精霊と共に異世界へ

徹恵心 アキラ

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ヒューゴ、魔族に会う

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グレースと街に着き、すぐにロックの鍛冶屋を目指す。

店に入るなり見えた。

「ロックさん、お久しぶりです。
いきなりで申し訳ないが、この武器直したのロックさんじゃないですよね?」

「ちっ、やっぱ分かるか?
そうだ俺じゃない。
ツルギって鍛冶師がしたんだ。
今はクエストに出ているがな。
用件はそれだけか?」

ヒューゴが話を進め、いないことが分かる。

「いやそれだけじゃない。
彼奴、狙われてるかも知れない。
会って話したいんだ」

「あ~、それな。
ここの兵士にでも聞けば分かると思うが……。
多分、返り討ちしとるぞ」

ニヤッとロックさんがし、話をした。

返り討ち?
……彼奴なら有り得るか。

「まぁいいや!
それよりさ~ヒマリちゃんは何処いる?」

アイザックが気軽に話をしてくる。

「あぁ~ツルギと一緒に行ったぞ!
それにもう諦めろ。
パーティー組んでいるからな」

「はぁ?
何でだよ。
俺とパーティー組もって話じゃん」

「……アイザックお前ずっと断れてたの聞いて無かったのか?」

「そんな話してなかったぞ」

ライリーとアイザックがギャアギャア言い合いを始め出した。
全く喧しい奴だ。

「とりあえず出かけてるみたいですので、私達は宿で休みますよ」

ここには用事無しと判断し、グレースとセバスは宿に向かっていった。
冷たいねぇ~。

「なら、ロックさん俺の防具とコイツらの装備を調整もしくは修繕を頼む。
今までの事があり傷んでいるからな」

防具を渡し、アイザック達も各々装備品を渡す。

「確かに、こりゃヒデエな。
分かったやっておくが、アイザックお前さんはかなり酷いから費用いつもよりかかるからな」

「えぇ!
マジかよ~。
まぁ仕方ない、それまで街を堪能しとくぜ」

「……ヒューゴ俺は彼奴が馬鹿しないよう一緒行っておく」

二人もギャアギャア言いながらいなくなっていく。
だが、俺には勿体無い相棒達だ。

「お前は行かんでいいのか?」

「あぁ。
分かる範囲でいいから、ツルギの事を教えて貰えないか?」

「彼奴の事?
いいぞ!
今一番話題のたえない奴だからな
奥に来いよ」

ガッハッハと笑いながら、奥にいる鍛冶師と話をし仕事場にいく。

魔族退治に姫護衛の事や、最近パーティーを組んだ事など、ホント色々やってるなと思い聞いていた。
元気そうで良かった。





話も大分長く聞いてそろそろ宿に帰ろうかと思った矢先、ドンと音がし地響きが起こる。

なんだ今の音は?

直ぐに店の外に行き、周りを見て驚愕する。

一部街を囲む壁が崩され、土煙が上がっている。

「ロックさんは出ないで下さい。
様子を見てきます」

「ちょっと待て!
武器だけでは危ない。
これだけでも防具を装備して向かえ」

小手と胸当てを受け取り走った。






着いて早々に驚愕する。

冒険者が三人程倒れ、仲間と思われる二人が剣を持って構えているが、震えている。

それはそうだ、コイツ魔族だ。

禍々しいオーラを放つ化物が、こっちをジッと見ていた。

参ったね。
マジでヤバイわ。





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