39 / 59
第四章 混迷
第39話 昏迷
しおりを挟む
この日、魔道院の現在の学院長マロウドの元を訪れたのは、三名いた。
北部方面軍グランダ駐屯軍総司令アルダー准将は、クローディア家の暗部、“銀狐騎士団”ハイベルクを伴って、魔道院の門をくぐった。
年齢は、そろそろ50に近い。
三十年法によれば、そろそろ引退の時期ではある。だが、その覇気、その頭脳の明晰さ、果断な決断力は、若い頃と少しもかわりはなかった。
影のように寄り添うハイベルクは、北部軍の事務官の服装で、片眼鏡をかけていた。
年齢は、30前後といったところだろう。
准将に従う信頼厚い副官。
の役どころを演じているだけで、彼自身は、別にアルダーに忠義をもっているわけではなく、それどころか、一応、統一帝国の配下にある北部方面軍と、もともとクローディア家の影働き
である“銀狐騎士団”とは、なにかと衝突することが多かった。
学院長であるマロウドと、アポは取れていない。
だが、2人にとっては、何度も訪れて、勝手のわかっている魔道院だ。
学長室のある建物の階段を登ったところに、ソファとテーブルが用意されている。
アポイントが、重なってしまったら、ここで待つための設備であり、アルダーもハイベルクもここで、待たせてもらうつもりであったが、先客がいた。
戦女神の神殿の神官ミヤレである。
髪を長く伸ばした美しい女性だが、歳は不明だ。
ときとして、戦女神の加護をうけた神官は、不老長寿を授かるという。
ミヤレは、実戦部隊としては、最高位のランクの神官である。見た目は、20前後にしか見えないが、その程度の年齢で、その地位まで上がれることは、誕生して50年がたつ戦女神神殿では、ありえない。
「これは、アルダー将軍。」
ミヤレは、立ち上がって一礼した。
それ自体は、問題はないのだが、一緒に、ガチャリ、と胸当てと肩当てが鳴る音がした。
呆れたことに、ミヤレは、ここにフル武装で来ているのだ。
長い柄をもつ両手持ちの斧は、刺突もできるように先端が尖っている。
よく鍛えてはいても、女性にはいささか重すぎる武器だろう。
それに大きすぎて、屋内でも取り回しに、問題がある。
「戦女神の加護があらんことを、ミヤレ殿。」
アルダーは、如才なく、挨拶を返した。
複数の神を、願いに応じて信仰するのが一般的な西域・北部では、戦女神は人気のある神様であり、アルダーもたまには、喜捨をするくらいには、戦女神を信仰していた。
「少し待てば、マロウド学院長は、会ってくれそうですよ。」
ミヤレは、少し場所をずらして、アルダーとハイベルクの座る場所をつくった。
「どうせ、要件は一緒だろもう、戦女神の。一緒に学院長に面談するか?」
ハイベルクが、低い声で言った。わずかに離れていたらもう聞き取れない。
特殊な発声法で発する声は、聞き取るともコツがいる。
だが、アルダーとミヤレは、頷いた。
これはもともと、3人が3人とも、所属している組織がクローディア家に縁があるからだ。
北部方面軍は、もともとクローディア大公国の白狼騎士団が前身であり、その重宝を担当していたのが、ハイベルクの“銀狐騎士団”である。
ミヤレの所属する戦女神神殿が祀る神の名は、フィオリナといい、クローディア家の姫であり、一時期は嫡子とひて、公家を継ぐ立場にあった。
普段は、角突合せていても、ことごあれば協力してことにあたることは、吝かではない。
ミヤレは、頷いた。
重い金属製の胸当てと肩当てに、ハルバート。
面会には、およそふさわしくない格好だが、彼女はこれが平常運転であり、ついでに言うなら、同巻と兜と篭手と膝あてをつけていない今は、彼女にとって、重武装をしているつもりもない。
「お待たせしました。短時間、半時間以内でしたら、時間がとれるそうです。」
ドアを開けて、秘書のリーシャかわ、顔を出した。
アルダーとハイベルクを見つけて、苦い顔をする。
「アルダー将軍と銀狐。今日の面会はもう打ち切りです。」
「“黒の聖女”殿! 賢者はそれほどにご多忙なのか?」
アルダーの不用意な言葉に、見返したリーシャの眼窩は、眼球を失った空洞に見えた。
もちろん、気のせいだ。
聖女は、あくまで、美しく、穏やかで、その微笑みは、慈愛に満ちている。
「まあ、多忙、というか、あなた方を、肉片に切り刻まずに会談をさせる為に、機嫌をとるための、わたしの努力が限界、というところです。」
「リーシャ様。わたしと、アルダー閣下、ハイベルクは、一緒で結構です! 同じ要件ですので。」
リーシャは、難しい顔をしていたが、しかたない、という風に考え込んでいたが、意を決したように顔を上げた。
「どうぞ。
ただし、忠告しておきますが、学院長は、退屈しておられます。
