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第五章 迷宮ゲーム
第54話 グリムを持つ少年
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イネアは、ハルバートを地面に突き立て、大きくひとつ深呼吸をした。
魔王宮第二層。
薄暗い通路は、戦場と化していた。その行く手には、無数のスケルトンたちが蠢いていた。
「わたしは、戦女神様に仕える神官なのだ。」
機嫌よく、得物を持ち上げながら、イネアは言った。
「それはそうきいてます。」
ガイドの少年は、慎ましやかに相づちをうった。
「そして、聖職者は、アンデットには特効を持つのだ!」
「ふふ、よう来たな、ゆうしゃよ。」
スケルトンの群れの背後から、特に大きなものがしゃくり声を上げた。その声は、無数の骨の共鳴によって、洞窟内に響き渡る。
「まおうがりょういきにに足を踏み入れた以上、いきてかえることは許さない!」
イネアは、神聖な力を込めたハルバートを掲げ、雄叫びを上げた。彼女の鎧と斧かま、神聖な光を放ち、周囲の闇を打ち払う。
「イネア。そいつは、別に知性のある災害種ではない。決められたセリフをしゃべるだけの、玩具だ。遠慮なく、やっちゃっていい。」
「なまいきな口をたたくな、コゾウ!」
スケルトンの王は、そう怒鳴ると、他のスケルトンたちに攻撃の指示を出した。無数のスケルトンが、一斉にイネアに向かって突進してきた。
イネアは、ハルバートを振り回し、迫りくるスケルトンたちをなぎ倒していく。彼女の動きは、まるで舞い踊るような優雅さと、力強さを兼ね備えていた。神聖な力が込められた一振り一振りが、スケルトンたちを砕き散らしていく。
しかし、スケルトンの数は膨大だった。通路の奥からは、増援が次々とわいてでる。
「ウリム!」
イネアが怒鳴った。
「なにか?」
「手伝え!」
ウリムは、露骨に迷惑そうな顔をした。
ウリムは、小柄で、身に武器を帯びているようには見えなかった。身につけているのも、粗末な貫頭衣で、通常の衣服というより、入院患者が着せられる入院着に似ていた。
それでも。
イネアは、この少年がまともだとは、ちっとも思わない。
実際、第一層では、彼は、そこにたむろする蜘蛛の魔物を自在に操ってみせた。
第一層階層主ギムリウスを、神と崇める亜人の一族だと自称していたが、おそらくは、その族長または祭司長など、特別な地位にいるのだろう。
たかだか、自分を奉じるものに、配下を自由に扱わせることを、ギムリウスが許すとは思えなかった。
ウリムは、具体的には、なにもしなかった。
ただ、イネアがそう声をかけたことで、数体のスケルトンが、ウリムに向かっていった。
錆びた剣を振り上げたスケルトンの顎を、ウリムの細い腕がつかんだ。
無造作に。
スケルトンを持ち上げて、後続のスケルトンの群れにながこむ。
スケルトンたちは、あたらしい敵に殺到した。
イネアは、その隙をついて、スケルトンの王へと接近する。
「くらえ!」
イネアは、全身の力を込めてハルバートを振り下ろした。ハルバートは、スケルトンの王が構えた盾を砕き、その体がは大きく揺らいだ。
が、それでもスケルトンの王は、怯まずに剣をふりおろす。骸骨の手に握られた剣は、ほかのスケルトンのように、手入れ悪く錆びたり、曲がったりはしていなかった。
イネアは、その剣の一撃を、ハルバートの柄ですべらせるように、受け流すと、石突きで、王の肋骨を砕いた。
トドメの一撃を繰り出そうとしたイネアと王の間に、スケルトンたちが、なだれ込んで、壁を作った。
「キリがないな。」
ハルバートの旋回に、骨片が舞飛ぶ。
だが、もともと死んでいる彼らに恐れはなかった。
叩き潰しても、払い除けても、骸骨の群れは、闇のなかから湧くように、現れ続ける。
カッ!
カッカッカッ!!
