under monster the world

ツルギ

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第一章 アンダーシティの始まり

It's the appearance of a little devil smeared in darkness.

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祝10話!
語り手 「前回のあらすじ。
埋蔵金の事件が暫く落ち着いた頃、
新しい事件が舞い降りてきた。
それは付近の中学校の女子学級委員が次々と殺害されたという事件。
その牙は啓人の学校にも向き、
3年1組の女子学級委員、
黒川すみれの遺体が第一理科室で発見された。
そして、先生もテープを貼られた状態で押し入れに入れられていた。
その犯人は長谷部 裕二、だと思ったのだが…
その生徒は裕二ではなく、
裕二のフリをした謎の男だった。
そしてその男は、裕二と松寺類を自分の部屋に誘拐し…
次の計画を実行しようとしている_」

【5月2日 十次の家 十次の部屋にて】

すみれ 「ねぇ、十次君。」

じゅうじ 「なんだ?」

すみれ 「もし、永遠に若いまま死なずに生きていけるとしたら…
十次君はどうする?」

じゅうじ 「…勿論、君とずっと一緒に居るさ。」

すみれ 「ふふっ、ありがとう。」

-1ヶ月後-

【教室 廊下側の席辺りにて】
じゅうじ 「すみれ…前聞いた事の答え、
お前の口からまだ聞けてねぇんだよ…
また、聞かせてくれよ…!!
お前の声も姿も何もかも…
俺の中で忘れたくても忘れられないんだよ…!!」

? 「そんなに心配してたんだね、
私の事。」

じゅうじ 「えっ…!?
す、すみれ…?
お前、殺されたんじゃ…」

すみれ 「ん?そんな事言ったかな。
私はその時、家で寝てたけど。」

じゅうじ 「…はぁっ!?」

すみれ 「ほら、寝る前に『もし、永遠に若いまま死なずに生きていけるとしたら』って聞いたはずでしょ?
おかしいと思わなかったかなぁ…」

じゅうじ 「あの遺体は…?」

すみれ 「犯人の妄想でしょ。」

じゅうじ 「だけど、妄想としては出来すぎていた!!
…どうせこれは夢だ、夢なんだ!!!!!!」

すみれ 「頬つねってみてよ!」

じゅうじ 「…いててててっ!
ゆ、夢じゃない…!!
信じていいんだな…?」

すみれ 「勿論♪」

けいと 「十次!おはよ、って
ええっ!?す、すみれじゃねぇか!!!!」

すみれ 「けいっちじゃ~ん!おっは~!」

けいと 「どどど…どういうこと…?」

てんや 「どうやら犯人は、
最初から殺す気なんてなく…
CG化させて、全員を驚かしパニックに陥らせて、
明日始まるデスゲームで混乱に乗じて全員抹殺させるつもりなんだろう。
遺体をよく見たら、それっぽいように作られたCG人形って気づいたよ。」

けいと 「でも、事件から数週間は登校してなかったけど…」

すみれ 「殺害されたって全体に知れ渡ってるんでしょ?
そのせいだと思うよ。
私が今日学校に来たのは気まぐれ。」

けいと 「き、気まぐれって…
呑気な奴だなぁ…女子学級委員だってのに…」

すみれ 「何か悪い?」

けいと 「いやいやなんでもないですよ~!」

ちはる 「はぁ…すみれ、無理し過ぎだよ。」

すみれ 「犯人が悪いでしょ!そこは!!」

ちはる 「まぁそうだけど…
殺されたっていう情報が全体にわかった状態で無理してでも学校に来ると、
パニックを起こしかねないんだよ!
今の時点でさえパニック状態なのに…」

すみれ 「それはごめん!」

じゅうじ 「でも…良かった…
すみれが死んでなくて…」

すみれ 「そんな簡単に死ぬような女じゃないっての!」

アナウンス 『生徒らに連絡する。
明日の昼放課に全学年でとあるゲームをしたい。
全員必ず来るように!!
繰り返す。
明日の昼放課に全学年でとあるゲームをしたい。
全員必ず来るように!!』