これは、とんな不機嫌よりも、あなた方にとって危険な状態です。」
「なにが、起きているか。
まだ、不明こともあるが、とりあえず聞け。」
マロウド学院長は、挨拶すらせずに三人を一瞥したまま、後ろ手を組んで、部屋をぐるぐると歩き出した。
「アルディーン嬢は、魔道院を逃げ出した。手引きをしたのは、ヒスイと名乗る少年だが、おそらく、こいつは、ジウル・ボルテックの義体に英霊を召喚したものだ。
中身が誰かはわかっていない。
だが、おそらくは、邪神ヴァルゴールが絡んでいる。」
三人は、呆然と学院長を見つめた。
古の賢者は、衰えるということを知らないのか。
「姫はなぜ逃げ出したのだろう、けん、学院長殿。」
アルダー准将は、また不用意な名前を出しかけたが、マロウドは、とくに気にする様子はなかった。
「中央軍のグリシャム・バッハ氏の到着だろう。
アデルの退位は迫っていて、後継者は決まらない。不安定な継承は、中央軍にとってはいちばん、避けたいだろうな。」
「グリシャム・バッハは、たしかに警戒すべき、強大な魔導師です。」
アルダーは、難しそうな顔で、呟いた。
「しかし。いきなり、姫を拘束または、西域中央に送還するでしょうか。
いくら自分の自由になる後継者として、持ち上げたところで、ただでさえ、混乱している後継者争いが、一層、混沌するだけで」
「グリシャム・バッハの得意技は、霊の移植だ。彼の場合は両者の意志に反し、しかも、両者がひとつところにあることを必要としない。」
「アルディーン姫に誰かの魂を移植すると? それはいったい」
アルダーの顔色が変わった。
「まさか」
「アデルの魂をアルディーンに移植しようと、いうのが、グリシャム・バッハの、中央軍の計画だ。」
「しかし、それが、いや」
「なにしろ、アデル本人だ。後継者として、なんの問題もないだろう?
おまえけに、身体は、血を分けた実娘のものだ。三十年法の適用も免れる。」
「いや、しかし」
「しかし、なんだ?」
「とんでもない屁理屈のような」
「たしかにそうだ。だが、中央軍のような組織は、そういう屁理屈を通してしまうのは、大得意なんだ。」
「つまり、それが、姫が逃げ出した理由?」
「ああ? それだけのはずがあるか。
どう考えても、おまえたちやぼくらも含めて誰1人、頼れるものがいなかったからだ。」
北部方面軍グランダ駐屯軍総司令アルダー准将は、クローディア家の暗部、“銀狐騎士団”ハイベルクを伴って、魔道院の門をくぐった。
年齢は、そろそろ50に近い。
三十年法によれば、そろそろ引退の時期ではある。だが、その覇気、その頭脳の明晰さ、果断な決断力は、若い頃と少しもかわりはなかった。
影のように寄り添うハイベルクは、北部軍の事務官の服装で、片眼鏡をかけていた。
年齢は、30前後といったところだろう。
准将に従う信頼厚い副官。
の役どころを演じているだけで、彼自身は、別にアルダーに忠義をもっているわけではなく、それどころか、一応、統一帝国の配下にある北部方面軍と、もともとクローディア家の影働き
である“銀狐騎士団”とは、なにかと衝突することが多かった。
学院長であるマロウドと、アポは取れていない。
だが、2人にとっては、何度も訪れて、勝手のわかっている魔道院だ。
学長室のある建物の階段を登ったところに、ソファとテーブルが用意されている。
アポイントが、重なってしまったら、ここで待つための設備であり、アルダーもハイベルクもここで、待たせてもらうつもりであったが、先客がいた。
戦女神の神殿の神官ミヤレである。
髪を長く伸ばした美しい女性だが、歳は不明だ。
ときとして、戦女神の加護をうけた神官は、不老長寿を授かるという。
ミヤレは、実戦部隊としては、最高位のランクの神官である。見た目は、20前後にしか見えないが、その程度の年齢で、その地位まで上がれることは、誕生して50年がたつ戦女神神殿では、ありえない。
「これは、アルダー将軍。」
ミヤレは、立ち上がって一礼した。
それ自体は、問題はないのだが、一緒に、ガチャリ、と胸当てと肩当てが鳴る音がした。
呆れたことに、ミヤレは、ここにフル武装で来ているのだ。
長い柄をもつ両手持ちの斧は、刺突もできるように先端が尖っている。
よく鍛えてはいても、女性にはいささか重すぎる武器だろう。
それに大きすぎて、屋内でも取り回しに、問題がある。
「戦女神の加護があらんことを、ミヤレ殿。」
アルダーは、如才なく、挨拶を返した。
複数の神を、願いに応じて信仰するのが一般的な西域・北部では、戦女神は人気のある神様であり、アルダーもたまには、喜捨をするくらいには、戦女神を信仰していた。
