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第9部 道化師と世界の声
百年早い
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「こ、これはとんでもないことになったあっっ!」
ウィルニアは、叫んだ。
「もともと、結界で客席と試合会場を分断しとけば良かったのでは?」
シャーリーが、疑問を口にすると、ウィルニアは、まじめな顔で、答えた。
「いや、中継ポイントに悪影響がでる可能性があったから。」
シャーリーは、黙った。
要するに、彼がやりたかった「全世界同時配信」に、影響がでるから、闘技場内に結界を張らなかった、ということか。
思えば、いままでも結構、危ない場面だらけであった。古竜たちが自暴自棄になって、本来の竜の姿で、アモンに挑んだら。
アシットの砲撃が誤って客席に飛び込んだら。
いまは、アンデットであり、アンデットとしての価値観しかもたないシャーリーにとって、死は自分と同じ存在を誕生させることであり、なんら忌避すべきものではない。それでも分かるのだ。生きてるものは、死ぬのをいたずらにいやがる、ということくらいは。
だから、死ぬことを強要しない方がいいとか。
「ウィルの倫理観には、アンデットのわたしもひくんですけど。」
-----------------------
両手を上げたカプリスの身体に、紫電が走る。
それは、手のひらから吹き上がり、稲妻出できた虎の姿を形作る。
「紫電獣バロン。」
虎は天を向いて、吠えた。
声は聞こえない。
咆哮の代わりに雷が、迸った。
続いてカプリスの全身を炎が包む。
螺旋をまいた炎の渦は、急速に巨大化して竜の姿を形作る。
「豪炎竜ルクファース。」
地上に降り立った竜の足元の地面が、高温のため溶け始めていた。
そして、カプリス自身は、召喚した鳥の背に乗った。
鳥は、青白い冷気をまとっている。
翼を広げれば5メトルはあるだろう。
「霊気神鳥ラルリラル。」
霊鳥が嘴から奇怪な叫びを上げると同時に、闘技場のあちこちから、氷の岩が出現し、それは見るまに、背丈3メトルを超える、盾と剣をかまえた氷の巨人となった。
「カプリスの『三獣士』。」
グルジエンがボソッと言った。
ぼくの隣りのグルジエンは、あぐらをかいてお茶を飲み始めている。
何でこんな時に、と思ったりもするのだが、料理が破壊的に致命的なメイドさんであるグルジエンには、「お茶を入れる」ことが出来たのが、たぶんうれしいのだ。
ぼくにむかって、もうひとつのカップを差し出す。
「さっき、フィオリナに着いてきたのは、色恋ではないと言ったが、やつとの間に子供は作ってみたいと思う。」
ぼくは、お茶にむせるというけっこうなダメージを受けた。
「ただ、わたしの種族は、少なくとも3つの性が揃わなければ、子作りができない。前にルトを誘ってみたが、あいつはまだその行為のための準備が整っていないようだ。
おまえはどうだ?
フィオリナはあれで絶世の美女と言われているし、わたしは、人間としてはごく標準的な外見を持っているはずだか。」
「絶士は互いのことをよく知らないと、言ってたけど、よく知ってるじゃないか。」
ぼくは、ぼくの返答もまたずにいそいそと服を脱ぎかけるグルジエンを止めながら言った。
西域のいたるところで、この会場は見られてるんだぞ。いったい何を配信するつもりなんだ!?
「これはすまない。まず、フィオリナがカプリスを片付けないとな。
子作りというのは、神聖なもので、戦いの片手間に行うものではない。
カプリスの能力の話しか?
そうだな、やつとは1年ほど前に一緒に組んだことがある。あのときは、捕虜にした爵位持ちの吸血鬼の処遇を巡って、カプリスとやりあったことがあるので。まあ、その力の一端は、知ってる程度だ。」
「あれと戦ったのか?」
霊鳥が、叫びをあげる度に、氷の巨人はその数を増やしていく。
すでに20体近い。
見た限り、鈍重そうではなく、その動きはなめらかだ。
炎の竜は大地を踏みしめ、カッと開いた口腔内に「ブレス」が形成されていく。
雷の虎は、紫電をまといながら、隙をうかがう。
「うむ。ビリビリ虎とアツアツ竜は、物理的な斬撃が通らないので、苦労した。フィオリナはどう対処するかな。」
ぼくは闘技場を指さした。
「まあ、普通にああだな。」
フィオリナの起こした竜巻に、カプリスと冷鳥が、巻き込まれていった。
鳥の作った氷の巨人戦士も同様。
虎は俊敏な動きで、竜巻を避けたが、すまんフィオリナが作り出して、コントロールできる竜巻はひとつじゃないんだ。
そのひとつが、炎の竜を飲み込んで、その炎を、吹き消していく。
「うわあっ!
こ、これはまるで天変地異かっ!