てんや 「…そのゲームは、」

ちはる 「恐らく、いや間違いなく…」

けいと 「デスゲームだ…!!」

すみれ・じゅうじ 「で、デスゲーム…」

のざき・なえ 「デスゲーム?」

けいと 「奈恵!!風邪は治ったのか?」

なえ 「もう平気。わざわざ心配してくれてありがとう。」

のざき 「デスゲームって…デスソースを使ったゲームってこと…?」

じゅうじ 「なんでそうなるんだよ…」

けいと 「いや、一理あるぞ…?
デスソースは辛いものに耐性のない未成年が舐めたりしたら死ぬ可能性がある。
実際そういう辛い系のを食べて救急搬送された人とか亡くなった人とかは多いから。」

じゅうじ 「そうと決まったわけじゃねぇのに真剣に語ってんじゃねぇ!!」

てんや 「…あいつに渡された手紙には『6月3日に体育館にてデスゲームを開催する。
皆の血がばら撒かれる前に謎を解き明かせば、
裕二の行方も例の4人の行方も教えてやる。』
と書いてあった。
皆の血がばら撒かれるというのは、皆殺し…
それとデスゲームと関係があるなら、
一人だけしか生き残れない殺し合い…
サバイバルゲームって訳か。

6人共!そのゲームの事に関して考えがあるんだ!
聞いてくれないか?」

けいと 「いいけど、急にどうしたんだ??」

てんや 「デスゲームの打開策を見つけたんだよ!」

6人 「ええっ!?」

けいと 「早!!」

【約束の日 当日 体育館】

1年男モブ 「ゲームってなんのゲームなのかな?楽しみだ!!」

1年男モブ2 「お前の嫌いなゲームだったらどうする??」

1年男モブ 「んなゲーム用意してたら俺が叩き潰す!!」

女モブ 「やだぁ…怖い…」

1年男モブ3 「あー!女泣かせた!いけないんだ~!!」

1年男モブ 「怖がってるだけだろ!
涙なんて一粒も見えてねぇぞ!!」

2年男モブ 「なぁ、今日やった文字式の計算…
理解出来たか?」

2年女モブ 「全然。」

2年男モブ 「だよなぁ。」

イライラモブ 「なんか最近、呼び出されること多くねぇか?」

ちはる 「仕方ないでしょ。あの事件があったんだから、頻繁に集会開かなきゃ野次馬達が
『こんな時になんで何にもしないんだ!』とか言って、
言い争うことになるでしょ?
学校側はそういうことになると面倒だし、
子供達も巻き込む可能性があるから、
こうやって対応してるんだと思うよ。」