異様な音が響いた。
イネアも。スケルトン王も。
いや、スケルトンたちでさえ、そちらの方に気を取られた。
スケルトンが。
のたうち回っていた。
まるで、耐え難い苦痛を感じた人間のように。
音の出処は、スケルトンの顎だった。
ほんとうなら、悲鳴を上げたい所なのだろうが、彼らには、声帯も肺も残っていない。
床に。壁に。
自らの体を叩きつけ、打ち壊して、その苦しみから逃れようとするものもいた。
だが、それは成功しなかった。
頭蓋を砕き、あるいは、頭部だけが、転がってなお、スケルトンたちは悲鳴にならない悲鳴をあげ続けている。
ウリムの腕には。
これも骨でできているのか、白い刀身をもつ剣が握られていた。
「そ、そりゃは!!」
スケルトンの王が叫んだ。
ウリムは、ちょっと頭をさげた。
まるで、詫びるように。
「すまない。おまえは、多少の知性はもっているのだな。何年、スケルトンをやっている。」
ほんとに詫びていた。
「に、二十ねん…」
「それはなかなか大したものだ。魔物になるまえは覚えているか?」
「い、いや」
「せっかく、存在し続けたものを台無しにするのは、もったいないと思う。」
ウリムは、一歩進んだ。
恐れなど知らない。知るはずのないスケルトンの群れが、さっと道をあけた。
のたうち回るスケルトンを踏み砕いて、少年は、歩みを進めた。
手にした短剣が、禍々しく輝いた。
その輝きから、少しでも体を遠ざけようとするかのように。
スケルトンたちは、壁にへばりつき、スケルトンの王は、退いた。
「止まれ! 逃げることは許さん!」
凛とした声が、洞窟に響いた。
一陣の霧が渦巻き。ひとりの助成の姿となった。
細身ながら、金属鎧に身を包み、髪を結い上げている。
整ったその顔は、いまは牙をむき出し、目は赤色に輝いていた。
「パードレ男爵夫人!」
スケルトンの王が悲鳴をあけた。
こちらはこちらで、怖いらしい。
「この先はもう、オロア様が待つ階層移動の間だ! おまえたちの役目は、そのまで侵入者を、すすませぬこと!
力が及ばないなら、せめて滅びるまで抗え。」
彼女は、腰の剣を抜きはなった。
「侵入者よ、名を」
そのまま、彼女は硬直した。
目は赤色を失い、淀んだ褐色となっている。
その視線は、ウリムを、見ていた。
「あ、あなたさ」
「気がついたか。」
ウリムは、物憂げに言った。
「これは、ギムリウス様より賜った“呪剣”グリム。死者にさえ耐え難い苦痛をあたえる。」
「い、いえ、そういうことよりも」
「そうなのだ!
神獣の骨から削りだすこの剣を保有しているということは、すなわち、わたしも只者ではないのだ。」
「只者でないっていうか、あなた」
「わかったなら! 無駄口を叩かずに、道をあけよう。
それから、そっちの大きめの骸骨は、そろそろ自我を持ち始めている。ラウルに頼んで、名をつけてもらえ。」
女吸血鬼は、ふげえ、と悲鳴をもらした。
自分の牙で自分の唇を噛んだのである。
「おまえは、なんなんだ?」
立ち尽くすスケルトン軍団と、吸血貴族を通り過ぎながら、イネアは、少年に尋ねた。
「まだ、おまえにどの程度の情報を与えて良いか、わからない。」
歩きながら、ウリムは答えた。
「知ることによって、かえって、おまえを危険な目に合わせてしまうこともある。
まずは、依頼通り、アルディーンを探そう。」
二人がたどり着いた先は、礼拝堂だった。
円形の祭壇を囲むように、扉がいくつもならんでいた。
「このうちのどれが、正解の扉なんだ?」
イネアが唸った。
「間違ったものを選べば、また魔物でも湧いて出るんじゃないのか?」
「正解、というか、全てが、正解だ。中で待つオロアの影を倒せば、三層への道が開かれる。」
「いわゆるボス部屋というわけか。」
「分かりやすい言い方なら、そうかな。
とにかく、我々としては、いま三層に誰かを通したくはないんだ。」
わ、れ、わ、れ?
