら恋愛が初めてなのかもしれない、でも彼女出来た事のない自分に言われてもねえ(笑)

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