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しおりを挟む帝国に戻ってから、モニカとディビナ、そしてフィーが宿に、馬小屋にはモキュ。
莉々珠は俺と一緒に王城の門へと向かった。
用件はとりあえずメイドに家の譲渡の話をすることだった。
衛兵の詰め所に案内されると、少し場の雰囲気が張り詰めていた。
ソファに横たえられている黒い塊が目に付いた。
そのそばにいる秘書が俺に気づいて声をかけてきた。
「あ、来ましたか」
抑揚のない、前話した時とは変わらない声音。
しかし、表情は前と少し違った。
冷徹な感じが消えて、代わりに優しさを含む無表情だった。
無表情なのに優しさがあると言うのも変だが、口調や以前の表情と比べてということだったりする。
「……それで、メイドさんと話しに来たんだが、彼女はいまどこに?」
それを聞いた周囲の衛兵は少しだけ俯いたが、秘書はこちらを見据えてはっきりと伝えた。
「これが……彼女です」
そのソファに横になっている黒い人型の塊がそうなのだと言う。
どう見ても黒い塗装でできた石像だった。
「なっ……」
なにがどうしたら、人間が黒い石像になるのか?
「暗殺者の毒にやられてしまったのです。ただの毒ではなく、魔法による属性毒攻撃……みたいなものでしょうか。それで先ほど息を……」
秘書はその元メイドの死体を撫でた。
毒か……。
その暗殺者は、相当に毒の扱いに慣れた奴だったらしい。
人間が魔法で毒を使えると言うのも初めて知った。
ともあれ、俺としてもこのメイドさんが死んでしまったのは非常に困る。
家のこともあったからな。
なんか色々と教えてくれたし、個人的には助けたやりたいところだが死者になってはどうにもならない。
ふと以前助けた長老のことを思い出す。
だが、彼は毒を受けても生きていたから助けられたのだ。
「駄目元でやってみますか……」
俺は手のひらに意識を集中させる。
以前と同じように、メイドの中にある毒を転移・操作して手のところへと集めた。
すると、メイドの身体の色が肌色へと戻っていく。
少し赤みがある部分もところどころあるのは、内出血だろう。
体細胞が内側から毒によって侵された、生々しい光景だった。
「肌の色が……」
秘書はメイドの肌の変化に驚いた。
「これで毒はもう体内にないはずだが……、俺に出来るのはここまでか」
俺はため息を吐いて、手のひらに集まった毒を霧散させる。
正確には自分の身体に触れさせて無効化していく。
俺は生命体に対して能力を使えないからな。
ん? 待てよ……。
直接は無理でも間接的に心臓を動かす方法はある。
いまから生を取り戻すことができるかもしれない……。
俺は電磁気操作で、心臓を収縮させて動かすことにした。
秘書は動き出した心臓を見て、俺が何かの能力を使っていることに気づいた。
「一体何をして……? まさか生き返らせようと?」
「ああ、そのつもりだ……。とはいえ、一度失われた意識を取り戻させることはできないかもしれないがな。ふつう人間は時間がたつと意識は戻らなくなる。元の世界でも植物状態と言って、身体の生理機能としての生を取り戻すことしかできないはずだが」
やはりというべきか、心臓を動かしても身体の循環器官が機能するだけで意識が戻るわけではなかった。
だが、脳には無意識化で身体の生理機能を維持する部分があるが、これを復活させることによって身体の生は維持することはできるのだ。
でも毒の影響で脳細胞も死んでいるかもしれない。
そうなれば意識もクソもない。
普通、人間は一度死んだら元には戻せない。
ここからが挑戦だろう。
電磁気操作で脳の部分へと働きかける。
いわゆる脳の電気パルスをやり取りさせて意識の再生を試みる。
脳はシナプスのやり取りを経て意識を統一している。
記憶との整合性や自我同一性などもすべて電気パルスのやり取りに収束する。
これは幽霊とか魂の話ではない。
なぜなら、人間の身体を通して意識が周囲を感受するのは、人間の機能的な部分に依存するからだ。
であるならば、俺の能力でも何とかなるかもしれないと思ったのだ。
「う~ん、これは……なんていうか不思議な感覚だ」
俺は電磁気操作をしながらそんな独り言が漏れた。
なんというか、このメイドさんは脳構造が単純な気がした。
脳の知識のない俺にどこを操作すれば意識が戻るのかなんとなくわかったのだ。
というよりも選択肢が少なすぎて、とりあえずしらみつぶしに操作ができると言い換えてもいいだろう。
俺は操作を続けながら、メイドに声をかける。
「おい、しっかりしろ。起きてくれ!」
頬を二回ほど叩いて反応を待ってみる。
すると、奇跡とも言うべきか、メイドの口がむにゃむにゃと動いていた。
