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12月
誕生日
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12月。今年は暖冬なのだろうか、去年ほどは寒くない。まあそれでも黎の寒がりは相変わらずだけど。
「陽ちゃん、今日、寒いから学校行かない・・・」
「いや、小学生でももっとましな言い訳するぞ?せめてオブラートに包め。てか学校は行くぞ。」
「やだー寒い・・・」
「・・・しょうがねーなー。ほんとは夜の予定だったんだけどなー?はい、黎。誕生日おめでとう。」
「・・・?]
今日は黎の誕生日だ。寒がりの癖に誕生日は12月の4日で冬真っただ中だなんてなんという矛盾。でも、黎は冬生まれが似合う。黎の美しさはすごみがあって冷たさすら感じるから。
「マフラーだ・・・!」
「お前、いっつも寒がってんのにほとんど防寒しないだろ?だから風邪ひくんだって。これ巻いてあったかくしてろ。」
「うん・・・うんっ!」
「ほら、学校行くぞ。」
in学校
「おっはよーー陽太、黎!零、誕生日おめでとう!あれ、そのマフラーもしかして陽太とおそrもがっ!?なんだよ陽太!?」
「いいから黙れ明良。」
「はは、明良、陽太にも言われたくないことがあるんだって。ハッピーバースデー、黎、マフラーにあってるじゃん。」
「お前らわかって・・・!」
「いやーファンクラブだと個人的にプレゼントとかダメだからなー。でも、誕生日おめでとう、黎!」
「ふふ、みんなありがと・・・♪マフラーね、陽ちゃんがくれたの・・・!」
「うんうん、よかったね、黎。俺らからのはいらないかもだけど、はい。3人で買った、パーカー。」
「これ、みんなで店行って、黎に似合う!!!!って意見が一致したんだぜw」
「そうそう、もう一発で決めたよなw個人的なプレゼントじゃないからこれはおっけーだろ!」
「うれしい、可愛い・・・!けど、これ、うさ耳・・・?僕、男だってば・・・!」
「ごめんって。でも、これが一番黎には似合うと思ったんだよ。」
「別に、いまさら気にしてないからいいもん・・・!ありがとね♪」
「あー破壊力。」
「そんじょそこらの女より可愛いもんなーーー」
「俺のものだから。ほら、先生来るぞ席に戻れってーーw」
「へいへい過保護な保護者様もおうちにおかえりくださーいw」
「いや誰がだよw」
*****
「黎さま、お誕生日おめでとうございます・・・!これ、ファンみんなで選びました!//」
「え、あ、ありがとう。えーっと、・・・だぁれ??」
「名前なんて滅相もないですううう!!!!ではこれで!!!」
「ちょっと待って・・・!」
「はは、黎モテモテだねーw」
「いや、知らない子からもらっても困るよ・・・お返しとか、できないし・・・」
「でもそれ超高いチョコじゃね?母さんが去年のバレンタインこっそり買って食ってたw」
「そうなの直輝?じゃあなおさらお返しとか・・・」
「・・・別によくね?返さなくても。てかお前チョコ食べ過ぎると気持ち悪くなるだろ、俺が貰ってやるよ。」
「ちょ、陽ちゃん・・・!?」
「なになに妬いちゃってるのかな、陽太くーーんw」
「はあ?ちげーし黙れよ明良。」
「はーい黙りまっすw」
「陽ちゃん、返してってば。僕が貰ったの、もー・・・」
「嫉妬深い彼氏がいると大変だねw」
「・・・別にちげぇし。黎、今日も図書館で待ってんだろ?いつも通りに迎えに行くから。」
「うん、部活がんばって。」
「おう。」
「あーやだやだ暑苦しいわぁ・・・」
*****
「ふぁいっとーー」
やる気のない掛け声で学校の周りを3周。グラウンドからじゃないと図書館見えないんだけどなぁ・・・
「図書館見えないーとか思ってるんでしょ、陽太。」
「げ。隼。いいから走るのに集中しろよー」
「陽太こそ。お前ほんとに黎に過保護すぎるんだよ。」
「いいだろ、俺の自由だ。それにそろそろ・・・帰ってくんだろ。」
どうしても吐き捨てるような言い方になってしまった。でもしょうがないと思う。
黎の父親は毎年、大晦日と正月だけ家に帰ってくる。1年365日その2日だけ俺は黎とは過ごさない。
会話などないんだろう。そしてだいたい、黎のお父さんがまた海外に行くと黎は倒れる。真っ青な顔で熱を出して。なぜ帰ってくるかなんて知らない。でも、父親のくせに実の息子の黎を傷つけて。顔を合わせたら殴りたくなる。ふざけるな、としか言えない。毎年、俺の家に来いと誘うけれど、逃げるのは嫌だ、と強情に断るのだ。肝心な時に黎に頼ってもらえない自分が歯がゆくて歯がゆくて。いつも自分の弱さをかみしめている。
俺は、黎に何をしてあげられる?
