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117章
元魔王様とテイマーの島 3
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居住区の中で普段シキが生活している研究棟へ移動する。
ここは世界には出す事の出来無い最先端の実験や異世界の物等があるシキの夢の建物だ。
「シキ、いるか?」
「ジル様、こっちなのです。」
中に入るとジルでも分からない機械や物が多い。
その一角でシキとタイプEが正に何かの実験中だった。
「タイプEも一緒か。」
「お疲れ様です。」
「普段はシキの実験を手伝ってくれているのです。浮島の人相手だとタイプEは暇なのです。」
「それはそうだろうな。」
シキが新たに作った料理専門型機械人形であるタイプEはこれまでの四人と違って戦闘能力を有していない。
その代わりに料理の腕は一流であり、ジル達も美味しい料理を食べられるのでとても重宝しているのだが、その腕を振るえる相手が浮島には少ないので暇なのだ。
「それでジル様、何か用事なのです?」
「近々出掛けるぞと言う連絡だ。」
「分かったのです。気を付けて行ってきてほしいのです。」
それだけ言ってシキは再び実験に戻ろうとする。
「何を言っている。お前も一緒だ。」
「え?シキもなのです?」
自分も一緒に行く事になっていて首を傾げている。
「最近実験や開発が忙しいらしいな?」
「そうなのです。だから遠出なんてしている余裕は無いのです。」
「それで何回か倒れたのだろう?住民の中には心配している者もいる。少し気分転換がてら我に付き合え。今回は強制だ。」
「うっ、心配を掛けた自覚があるばかりに拒否しづらいのです。」
本来なら実験の為に断りたいところだが、何度も倒れて皆が心配してくれているのも分かっている。
好きな事をぶっ通しでやり続けた結果、寝不足による過労で倒れているだけなので逆に申し訳無い気持ちだ。
「マスターは既に35時間睡眠を取っておりません。何度も休憩を促しているのですがもう少しの一点張りです。」
ここでタイプEからのまさかの裏切り告発があってシキの立場が悪くなる。
「タイプE!告げ口は止めるのです!」
「お前は作業を止めろ。今日はもう終了だ。」
「がーんなのです。」
ジルからの強制終了にシキはショックを受けている。
心配からの言葉と分かってはいるので反論は出来無い。
「タイプE、後片付けを頼む。」
「お任せ下さい。」
「あ~、実験中だったのに片付けられていくのです~。」
無情にもタイプEによって全てが片付けられていく。
シキはフラフラと力無くジルの肩に落ちていった。
「別にシキのやりたい事を邪魔したい訳では無い。少し旅行でもしてからまた再開すればいいだろう?」
「分かってはいるのです。それでも新しい知識が目の前にあるとどうしても衝動が抑えられないのです。」
「やれやれ厄介な衝動だ。」
知識の精霊として押し寄せてくる知識欲を止める事は難しいのだろう。
「それでジル様、どこに出掛けるのです?」
「前にナキナと影丸がパンデモニウムでレギオンハートに訓練してもらった事があっただろう?その時に聞いたらしいのだが、テイマーしか足を踏み入れる事が許されない島に行きたいらしいぞ。」
「なぬっ!?それはもしかしなくてもテイムーランドなのです!」
ジルの言葉から行き先を知ったシキに元気が戻る。
肩から飛び立って興奮した様子だ。
「テイムーランド?その島の名前か?」
「はいなのです!そう言う事なら話しは早いのです!シキも行ってみたいから是非同行させてもらうのです!」
シキもテイムーランドに行ってみたかったらしく、旅行には承諾してくれた。
「そんなに興味をそそられる物でもあるのか?ナキナは酒目当てらしいが。」
「酒?酒が有名なのです?」
知識の精霊であるシキは一度見聞きした情報は完全に記憶しておける。
そのシキがナキナの持っている情報を知らないらしい。
「かなり美味い酒があるらしいがシキでも知らないんだな。」
「テイムーランドはテイマーしか出入り出来無い事もあり情報が全然回ってこないのです。ついでに島の周りには高ランクの海洋魔物が多いらしいのです。テイマーであっても上陸出来る者は限られてくるのです。」
「成る程、テイマー自身が実力者であるか高ランクの従魔がいなければ上陸も難しいか。」
「そう言う事なのです。」
思ったよりもテイムーランドに上陸するのは難易度が高い様だ。
フォルトゥナがレーテルを心配してジルを護衛に付けさせたのも偶然ではあるが良い判断だったと言える。
「だからシキにとっても未知の島と言えるのです。シキにはライムがいるので直ぐにでも行ってみればよかったのです。」
未知の島であるテイムーランドの情報を仕入れる事が出来る。
これも知識欲を満たしてくれるのでシキにとっては嬉しい事だ。
「それでは同行に文句は無いな?」
「もちろんなのです。いつ行くのです?」
「ナキナがレーテルの予定を確認済みだ。近々出発する事は確定だろう。」
テイマー四人と従魔達によるテイムーランドへの旅行が決まった。
「それならそれまでに実験や開発は一段落させておくのです。」
「今日は駄目だからな。一先ず休め。タイプE、シキが無理してると感じたら誰かに言って強制的に止めさせていいからな。」
「了解しました。」
ジルの言葉にタイプEがしっかりと頷く。
タイプEとしてもシキの体調管理には気を使っていきたいので、浮島の主であるジルの許可をもらえたのは大きい。
「まるでタイプEのマスターもジル様みたいなのです。」