何かを呟く声がだんだんとはっきりしてくる。
「……だから徹夜は……グはもう……」
訳のわからないことを言っているようだ。
「生き返った……のか?」
まるで寝言を口にしているメイドの姿を見て、秘書も頷く。
「どうやら……そのようです。よかった……」
すると、俺の隣で静かにしていた莉々珠が俺に声をかけてきた。
「じゃあ、僕が起こしてあげるよ」
「なに?」
莉々珠はメイドに歩み寄ると、メイドの手を両手で握って静かに目を閉じた。
そういえば、この妖刀はなんだかんだ言って精神支配の魔法の媒介になっていた。
つまり精神干渉が得意な妖刀だったりする。
いまも夢の中に入り込んで、さっさと起こそうとしているのだ。
数秒後、メイドは急にうなされるように苦しみもがいていた。
と思ったら目を全力で見開くと、
「だめ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!! え?」
叫び声をあげて起き上がった。
一体、莉々珠は夢にどんな介入の仕方をしたのかは知らないが、刺激的で嫌らしいことをしたのだけはわかった。
どうせ恐怖体験の夢で叩き起こしたのだろう。
「どうやら本当に生き返ったらしいな」
メイドは周囲を見回して、首をひねった。
「あれ……私どうして……」
どうやら、死ぬ寸前の記憶が飛んでいるらしく、秘書が説明していた。
暗殺者を倒すために、身を犠牲にして相手を抑え込み、そのせいで毒を受け、死んでしまったと。
「にしても、こうも簡単にいくものなのか? 人を生き返らせるのが……」
「それは……違います」
そう言ったのはメイド本人だった。
「違う? 何が?」
「私は人間じゃないですから……」
メイドはなぜか申し訳なさそうな表情だった。
俺は息をのんだ。
このメイドさんは何を言っているのだと。
確かに電気パルスを操作する際に、あまりに容易くできたことは気になっていた。
自分の脳ならまだしも、他人の脳の電気パルスをシナプスを特定して操作するなんて、通常はできない。
砂浜からダイヤの粒を探し出すようなものだ。
それがなんというか、構造が単純に思えた。
その理由が人間でないといった言葉で現実味が出てきた。
秘書がうなずく。
「私もさっき聞いたばかりですが、本当ですよ。彼女は魔法生物と俗に呼ばれている存在です。種族としては人間には当たらず、『完全人工魔法生命体』となります」
秘書はすでにメイドが人間でないことを知っているらしい。
俺はメイドの表情と合わせて、どうして申し訳なさそうにしているのかわかった。
もしかすると、『人間を蘇らせることができた』という偉業にケチをつけることになる事実を言ってしまったとメイドは思ったからかもしれない。
「いや、別にいいんだ。あんたが人間であるかどうかはあまり関係ない。え~と名前はなんだったっけ……?」
メイドは言われるがまま名前を答えた。
「ルルミーです」
「そうか。ルルミーさんが生き返ってくれることが俺の目的だった。家の返却条件のことも話さなきゃだしな」
「でも……」
「もし他の『人間』が死んでいても俺はこうして手を差し伸べることはなかったから気にしないでくれ。むしろ俺は誰かを助けないことの方が多いかもしれない。俺が助けたかったのは人間なんてありふれたものじゃなくて、ルルミー個人の命だ」
メイドは俺の言葉になぜか涙を浮かべて聞いていた。
別に大層なことを言ったつもりはない。
むしろ、家のために生き返らせたいと言う自己中心的な理論だと自覚している。
それでも俺はメイドの口からある一つの言葉が聞けて良かったと純粋に思った。
「ありがとうございます。あなたは命の恩人です」
その後、しばらくしてメイドさん改め、ルルミーさんに家とその土地の返却について交渉をした。
と言っても交渉にすらならなかった。
税の支払いさえ可能ならすぐにでも無条件で返してくれるというのだ。
その場で不払いの税を支払って、ハンコのついた利権書を受け取った。
秘書さんは途中で衛兵の詰め所を出て、最後のかたをつけてくると出て行った。
おそらく暗殺者を雇った貴族に制裁を加えに行ったのだろう。
それから少しだけルルミーさんと話をした。そこで聞いた「ある大事な事実」を伝えるために皆の待つ宿に戻った。
俺は宿に戻ると、衛兵の詰め所で聞いた驚くべき事実を伝えた。
「――というわけで、新たに即位した皇帝、フィオナは死亡したらしい。死体も見つかった」
その話を聞いて、モニカとディビナは多少驚いていたものの、そこまでビックリというわけでもなかった。
しいていうなら、『またか……』という表情をしていた。
莉々珠はすでに聞いていたから……、というよりも、何を聞いてもニコニコしている気がする。
