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番外編
8(完)
しおりを挟む「あっ、ああァッ!?やっ、もうやだってば!」
「えぇ?こんなの、まだ序の口だよ?」
「やだぁー!!」
肩に担がれるようにして夫婦の寝室に放り込まれた私は、身体能力の差に押し負け脱走することは叶わず、あっけなく寝台に押し倒されていた。
「あっあっあっあっ……や、めッ……うぁッ」
「ふふふふっ、コレやっぱり気持ちいいみたいだねぇ!ナカがすっごく嬉しそうにギュンギュン収縮してるよ」
「ぁあああんんんッ」
コーリーが蕩けるような笑みを浮かべて、私の敏感な芽にブルブルと震える謎の魔道具を押し付ける。暴力的なほどの激しい刺激に、私は背中をそらしてのけ反り、ビクンビクンと体を震わせてしまった。
「も、もうむりっ!限界ッお願い許してッ」
「そんなことないよ、カミラはまだまだいけるよ」
「何よそれぇええええッんんっアッ」
けれどどれほど限界だと叫んでも、コーリーは満面の笑みを浮かべて首を振るだけだ。
「だってまだ腕輪は外れないだろ?じゃあまだ達していないってことじゃないか」
「そんなぁ!?」
コーリーの指がぐしょぐしょに濡れている私の内腔に差し込まれ、バラバラに動かされる。その間も快感を与えられ続けている肉芽は痛いほどだ。気持ちいいところを中からも外からも刺激され、私は髪を振り乱して叫んだ。
「も、ぅダメッ、あーーッ」
普段なら絶頂とともに意識を手放しているはずなのに、どうしても逃げられない。気を失うことも許されず、強制的に快感に引き戻されているような状況に、私は恥も外聞もなく泣き喚いた。
「っ、もぅ、ヤダっ!何よコレぇ!?」
「だから快楽抑制用の魔法具だってば」
股間の息子をバキバキにしながらも、蕩然と私を見つめながら甘い責苦を施し続ける狂人は、当然のように返した。
「んんんっあ、ちっとも、抑制されてる気がッしないんだけど!?」
「そんなことないよ?これをつけてる限り、どれほど快楽を感じても、基本的には達せない仕様になってるから」
「……はぁあああ!?ああっんんんっ」
それ、快楽責めっていう拷問器具なのでは!?正気を失うタイプのやつなのでは!?
「コーリーあなた、んんっ、頭おかしいんじゃないの!?」
「あははっ、だから僕の頭はカミラに狂ってるんだって。おかしいのは今更でしょ?」
「やぁああっ、うそぉおおおッー!?そんなの、外れるわけないじゃない卑怯よぉおお」
達さないと外れないのに、達せないようになってるなんてなんという意地の悪い呪具なのか。最悪だ。
「大丈夫だよ、本当に限界になったら、ちゃんと効果は止まるはずだから」
「ふざけないぇ、っん、んぁああああッ」
罵りたくても繰り返し襲われる快楽の波に、言葉が続かない。
限界って、それ生命の限界じゃないでしょうね!?
もう本当に無理なんだけど!?
「あぁ、最高だ」
「何がよっ!?」
私が泣きながら喚いているのに、頭がおかしいとしか思えない。コーリーはごくりと唾を飲んで舌なめずりしながら、嬉しそうにホォ……とため息をついた。
「こんなに乱れているカミラを見ることができるなんて……死ぬまでにやりたいことリストが一つ消せるよ」
「はぁ!?んんんっ」
何言ってんだこのバカは!
今はそんな場合じゃないでしょ!?……ヤルべきことがあるでしょうがっ!
