異世界給食伝説!〜チート能力は具材生成〜

あいざわみつき

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(第13話:海中戦特化スキル、覚醒!)

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(第13話:海中戦特化スキル、覚醒!)
給食冒険者団団長のアキラは、海の都「ポート・フィッシュ」の港の岩場で、広い海をじっと見つめていました。この街を困らせているのは、「マーメイド・キラー」という、海の魔物なのに魚介類が大嫌いという、ちょっぴり変わった敵です。
「魚をぶつけるだけじゃ、もっと嫌いになっちゃうかもしれない。給食の力は、心の栄養で勝負するんだ!」
アキラは、これまでの戦いを思い出します。ホブゴブリンには「甘い卵焼き」が、飴玉王には「しょっぱい塩気」が効きました。給食の力は、みんなの健康を考えたバランスにこそある!
「よし、この『魚嫌い』という心のトラウマを乗り越えさせるには、給食の得意なワザ、『匂い』と『合体ワザ』で攻めるしかない!」
アキラは、深呼吸をして集中します。彼の頭の中に、いつもの給食メニュー画面がピコン!と表示され、新しいスキルがキラキラと光り始めました。
アキラは、この「魚嫌い」の魔物には、海の匂い(磯の香り)を最大にするけれど、アキラ自身の姿は隠せる、最強のワザが必要だと確信したのです。
・スキル:わかめごはん・カモフラージュ(再強化)
  効果: ワカメとホカホカご飯を生成し、海藻の匂いと色で自身の存在を完全に隠す。水の近くで使うと効果が絶大になる、究極のステルススキル!
・スキル:海苔巻き結界(封印)
  効果: 大きな全形サイズの海苔を生成し、具材(ご飯など)を包んで結界とする。海苔の磯の香りが、魚嫌いの魔物の精神を混乱させ、一時的に動きを封じる。
「やった!これだ!『わかめごはん』で気配を消し、『海苔巻き結界』で一気に攻める!給食の具材は、単なる食べ物じゃない、最強の武器なんだから!」
アキラはドキドキしながら、魔物の登場を待ちます。太陽の光が海に反射してキラキラしていましたが、その光の下には、漁に出られず困っている街の人たちの悲しい顔が浮かんでいました。
ドゴォオオオォン!!
突然、港の沖合で巨大な水柱が上がりました! 海水が大量にアキラのいる岩場にまで降りかかります。
「来た!マーメイド・キラーだ!」
水の中から姿を現したのは、上半身は人間で下半身は巨大な魚のヒレを持つ、恐ろしい海の魔物です。その顔は醜く、半魚人のように鱗に似た肌をしていますが、魚のような冷たい目つきではなく、むしろ人間のような神経質そうな、イライラした顔をしています。魚介類への極度の嫌悪感から、いつも怒っているようです。
「グアァァァァ!魚の匂いがしないぞ!本当にこの街は魚がないのか!こんなに海が広いのに、魚の活気がないとは!漁師どもめ、どこに隠した!」
魔物は、海に魚介類の匂いがしないことに、さらに苛立ちを募らせ、船を沈めようと港に近づいてきました。
「くっ、すごい怒りだ!これじゃあ、僕の居場所がすぐにバレちゃう!まずは気配を消すぞ!わかめごはん・カモフラージュ!」
アキラはすぐにスキルを発動!
バフッ!と音を立てて、彼の体全体が、大量のワカメとホカホカのご飯に包まれました! それはまるで、巨大なワカメのおにぎりのよう!
ワカメとご飯の潮の香りが辺り一面に広がり、アキラの姿と人間としての匂いは、瞬時に岩場に溶け込んで完全に消え去ります。ワカメの濃い緑色が、岩の陰にぴったりと隠れてしまいました。
「ふぅ……うまくいった!僕の匂いは、海の匂いになったぞ!」アキラは、ワカメの向こうから魔物をそっと観察します。
マーメイド・キラーは、アキラの姿が見えないので、警戒しつつも、港の船を襲おうと岩場のギリギリまで近づいてきました。
「くそっ、この潮の匂いが嫌いだ!だが、魚の生臭い匂いよりはマシだ!本当に魚どもはどこに消えたんだ!」
魔物は、潮の香りには気づいているけれど、それがアキラが作ったワカメごはんの匂いだとは夢にも思っていません。そして、ワカメごはんの匂いが、アキラの人間の匂いを完全に消してしまっているため、魔物はアキラの存在にまったく気づいていません。
アキラは、魔物が船に手をかけようとしたその瞬間を狙います。
「今だ!一気に飛び出すぞ!最強のトラウマを食らえ!」
アキラは、ステルス状態から一気にジャンプ! 自分の体についていたワカメごはんを海に散らしながら、魔物の真上に向かって飛び上がりました。
「ここだ!究極のトラウマを食らえ!海苔巻き結界(封印)!」
アキラは、空中でスキルを発動しました!これから放たれるのは、魚嫌いの魔物にとって、最も強烈な「海の記憶」を凝縮した具材です!
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