「陽ちゃん、今日、寒いから学校行かない・・・」
「いや、小学生でももっとましな言い訳するぞ?せめてオブラートに包め。てか学校は行くぞ。」
「やだー寒い・・・」
「・・・しょうがねーなー。ほんとは夜の予定だったんだけどなー?はい、黎。誕生日おめでとう。」
「・・・?]
今日は黎の誕生日だ。寒がりの癖に誕生日は12月の4日で冬真っただ中だなんてなんという矛盾。でも、黎は冬生まれが似合う。黎の美しさはすごみがあって冷たさすら感じるから。
「マフラーだ・・・!」
「お前、いっつも寒がってんのにほとんど防寒しないだろ?だから風邪ひくんだって。これ巻いてあったかくしてろ。」
「うん・・・うんっ!」
「ほら、学校行くぞ。」
in学校
「おっはよーー陽太、黎!零、誕生日おめでとう!あれ、そのマフラーもしかして陽太とおそrもがっ!?なんだよ陽太!?」
「いいから黙れ明良。」
「はは、明良、陽太にも言われたくないことがあるんだって。ハッピーバースデー、黎、マフラーにあってるじゃん。」
「お前らわかって・・・!」
「いやーファンクラブだと個人的にプレゼントとかダメだからなー。でも、誕生日おめでとう、黎!」
「ふふ、みんなありがと・・・♪マフラーね、陽ちゃんがくれたの・・・!」
「うんうん、よかったね、黎。俺らからのはいらないかもだけど、はい。3人で買った、パーカー。」
「これ、みんなで店行って、黎に似合う!!!!って意見が一致したんだぜw」
「そうそう、もう一発で決めたよなw個人的なプレゼントじゃないからこれはおっけーだろ!」
「うれしい、可愛い・・・!けど、これ、うさ耳・・・?僕、男だってば・・・!」
「ごめんって。でも、これが一番黎には似合うと思ったんだよ。」
「別に、いまさら気にしてないからいいもん・・・!ありがとね♪」
「あー破壊力。」
「そんじょそこらの女より可愛いもんなーーー」
「俺のものだから。ほら、先生来るぞ席に戻れってーーw」
「へいへい過保護な保護者様もおうちにおかえりくださーいw」
「いや誰がだよw」
*****
「黎さま、お誕生日おめでとうございます・・・!これ、ファンみんなで選びました!//」
「え、あ、ありがとう。えーっと、・・・だぁれ??」
「名前なんて滅相もないですううう!!!!ではこれで!!!」
「ちょっと待って・・・!」
「はは、黎モテモテだねーw」
「いや、知らない子からもらっても困るよ・・・お返しとか、できないし・・・」
「でもそれ超高いチョコじゃね?母さんが去年のバレンタインこっそり買って食ってたw」
「そうなの直輝?じゃあなおさらお返しとか・・・」
「・・・別によくね?返さなくても。てかお前チョコ食べ過ぎると気持ち悪くなるだろ、俺が貰ってやるよ。」
「ちょ、陽ちゃん・・・!?」
「なになに妬いちゃってるのかな、陽太くーーんw」
「はあ?ちげーし黙れよ明良。」
「はーい黙りまっすw」
「陽ちゃん、返してってば。僕が貰ったの、もー・・・」
「嫉妬深い彼氏がいると大変だねw」
「・・・別にちげぇし。黎、今日も図書館で待ってんだろ?いつも通りに迎えに行くから。」
「うん、部活がんばって。」
「おう。」
「あーやだやだ暑苦しいわぁ・・・」
*****
「ふぁいっとーー」
やる気のない掛け声で学校の周りを3周。グラウンドからじゃないと図書館見えないんだけどなぁ・・・
「図書館見えないーとか思ってるんでしょ、陽太。」
「げ。隼。いいから走るのに集中しろよー」
「陽太こそ。お前ほんとに黎に過保護すぎるんだよ。」
「いいだろ、俺の自由だ。それにそろそろ・・・帰ってくんだろ。」
どうしても吐き捨てるような言い方になってしまった。でもしょうがないと思う。
黎の父親は毎年、大晦日と正月だけ家に帰ってくる。1年365日その2日だけ俺は黎とは過ごさない。
会話などないんだろう。そしてだいたい、黎のお父さんがまた海外に行くと黎は倒れる。真っ青な顔で熱を出して。なぜ帰ってくるかなんて知らない。でも、父親のくせに実の息子の黎を傷つけて。顔を合わせたら殴りたくなる。ふざけるな、としか言えない。毎年、俺の家に来いと誘うけれど、逃げるのは嫌だ、と強情に断るのだ。肝心な時に黎に頼ってもらえない自分が歯がゆくて歯がゆくて。いつも自分の弱さをかみしめている。
俺は、黎に何をしてあげられる?
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