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第9部 道化師と世界の声
波間に潜むもの
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フィオリナは、船縁から身を乗り出して、朝日を浴びながら、潮風を胸いっぱいに吸い込んだ。
「船旅っていうのは、初めてだがいいな! グルジエン。」
港をでた連絡船で一夜を過ごしたフィオリナとグルジエンだった。
これで、波が荒れる季節ならば、あるいは、狭いハンモックで何日も過ごさねばならないようならまた、また感想も違っただろうが。
今日の昼には、カザリームの港に着く。リウたちは「ラザリム=ケルト冒険者事務所」に所属していると聞いている。
そこをまず、尋ねるつもりだ。
半年ぶりに、愛しいリウに会える。フィオリナの心は踊っている。
一方で、メイド服を着た「絶士」は、難しい顔をして、やや落ち着かない。
「これが『海』なんだな。」
グルジエンは、異世界から来たらしい。
なんという世界かはわからないが、フィオリナ自身も自分のいる世界を「世界」としてしか、認識していないので、固有の呼び名はないのだろう。
ただ、彼女の得意な能力のひとつに別空間を作り出すものがあり、その岩山ばかりの世界には、たしかに海は見たことがなかった。
「理屈はわかるが、最大の山もすっぽり飲み込める深さがあるそうじゃないか。そこになにがあるのか。なにがいるのか。」
「確かに、深海のそこなにが潜んでいるは、未知だよ。」
フィオリナは、白い鳥がツバサに風を孕んで、ゆったりと漂うように、空を飛んでいくのを、楽しげに眺めた。
「深海でなくても、もともと人間は水中では息ができない。浮力の関係で、一応浮くようには出来ているようだが、移動の速度は、たかが知れたものだ。」
フィオリナは手を広げた。
「なので、この船という乗り物があるわけだ。このサイズならば、人間程度の大きさもものを捕食するような肉食の大型海洋生物の脅威とも無縁でいられる。」
「なるほど、ではあれはなんだ?」
波間から姿を現した生き物は、竜に似ていた。
トカゲに似た頭部しか、みえないが、海の下に隠れたその全長は、竜ならば40メトルはあると思われた。
「海竜と呼ばれている。」
グルジエンが何年、この世界にいるのかわからないが、流石に知識は、田舎とはいえ、貴族の娘であり、王立の学校を出ているフィオリナのほうが上のようだった。
(ちなみに首席卒業はルトであり、フィオリナは二位だった)
「見た目通りの肉食の生き物だが、自分より大きなものには、手をださない。漁師が使う小舟ならいざしらず、外洋を航行する船は、餌の対象外だ。
一応、人間は竜と呼んでいるが、いわゆる古竜・・・・知性をもったあのやっかいな生き物たちとは別種だ。
縄張り意識があるので、自分の支配する海域に侵入者があると、観察のために現れる習性があるそうだ。こちらから、攻撃するなどという馬鹿な真似をしなければ、まず向こうから攻撃されることはない。」
「なるほど。」
頷いたグルジエンの、目の前、とはいっても広い海のことだ。100メトルは離れていただろう。海竜の頭が、なにかに殴られたように大きくゆらいだ。
「つまり、あんなことをしなければ、だな。」
「そう。あんなことをしなければ、だよ。」
フィオリナは空を見上げた。
空の上から、見えない力で海竜を殴りとばした女は、工務作業にあたる者がきるような、ダブついた上下ツナギの衣服をまとっていた。
その両腕に黒い、筒のようなものを構えている。見えない力はそこから投射されたようだった。
女は、急降下すると、船のデッキのすぐ上でぴたりと止まった。
なかなかに見事な、飛翔魔法の持ち主だ。
ダブダブのツナギのせいで、体の線はわからない。顔も上半分をゴーグルで隠して、いるため目鼻立ちも定かではないものの、かなり若い女性のようだった。
「船長はいるか?」
あたふたと制服をきた船長が、看板に駆けつける。
「カザリームのベータ・グランダ。」
威張るでもなく、慌てることもなく、彼女は、淡々と船長にそう、告げた。
「カザリーム海上警備隊からの依頼を受けて、この海域の海竜を排除するために、行動している。ここは戦闘域となる。早急に離れよ。」
「し、しかし」
海面が割れ、海竜がその首を再びもたげた。二本有った角が一本、根本から欠損しており、そこから血が流れ、海を赤くそめている。
牙の生えた口が開いて、海竜のあげた雄叫びが戦いのためのものであることは、海竜について全く知識のないグルジエンでもわかった。