イライラモブ 「そうかもしんねぇけどよ…」

キョロモブ 「……ん?
矢印?」

2-5女モブ 「なんか紙あるんだけど、」

2-5女モブ2 「え~どれ?」

2-5女モブ3 「見せて~!」

3人 「…?矢印?」

2-5女モブ2 「なんで矢印が書いてあるの~?」

2-5女モブ 「知らな~い」

2-5女モブ2 「だよね~」

2-5女モブ3 「…もしかしたらさ~?
今回のゲームに関係してくるやつなんじゃな~い?」

2-5女モブ 「うっそ~!んじゃあ貰っとこ♪」

二十人目モブ 「なんか変な予感するんだけど…
背筋が凍るような、嫌な予感が…」

ちはる 「気の所為なんじゃないの?
それよりも、これからゲームなんだから…
皆で楽しもうよ。」

二十人目モブ 「…あんた、どうしたの?
普通なら『こんなの興味無い』とか『くだらない』とか言うのに。」

ちはる 「そんな事言った覚えないな~」

二十人目モブ 「むぅっ!あっそ!!」

ゆうり 「今からゲームだよ!!
ワクワクするね!」

なえ 「ええ、そうね。
……ワクワクするわ、とても…!!」

【主催者 登場】

主催者 「皆さんこんにちは!」

生徒全員 「こんにちは!」

主催者 「今日は、皆に面白いゲームをさせてあげようかなと思って、
色んな物を用意してきたよ!」

けいと 「…ガキじゃあるめぇし。」

てんや 「落ち着け、今感情的になっても後々無駄死にするだけだ。」

主催者 「あっ、その前に一つ質問!
皆ってお菓子好き?」

生徒全員 「大好き!」

主催者 「良かった~!
このゲームをするには、僕達が用意したこのお菓子を食べないとダメだから!
是非貰って食べて!
でもすぐ食べないでね!僕達が『食べていいよ!』と言ったら食べてね!」

ちはる 「なるほど…
そのお菓子で私達を洗脳しようと。」

てんや 「そういうこと。」

すみれ 「流石犯罪者、なかなか嫌なことしてくるじゃないの!!」

スタッフ? 「はいどうぞ。」

1年モブ 「ありがとう!」

スタッフ? 「はいどうぞ。」

2年モブ 「どうも。」

スタッフ? 「はいどうぞ。」

けいと 「あっ、僕達は結構です。」

スタッフ? 「…ふふっ、」

けいと 「…」

なえ (このデスゲームさえ突破出来れば…
私は…)

ゆうり 「あっ、私親にお菓子は控えてって言われてるんで大丈夫です。」

スタッフ? 「隣の子は?」

ゆうり 「食べないと思います。」

スタッフ? 「わかりました~」

キョロキョロモブ 「お菓子なんか食べてる暇なんか無い!
このゲーム、絶対裏がある…!!」

2-5女モブ 「お菓子なら家にいっぱいあるからなぁ…」

2-5女モブ2 「あんまり食べすぎると太っちゃうしね…」

2-5女モブ3 「やだ~!私太りたくな~い!」

スタッフ? 「はいどう…」

3人 「結構です!!」

スタッフ? 「わかりました~」

二十人目モブ 「お菓子はあまり食べないので…」

ちはる 「私も。」

スタッフ? 「わかりました。」

二十人目モブ 「ねぇ、千春…
後ろの人誰?」

ちはる 「よく居るルール守らない輩。
知り合いでも友達でもなんでもないから気にしなくていいよ」

二十人目モブ 「そう。
…にしては目付き悪いけど。」

ちはる 「気の所為気の所為。」

主催者 「もうちょっとで言うからね~!」

キョロモブ 「…」



Go here(ここへ行け)
▷▶▷


キョロモブ 「行ってみるか。」

主催者 「カウントダウン行くよ~!」

10!

9!

『紙

Press this switch(このスイッチを押せ)
▷▶▷ ◀◁◀』

キョロモブ 「押す?」

8!

7!

ゆうじではない誰か 「…もうすぐだ。
もうすぐ始まるぞ…!!」

6!

5!

キョロモブ 「…届かないっ!!
…先生!?」

先生 「これで行けそう?」

キョロモブ 「はい!ありがとうございます!」

4!

3!

2!

キョロモブ 「えいっ!」

1!

生徒全員 「!?」

イライラモブ 「明かりが…」

ゆうじではない誰か 「消えた…?」

主催者 「!?」

けいと 「主催者さん、ちょっと失礼。」

主催者 「なっ、何をし!!グワァッ!!

