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117章
元魔王様とテイマーの島 6
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翌日、テイムーランドに向けて旅立つ面々が集まっていた。
「ぬおー!ついに未開の地テイムーランドへ行けるのです!興奮して昨日は寝れなかったのです!」
興奮した様子で叫んでいるシキ。
隣りでは従魔のライムがプルプルと揺れている。
「ライムも楽しみなのです?さすがはシキの従魔なのです。」
「テイマーばかりの島らしいからな。様々な従魔がいそうだな。」
「楽しみなの。」
テイマーは少なからず魔物に好かれる素質が必要なので万人がなれる訳では無い為、数自体はそこまで多くない。
そんなテイマーが大量にいる島となれば興味も惹かれる。
「妾は何と言っても酒じゃ。滅多に行ける場所では無いからのう。大量に確保して帰りたいところじゃ。」
「ウォンウォン。」
「分かっておる。影丸の分も買ってやるからのう。」
「ウォン。」
二人はレギオンハートから呑ませてもらった酒の味が忘れられない。
今回は沢山手に入れるつもりだ。
「はぁ、呑気なものね。テイムーランドって言えば絶海の孤島とも言われて上陸も困難だって言うのに。」
浮かれている様子のジル達を見てレーテルが溜め息を吐く。
テイムーランドは入島するのすら困難なのである。
こんなお気楽な気持ちで行ける場所では無い。
「故にレーテル殿に協力を頼んだのじゃ。空から向かえる手段を持っているからのう。」
四人の中で飛行生物を従魔としているのはレーテルだけだ。
それを頼りにしていた部分が大きい。
「我の魔法では駄目なのか?」
「止めておいた方がいいじゃろう。空であれ海であれ、テイムーランドの者達からすれば従魔の力で上陸してほしいじゃろうからな。」
「ふむ、それなら今回はレーテルに頼むとするか。」
テイマーしか受け付けない島なので魔法の力で近付くのは歓迎されない可能性がある。
従魔の力で上陸するのが一番穏便に事が運ぶだろう。
「私が乗せて行ってあげても良かったのですが。」
見送りに来てくれたレテルシエルが言う。
「それは駄目だって言ってるでしょ。原初の龍であるレテルシエルの事を見たらテイムーランドの従魔達が萎縮しちゃうわよ。」
「魔物の頂点だからな。」
「本能的に絶対怖がっちゃうのです。」
「残念ですね。」
「クルルル。」
レテルシエルとレテルヴォンは浮島でお留守番だ。
従魔達が萎縮するだけならばまだいいが、大混乱の後にスタンピードの様な事態になったら大変である。
「お土産に美味しいお酒を持ってくるから大人しく待っていてね。」
「はい、楽しみに待っています。」
レテルシエルもお酒は大好きだ。
ナキナに話しを聞いて呑めるのを楽しみにしているのである。
「クルルル。」
「ヴォンも呑みたいの?でもお酒はまだ早いと思うけど。」
「クルルル!」
自分だけ呑ませないつもりかとレテルヴォンがレーテルを頭でグイグイ押している。
「わ、分かったわよ。レテルシエルの許可が出たら呑ませてあげるから。」
「私達はドラゴン種ですからね。お酒くらいでは命に別状はありません。ヴォン、レーテルが帰ってきたら皆で美味しいお酒を呑みましょう。」
「クルルル!」
レテルシエルの許可をもらえて嬉しそうに鳴いている。
これで皆の帰りを大人しく待ってくれるだろう。
「では数日浮島を空けるが後は任せるぞ。」
「「行ってらっしゃいませ。」」
「お土産待ってますね!」
「気を付けろよ。」
「マスター、暴飲暴食にはお気を付けて。」
レテルシエルに加えてメイドゴーレム達がいてくれれば浮島の防衛は安心だ。
「ナキナさん、私にもお酒お願いします。」
「眠い。」
「レーテルさん、お気を付けて!」
他の者達も見送りに集まってくれた。
フォルトゥナなんて今生の別れかの様に涙をボロボロと流してレーテルに引かれていた。
「それでは出発するわよ。アーラ、出てきなさい。」
「ギャアア!」
レーテルの呼び出しに応えて魔法陣からワイバーンが現れた。
「アーラ、私達を乗せて空の旅に連れて行ってくれないかしら?」
「ギャアア!」
「ありがとう。」
テイムーランドまではアーラに乗って空の旅を楽しむ事になる。
ジルの魔法での爆速移動の方が速く到着出来るが、たまにはのんびりするのもいいだろう。
「ワイバーン用の鞍とかはあるのか?」
「アーラで移動する事もあったからね。ちゃんとそう言うのも用意してあるわよ。」
複数人で乗れる様の鞍だったのでジル達全員でも問題無さそうだ。
「影丸は乗れなそうじゃな。いつも通り妾の影に入っておいてくれるかのう?」
「ウォン。」
「ホッコは主様に抱えてもらうの。」
「シキとライムはジル様の肩でいいのです。」
各々がアーラの背中へと乗り込んでいくが、鞍や手綱の恩恵を受けていない者も多い。
「我に乗るのは危なくないか?」
「この鞍は魔法道具だから大丈夫よ。搭乗者を守る為に風除けの結界を張ってくれるから抵抗は殆ど感じないし、仮に落ちても結界内に止まれるわ。」
結界が張られ続けている限り落下する事は無い。
安心して空の旅を楽しめる。
「便利だな。」
「長い空の移動を快適にする為に色々と注文付けたからね。それじゃあ準備も出来たし出発よ。」
