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第9部 道化師と世界の声
凶信者たち
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カハラは、信徒たちに呼びかけた。
「真なる女神」教団は、弾圧の歴史が作り出した独自の戦闘方法や、伝説級の武具も伝えられていた。
そして、数世代に渡る平和な生活に飽き足らぬ者は、それでも数名はいた。
カハラは、彼らを率いて、銀灰皇国を出た。
己の正統性を証明するのに、伝説の初代勇者パーティ「栄光の盾」の名ほど、相応しいものはない。
さらに、偽りの教皇庁の認定勇者まで、このトーナメントに参加するという。
カハラの心は踊った。
この一戦。この瞬間。
すべてをぶつける。
まあ、実際には、カザリームにたどり着くまでにもう、ひと悶着はあった。
なにしろ、カハラ自身も、彼女に従って銀灰を離れた若い信徒たちも、銀灰皇国を生まれてこの方、出たことがなく、列車を使ったことも船にのったこともなかったのだから。
まあ、いい。
なんとか、カハラたちはカザリームにたどり着き、トーナメントにエントリーすることに成功した。
そして。
なんと、彼女が信仰する女神と出会うことが出来たのだ!!
背教者に貶められ、地下迷宮に幽閉された聖女シャーリー。
その姿を目の当たりにして、カハラは歓喜した。
女神シャーリーが、彼女の戦いを見るために、降臨してくれたのだ!
・・・実際には、シャーリーは、彼女を信仰する教団分派のことなど知りもしなかったし、ご存知の通り、トーナメントを全世界に配信するために呼ばれたウィルニアの付き添いで来ただけだったが。
もう、死んでもいい。
ある意味、狂信者とさえいえるカハラは、本気でそう思った。
しかも次から次へ、彼女たちに有利なことが起こっている。
これは、女神の加護以外の何者でもなかろう。
この試合。
この地でわたしは、死んでもいい。
「真なる女神」のまえで、華々しく討死する。それは、限りなく尊いことのよつにカハラには、感じられた。
・・・
死んでもいい。
そうは思った。
だが、自分のお腹から飛び出した剣は、なんなのだろう。
まるで、後ろからいきなり刺されたみたいな。
「カハラさまっ!」
背後から聞こえるジャンクスの声は、泣き笑いのようだった。
「あなたが悪いんです。このまま冒険者でもしながら、気ままに暮らせたのに。こんなトーナメントなんかに出場しようとするから。」
ジャンクスは、いいやつだ。
幼なじみだし、気心もしれている。
ただ、信仰よりも熱いものが、カハラに向けられているのは、気になっていた。
それはよくない。
だから、カハラは、ジャンクスと二人きりになるのはできるだけ避けていた。
体のなかで、ブチブチと音がする。
背後から胴体を貫いた剣を、ジャンクスがこね回しているのだ。
「勇者さまっ!」
ジャンクスが叫ぶと同時に、剣が抜けた。
馬鹿みたいな勢いで、血が迸る。
とても立っていられず、カハラは倒れた。
「なんで・・・こんな」
肺に残った最後の呼気を使って、カハラはそれだけ言った。
「お約束通り、異端の背教者は、処分致しました。どうか、わたしどもに教皇庁への帰還をお許しください。」
そんな。
カハラの目の前が暗くなる。
あなたは、裏切っていたの?
なぜ?
なぜ?
なぜ?
それが、カハラへの恋慕が歪んだものだと。
カハラには、わからない。ただ、自分の生まれて初めての。そして、最後になるであろう戦いが、限りなく無様な形で終わろうとしていることだけを、理解して、彼女は気を失った。
とにかく、「踊る道化師」が関係している以上、タダでは済まない。
予想のナナメ上か。
ここまでの四試合。ひとつとして、こんな結果を予想したものはいなかった。
まさか、裏切りにより、パーティリーダーが刺されて終わるなど。
クロノは、口元を指さした。すぐにクロノと相手の会話が拡声モードにはいる。
古い付き合いのウィルニアなら、これくらいことはやってのける。
「残念だけど、きみたちのことは何も知らない。」
そのひと言に、ジャンクスの顔が青ざめた。
「そ、そんな!
ぼくは、間違いなく、教皇庁の使者からの申し入れを受けて」
「誰かな? それは。」
「ぼくらは故郷からでてきたばかりです。顔も名前も分かりません。
しかし、その方は間違いなく教皇庁勇者局のガリオン司祭と名乗られました。そちらから接触を求めてきたのです!