てんや 「失礼。」

スタッフ?1 「ゔっ…!!」

ちはる 「ちょっと失礼。」

スタッフ?2 「きゃっ…!!」

じゅうじ 「スタッフさん、失礼致します!!」

スタッフ?3 「グファッ…!!」

スタッフ?4、5、6 「…」

【誰かが走ってくる】

なえ 「キョロモブ君、スイッチ押してもらっていい?」

キョロモブ 「わ、わかった!」

【明かりが照らされる】

ゆうじではない誰か 「明かりがついた…
クソっ、どうなってんだ!」

イライラモブ 「さっきのは一体なんだったんだ…?」

二十人目モブ 「わからないことが多過ぎなのよ…
って千春がいない!?」

ゆうり 「何が始まるのかな…



奈恵?返事がないけど、
どうしt…きゃっ!」

女モブ 「あっ、すみません…
大丈夫でしたか…?」

ゆうり 「あっ、大丈夫です。」

女モブ 「ほんとすみませんでした。」

ゆうり 「…あの人どっかで、
まぁ気の所為か。
それより奈恵を探さないと…」

【主催者? が前のステージに立つ】

主催者? 「お待たせしました!
さっきのはちょっとトラブルが起きただけだから安心してね!」

イライラモブ 「なんだトラブルか…」

二十人目モブ 「でもそのトラブルと同時に千春が居なくなった…」

ゆうり 「奈恵、どこ…?」

主催者? 「それでは、今から始めるゲームの紹介をしていこう!



ゲームの名前は『DREAM SURVIVALGAME』
これから皆には、
ゲームの世界を体験出来る夢の空間に入ってもらうよ!
『でも、その夢の世界にどうやって入るんだろう…』
そう思った子も居るよね!
DREAMは 日本語で夢と言い、
夢というのは眠らないと見れないもの。
…察しの良い子なら閃けるはず!
答えがわかったら、手を挙げて教えてね!
でも時間の都合上、一人しか答える事は出来ないからね!
それじゃ、一分間のカウントダウン行くよ!
この間に考えてね!」

1年モブ 「うーん、なんだろ…」

2年男モブ 「おい!お前わかったか?」

2年男モブ2 「さっぱり。」

イライラモブ 「んだよそれ!わかんねぇ問題出しやがって!!」

二十人目モブ 「いや、これは意外と簡単な筈よ。」

キョロモブ 「…なるほど。」

なえ 「わかった?」

キョロモブ 「わかったよ!」

ゆうり 「ちょ、ちょっと奈恵!ここでなにやってんの!」

なえ 「!?」

ゆうり 「今私、どういう状況かわかんなくて…
パニクってたんだよ?!
なんか奈恵のお母さんまで来てたし!」

なえ 「えぇっ!?」
(ばっ、バレてた…?!)

スタッフ? 「10秒前!」

ゆうじではない誰か 「計画とは違う…



…おいッ!!主催者!!
って、倒れてる!?
もしかしてあの主催者は偽物!?


スタッフも倒れている…
クソ…あいつらに嵌められたってことか…!!」

0!!

主催者? 「一分経ったけど、皆わかったかな?」

キョロモブ 「は~い!」

スタッフ?2 「3年の子が手を挙げてます!」

主催者? 「んじゃあ、そこの君!」

なえ 「…はい、マイク。」

キョロモブ 「眠った状態でその空間に入ってゲームが出来る!!」

主催者? 「正解!」

【拍手・歓声】

1年モブ 「すげぇ!!」

2年男モブ 「俺、全然わかんなかった…」

主催者? 「(よし、計画は順調。
あとはお菓子を食べている生徒全員が空間に入る様に、
これで!
でも、本当にやれるのか…?
俺らは今、主催者、スタッフと偽って
変声機で声まで一緒になっている。
そしてさっき倒した本当の主催者やスタッフは今、
ステージ裏に倒れたままで放置してある…
その状態であいつに見つかりでもしたら、
俺達の身が危ない…
本当に無事に計画が進むんだろうな!
天矢!!)」

続く
____________________
【次回予告】

語り手 「遂に始まってしまった、
主催者もスタッフもヒヤヒヤしてしまうデスゲーム!
天矢の策で無事に、生徒の命を守ることが出来るのか!!!!
そして、偽りの裕二としてこの学校を恐怖に陥れた犯罪者…
その者の企みを阻止することが出来るのか!!!!

次回、第11話!
『Tension and despair are always next to each other.』
君達の目に映る展開は果たして、
希望か、
絶望か。
…お楽しみにっ!」
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