あの竜巻は、フィオリナ選手がつくりだしたものだったのでしょうか?」
シャーリーが、まくし立てる。
「カプリス選手何も、しない! できない!」
「もともと、剣と魔法を併用するのが、フィオリナ流の戦い方だからな。」
ウィルニアが、冷たく言った。
「魔法を自由に使えるように、してしまってはとてもとても。だいたい」
「魔法ならフィオリナに勝てると思うなんざあ、百年早いわッ!」(×2)。
奇しくも、ぼくの呟きとウィルニアの解説は、口調も文句も100%被ったのだ。
これは恥ずかしい。
ウィルニアは、叫んだ。
「もともと、結界で客席と試合会場を分断しとけば良かったのでは?」
シャーリーが、疑問を口にすると、ウィルニアは、まじめな顔で、答えた。
「いや、中継ポイントに悪影響がでる可能性があったから。」
シャーリーは、黙った。
要するに、彼がやりたかった「全世界同時配信」に、影響がでるから、闘技場内に結界を張らなかった、ということか。
思えば、いままでも結構、危ない場面だらけであった。古竜たちが自暴自棄になって、本来の竜の姿で、アモンに挑んだら。
アシットの砲撃が誤って客席に飛び込んだら。
いまは、アンデットであり、アンデットとしての価値観しかもたないシャーリーにとって、死は自分と同じ存在を誕生させることであり、なんら忌避すべきものではない。それでも分かるのだ。生きてるものは、死ぬのをいたずらにいやがる、ということくらいは。
だから、死ぬことを強要しない方がいいとか。
「ウィルの倫理観には、アンデットのわたしもひくんですけど。」
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両手を上げたカプリスの身体に、紫電が走る。
それは、手のひらから吹き上がり、稲妻出できた虎の姿を形作る。
「紫電獣バロン。」
虎は天を向いて、吠えた。
声は聞こえない。
咆哮の代わりに雷が、迸った。
続いてカプリスの全身を炎が包む。
螺旋をまいた炎の渦は、急速に巨大化して竜の姿を形作る。
「豪炎竜ルクファース。」
地上に降り立った竜の足元の地面が、高温のため溶け始めていた。
そして、カプリス自身は、召喚した鳥の背に乗った。
鳥は、青白い冷気をまとっている。
翼を広げれば5メトルはあるだろう。
「霊気神鳥ラルリラル。」
霊鳥が嘴から奇怪な叫びを上げると同時に、闘技場のあちこちから、氷の岩が出現し、それは見るまに、背丈3メトルを超える、盾と剣をかまえた氷の巨人となった。
「カプリスの『三獣士』。」
グルジエンがボソッと言った。
ぼくの隣りのグルジエンは、あぐらをかいてお茶を飲み始めている。
何でこんな時に、と思ったりもするのだが、料理が破壊的に致命的なメイドさんであるグルジエンには、「お茶を入れる」ことが出来たのが、たぶんうれしいのだ。
ぼくにむかって、もうひとつのカップを差し出す。
「さっき、フィオリナに着いてきたのは、色恋ではないと言ったが、やつとの間に子供は作ってみたいと思う。」
ぼくは、お茶にむせるというけっこうなダメージを受けた。
「ただ、わたしの種族は、少なくとも3つの性が揃わなければ、子作りができない。前にルトを誘ってみたが、あいつはまだその行為のための準備が整っていないようだ。
おまえはどうだ?
フィオリナはあれで絶世の美女と言われているし、わたしは、人間としてはごく標準的な外見を持っているはずだか。」
「絶士は互いのことをよく知らないと、言ってたけど、よく知ってるじゃないか。」
ぼくは、ぼくの返答もまたずにいそいそと服を脱ぎかけるグルジエンを止めながら言った。
西域のいたるところで、この会場は見られてるんだぞ。いったい何を配信するつもりなんだ!?
「これはすまない。まず、フィオリナがカプリスを片付けないとな。
子作りというのは、神聖なもので、戦いの片手間に行うものではない。
カプリスの能力の話しか?
そうだな、やつとは1年ほど前に一緒に組んだことがある。あのときは、捕虜にした爵位持ちの吸血鬼の処遇を巡って、カプリスとやりあったことがあるので。まあ、その力の一端は、知ってる程度だ。」
「あれと戦ったのか?」
霊鳥が、叫びをあげる度に、氷の巨人はその数を増やしていく。
すでに20体近い。
見た限り、鈍重そうではなく、その動きはなめらかだ。
炎の竜は大地を踏みしめ、カッと開いた口腔内に「ブレス」が形成されていく。
雷の虎は、紫電をまといながら、隙をうかがう。
「うむ。ビリビリ虎とアツアツ竜は、物理的な斬撃が通らないので、苦労した。フィオリナはどう対処するかな。」
ぼくは闘技場を指さした。
「まあ、普通にああだな。」
フィオリナの起こした竜巻に、カプリスと冷鳥が、巻き込まれていった。
鳥の作った氷の巨人戦士も同様。
虎は俊敏な動きで、竜巻を避けたが、すまんフィオリナが作り出して、コントロールできる竜巻はひとつじゃないんだ。
そのひとつが、炎の竜を飲み込んで、その炎を、吹き消していく。
「うわあっ!
こ、これはまるで天変地異かっ!
あの竜巻は、フィオリナ選手がつくりだしたものだったのでしょうか?」
シャーリーが、まくし立てる。
「カプリス選手何も、しない! できない!」
「もともと、剣と魔法を併用するのが、フィオリナ流の戦い方だからな。」
ウィルニアが、冷たく言った。
「魔法を自由に使えるように、してしまってはとてもとても。だいたい」
「魔法ならフィオリナに勝てると思うなんざあ、百年早いわッ!」(×2)。
奇しくも、ぼくの呟きとウィルニアの解説は、口調も文句も100%被ったのだ。
これは恥ずかしい。
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