教皇庁のものだと、疑う理由など何一つ、ない!」
「勇者局に、ガリオン司祭なぞいないのだが。」
よろよろと、ジャンクスはへたりこんだ。
周りの仲間も棒立ちである。
教主の命と引き換えに、異端追放をとくという約束が偽物なら、何のために自分たちは、カハラを、「真なる女神」を裏切ったのだろう。
そのひとりを、巨大な骸骨の手が、そっとつまみ上げた。
自分がなにをされたのか、わからぬ男は振り返り。
悲鳴を上げた。
黒い巨大なスケルトンが、ざっと十体。
彼らを取り囲んでいた。
スケルトンたちは、てんでに手を伸ばすと。
とても優しく、丁寧に。
ジャンクスたちを弄び始めた。
苦痛を与えるように、強く掴むことはしない。まして、傷をつけるなど。
しかし、そんなものは、巨大なアンデットに弄ばれることのおぞましさに比べれば、いったいなんだというのだろう。
四人は悲鳴をあげ続けたが、シャーリーは彼らを弄ぶことをやめなかった。
パニックになったのは、スタジアムの観客も一緒だった。
我先に、悲鳴を上げながら、逃げ出そうとする。出入り口の限られたこの手の施設でそんなことをすれば、客同士が転倒し、圧死や怪我人が続出するのは避けられない。
それでも。
高位のアンデットは、それが存在するだけだ、人々をパニックに陥れるのに十分なものだったのだ。
「だ、だれか冒険者を読んでくれっ!」
複数のそれでも、まだ冷静さが残っているものは、そう叫んでいた。
「分類不能の高位アンデットだ!
なみの冒険者ではダメだ。各事務所のトップランカーを・・・」
指示が具体的なのは、あるいはそのものは、冒険者ギルドの関係者なのかもしれなかった。
それに被せるように。
少年の声が響いた。
「ご安心を。ここには『踊る道化師』がいます。」
出口に殺到しかかっていた人々の足がびたりと止まった。
そうだ。
踊る道化師だ。
ここには、「あの」踊る道化師がそろっている!
「席にお戻りください。このアンデットは、皆さんに危害を加える気はないようです。」
「真なる女神」教団は、弾圧の歴史が作り出した独自の戦闘方法や、伝説級の武具も伝えられていた。
そして、数世代に渡る平和な生活に飽き足らぬ者は、それでも数名はいた。
カハラは、彼らを率いて、銀灰皇国を出た。
己の正統性を証明するのに、伝説の初代勇者パーティ「栄光の盾」の名ほど、相応しいものはない。
さらに、偽りの教皇庁の認定勇者まで、このトーナメントに参加するという。
カハラの心は踊った。
この一戦。この瞬間。
すべてをぶつける。
まあ、実際には、カザリームにたどり着くまでにもう、ひと悶着はあった。
なにしろ、カハラ自身も、彼女に従って銀灰を離れた若い信徒たちも、銀灰皇国を生まれてこの方、出たことがなく、列車を使ったことも船にのったこともなかったのだから。
まあ、いい。
なんとか、カハラたちはカザリームにたどり着き、トーナメントにエントリーすることに成功した。
そして。
なんと、彼女が信仰する女神と出会うことが出来たのだ!!
背教者に貶められ、地下迷宮に幽閉された聖女シャーリー。
その姿を目の当たりにして、カハラは歓喜した。
女神シャーリーが、彼女の戦いを見るために、降臨してくれたのだ!
・・・実際には、シャーリーは、彼女を信仰する教団分派のことなど知りもしなかったし、ご存知の通り、トーナメントを全世界に配信するために呼ばれたウィルニアの付き添いで来ただけだったが。
もう、死んでもいい。
ある意味、狂信者とさえいえるカハラは、本気でそう思った。
しかも次から次へ、彼女たちに有利なことが起こっている。
これは、女神の加護以外の何者でもなかろう。
この試合。
この地でわたしは、死んでもいい。
「真なる女神」のまえで、華々しく討死する。それは、限りなく尊いことのよつにカハラには、感じられた。
・・・
死んでもいい。
そうは思った。
だが、自分のお腹から飛び出した剣は、なんなのだろう。
まるで、後ろからいきなり刺されたみたいな。
「カハラさまっ!」
背後から聞こえるジャンクスの声は、泣き笑いのようだった。
「あなたが悪いんです。このまま冒険者でもしながら、気ままに暮らせたのに。こんなトーナメントなんかに出場しようとするから。」
ジャンクスは、いいやつだ。
幼なじみだし、気心もしれている。
ただ、信仰よりも熱いものが、カハラに向けられているのは、気になっていた。
それはよくない。
だから、カハラは、ジャンクスと二人きりになるのはできるだけ避けていた。
体のなかで、ブチブチと音がする。
背後から胴体を貫いた剣を、ジャンクスがこね回しているのだ。
「勇者さまっ!」
ジャンクスが叫ぶと同時に、剣が抜けた。
馬鹿みたいな勢いで、血が迸る。
とても立っていられず、カハラは倒れた。
「なんで・・・こんな」
肺に残った最後の呼気を使って、カハラはそれだけ言った。
「お約束通り、異端の背教者は、処分致しました。どうか、わたしどもに教皇庁への帰還をお許しください。」
そんな。
カハラの目の前が暗くなる。
あなたは、裏切っていたの?
なぜ?
なぜ?
なぜ?
それが、カハラへの恋慕が歪んだものだと。
カハラには、わからない。ただ、自分の生まれて初めての。そして、最後になるであろう戦いが、限りなく無様な形で終わろうとしていることだけを、理解して、彼女は気を失った。
とにかく、「踊る道化師」が関係している以上、タダでは済まない。
予想のナナメ上か。
ここまでの四試合。ひとつとして、こんな結果を予想したものはいなかった。
まさか、裏切りにより、パーティリーダーが刺されて終わるなど。
クロノは、口元を指さした。すぐにクロノと相手の会話が拡声モードにはいる。
古い付き合いのウィルニアなら、これくらいことはやってのける。
「残念だけど、きみたちのことは何も知らない。」
そのひと言に、ジャンクスの顔が青ざめた。
「そ、そんな!
ぼくは、間違いなく、教皇庁の使者からの申し入れを受けて」
「誰かな? それは。」
「ぼくらは故郷からでてきたばかりです。顔も名前も分かりません。
しかし、その方は間違いなく教皇庁勇者局のガリオン司祭と名乗られました。そちらから接触を求めてきたのです!
教皇庁のものだと、疑う理由など何一つ、ない!」
「勇者局に、ガリオン司祭なぞいないのだが。」
よろよろと、ジャンクスはへたりこんだ。
周りの仲間も棒立ちである。
教主の命と引き換えに、異端追放をとくという約束が偽物なら、何のために自分たちは、カハラを、「真なる女神」を裏切ったのだろう。
そのひとりを、巨大な骸骨の手が、そっとつまみ上げた。
自分がなにをされたのか、わからぬ男は振り返り。
悲鳴を上げた。
黒い巨大なスケルトンが、ざっと十体。
彼らを取り囲んでいた。
スケルトンたちは、てんでに手を伸ばすと。
とても優しく、丁寧に。
ジャンクスたちを弄び始めた。
苦痛を与えるように、強く掴むことはしない。まして、傷をつけるなど。
しかし、そんなものは、巨大なアンデットに弄ばれることのおぞましさに比べれば、いったいなんだというのだろう。
四人は悲鳴をあげ続けたが、シャーリーは彼らを弄ぶことをやめなかった。
パニックになったのは、スタジアムの観客も一緒だった。
我先に、悲鳴を上げながら、逃げ出そうとする。出入り口の限られたこの手の施設でそんなことをすれば、客同士が転倒し、圧死や怪我人が続出するのは避けられない。
それでも。
高位のアンデットは、それが存在するだけだ、人々をパニックに陥れるのに十分なものだったのだ。
「だ、だれか冒険者を読んでくれっ!」
複数のそれでも、まだ冷静さが残っているものは、そう叫んでいた。
「分類不能の高位アンデットだ!
なみの冒険者ではダメだ。各事務所のトップランカーを・・・」
指示が具体的なのは、あるいはそのものは、冒険者ギルドの関係者なのかもしれなかった。
それに被せるように。
少年の声が響いた。
「ご安心を。ここには『踊る道化師』がいます。」
出口に殺到しかかっていた人々の足がびたりと止まった。
そうだ。
踊る道化師だ。
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続き読むか悩む
感想ありがとうございます。ご指摘の通り、ここはエリートの冒険者を育てるだけではなくて、ちゃんと学校にいけなかった層に手に職をつけさせる職業訓練校みたいな意味合いもあります。なので街中のギルドがそのまま捨てるのは惜しいような才能の持ち主を発見すれば推薦してくることもあります。
もう少しお読みいただくと主人公たちが例のごとくで入学試験でいろいろヤラカシた挙句に「一般常識」テストで落第になりますが、入学自体は補習をさせることで合格となります。