猪武者で脳筋のイネアではあるが、けっして阿呆ではない。その言い方にひっかかるものを感じたが、ウリムは構わずに、扉のひとつを選んで、ノックした。
戸惑ったような沈黙のあと、どうぞ、という声がした。
イネアは、扉を開けた。
魔王宮第二層。
薄暗い通路は、戦場と化していた。その行く手には、無数のスケルトンたちが蠢いていた。
「わたしは、戦女神様に仕える神官なのだ。」
機嫌よく、得物を持ち上げながら、イネアは言った。
「それはそうきいてます。」
ガイドの少年は、慎ましやかに相づちをうった。
「そして、聖職者は、アンデットには特効を持つのだ!」
「ふふ、よう来たな、ゆうしゃよ。」
スケルトンの群れの背後から、特に大きなものがしゃくり声を上げた。その声は、無数の骨の共鳴によって、洞窟内に響き渡る。
「まおうがりょういきにに足を踏み入れた以上、いきてかえることは許さない!」
イネアは、神聖な力を込めたハルバートを掲げ、雄叫びを上げた。彼女の鎧と斧かま、神聖な光を放ち、周囲の闇を打ち払う。
「イネア。そいつは、別に知性のある災害種ではない。決められたセリフをしゃべるだけの、玩具だ。遠慮なく、やっちゃっていい。」
「なまいきな口をたたくな、コゾウ!」
スケルトンの王は、そう怒鳴ると、他のスケルトンたちに攻撃の指示を出した。無数のスケルトンが、一斉にイネアに向かって突進してきた。
イネアは、ハルバートを振り回し、迫りくるスケルトンたちをなぎ倒していく。彼女の動きは、まるで舞い踊るような優雅さと、力強さを兼ね備えていた。神聖な力が込められた一振り一振りが、スケルトンたちを砕き散らしていく。
しかし、スケルトンの数は膨大だった。通路の奥からは、増援が次々とわいてでる。
「ウリム!」
イネアが怒鳴った。
「なにか?」
「手伝え!」
ウリムは、露骨に迷惑そうな顔をした。
ウリムは、小柄で、身に武器を帯びているようには見えなかった。身につけているのも、粗末な貫頭衣で、通常の衣服というより、入院患者が着せられる入院着に似ていた。
それでも。
イネアは、この少年がまともだとは、ちっとも思わない。
実際、第一層では、彼は、そこにたむろする蜘蛛の魔物を自在に操ってみせた。
第一層階層主ギムリウスを、神と崇める亜人の一族だと自称していたが、おそらくは、その族長または祭司長など、特別な地位にいるのだろう。
たかだか、自分を奉じるものに、配下を自由に扱わせることを、ギムリウスが許すとは思えなかった。
ウリムは、具体的には、なにもしなかった。
ただ、イネアがそう声をかけたことで、数体のスケルトンが、ウリムに向かっていった。
錆びた剣を振り上げたスケルトンの顎を、ウリムの細い腕がつかんだ。
無造作に。
スケルトンを持ち上げて、後続のスケルトンの群れにながこむ。
スケルトンたちは、あたらしい敵に殺到した。
イネアは、その隙をついて、スケルトンの王へと接近する。
「くらえ!」
イネアは、全身の力を込めてハルバートを振り下ろした。ハルバートは、スケルトンの王が構えた盾を砕き、その体がは大きく揺らいだ。
が、それでもスケルトンの王は、怯まずに剣をふりおろす。骸骨の手に握られた剣は、ほかのスケルトンのように、手入れ悪く錆びたり、曲がったりはしていなかった。
イネアは、その剣の一撃を、ハルバートの柄ですべらせるように、受け流すと、石突きで、王の肋骨を砕いた。
トドメの一撃を繰り出そうとしたイネアと王の間に、スケルトンたちが、なだれ込んで、壁を作った。
「キリがないな。」
ハルバートの旋回に、骨片が舞飛ぶ。
だが、もともと死んでいる彼らに恐れはなかった。
叩き潰しても、払い除けても、骸骨の群れは、闇のなかから湧くように、現れ続ける。
カッ!
カッカッカッ!!
