444 / 574
エピローグとプロローグ
勇者とその師匠
しおりを挟む
なにしろ、ここはギウリークを代表する大貴族アライアス公爵のお屋敷だ。怪しげなものは、最初から入り込めない。
その男は、歳の頃なら、もうそろそろ中年に差し掛かろうというしぶいおじ様だった。
背はすらりと高く、オールバックの髪を銅の輪で止めていた。
口元のしわが、なんともいい味わいがある。
ミトラ神陰流のソウエイと名乗った。
そう言われた、アライアス家の召使いが彼を、とりあえず、共用の応接室に通してしまったあとで、わたしを呼びに来たのは、かれが有名人だったから、らしい。
わたしが、ミトラ神陰流もソウエイもわからずに、きょとんとしているのを見て、アライアス家の召使いは丁寧に説明してくれた。
初代勇者と剣聖を始祖とするミトラの剣術は、主に正当ミトラ流、新ミトラ流、ミトラ真流に別れていて、各世代の勇者はもちまわりでこのうちにひとつに入門して、剣術を学ぶことになるのだ、とか。
ここらは、もはや千年の時を経て、ほとんど慣習、とういか政治になってしまっていて、それぞれの流派にひいきの貴族がつき、まあ、なにがどう違うのかは道場の設えやら、礼儀作法が若干異なるだけで、似たりよったりだそうだ。
ミトラに産まれた貴族は、男女問わず、一度はこれを習うのだが、そこから本格的に剣の道にすすもうと思うものは、基礎を一通り、学んだところで星の数ほどもあるミトラ流剣術の亜流の門をたたくものだという。
なにしろ、千年たってしまったミトラ三派には、ここ数代、これと言った剣士がでず、血筋でがっちり門閥が定まっており、学ぶにも出世するにもあまり魅力的とはいえないらしい。
「ミトラ神陰流」は、当代のソウエイが若かりし頃に創設した一派であり、歴史とか伝統はないものの、ソウエイ自身がミトラ、いやギウリークでも指折りの剣士だということもああり、有象無象の各流派からは一歩ぬきんでた存在となっている。
立て板に水。なめらかに語りまくるアライアス家の召使いに、わたしが呆然としていると、彼はちょっと呆れた顔で「剣の道を志すものなら当然知ってる話ですよ。」と言われてしまった。
そうなのだ。
わたしは、まだまだこの世界は初心者だ。そりゃあ、ヴァルゴールとしては長いんだけそ、ヴァルゴールのわたしは、あんまり地上のことに関心がなかったので、結局は世間知らず同士が合体したので、異世界人で勇者で神様の世間知らずがひとり誕生しただけなのだ。
そして。
わたしは、困っている。
わたしの顔を見るなり。
いや、部屋に入った瞬間から。
ソウエイ氏は、床にひれ伏してわたしを迎えたのだ。
「お目にかかれましたこと、光栄の極み・・・・」
そこらへんは、なんとか聞き取れたのだが、あとは声がふるえ、なにを言ってるのかわからない。
どうも、途切れ途切れの単語を集めて、わたしの女子高生頭脳で再編集すると、このひとはわたしに剣を教えてくれたがっているらしい。
アライアスさんとこの召使いの話が正しいなら、願ったり叶ったり。だって、流派の創設者が自ら師匠を名乗り出てくれているのだから。
でもなんでわざわざ。
途切れ途切れの話は、すすむにつれて、なぜ、剣を習うのに自分の門を叩いてくれなかったのかという、恨み節にかわっていった。
「ミトラ三流は、すでに形骸と化し、そのほか、ミトラ千流といわれるほどに道場のたぐいは、このミトラだけでも無数にあります。
しかし、わたくしめの『ミトラ神陰流』。そのような有象無象からは一歩も二歩も抜き出た存在であると自負しておりました。
なぜ、まっさきにわたくしの元を訪れてくださいませなんだ。」
声はほとんど咽び泣くようだった。
「たしかに主上がこの地上に降臨された折に、真っ先に駆けつけなかった罰は、五体を引き裂かれても当然と考えております。
しかし、ミトラの剣を学ばれるというのであれば、せめてその前にわたくしめが半生をかけて研鑽した我が技をお伝えしたく。」
だって、あなたを知ったのは今しがただし!?
それに、なに?