ここまでそれ以外の表情をあまり見せないのだ。
しかし、目を見開いて俺の話を食い入るように聞いていた者がいた。
それがフィーという銀髪でドレス姿の女の子だった。
モニカの友達で、俺と結婚したいと言い出す変わった子だ。
「それは……本当の話っスか?」
「ああ、間違いない。メイドのルルミーさんが確認に行ったからな。ルルミーさんはお付きのメイドだし、姿はもちろんのこと顔を忘れることはないだろうからな」
「そうかもしれないっスけど……」
フィーは首を振った。
「どうしたんだ、フィー? 新しい皇帝が知り合いと言ってたけど、やっぱりショックだったのか? 信じられないのは仕方ないだろうけど……」
「信じられないとか、そう言うことじゃないんスよ……」
「……じゃあ、どういう?」
ルルミーさんから説明を聞いたのだが、どうも新しい皇帝は貴族院から命を狙われていたらしい。
だからメイドのルルミーさんも暗殺者に殺されかけたのだ。
そいつらは秘書によって始末された。
誰かが皇帝を殺したのだろう。
マルファーリスの時の再現みたいになっている。
皇帝が死んだ後は……、新たに皇帝になろうとする者がいる。
そいつが十中八九、犯人なのだろう。
そんなことを考えていると、フィーは俺の耳元へと唇を近づけた。
手をかざして音が漏れないように小さな声でこう言った。
「実は……その、なんていうか、私が『皇帝』なんスよ。だから……私は死んでないっス」
俺は茫然とその事実を理解するのに努めた。
フィーがこの国の皇帝、フィオナだって?
確かに名前はフィーで似ているが……そんなはずないと思うのだが、またいつもの冗談か?
「本当なのか? そう言えば帝国に帰ったらもう一つ教えられることがあると言っていたが……」
まさか本当なのか?
あの助けたメイドさんが仕える主人で、皇帝がこのフィー?
「そうっス。私が逃げ出した皇帝の張本人ってことっス。ルルミーは私のお付きのメイドっスよ。だから……」
小さな声で『助けてくれてありがとうっス』と聞こえた気がした。
フィーはメイドと仲が良かったのかもしれない。
だからこそ分かったことがある。
メイドの態度を思い出し、これまでの脱走の経緯から出会いまでの時間経過やタイミングを考える。
俺はようやくフィーが皇帝であることを理解した。
だが、そうなると今度は、俺が話したことこそが間違っていると言うことになってしまう。
「じゃあ……皇帝は死んだという話は嘘で、本当は死んでいない?」
その一言を聞いていたモニカたち3人は疑問符を浮かべて俺を見ていた。
フィーから何を言われたのか気になるのだろう。
「そうなんスよ。いくらおっちょこちょいのルルミーでも、私を間違えるとは思わないっス」
「う~ん、とりあえずその死んだっていう皇帝フィオナの死体を確認しに行くか?」
俺はいくつかの可能性を考えていた。
まず一つは、貴族院が皇帝不在を利用して影武者の死体を用意して、死んだように見せかけた。
その後、何食わぬ顔で自分たちに都合のいい皇帝候補を擁立する。
軍事・政治で好き勝手するという算段かもしれない。
もちろん、そこまで単純で、俺なんかにも思いつくような馬鹿な計画ではないだろうけど、大枠だけ見ればそれに近い事件かもしれない。
「とりあえず、ルルミーに会いたいんスけど、他の人たちに皇帝とはバレずに会うのは可能っスか?」
「俺がルルミーさんを呼びだせばいいかもしれない。彼女自身もフィーの死を信じてない様子だったからな。何かの嘘だといって、泣きはしなかった。だから急ぐ必要はないと思うが……」
「そうかもしれないっス。でも……やっぱりルルミーにはわずかにでも、一欠片でも死んだと思っていてほしくないっす」
「そうだな……。モニカとディビナはどうする?」
皇帝の死体偽装について話をした。フィーのことだけぼかして。
それで、いまいち事情の呑み込めない二人だった。
フィーはただの一般人として接して欲しがっているから下手にバラすのはしないほうがいいだろう。
皇帝家といえば、誰にどんな恨みを買っていて、たったその事実を知るだけで良縁が切れてしまうこともあるのだから。
最初にそう言ったのはモニカだった。
「お邪魔でなければ私も行きたいです!」
意外だったのはディビナだった。
「そうなると、秘密裏の行動でしょうから、私はモキュちゃんと残ります。モキュちゃんが逃げないように見張っていますよ」
俺はディビナを真っすぐ見つめて一度頷くと、宿を出る準備をした。
といっても、なんてことはない。
ただ、宿を出ていくだけだ。
俺たち5人が街中を歩いて王城の死体が置かれているはずの安置室へと向かった。
なぜ4人ではなく、5人なのか?