異様な音が響いた。
イネアも。スケルトン王も。
いや、スケルトンたちでさえ、そちらの方に気を取られた。
スケルトンが。
のたうち回っていた。
まるで、耐え難い苦痛を感じた人間のように。
音の出処は、スケルトンの顎だった。
ほんとうなら、悲鳴を上げたい所なのだろうが、彼らには、声帯も肺も残っていない。
床に。壁に。
自らの体を叩きつけ、打ち壊して、その苦しみから逃れようとするものもいた。
だが、それは成功しなかった。
頭蓋を砕き、あるいは、頭部だけが、転がってなお、スケルトンたちは悲鳴にならない悲鳴をあげ続けている。
ウリムの腕には。
これも骨でできているのか、白い刀身をもつ剣が握られていた。
「そ、そりゃは!!」
スケルトンの王が叫んだ。
ウリムは、ちょっと頭をさげた。
まるで、詫びるように。
「すまない。おまえは、多少の知性はもっているのだな。何年、スケルトンをやっている。」
ほんとに詫びていた。
「に、二十ねん…」
「それはなかなか大したものだ。魔物になるまえは覚えているか?」
「い、いや」
「せっかく、存在し続けたものを台無しにするのは、もったいないと思う。」
ウリムは、一歩進んだ。
恐れなど知らない。知るはずのないスケルトンの群れが、さっと道をあけた。
のたうち回るスケルトンを踏み砕いて、少年は、歩みを進めた。
手にした短剣が、禍々しく輝いた。
その輝きから、少しでも体を遠ざけようとするかのように。
スケルトンたちは、壁にへばりつき、スケルトンの王は、退いた。
「止まれ! 逃げることは許さん!」
凛とした声が、洞窟に響いた。
一陣の霧が渦巻き。ひとりの助成の姿となった。
細身ながら、金属鎧に身を包み、髪を結い上げている。
整ったその顔は、いまは牙をむき出し、目は赤色に輝いていた。
「パードレ男爵夫人!」
スケルトンの王が悲鳴をあけた。
こちらはこちらで、怖いらしい。
「この先はもう、オロア様が待つ階層移動の間だ! おまえたちの役目は、そのまで侵入者を、すすませぬこと!
力が及ばないなら、せめて滅びるまで抗え。」
彼女は、腰の剣を抜きはなった。
「侵入者よ、名を」
そのまま、彼女は硬直した。
目は赤色を失い、淀んだ褐色となっている。
その視線は、ウリムを、見ていた。
「あ、あなたさ」
「気がついたか。」
ウリムは、物憂げに言った。
「これは、ギムリウス様より賜った“呪剣”グリム。死者にさえ耐え難い苦痛をあたえる。」
「い、いえ、そういうことよりも」
「そうなのだ!
神獣の骨から削りだすこの剣を保有しているということは、すなわち、わたしも只者ではないのだ。」
「只者でないっていうか、あなた」
「わかったなら! 無駄口を叩かずに、道をあけよう。
それから、そっちの大きめの骸骨は、そろそろ自我を持ち始めている。ラウルに頼んで、名をつけてもらえ。」
女吸血鬼は、ふげえ、と悲鳴をもらした。
自分の牙で自分の唇を噛んだのである。
「おまえは、なんなんだ?」
立ち尽くすスケルトン軍団と、吸血貴族を通り過ぎながら、イネアは、少年に尋ねた。
「まだ、おまえにどの程度の情報を与えて良いか、わからない。」
歩きながら、ウリムは答えた。
「知ることによって、かえって、おまえを危険な目に合わせてしまうこともある。
まずは、依頼通り、アルディーンを探そう。」
二人がたどり着いた先は、礼拝堂だった。
円形の祭壇を囲むように、扉がいくつもならんでいた。
「このうちのどれが、正解の扉なんだ?」
イネアが唸った。
「間違ったものを選べば、また魔物でも湧いて出るんじゃないのか?」
「正解、というか、全てが、正解だ。中で待つオロアの影を倒せば、三層への道が開かれる。」
「いわゆるボス部屋というわけか。」
「分かりやすい言い方なら、そうかな。
とにかく、我々としては、いま三層に誰かを通したくはないんだ。」
わ、れ、わ、れ?
猪武者で脳筋のイネアではあるが、けっして阿呆ではない。その言い方にひっかかるものを感じたが、ウリムは構わずに、扉のひとつを選んで、ノックした。
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