「意味わかんないわよっそれにッ……そんなことよりッ、ソレ、いつまで突っ立たせてるのよ!?」
ナカが疼いて疼いて仕方ない。こんなにドロドロに溶けているのに、指や変な魔道具でいじられるだけで、奥がもどかしい。
「早くそのガッチガチのバカ息子を突っ込みなさいよッ!この木偶の坊がッ」
悶えながら叫んだ私に、コーリーは目を見開き、一瞬表情を消した。そして、どれほど崩れていても目の覚めるような美貌を惜しげもなくぐしゃりと歪めたかと思うと、罵るように吐き捨てる。
「カミラの馬鹿っ」
舌打ちとともに魔道具を放り投げ、コーリーは私の上にのし掛かる。たまりかねたように荒々しく唇が重ねられた。
「んっちゅぅ、あっ、ハァッ」
「うっ、カミラ、カミラカミラカミラカミラカミラカミラカミラカミラカミラッ」
食い尽くさんとするように口腔内を荒々しく吸い尽くし、狂ったように名前を呼びながら、コーリーは熱くて硬い棒を私のぐしょぐしょの泥濘に押し付けた。
「ああっ、もう全然手加減できる気がしないッ壊れちゃったら回復薬飲もうね!?」
「妙に怖いこと言わないで良いからさっさと突っ込めこのバカッ」
「ううっ、ぐぅ」
意外と逞しい腰にぐいっと足を巻きつけて抱き寄せれば、コーリーが血走った目を見開き叫んだ。
「あーーッもう無理っ!」
「ッ、っ、ンッ、んあああああァッ」
ずぶっと一息に燃えるような熱杭を打ち込まれ、私の息が止まる。そしてがむしゃらで容赦のない突き上げが始まり、私は獣じみた悲鳴をあげるしかなくなった。
「カミラ、カミラカミラ、可愛いカミラ、……あぁっ、好きだッ!大好きだ、愛してるッ」
「こ……リィッんんんっ、馬鹿っいいから、早く、イカせてぇッ」
「はぁッはぁッ、腰ッ止まらないっ、あーーーッ最高ッ」
めちゃくちゃに揺さぶってくる夫の体に縋るようにしがみつき必死に強請れば、コーリーはたまりかねたように絶叫した。
「神よ僕の妻はこんなに可愛くて良いのでしょうか!?」
「馬鹿!?んんあっ」
濡れた蜜壺が掻き回される卑猥な音が響く部屋で神に呼びかけるなと思わず笑ってしまい、その振動でまた感じ入る。
「アァッ良い音だねぇ!?」
「はぁ!?う、ぁんっ」
コーリーがうっとりと口にした言葉に、私は快楽にぼうっとする頭でなんとか問い返す。するとコーリーはさも嬉しそうにやらしい顔で言った。
「ふふっ、んっ、ほんとはこのグチュグチュの中を僕のモノで掻き回されてる時の蠱惑的で神聖な音色とかっ、聞いてほしかったんだけどなぁッ、ふふっ」
「んんんん!?馬鹿ッ!?変態!変態!!変態!!!……ぁんっ」
思った以上に変態じみた答えが返ってきて、私は揺さぶられながら思い切り目の前の頭を叩いた。そしてついでに高くて形の良い鼻を引っ張る。しかし、不意にぐるりと腰が回されて、私の手から力が抜ける。
「あと、他の感覚を全部遮断して、ナカの感覚だけしか感じられなくして、ついでにその感覚を増幅したりなんかしたら、すっごく凄いことになると思わない?」
「んんんっ思わないわよっ!?」
「想像だけできゅんきゅんしてるくせにぃ?今度やろうね!」
「イヤよっ!」
男臭く変態チックな顔で笑いながら、コーリーが耳元で囁く。私は先ほど用意されていた謎の魔道具たちの使い道に恐れ慄き、そして吐き捨てた。
「コレが外れたら、んぁッ、もう二度と、うッ、アンッ、つ、付けないんだからッ!」
「そぅお?じゃあ……とりあえず今日は、存分に楽しもうねっ!」
泣きながら喚く私に向かってにっこりと笑って恐ろしい言葉を口にしたコーリーは、その言葉通り、翌朝まで回復薬頼みの快楽耐久試合を継続してくれたのだった。
気づいた時には、身体中の至る所に赤黒いキスマークがついていた。コーリーの箍が外れてすぎたせいだ。翌日が休みじゃなかったら社会的に死ぬところだった。
「もう嫌!もう無理!もうこんなこと絶対やらないわよっ!」
明け方にやっと達して気絶できた私は、目が覚めた途端に叫んだ。グッタリと動かない体は、当面言うことを聞きそうにない。
「最悪よ!せっかくの休日だったのに!」
「まぁまぁ、たまには良いだろう?」
「良くないわよ!もう二度と嫌!」
プンと顔を背けて頭まで布団を被り、私はコーリーと目を合わせない。
「残りの魔道具、あと五個あるから、まだまだ楽しめるよ?」
「い、や、よ!絶対にもういやよ!」
顔を隠してそう言う私は、どうか本心がコーリーにバレませんようにと願っていた。
「ほんっっとうに、もう嫌ッ」
終わりの見えなかった快楽が絶頂とともにゆっくりと引いていったとき、私は確かにガッカリしたのだ。
「こんなの、ありえないわ!」
だから、実は、少しだけ。
期待してしまっているのだ。
「二度はないわ!」
そう言いながらも、コーリーが私を負かしてくれないか、と。
またこんな気の狂うような快楽地獄に連れてきてくれたらいいのに、と。
「コーリーの思うようにはならないんだから!」
……あぁ、コーリーのせいで、私もだいぶおかしくなってしまっているのかもしれないわ。
こんなに変態じみたことを願うなんて。
でも、仕方ないかしら。
「もう、絶対、しないんだからね!」
だって、すっごく気持ちよかったんだもの!
ーーーーーー
続いて番外編で「自称ヒロイン」視点の中編の連載を開始します。いろいろと頭が悪いお話です。エロマンガの登場人物くらいの知性で進みます。なにせ十八禁ゲームの世界という設定なので……お許しを。
※3話目までは番外編ですでに掲載しているものの改訂版なので内容の重複があります。4話目からは重複はありません。
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