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89章
元魔王様と美味しい強者 6
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戦いを再開したジルとバトルチキンだったが、ジルの片手は早々に使い物にならなくなっていた。
何度もバトルチキンの足とぶつかり合った事で感覚が無くなっていたのだ。
しかし状況が悪いのはジルだけでは無い。
バトルチキンの方も全身を包んでいたオーラが消えて足だけのオーラとなった。
その足だけのオーラも数分も経てば消え掛かってきていた。
「コケーコケー。」
体力も魔力も尽きかけており、バトルチキンは大きく息を切らしている。
「そろそろ限界の様だな。」
ジルも片手の感覚が無くなっており、もう片方の腕も力が入りにくくなってきたところだった。
戦闘方法を縛っているがここまで追い詰められたのは久しぶりである。
だがバトルチキンと違って体力や魔力は余裕がある。
「次で終わらせてやろう。バトルチキンよ、お前もそのつもりで全力でくるがいい。」
ジルはまだ無事である足を魔装して攻撃に備える。
するとバトルチキンも片足を残り僅かな魔力で魔装する。
これで決着を付けるつもりだ。
「コケッ!」
「ふん!」
お互いの最後の蹴りがぶつかり合った。
激しい衝撃が辺りに広がって、観戦していたバトルチキン達をも何体か吹き飛ばしていく。
そしてお互いのぶつかり合った攻撃の威力に当人達も同時に後ろに吹き飛ばされる。
ジルは空中でバランスを取って着地して、勢いを殺す様に足で地面を滑っていき背中を木にぶつけて止まる。
バトルチキンの方はバランスを取れないまま首から木に激突して、その木を折り倒していく。
木にぶつかった衝撃で絶命したのか動く気配が無い。
「最後の一撃はかなり良かったぞ。これは味にも期待出来る。」
ジルは身体の傷を癒す為に極上蜂蜜を使って作られたポーションを飲む。
身体の傷が癒えて痛みも引いていく。
「コケッ!」
「コケッ!」
回復中のジルのところに観戦していたバトルチキンが二羽集まってきた。
とても興奮した様子だ。
「何だ?お前達も我と戦いたいのか?」
「「コケッ!」」
ジルの質問を肯定する様に飛び跳ねている。
先程の熱い戦いを見て刺激されたらしい。
自分の力がジルと言う強者にどこまで通用するのか、戦って実感したいと思っている様だ。
「まだ時間はあるだろうしいいだろう。だがその前に収納はさせてもらうぞ。」
先程倒したバトルチキンを時間経過の無い無限倉庫に収納するのが先だ。
苦労して倒したバトルチキンは美味しく頂きたい。
観戦していたバトルチキン達もせっかくなら美味しく食べてもらいたいと思っているのか収納を待ってくれた。
「さて、第二回戦といくか。纏めて掛かってくるがいい。」
「「コケッ!」」
再びジルとバトルチキンとの戦いが始まった。
山の中にはもう暫く打撃音が響き渡っていた。
「ふぅ。さすがに腹が減ったな。」
バトルチキンとの連戦を終えたジルが倒した二羽を収納しながら呟く。
二回戦目も当然の様にジルの勝利だ。
だが血と魔力を失って空腹が加速しているので引き上げる事にした。
「大量大量。追加でバトルチキンが二羽か。昼食には充分だな。」
ジルは上機嫌で下山していく。
後に戦ったバトルチキンも中々の強さであり、久しぶりに長い時間戦いを楽しめた。
美味しいお肉も手に入って良い事ばかりである。
「あ、いたいた。ジルったらどこまで行ってたのよ。」
薬草採取場所に戻るとルルネットが駆け寄ってくる。
既に採取は終わらせて、ジルを待っていた様だ。
「悪い悪い、昼食の食材を取りに山にな。」
「食材ですか。確かに丁度お昼時になりますね。」
「そうだろう?お前達の分もあるからここで食べていかないか?」
最初に倒した一番良いバトルチキンの肉は自分で食べるつもりだが、残りの二羽は皆に分けるつもりだ。
魔法を使わず素手で倒して強さも申し分無かったので、こちらもかなり美味しい筈である。
「いいわね!たまには自然の中での食事って言うのも!」
「トトも構わないか?」
「問題無いよ。薬草採取依頼の評価は終えているから。」
ルルネットの初依頼は殆ど終わっている様なものだ。
後はギルドへ帰還して薬草を納めるだけである。
「依頼の方はどうだったんだ?」
「まだ見分けるのに少し苦戦しているところはあるけれど、新人冒険者と言う事を考慮すれば充分かな。ランク通り、問題無しだね。」
「ふふん。」
トトの評価にルルネットは得意気に胸を張っている。
「良かったではないか。ならば昼食としよう。サリー、頼めるか?」
「お任せ下さい。食材をお預かりしますね。」
「ああ、これが我の取ってきたバトルチキンだ。」
ジルは三羽のバトルチキンを無限倉庫から取り出してサリーに預ける。
腕が良いので美味しく料理してくれるだろう。
「でっかい鶏!」
初めて見るバトルチキンにルルネットが興味津々と言った様子だ。
「これは料理の作り甲斐がありそうですね。」
「狩り方も問題無さそうだね。美味しさは地元民として保証するよ。」