あんたにあるじ呼ばわりされるいわれはないんですけどね。
「主上。」
ソウエイの手が、わたしのガウンの裾にかかった。上げた顔は、もはや狂う一歩寸前。目は異様としかない光を放ち、口元からは涎とあぶくが流れ出ている。
こ、こわっ!
なので、この男が、けっこうイケてるオジサマだとわかったのは、もっと後になってからだ。
だいたい、主上って。
その呼び方をきいたのは、はじめてではない。ゴウグレやヤホウが、ギムリウスを呼ぶ時にそんな言い方をしていた。
ということは、こいつは・・・。
ぐしゃ。
ソウエイの頭は見事に踏み潰されて、床にディープなキスをかましている。
踏みつけた白い足が持ち上げられて、バスローブの裾が翻った。
下着はつけていないので、かっこのよいおしりまで、しっかりと見えてしまった。
「残念姫! こいつは・・・」
「残念姫っていうなっ!」
素肌にバスローブで、乱入して人な頭を踏んづけるひとをなんとよべと。
「だって、このひと、わたしになんか危害を加えようとする気はなかったみたいだし。」
「当たり前だろう。」
フィオリナさんは胸をそびやかした。
着ていたバスローブは、男性用だったらしく、背は高くっても骨格が男性よりはひと回り華奢なフィオリナさんの肩がはだけて、おっぱいがチラ見えた。
たしかに、本人気にはしてるのだけれど。わりとモデルさんみたいで、かっこよいスタイルなのでないかな?
と、声に出して言うと、フィオリナさんは、あわてて、体を隠した。
「そいつは、リウに放り出されて、ひとりベットでリウの、残り香に酔いしれながら悶々としていたのじゃ。」
「オルガっちだって、絶対にルトくんから、愚痴を聞いてもらうためにお声がかかるって言ってたのに、フラれてんじゃない?」
まあ、それはそれとして。
オルガっちは目を泳がせた。
「こいつは、ソウエイ。
西域最強と呼び名も高き剣士で」
「わたしの『使徒』だね。」
ソウエイは完全に失神していて、その額のあたりから、ゆっくりと血が広がっている。
「オルガっち! フィオリナさん、魔法をお願いします!」
「わかった。絨毯の洗浄魔法じゃ(だ)な!」
「治癒魔法にきまってるでしょう!」
その男は、歳の頃なら、もうそろそろ中年に差し掛かろうというしぶいおじ様だった。
背はすらりと高く、オールバックの髪を銅の輪で止めていた。
口元のしわが、なんともいい味わいがある。
ミトラ神陰流のソウエイと名乗った。
そう言われた、アライアス家の召使いが彼を、とりあえず、共用の応接室に通してしまったあとで、わたしを呼びに来たのは、かれが有名人だったから、らしい。
わたしが、ミトラ神陰流もソウエイもわからずに、きょとんとしているのを見て、アライアス家の召使いは丁寧に説明してくれた。
初代勇者と剣聖を始祖とするミトラの剣術は、主に正当ミトラ流、新ミトラ流、ミトラ真流に別れていて、各世代の勇者はもちまわりでこのうちにひとつに入門して、剣術を学ぶことになるのだ、とか。
ここらは、もはや千年の時を経て、ほとんど慣習、とういか政治になってしまっていて、それぞれの流派にひいきの貴族がつき、まあ、なにがどう違うのかは道場の設えやら、礼儀作法が若干異なるだけで、似たりよったりだそうだ。
ミトラに産まれた貴族は、男女問わず、一度はこれを習うのだが、そこから本格的に剣の道にすすもうと思うものは、基礎を一通り、学んだところで星の数ほどもあるミトラ流剣術の亜流の門をたたくものだという。
なにしろ、千年たってしまったミトラ三派には、ここ数代、これと言った剣士がでず、血筋でがっちり門閥が定まっており、学ぶにも出世するにもあまり魅力的とはいえないらしい。
「ミトラ神陰流」は、当代のソウエイが若かりし頃に創設した一派であり、歴史とか伝統はないものの、ソウエイ自身がミトラ、いやギウリークでも指折りの剣士だということもああり、有象無象の各流派からは一歩ぬきんでた存在となっている。
立て板に水。なめらかに語りまくるアライアス家の召使いに、わたしが呆然としていると、彼はちょっと呆れた顔で「剣の道を志すものなら当然知ってる話ですよ。」と言われてしまった。
そうなのだ。