もう少し手を付けたい実験や研究はあったが、ジルの言う通りに今日のところは休む事にしたシキだった。
ここは世界には出す事の出来無い最先端の実験や異世界の物等があるシキの夢の建物だ。
「シキ、いるか?」
「ジル様、こっちなのです。」
中に入るとジルでも分からない機械や物が多い。
その一角でシキとタイプEが正に何かの実験中だった。
「タイプEも一緒か。」
「お疲れ様です。」
「普段はシキの実験を手伝ってくれているのです。浮島の人相手だとタイプEは暇なのです。」
「それはそうだろうな。」
シキが新たに作った料理専門型機械人形であるタイプEはこれまでの四人と違って戦闘能力を有していない。
その代わりに料理の腕は一流であり、ジル達も美味しい料理を食べられるのでとても重宝しているのだが、その腕を振るえる相手が浮島には少ないので暇なのだ。
「それでジル様、何か用事なのです?」
「近々出掛けるぞと言う連絡だ。」
「分かったのです。気を付けて行ってきてほしいのです。」
それだけ言ってシキは再び実験に戻ろうとする。
「何を言っている。お前も一緒だ。」
「え?シキもなのです?」
自分も一緒に行く事になっていて首を傾げている。
「最近実験や開発が忙しいらしいな?」
「そうなのです。だから遠出なんてしている余裕は無いのです。」
「それで何回か倒れたのだろう?住民の中には心配している者もいる。少し気分転換がてら我に付き合え。今回は強制だ。」
「うっ、心配を掛けた自覚があるばかりに拒否しづらいのです。」
本来なら実験の為に断りたいところだが、何度も倒れて皆が心配してくれているのも分かっている。
好きな事をぶっ通しでやり続けた結果、寝不足による過労で倒れているだけなので逆に申し訳無い気持ちだ。
「マスターは既に35時間睡眠を取っておりません。何度も休憩を促しているのですがもう少しの一点張りです。」
ここでタイプEからのまさかの裏切り告発があってシキの立場が悪くなる。
「タイプE!告げ口は止めるのです!」
「お前は作業を止めろ。今日はもう終了だ。」
「がーんなのです。」
ジルからの強制終了にシキはショックを受けている。
心配からの言葉と分かってはいるので反論は出来無い。
「タイプE、後片付けを頼む。」
「お任せ下さい。」
「あ~、実験中だったのに片付けられていくのです~。」
無情にもタイプEによって全てが片付けられていく。
シキはフラフラと力無くジルの肩に落ちていった。
「別にシキのやりたい事を邪魔したい訳では無い。少し旅行でもしてからまた再開すればいいだろう?」
「分かってはいるのです。それでも新しい知識が目の前にあるとどうしても衝動が抑えられないのです。」
「やれやれ厄介な衝動だ。」
知識の精霊として押し寄せてくる知識欲を止める事は難しいのだろう。
「それでジル様、どこに出掛けるのです?」
「前にナキナと影丸がパンデモニウムでレギオンハートに訓練してもらった事があっただろう?その時に聞いたらしいのだが、テイマーしか足を踏み入れる事が許されない島に行きたいらしいぞ。」
「なぬっ!?それはもしかしなくてもテイムーランドなのです!」
ジルの言葉から行き先を知ったシキに元気が戻る。
肩から飛び立って興奮した様子だ。
「テイムーランド?その島の名前か?」
「はいなのです!そう言う事なら話しは早いのです!シキも行ってみたいから是非同行させてもらうのです!」
シキもテイムーランドに行ってみたかったらしく、旅行には承諾してくれた。
「そんなに興味をそそられる物でもあるのか?ナキナは酒目当てらしいが。」
「酒?酒が有名なのです?」
知識の精霊であるシキは一度見聞きした情報は完全に記憶しておける。
そのシキがナキナの持っている情報を知らないらしい。
「かなり美味い酒があるらしいがシキでも知らないんだな。」
「テイムーランドはテイマーしか出入り出来無い事もあり情報が全然回ってこないのです。ついでに島の周りには高ランクの海洋魔物が多いらしいのです。テイマーであっても上陸出来る者は限られてくるのです。」
「成る程、テイマー自身が実力者であるか高ランクの従魔がいなければ上陸も難しいか。」
「そう言う事なのです。」
思ったよりもテイムーランドに上陸するのは難易度が高い様だ。
フォルトゥナがレーテルを心配してジルを護衛に付けさせたのも偶然ではあるが良い判断だったと言える。
「だからシキにとっても未知の島と言えるのです。シキにはライムがいるので直ぐにでも行ってみればよかったのです。」
未知の島であるテイムーランドの情報を仕入れる事が出来る。
これも知識欲を満たしてくれるのでシキにとっては嬉しい事だ。
「それでは同行に文句は無いな?」
「もちろんなのです。いつ行くのです?」
「ナキナがレーテルの予定を確認済みだ。近々出発する事は確定だろう。」
テイマー四人と従魔達によるテイムーランドへの旅行が決まった。
「それならそれまでに実験や開発は一段落させておくのです。」
「今日は駄目だからな。一先ず休め。タイプE、シキが無理してると感じたら誰かに言って強制的に止めさせていいからな。」
「了解しました。」
ジルの言葉にタイプEがしっかりと頷く。
タイプEとしてもシキの体調管理には気を使っていきたいので、浮島の主であるジルの許可をもらえたのは大きい。
「まるでタイプEのマスターもジル様みたいなのです。」
もう少し手を付けたい実験や研究はあったが、ジルの言う通りに今日のところは休む事にしたシキだった。
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