一生分の恋 一生の愛

岡倉弘毅

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 外は雨が降っているらしかった。時計を見ると、午後一時。

 真っ昼間から、部屋の中に響く喘ぎ声。カーテンの引かれた薄暗い部屋に、浮かぶ白い体。

 一週間分の欲望を叩きつける。時々体の動きを止めて口づけると、まるで溺れる人の必死さでそれを受け入れる。

 もっと欲しい……唇も、体も……しかし、本当に欲しいのは、この体なのだろうか……。

 愛してる……耳に流れ込む言葉。嬉しいけれど、罪悪感を持って聞く。

 俺も……そう、その気持ちに嘘はないだろう。男は一度に複数の相手を思うことができる生き物なのだ。

 唇と共に、体を離す。どうしたのかと問うような視線。不安そうで、不満そうで、意地悪をしたくなる。
 
 欲望を示すものを指先でなぞる。一際甲高い喘ぎ声と共に、俺の欲望を更に締め上げる。気持ち良さに溜息が出た。
 
 尚も、なぞり続ける。根本から先端に、先端から根本、そうして、柔らかな部分をも。甘い声が鼓膜を刺激する。

 ねぇ……もっと……。微かに腰をくねらせる。なぞるよりもこちらの方が好みなのは知っている。知っていながら意地悪をしていたのだ。もっと欲しがらせたくて。ねだる声を聞きたくて、俺は時々意地悪をして楽しむ。

 愛しているよ。俺の言葉に唇が笑みを象る。

 僕も……。掠れた声。
 
 そろそろ意地悪をやめないと……俺も我慢できそうにない。両手を腹の両脇につくと、体を強く突き上げた。雨音が激しさを増し、声がかき消されそうになる。

 雨の日は嫌いじゃない。だって、雨宿りができるもんな……。
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