「一撃で仕留めるつもりだったが、おまえの船が邪魔で、威力を抑えすぎた。」
黒光りする筒を、分厚い手袋をはめた手が愛おしむように、撫でた。
「か、海竜をひとりで仕留めるつもりなのか!」
「そうだな。貿易船ほどの大きさがあれば、ともかく、ここらを漁場にする漁船にとってはやっかいな相手だ。
すでに、マハル事務所のスズミのチームが失敗している。これ以上の猶予は許されない、との警備隊の要請があった。
なので、わたしがケリをつける。」
「し、しかし、ベータ・グランダさん。マハル事務所言えば、カザリームでの最大手じゃないかね。そこのパーティが失敗したものをあんた一人でなんとかするというのかね?」
「そうだな。当たり前の解決ができなければ、わたしたちが出るしかあるまい。
わたしたち
・・・・すなわち『踊る道化師』が。」
「そういう名前のパーティが、カザリームで活躍してるのは、きいてるよ。」
船長の矢継ぎ早の命令で、帆がはられ、そこにコントロールされた風魔法は投射される。だが、船の出足はあまりにもおそい。
傷を負わされ、怒り狂った海竜が、船にせまった。大きく開いた口の中に、ナイフのような牙が乱雑にはえている。だが、牙も爪も使うまい。
単純に体当たりされれば、木製の貿易船などバラバラになって海の藻屑だ。
巨大な口が、船のデッキに齧り付いた。体重をかけられ、船が大きく揺らいだ。
最寄りの港町から乗り込んだ、女二人がそのまえに歩み出た。
一人はマントとフードで全身を隠している。ひとりはその従者だろうか。だが、メイド服は、船旅に適しているtとは、誰一人思わない。
マントの女が拳をかまえた。
ガツ。でもカツン、でもない。
どすでもない。女の拳が海竜の顔面をとらえた一撃は、破城槌が城門に炸裂したときの音にていた。
女のからだの三倍はある、その頭部が大きくのけぞった。
そこに、もうひとりが見慣れぬ曲刀をふるった。
あきらたに間合いの外だ。だが。見えない斬撃が、海竜の首をきりさいて、血がふきでた。
「ランゴバルドの冒険者か?」
ツナギの女が不満そうにいった。
「わたし一人で充分だ。おまえたちは引っ込んでいてくれ。怪我をされると困る。」
「まあ、残念・・・・ベータさん、でしたっけ? 助太刀いたしましょう?」
「だから、必要ないんだよなあ。部外者はひっこんでてくれ。」
「それが部外者でもないんだよ。わたしは、フィオリナ。こっちは、グルジエン。どちらも『踊る道化師』は自分のパーティという認識でかわらない。」
「船旅っていうのは、初めてだがいいな! グルジエン。」
港をでた連絡船で一夜を過ごしたフィオリナとグルジエンだった。
これで、波が荒れる季節ならば、あるいは、狭いハンモックで何日も過ごさねばならないようならまた、また感想も違っただろうが。
今日の昼には、カザリームの港に着く。リウたちは「ラザリム=ケルト冒険者事務所」に所属していると聞いている。
そこをまず、尋ねるつもりだ。
半年ぶりに、愛しいリウに会える。フィオリナの心は踊っている。
一方で、メイド服を着た「絶士」は、難しい顔をして、やや落ち着かない。
「これが『海』なんだな。」
グルジエンは、異世界から来たらしい。
なんという世界かはわからないが、フィオリナ自身も自分のいる世界を「世界」としてしか、認識していないので、固有の呼び名はないのだろう。
ただ、彼女の得意な能力のひとつに別空間を作り出すものがあり、その岩山ばかりの世界には、たしかに海は見たことがなかった。
「理屈はわかるが、最大の山もすっぽり飲み込める深さがあるそうじゃないか。そこになにがあるのか。なにがいるのか。」
「確かに、深海のそこなにが潜んでいるは、未知だよ。」
フィオリナは、白い鳥がツバサに風を孕んで、ゆったりと漂うように、空を飛んでいくのを、楽しげに眺めた。
「深海でなくても、もともと人間は水中では息ができない。浮力の関係で、一応浮くようには出来ているようだが、移動の速度は、たかが知れたものだ。」
フィオリナは手を広げた。
「なので、この船という乗り物があるわけだ。このサイズならば、人間程度の大きさもものを捕食するような肉食の大型海洋生物の脅威とも無縁でいられる。」
「なるほど、ではあれはなんだ?」
波間から姿を現した生き物は、竜に似ていた。
トカゲに似た頭部しか、みえないが、海の下に隠れたその全長は、竜ならば40メトルはあると思われた。
「海竜と呼ばれている。」
グルジエンが何年、この世界にいるのかわからないが、流石に知識は、田舎とはいえ、貴族の娘であり、王立の学校を出ているフィオリナのほうが上のようだった。