それは道中で一人連れ去ってきたからだ。
いや、言い方を変えれば付いてきてもらった、といった方が正しい。
ミュースが店番をしているところに押しかけて、俺はとりあえず褒めちぎって、屁理屈をこねた後、しぶしぶ付いてきてくれたわけだ。
「あの……なぜ私が一緒なんでしょうか?」
眼鏡をしきりに触って俺にそんな問いを投げかけるミュース。
右手には一冊の古い本の入った手提げかばんを持っている。
ミュースにはフィーの事実を除いてひとしきり事情を話した。
「いや~、魔王の時も世話になったから本当は無理に連れてくるのはためらわれたんだが……。その眼鏡とミュースの思考力に頼らざるを得ないと言うかね……」
とはいえ、こうしてついてきてもらうために、さっき俺は『ミュースに来てほしいんだ』とかなんとか可能な限り褒めゼリフを吐いていた。
「はぁ……、どうしても来てほしいと言われたのでついて来たのですが、話を聞いているとますます私が必要とは思わないのですが……」
「そうか? 意外だな。ミュースならそれも簡単に当ててしまうと思ったんだけどな~~?」
俺は少しだけ挑戦的に言ってやった。
途中で帰られると困るから、あえてそう言ったのだが。
すると、ミュースは眼鏡の中の瞳を光らせた。
「もちろん、私が呼ばれた理由くらいは予想がつきます。でも、それを直視したくなかったので……」
「まあ、気持ちはわかるけど……」
意外にミュースは負けず嫌いだった。
学院で先生や生徒たちと折り合いをつけられない理由でもあるのかもしれない。
俺はミュースの発想・思考力、そしてその眼鏡の力で死体やほかの物品を見てもらおうと考えていたのだ。
当然バレていたらしい。
「そりゃ、可愛いらしい普通の女の子が、死体を見るのはためらわれるか……」
ミュースはそれにピクリと反応した。
どこら辺が?と言うと、いつもは理知的に見せていて、本当の表情を隠している子が『可愛いらしい普通の女の子』といわれただけで口元が嬉しそうになっているところだ。
普通の子は『特別扱い』されたがると言うが、特殊で変な奴の扱いをされている子は『普通』扱いされたがるのだろう。
俺はまず一人で入っていき、メイドのルルミーさんを近くの林へと呼びだすことにした。
その後、俺は二手に分かれることにした。
まずフィーは林の中でルルミーが来るのを待機。
莉々珠は刀の姿になって、俺の腰へ。その隣にミュースとモニカ。
そして、ここからが本題だ。
俺は城の中へ入る許可は出ていないのだから、入った瞬間に捕まる。
だから、城の中を誰にも気づかれずに歩きまわるためには、モニカの血印魔法の力が必要だ。
「いけるかモニカ?」
「たぶん……、大丈夫だと思います。騎士のレドルさんに基本的な『霧影』の使い方は教えてもらいましたから」
俺とミュースはモニカのそれぞれ右手と左手を握る。
すると、自分たちの姿が霧に変わるようにしてその場から消えた。
以前までならこんなこと、モニカには出来なかったはずだ。
一人で誰かの影に転移して隠れることしかできなかったのだから。
いままで独力で使っていた魔法だった、と言うのもあるだろう。
それを王城で戦闘訓練をつけてくれた同じ魔法を使う騎士レドルから身につけたと言う。
俺は模擬戦を見ていてすぐに気付いた。
つまり、『あの男の騎士……俺と戦った時、手加減してやがったな!』と思ったくらいにだ。
俺に戦闘データをとらせないようにたちまわっていたのが、今ならはっきりとわかる。 ゆっくりと、空中を漂うように霧となった俺たちは城の中へと入っていく。
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