「それは楽しみだ。」
サリーがバトルチキンを美味しく料理してくれているのを見ながらジル達は楽しみに待った。
何度もバトルチキンの足とぶつかり合った事で感覚が無くなっていたのだ。
しかし状況が悪いのはジルだけでは無い。
バトルチキンの方も全身を包んでいたオーラが消えて足だけのオーラとなった。
その足だけのオーラも数分も経てば消え掛かってきていた。
「コケーコケー。」
体力も魔力も尽きかけており、バトルチキンは大きく息を切らしている。
「そろそろ限界の様だな。」
ジルも片手の感覚が無くなっており、もう片方の腕も力が入りにくくなってきたところだった。
戦闘方法を縛っているがここまで追い詰められたのは久しぶりである。
だがバトルチキンと違って体力や魔力は余裕がある。
「次で終わらせてやろう。バトルチキンよ、お前もそのつもりで全力でくるがいい。」
ジルはまだ無事である足を魔装して攻撃に備える。
するとバトルチキンも片足を残り僅かな魔力で魔装する。
これで決着を付けるつもりだ。
「コケッ!」
「ふん!」
お互いの最後の蹴りがぶつかり合った。
激しい衝撃が辺りに広がって、観戦していたバトルチキン達をも何体か吹き飛ばしていく。
そしてお互いのぶつかり合った攻撃の威力に当人達も同時に後ろに吹き飛ばされる。
ジルは空中でバランスを取って着地して、勢いを殺す様に足で地面を滑っていき背中を木にぶつけて止まる。
バトルチキンの方はバランスを取れないまま首から木に激突して、その木を折り倒していく。
木にぶつかった衝撃で絶命したのか動く気配が無い。
「最後の一撃はかなり良かったぞ。これは味にも期待出来る。」
ジルは身体の傷を癒す為に極上蜂蜜を使って作られたポーションを飲む。
身体の傷が癒えて痛みも引いていく。
「コケッ!」
「コケッ!」
回復中のジルのところに観戦していたバトルチキンが二羽集まってきた。
とても興奮した様子だ。
「何だ?お前達も我と戦いたいのか?」
「「コケッ!」」
ジルの質問を肯定する様に飛び跳ねている。
先程の熱い戦いを見て刺激されたらしい。
自分の力がジルと言う強者にどこまで通用するのか、戦って実感したいと思っている様だ。
「まだ時間はあるだろうしいいだろう。だがその前に収納はさせてもらうぞ。」
先程倒したバトルチキンを時間経過の無い無限倉庫に収納するのが先だ。
苦労して倒したバトルチキンは美味しく頂きたい。
観戦していたバトルチキン達もせっかくなら美味しく食べてもらいたいと思っているのか収納を待ってくれた。
「さて、第二回戦といくか。纏めて掛かってくるがいい。」
「「コケッ!」」
再びジルとバトルチキンとの戦いが始まった。
山の中にはもう暫く打撃音が響き渡っていた。
「ふぅ。さすがに腹が減ったな。」
バトルチキンとの連戦を終えたジルが倒した二羽を収納しながら呟く。
二回戦目も当然の様にジルの勝利だ。
だが血と魔力を失って空腹が加速しているので引き上げる事にした。
「大量大量。追加でバトルチキンが二羽か。昼食には充分だな。」
ジルは上機嫌で下山していく。
後に戦ったバトルチキンも中々の強さであり、久しぶりに長い時間戦いを楽しめた。
美味しいお肉も手に入って良い事ばかりである。
「あ、いたいた。ジルったらどこまで行ってたのよ。」
薬草採取場所に戻るとルルネットが駆け寄ってくる。
既に採取は終わらせて、ジルを待っていた様だ。
「悪い悪い、昼食の食材を取りに山にな。」
「食材ですか。確かに丁度お昼時になりますね。」
「そうだろう?お前達の分もあるからここで食べていかないか?」
最初に倒した一番良いバトルチキンの肉は自分で食べるつもりだが、残りの二羽は皆に分けるつもりだ。
魔法を使わず素手で倒して強さも申し分無かったので、こちらもかなり美味しい筈である。
「いいわね!たまには自然の中での食事って言うのも!」
「トトも構わないか?」
「問題無いよ。薬草採取依頼の評価は終えているから。」
ルルネットの初依頼は殆ど終わっている様なものだ。
後はギルドへ帰還して薬草を納めるだけである。
「依頼の方はどうだったんだ?」
「まだ見分けるのに少し苦戦しているところはあるけれど、新人冒険者と言う事を考慮すれば充分かな。ランク通り、問題無しだね。」
「ふふん。」
トトの評価にルルネットは得意気に胸を張っている。
「良かったではないか。ならば昼食としよう。サリー、頼めるか?」
「お任せ下さい。食材をお預かりしますね。」
「ああ、これが我の取ってきたバトルチキンだ。」
ジルは三羽のバトルチキンを無限倉庫から取り出してサリーに預ける。
腕が良いので美味しく料理してくれるだろう。
「でっかい鶏!」
初めて見るバトルチキンにルルネットが興味津々と言った様子だ。
「これは料理の作り甲斐がありそうですね。」
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サリーがバトルチキンを美味しく料理してくれているのを見ながらジル達は楽しみに待った。
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