「ギャアア!」
ジル達はテイムーランド目指して浮島を飛び立つのだった。
「ぬおー!ついに未開の地テイムーランドへ行けるのです!興奮して昨日は寝れなかったのです!」
興奮した様子で叫んでいるシキ。
隣りでは従魔のライムがプルプルと揺れている。
「ライムも楽しみなのです?さすがはシキの従魔なのです。」
「テイマーばかりの島らしいからな。様々な従魔がいそうだな。」
「楽しみなの。」
テイマーは少なからず魔物に好かれる素質が必要なので万人がなれる訳では無い為、数自体はそこまで多くない。
そんなテイマーが大量にいる島となれば興味も惹かれる。
「妾は何と言っても酒じゃ。滅多に行ける場所では無いからのう。大量に確保して帰りたいところじゃ。」
「ウォンウォン。」
「分かっておる。影丸の分も買ってやるからのう。」
「ウォン。」
二人はレギオンハートから呑ませてもらった酒の味が忘れられない。
今回は沢山手に入れるつもりだ。
「はぁ、呑気なものね。テイムーランドって言えば絶海の孤島とも言われて上陸も困難だって言うのに。」
浮かれている様子のジル達を見てレーテルが溜め息を吐く。
テイムーランドは入島するのすら困難なのである。
こんなお気楽な気持ちで行ける場所では無い。
「故にレーテル殿に協力を頼んだのじゃ。空から向かえる手段を持っているからのう。」
四人の中で飛行生物を従魔としているのはレーテルだけだ。
それを頼りにしていた部分が大きい。
「我の魔法では駄目なのか?」
「止めておいた方がいいじゃろう。空であれ海であれ、テイムーランドの者達からすれば従魔の力で上陸してほしいじゃろうからな。」
「ふむ、それなら今回はレーテルに頼むとするか。」
テイマーしか受け付けない島なので魔法の力で近付くのは歓迎されない可能性がある。
従魔の力で上陸するのが一番穏便に事が運ぶだろう。
「私が乗せて行ってあげても良かったのですが。」
見送りに来てくれたレテルシエルが言う。
「それは駄目だって言ってるでしょ。原初の龍であるレテルシエルの事を見たらテイムーランドの従魔達が萎縮しちゃうわよ。」
「魔物の頂点だからな。」
「本能的に絶対怖がっちゃうのです。」
「残念ですね。」
「クルルル。」
レテルシエルとレテルヴォンは浮島でお留守番だ。
従魔達が萎縮するだけならばまだいいが、大混乱の後にスタンピードの様な事態になったら大変である。
「お土産に美味しいお酒を持ってくるから大人しく待っていてね。」
「はい、楽しみに待っています。」
レテルシエルもお酒は大好きだ。
ナキナに話しを聞いて呑めるのを楽しみにしているのである。
「クルルル。」
「ヴォンも呑みたいの?でもお酒はまだ早いと思うけど。」
「クルルル!」
自分だけ呑ませないつもりかとレテルヴォンがレーテルを頭でグイグイ押している。
「わ、分かったわよ。レテルシエルの許可が出たら呑ませてあげるから。」
「私達はドラゴン種ですからね。お酒くらいでは命に別状はありません。ヴォン、レーテルが帰ってきたら皆で美味しいお酒を呑みましょう。」
「クルルル!」
レテルシエルの許可をもらえて嬉しそうに鳴いている。
これで皆の帰りを大人しく待ってくれるだろう。
「では数日浮島を空けるが後は任せるぞ。」
「「行ってらっしゃいませ。」」
「お土産待ってますね!」
「気を付けろよ。」
「マスター、暴飲暴食にはお気を付けて。」
レテルシエルに加えてメイドゴーレム達がいてくれれば浮島の防衛は安心だ。
「ナキナさん、私にもお酒お願いします。」
「眠い。」
「レーテルさん、お気を付けて!」
他の者達も見送りに集まってくれた。
フォルトゥナなんて今生の別れかの様に涙をボロボロと流してレーテルに引かれていた。
「それでは出発するわよ。アーラ、出てきなさい。」
「ギャアア!」
レーテルの呼び出しに応えて魔法陣からワイバーンが現れた。
「アーラ、私達を乗せて空の旅に連れて行ってくれないかしら?」
「ギャアア!」
「ありがとう。」
テイムーランドまではアーラに乗って空の旅を楽しむ事になる。
ジルの魔法での爆速移動の方が速く到着出来るが、たまにはのんびりするのもいいだろう。
「ワイバーン用の鞍とかはあるのか?」
「アーラで移動する事もあったからね。ちゃんとそう言うのも用意してあるわよ。」
複数人で乗れる様の鞍だったのでジル達全員でも問題無さそうだ。
「影丸は乗れなそうじゃな。いつも通り妾の影に入っておいてくれるかのう?」
「ウォン。」
「ホッコは主様に抱えてもらうの。」
「シキとライムはジル様の肩でいいのです。」
各々がアーラの背中へと乗り込んでいくが、鞍や手綱の恩恵を受けていない者も多い。
「我に乗るのは危なくないか?」
「この鞍は魔法道具だから大丈夫よ。搭乗者を守る為に風除けの結界を張ってくれるから抵抗は殆ど感じないし、仮に落ちても結界内に止まれるわ。」
結界が張られ続けている限り落下する事は無い。
安心して空の旅を楽しめる。
「便利だな。」
「長い空の移動を快適にする為に色々と注文付けたからね。それじゃあ準備も出来たし出発よ。」
「ギャアア!」
ジル達はテイムーランド目指して浮島を飛び立つのだった。
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