わたしは、まだまだこの世界は初心者だ。そりゃあ、ヴァルゴールとしては長いんだけそ、ヴァルゴールのわたしは、あんまり地上のことに関心がなかったので、結局は世間知らず同士が合体したので、異世界人で勇者で神様の世間知らずがひとり誕生しただけなのだ。
そして。
わたしは、困っている。
わたしの顔を見るなり。
いや、部屋に入った瞬間から。
ソウエイ氏は、床にひれ伏してわたしを迎えたのだ。
「お目にかかれましたこと、光栄の極み・・・・」
そこらへんは、なんとか聞き取れたのだが、あとは声がふるえ、なにを言ってるのかわからない。
どうも、途切れ途切れの単語を集めて、わたしの女子高生頭脳で再編集すると、このひとはわたしに剣を教えてくれたがっているらしい。
アライアスさんとこの召使いの話が正しいなら、願ったり叶ったり。だって、流派の創設者が自ら師匠を名乗り出てくれているのだから。
でもなんでわざわざ。
途切れ途切れの話は、すすむにつれて、なぜ、剣を習うのに自分の門を叩いてくれなかったのかという、恨み節にかわっていった。
「ミトラ三流は、すでに形骸と化し、そのほか、ミトラ千流といわれるほどに道場のたぐいは、このミトラだけでも無数にあります。
しかし、わたくしめの『ミトラ神陰流』。そのような有象無象からは一歩も二歩も抜き出た存在であると自負しておりました。
なぜ、まっさきにわたくしの元を訪れてくださいませなんだ。」
声はほとんど咽び泣くようだった。
「たしかに主上がこの地上に降臨された折に、真っ先に駆けつけなかった罰は、五体を引き裂かれても当然と考えております。
しかし、ミトラの剣を学ばれるというのであれば、せめてその前にわたくしめが半生をかけて研鑽した我が技をお伝えしたく。」
だって、あなたを知ったのは今しがただし!?
それに、なに?
あんたにあるじ呼ばわりされるいわれはないんですけどね。
「主上。」
ソウエイの手が、わたしのガウンの裾にかかった。上げた顔は、もはや狂う一歩寸前。目は異様としかない光を放ち、口元からは涎とあぶくが流れ出ている。
こ、こわっ!
なので、この男が、けっこうイケてるオジサマだとわかったのは、もっと後になってからだ。
だいたい、主上って。
その呼び方をきいたのは、はじめてではない。ゴウグレやヤホウが、ギムリウスを呼ぶ時にそんな言い方をしていた。
ということは、こいつは・・・。
ぐしゃ。
ソウエイの頭は見事に踏み潰されて、床にディープなキスをかましている。
踏みつけた白い足が持ち上げられて、バスローブの裾が翻った。
下着はつけていないので、かっこのよいおしりまで、しっかりと見えてしまった。
「残念姫! こいつは・・・」
「残念姫っていうなっ!」
素肌にバスローブで、乱入して人な頭を踏んづけるひとをなんとよべと。
「だって、このひと、わたしになんか危害を加えようとする気はなかったみたいだし。」
「当たり前だろう。」
フィオリナさんは胸をそびやかした。
着ていたバスローブは、男性用だったらしく、背は高くっても骨格が男性よりはひと回り華奢なフィオリナさんの肩がはだけて、おっぱいがチラ見えた。
たしかに、本人気にはしてるのだけれど。わりとモデルさんみたいで、かっこよいスタイルなのでないかな?
と、声に出して言うと、フィオリナさんは、あわてて、体を隠した。
「そいつは、リウに放り出されて、ひとりベットでリウの、残り香に酔いしれながら悶々としていたのじゃ。」
「オルガっちだって、絶対にルトくんから、愚痴を聞いてもらうためにお声がかかるって言ってたのに、フラれてんじゃない?」
まあ、それはそれとして。
オルガっちは目を泳がせた。
「こいつは、ソウエイ。
西域最強と呼び名も高き剣士で」
「わたしの『使徒』だね。」
ソウエイは完全に失神していて、その額のあたりから、ゆっくりと血が広がっている。
「オルガっち! フィオリナさん、魔法をお願いします!」
「わかった。絨毯の洗浄魔法じゃ(だ)な!」
「治癒魔法にきまってるでしょう!」
0
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる