第三帝国再建物語

篠田 雄亮

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帝国再建編

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マウザー達、五十一人の降下猟兵による銃後の工作活動は着々と進んでいる中、更に他の場所でも活動も行われていた。

それは、ワイマル帝国の属国である小国に謀反を起こさせる工作であった。

何故謀反を起こさせたいかというと、いくらドイツ軍の軍事力が強大で向かう所敵なしという状態だがワイマル帝国の国土は、ソ連やアメリカや中国を合わせた広さを持っていたのである。

だから、このままではいくら徴兵してもとてもじゃない程広大すぎたからその分兵士の損害も出る事になるのでこれだけは避けたいと、軍上層部は決心してヒトラーに助言したのである。

これに、ヒトラーは渋々ながらも仕方ないと珍しく了承した。

そして、一日も経たぬ間にヒトラーは外交官を総統府に読んでその事を直接命じたのであった。

その時も、やはりボルマンの姿があった。

ヒトラーの話しが終わると、各々の属国へと出向いたのであった。




時を同じくして、ドイツ軍が占領した所では沢山の学校が作られていた。

そして、それと並行するようにして中学までの内容の教育を普及させる為に義務教育制度を作って、農作業でしか生活していけないと生まれながら決められた下層階級の者の学力向上に全力をあげた。

最初は、少数の者が参加しているにとどまったが次第に増えていって文字や計算が出来る者がだんだん増えていった。

何故教育に力を入れたかというと、ヒトラーは初め占領地の者に演説をしたりビラやスピーカーを使った宣伝をしようとしたのだが、異世界の占領地の者は演説を直接するかスピーカーを通してすると話が難しいと言い、ビラをまこうものなら異世界の字でさえ読めないというありさまだったからであった。

当然、ヒトラーが最初考えていたわが闘争の異世界バージョンやなんかはもってのほかだった。

これには、ヒトラーは唖然とするしかなかった。

そして、ヒトラーが挫折してから一週間が過ぎようかという時に占領地の至る所で学校を建設し始めたのであった。

そして、次々と開校をして生徒を受け入れだしたのであった。

学校の教師には、こちらに飛ばされて来た市民の中から現役の教師か元教師だった者が選ばれた。



その頃には、帝都はもちろんの事占領地でもインフラ整備が始まった。

整備には、道路をコンクリートで舗装して両脇に電線と電柱を設置したり橋を強度の高い物に変えたり、帝都まで続く長い高速道路までの建設が着工されていたのであった。

その為、ドイツ軍の各々の兵士は非常に行き来しやすくなって前まで車でも二、三日の道のりを一日で通れるまでになったのであった。
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