(ちなみに首席卒業はルトであり、フィオリナは二位だった)
「見た目通りの肉食の生き物だが、自分より大きなものには、手をださない。漁師が使う小舟ならいざしらず、外洋を航行する船は、餌の対象外だ。
一応、人間は竜と呼んでいるが、いわゆる古竜・・・・知性をもったあのやっかいな生き物たちとは別種だ。
縄張り意識があるので、自分の支配する海域に侵入者があると、観察のために現れる習性があるそうだ。こちらから、攻撃するなどという馬鹿な真似をしなければ、まず向こうから攻撃されることはない。」
「なるほど。」
頷いたグルジエンの、目の前、とはいっても広い海のことだ。100メトルは離れていただろう。海竜の頭が、なにかに殴られたように大きくゆらいだ。
「つまり、あんなことをしなければ、だな。」
「そう。あんなことをしなければ、だよ。」
フィオリナは空を見上げた。
空の上から、見えない力で海竜を殴りとばした女は、工務作業にあたる者がきるような、ダブついた上下ツナギの衣服をまとっていた。
その両腕に黒い、筒のようなものを構えている。見えない力はそこから投射されたようだった。
女は、急降下すると、船のデッキのすぐ上でぴたりと止まった。
なかなかに見事な、飛翔魔法の持ち主だ。
ダブダブのツナギのせいで、体の線はわからない。顔も上半分をゴーグルで隠して、いるため目鼻立ちも定かではないものの、かなり若い女性のようだった。
「船長はいるか?」
あたふたと制服をきた船長が、看板に駆けつける。
「カザリームのベータ・グランダ。」
威張るでもなく、慌てることもなく、彼女は、淡々と船長にそう、告げた。
「カザリーム海上警備隊からの依頼を受けて、この海域の海竜を排除するために、行動している。ここは戦闘域となる。早急に離れよ。」
「し、しかし」
海面が割れ、海竜がその首を再びもたげた。二本有った角が一本、根本から欠損しており、そこから血が流れ、海を赤くそめている。
牙の生えた口が開いて、海竜のあげた雄叫びが戦いのためのものであることは、海竜について全く知識のないグルジエンでもわかった。
「一撃で仕留めるつもりだったが、おまえの船が邪魔で、威力を抑えすぎた。」
黒光りする筒を、分厚い手袋をはめた手が愛おしむように、撫でた。
「か、海竜をひとりで仕留めるつもりなのか!」
「そうだな。貿易船ほどの大きさがあれば、ともかく、ここらを漁場にする漁船にとってはやっかいな相手だ。
すでに、マハル事務所のスズミのチームが失敗している。これ以上の猶予は許されない、との警備隊の要請があった。
なので、わたしがケリをつける。」
「し、しかし、ベータ・グランダさん。マハル事務所言えば、カザリームでの最大手じゃないかね。そこのパーティが失敗したものをあんた一人でなんとかするというのかね?」
「そうだな。当たり前の解決ができなければ、わたしたちが出るしかあるまい。
わたしたち
・・・・すなわち『踊る道化師』が。」
「そういう名前のパーティが、カザリームで活躍してるのは、きいてるよ。」
船長の矢継ぎ早の命令で、帆がはられ、そこにコントロールされた風魔法は投射される。だが、船の出足はあまりにもおそい。
傷を負わされ、怒り狂った海竜が、船にせまった。大きく開いた口の中に、ナイフのような牙が乱雑にはえている。だが、牙も爪も使うまい。
単純に体当たりされれば、木製の貿易船などバラバラになって海の藻屑だ。
巨大な口が、船のデッキに齧り付いた。体重をかけられ、船が大きく揺らいだ。
最寄りの港町から乗り込んだ、女二人がそのまえに歩み出た。
一人はマントとフードで全身を隠している。ひとりはその従者だろうか。だが、メイド服は、船旅に適しているtとは、誰一人思わない。
マントの女が拳をかまえた。
ガツ。でもカツン、でもない。
どすでもない。女の拳が海竜の顔面をとらえた一撃は、破城槌が城門に炸裂したときの音にていた。
女のからだの三倍はある、その頭部が大きくのけぞった。
そこに、もうひとりが見慣れぬ曲刀をふるった。
あきらたに間合いの外だ。だが。見えない斬撃が、海竜の首をきりさいて、血がふきでた。
「ランゴバルドの冒険者か?」
ツナギの女が不満そうにいった。
「わたし一人で充分だ。おまえたちは引っ込んでいてくれ。怪我をされると困る。」
「まあ、残念・・・・ベータさん、でしたっけ? 助太刀いたしましょう?」
「だから、必要ないんだよなあ。部外者はひっこんでてくれ。」
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