「少し待てば、マロウド学院長は、会ってくれそうですよ。」
ミヤレは、少し場所をずらして、アルダーとハイベルクの座る場所をつくった。
「どうせ、要件は一緒だろもう、戦女神の。一緒に学院長に面談するか?」
ハイベルクが、低い声で言った。わずかに離れていたらもう聞き取れない。
特殊な発声法で発する声は、聞き取るともコツがいる。
だが、アルダーとミヤレは、頷いた。
これはもともと、3人が3人とも、所属している組織がクローディア家に縁があるからだ。
北部方面軍は、もともとクローディア大公国の白狼騎士団が前身であり、その重宝を担当していたのが、ハイベルクの“銀狐騎士団”である。
ミヤレの所属する戦女神神殿が祀る神の名は、フィオリナといい、クローディア家の姫であり、一時期は嫡子とひて、公家を継ぐ立場にあった。
普段は、角突合せていても、ことごあれば協力してことにあたることは、吝かではない。
ミヤレは、頷いた。
重い金属製の胸当てと肩当てに、ハルバート。
面会には、およそふさわしくない格好だが、彼女はこれが平常運転であり、ついでに言うなら、同巻と兜と篭手と膝あてをつけていない今は、彼女にとって、重武装をしているつもりもない。
「お待たせしました。短時間、半時間以内でしたら、時間がとれるそうです。」
ドアを開けて、秘書のリーシャかわ、顔を出した。
アルダーとハイベルクを見つけて、苦い顔をする。
「アルダー将軍と銀狐。今日の面会はもう打ち切りです。」
「“黒の聖女”殿! 賢者はそれほどにご多忙なのか?」
アルダーの不用意な言葉に、見返したリーシャの眼窩は、眼球を失った空洞に見えた。
もちろん、気のせいだ。
聖女は、あくまで、美しく、穏やかで、その微笑みは、慈愛に満ちている。
「まあ、多忙、というか、あなた方を、肉片に切り刻まずに会談をさせる為に、機嫌をとるための、わたしの努力が限界、というところです。」
「リーシャ様。わたしと、アルダー閣下、ハイベルクは、一緒で結構です! 同じ要件ですので。」
リーシャは、難しい顔をしていたが、しかたない、という風に考え込んでいたが、意を決したように顔を上げた。
「どうぞ。
ただし、忠告しておきますが、学院長は、退屈しておられます。
これは、とんな不機嫌よりも、あなた方にとって危険な状態です。」
「なにが、起きているか。
まだ、不明こともあるが、とりあえず聞け。」
マロウド学院長は、挨拶すらせずに三人を一瞥したまま、後ろ手を組んで、部屋をぐるぐると歩き出した。
「アルディーン嬢は、魔道院を逃げ出した。手引きをしたのは、ヒスイと名乗る少年だが、おそらく、こいつは、ジウル・ボルテックの義体に英霊を召喚したものだ。
中身が誰かはわかっていない。
だが、おそらくは、邪神ヴァルゴールが絡んでいる。」
三人は、呆然と学院長を見つめた。
古の賢者は、衰えるということを知らないのか。
「姫はなぜ逃げ出したのだろう、けん、学院長殿。」
アルダー准将は、また不用意な名前を出しかけたが、マロウドは、とくに気にする様子はなかった。
「中央軍のグリシャム・バッハ氏の到着だろう。
アデルの退位は迫っていて、後継者は決まらない。不安定な継承は、中央軍にとってはいちばん、避けたいだろうな。」
「グリシャム・バッハは、たしかに警戒すべき、強大な魔導師です。」
アルダーは、難しそうな顔で、呟いた。
「しかし。いきなり、姫を拘束または、西域中央に送還するでしょうか。
いくら自分の自由になる後継者として、持ち上げたところで、ただでさえ、混乱している後継者争いが、一層、混沌するだけで」
「グリシャム・バッハの得意技は、霊の移植だ。彼の場合は両者の意志に反し、しかも、両者がひとつところにあることを必要としない。」
「アルディーン姫に誰かの魂を移植すると? それはいったい」
アルダーの顔色が変わった。
「まさか」
「アデルの魂をアルディーンに移植しようと、いうのが、グリシャム・バッハの、中央軍の計画だ。」
「しかし、それが、いや」
「なにしろ、アデル本人だ。後継者として、なんの問題もないだろう?
おまえけに、身体は、血を分けた実娘のものだ。三十年法の適用も免れる。」
「いや、しかし」
「しかし、なんだ?」
「とんでもない屁理屈のような」
「たしかにそうだ。だが、中央軍のような組織は、そういう屁理屈を通してしまうのは、大得意なんだ。」
「つまり、それが、姫が逃げ出した理由?」
「ああ? それだけのはずがあるか。
どう考えても、おまえたちやぼくらも含めて誰1人、頼れるものがいなかったからだ。」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる