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10話 ターゲットはクソガキな件2
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私は転入初日で保健室に居る。
何故か。
それは下水道の臭いがついたスライムだらけになったから。
先生は私を保健室に置いて行ったと思ったら「この事はまだお父様に言わないでね」と念を押して、どこかへ去ってしまった。
保険医の方によって簡単にスライムも臭いも取れたけど、私はその間ずっと虚無顔。そのせいで保険医も担任も心に深い傷を負ってしまったと勘違いしているらしく、さっきから私の機嫌を直そうとしている。
きっとブラッドリーさんにバレたら「王立ともあろうものが。この国の将来の学び舎だぞ、ここは」と絶対零度の睨みと、国家予算やら色々なものが減らされる可能性があるからだろう。ブラッドリーさんは国の防衛機関としてトップを務めているんだから。
でも正直私として放っておいてほしい。
そっとしておいてくれないかな。
「随分と転入初日から楽しんでいるな」
「ホーエンさんの目ってどこについてます? 頭頂部ですか? ちゃんと私の反応見てました?」
「見てたさ。スライムでターゲットと遊んでいただろう」
「わははは。ホーエンさんも冗談がお上手なようで。よかったですね、私が今元気満々でしたら髪の毛むしってましたよ」
わざわざ保健室来てそれを言いに来たの? なんなの煽り? 煽ってんの?
ホーエンさんは「どうどう」なんて言うが、私は馬でもなんでもない。そもそも怒ってないし。
これからあのクソガキと仲良くして、お母さんの事を聞き出そうなんて無理なんじゃないか、って諦めモードなだけだ。
「そもそも。そもそもですよ? なんでザントピアの幹部的な人の息子がサンテールの王立学校に居るんですか。おかしいですよね」
「マキ・ナルシアはすぐに降伏したからな。それにルトブルクとサンテールで協力もしてくれた。更に息子の学費全額と莫大な協力金を払っている。無碍には出来ない存在なんだ」
「ふー……ん??」
ん??
今なんて言った??
マキ・ナルシアはすぐに降伏した??
そのあとにルトブルクとサンテールで協力してくれた???
「え、ごめんなさい今の話もう一回聞かせてくれませんか」
「随分と転入初日から楽しんでいるな」
「戻り過ぎです。マキ・ナルシアの話ですよ」
「ん? ああ。マキ・ナルシアは六年前に降伏をし、そこから協力関係だった。だから俺もブラッドリーくんも潜入までありつけたようなものだ」
「…………六年前?」
待ってくれ。私が幼女になったのは六年前。
それはマキ・ナルシアが作った薬。
私は薬の解毒薬を探していて、その途中でギドに飼われた。その間、約五年。
ずっと五年間、私の薬を作った人を探していた。ザントピアで。
つまりはすれ違いでは???
「あ~~。無理。もう無理です心がポッキリ頑張れない」
「言わなかったか?」
「一言も言ってないですよすっとこどっこい」
なあぁぁぁにが嬉しくて、ずっとザントピアに居なきゃいけなかったと思っているんだ。私は解毒薬を求めてザントピアを彷徨っていたんだぞ。
なにそれ。さっさとサンテールに帰っていれば、もしかしたら解毒薬を作ってもらえたかもしれないってこと?? 知りたくなかったその事実。
「そんなんだからブラッドリーさんに怒られるんですよ」
「彼は眉間に皺を寄せているのがいつもの表情だろう?」
「そんなわけないじゃないですか」
「とにかくだ。君が一番ターゲットに近いし、仲良くなれる確率が高い。頑張ってくれ」
「いや、丸投げしないでくださいよ。私、無理です。子供苦手なんですよ。そうじゃなくても、ああいう嫌がらせしてくる奴はやり返してしまいます」
「子供か君は」
うるさい。今は子供なんだからいいだろう。
無理。この任務、今までで一番ダメ。出来ない。やってらんない。白旗です。
「とりあえず手紙でも書いてみたらどうだ。俺もブラッドリーくんと手紙でやり取りしていた時期がある」
「それ、ちゃんと返ってきたことあります?」
「いいや。ないな」
「……」
手紙のやり取りとは。
もしこの人が一人で潜入したら、いったいどうなっていたんだろう。絶対にあのクソガキが悪い意味で振り回されたに決まっている。むしろ癇癪を起こして、ノイローゼになって学校に来なくなってしまう可能性も。
メンタルブレーカー、ホーエン。恐ろしい人だ。
でも手紙という案はいいものかもしれない。直接話してもダメなら、手紙から徐々に距離を縮めていけば。
「分かりました。ですがどう転んでも恨みっこ無しですよ」
「分かっている。なんなら俺も書くか?」
「ホーエンさん、一つアドバイスです。人の友好度も信頼度も不可逆的なものなんです」
「? そうだな」
ダメだ、分かってない。デリカシーの無さは戦争中にダイナマイトか魔法で飛ばされたんだろう。可哀想に。
大きく大きくため息を吐いて、私は今日の帰りに手紙セットを買いたいです、とハマーさんに連絡した。
ブラッドリーさんは忙しいからなかなか来れないんだ。とてもすまなさそうだったけど、無理はして欲しくないし、ハマーさんが代わりに来てくれるという事でなんとか落ち着いた。
正直ハマーさんもかなり多忙な方なんだけどね。
手紙というのは遥か昔に書いたことあるくらい。軍人学校に通ってからは報告書ばかりで、お元気ですか、なんて前略から始まったりしない。むしろ先に結果を書いて、あとは過程。
次の瞬間、報告する人間が死んだ場合、結果が分からないとどうにもならないから。
だから今更手紙、というのは私にとって難しいもので。
うんうん、と唸りながらシンプルな便箋と睨めっこしていると、テーブルに影がさした。
「何をしているんだ?」
「あ、ブラッドリーさん! ごめんなさい、考え事していて」
「気にするな。ただいま、マリー」
「おかえり、ブラッドリーさん」
優しく髪の撫でてくれるブラッドリーさんに笑顔で言うと、ブラッドリーさんは表情を優しくして「それで何を考えていたんだ」と聞いてくれる。
そうだ。
ブラッドリーさんなら手紙の書き方を知っているんじゃないだろうか。
確かにコミュニケーションは最低限ばかりの社畜の極みだが、上司や貴族の方から手紙を貰うこともあるだろう。
「あのね、実は手紙を書きたくて」
「手紙? 友人が出来たのか?」
「うーん。友人、にならなきゃいけない予定の子」
「ならなきゃいけない……?」
「違う違う。なりたい子」
おっと本音が。
言い直す私に、特に気にすることなくブラッドリーは考え込む。
数秒、いや、数十秒、考え込んで、苦笑いをこぼした。
「俺もよく分からないな」
「え」
「とりあえず相手が利益になる事を書けばいいんじゃないかと思う」
「それ、取引だよ」
まさかの。ブラッドリーさんも手紙下手だとは。
まあ予想はしていたよ。口数少ないのに、手紙はめちゃくちゃ饒舌だったらそれはそれで驚きだよ。
「俺には友人と呼べる者が少ないからな」
「でも居るんでしょ?」
「あぁ、遠征部隊でなかなか会っていない。マリーがサンテールに来てから一度帰ってきたんだがな」
もしかしなくても私の従兄弟では。
たしかにアイツ、遠征部隊だから全然帰ってきてる感じしないし。てか、私が幼女になってから会ったことがない。
アイツさえ居れば、私がフィオナだって言ってくれそうなのに。早く帰ってきてくれ頼む。
「その人に手紙を書いたら?」
「そうだな。報告書が汚くて読めないと言いたい」
「違うそういうのじゃなくて……。大切な人に手紙を書くみたいな」
「大切な人」
ブラッドリーさんが私の言葉を繰り返すように呟いた。キョトンした表情から一変して、柔らかな眼差しと優しげな口元。
あ、これは。
きっと婚約者の事を思い出しているんだろう、と漠然とした答えが私の頭の中に浮かんできた。だってその表情は指輪を見せてくれた時と同じ。
優しい光の帯びた瞳。エメラルドのような輝きはいつもは鋭く、自国を脅かす者を睨んでいて冷たいイメージがある。でも今はとても暖かくて柔らかなもの。
きっとこんな瞳でいつも見つめられているんだろう。
ズンッ、と胃の辺りが重くなるような苦しくなるような。情けない顔になりそう。
「手紙一式を一つもらってもいいか?」
「うん。いいよ」
ベビーグリーンの手紙一式をブラッドリーさんに渡すと、嬉しそうに笑みを作る。
きっと書く内容も思いついたんだろうな。私はこのままだと果し状になりそうだっていうのに。幸せそうでなによりだ。
「ブラッドリーさんは何書くか決めた?」
「マリーのことでも書いてやろうかと思っている」
いや、そこはもっと違うものだろ。
何故か。
それは下水道の臭いがついたスライムだらけになったから。
先生は私を保健室に置いて行ったと思ったら「この事はまだお父様に言わないでね」と念を押して、どこかへ去ってしまった。
保険医の方によって簡単にスライムも臭いも取れたけど、私はその間ずっと虚無顔。そのせいで保険医も担任も心に深い傷を負ってしまったと勘違いしているらしく、さっきから私の機嫌を直そうとしている。
きっとブラッドリーさんにバレたら「王立ともあろうものが。この国の将来の学び舎だぞ、ここは」と絶対零度の睨みと、国家予算やら色々なものが減らされる可能性があるからだろう。ブラッドリーさんは国の防衛機関としてトップを務めているんだから。
でも正直私として放っておいてほしい。
そっとしておいてくれないかな。
「随分と転入初日から楽しんでいるな」
「ホーエンさんの目ってどこについてます? 頭頂部ですか? ちゃんと私の反応見てました?」
「見てたさ。スライムでターゲットと遊んでいただろう」
「わははは。ホーエンさんも冗談がお上手なようで。よかったですね、私が今元気満々でしたら髪の毛むしってましたよ」
わざわざ保健室来てそれを言いに来たの? なんなの煽り? 煽ってんの?
ホーエンさんは「どうどう」なんて言うが、私は馬でもなんでもない。そもそも怒ってないし。
これからあのクソガキと仲良くして、お母さんの事を聞き出そうなんて無理なんじゃないか、って諦めモードなだけだ。
「そもそも。そもそもですよ? なんでザントピアの幹部的な人の息子がサンテールの王立学校に居るんですか。おかしいですよね」
「マキ・ナルシアはすぐに降伏したからな。それにルトブルクとサンテールで協力もしてくれた。更に息子の学費全額と莫大な協力金を払っている。無碍には出来ない存在なんだ」
「ふー……ん??」
ん??
今なんて言った??
マキ・ナルシアはすぐに降伏した??
そのあとにルトブルクとサンテールで協力してくれた???
「え、ごめんなさい今の話もう一回聞かせてくれませんか」
「随分と転入初日から楽しんでいるな」
「戻り過ぎです。マキ・ナルシアの話ですよ」
「ん? ああ。マキ・ナルシアは六年前に降伏をし、そこから協力関係だった。だから俺もブラッドリーくんも潜入までありつけたようなものだ」
「…………六年前?」
待ってくれ。私が幼女になったのは六年前。
それはマキ・ナルシアが作った薬。
私は薬の解毒薬を探していて、その途中でギドに飼われた。その間、約五年。
ずっと五年間、私の薬を作った人を探していた。ザントピアで。
つまりはすれ違いでは???
「あ~~。無理。もう無理です心がポッキリ頑張れない」
「言わなかったか?」
「一言も言ってないですよすっとこどっこい」
なあぁぁぁにが嬉しくて、ずっとザントピアに居なきゃいけなかったと思っているんだ。私は解毒薬を求めてザントピアを彷徨っていたんだぞ。
なにそれ。さっさとサンテールに帰っていれば、もしかしたら解毒薬を作ってもらえたかもしれないってこと?? 知りたくなかったその事実。
「そんなんだからブラッドリーさんに怒られるんですよ」
「彼は眉間に皺を寄せているのがいつもの表情だろう?」
「そんなわけないじゃないですか」
「とにかくだ。君が一番ターゲットに近いし、仲良くなれる確率が高い。頑張ってくれ」
「いや、丸投げしないでくださいよ。私、無理です。子供苦手なんですよ。そうじゃなくても、ああいう嫌がらせしてくる奴はやり返してしまいます」
「子供か君は」
うるさい。今は子供なんだからいいだろう。
無理。この任務、今までで一番ダメ。出来ない。やってらんない。白旗です。
「とりあえず手紙でも書いてみたらどうだ。俺もブラッドリーくんと手紙でやり取りしていた時期がある」
「それ、ちゃんと返ってきたことあります?」
「いいや。ないな」
「……」
手紙のやり取りとは。
もしこの人が一人で潜入したら、いったいどうなっていたんだろう。絶対にあのクソガキが悪い意味で振り回されたに決まっている。むしろ癇癪を起こして、ノイローゼになって学校に来なくなってしまう可能性も。
メンタルブレーカー、ホーエン。恐ろしい人だ。
でも手紙という案はいいものかもしれない。直接話してもダメなら、手紙から徐々に距離を縮めていけば。
「分かりました。ですがどう転んでも恨みっこ無しですよ」
「分かっている。なんなら俺も書くか?」
「ホーエンさん、一つアドバイスです。人の友好度も信頼度も不可逆的なものなんです」
「? そうだな」
ダメだ、分かってない。デリカシーの無さは戦争中にダイナマイトか魔法で飛ばされたんだろう。可哀想に。
大きく大きくため息を吐いて、私は今日の帰りに手紙セットを買いたいです、とハマーさんに連絡した。
ブラッドリーさんは忙しいからなかなか来れないんだ。とてもすまなさそうだったけど、無理はして欲しくないし、ハマーさんが代わりに来てくれるという事でなんとか落ち着いた。
正直ハマーさんもかなり多忙な方なんだけどね。
手紙というのは遥か昔に書いたことあるくらい。軍人学校に通ってからは報告書ばかりで、お元気ですか、なんて前略から始まったりしない。むしろ先に結果を書いて、あとは過程。
次の瞬間、報告する人間が死んだ場合、結果が分からないとどうにもならないから。
だから今更手紙、というのは私にとって難しいもので。
うんうん、と唸りながらシンプルな便箋と睨めっこしていると、テーブルに影がさした。
「何をしているんだ?」
「あ、ブラッドリーさん! ごめんなさい、考え事していて」
「気にするな。ただいま、マリー」
「おかえり、ブラッドリーさん」
優しく髪の撫でてくれるブラッドリーさんに笑顔で言うと、ブラッドリーさんは表情を優しくして「それで何を考えていたんだ」と聞いてくれる。
そうだ。
ブラッドリーさんなら手紙の書き方を知っているんじゃないだろうか。
確かにコミュニケーションは最低限ばかりの社畜の極みだが、上司や貴族の方から手紙を貰うこともあるだろう。
「あのね、実は手紙を書きたくて」
「手紙? 友人が出来たのか?」
「うーん。友人、にならなきゃいけない予定の子」
「ならなきゃいけない……?」
「違う違う。なりたい子」
おっと本音が。
言い直す私に、特に気にすることなくブラッドリーは考え込む。
数秒、いや、数十秒、考え込んで、苦笑いをこぼした。
「俺もよく分からないな」
「え」
「とりあえず相手が利益になる事を書けばいいんじゃないかと思う」
「それ、取引だよ」
まさかの。ブラッドリーさんも手紙下手だとは。
まあ予想はしていたよ。口数少ないのに、手紙はめちゃくちゃ饒舌だったらそれはそれで驚きだよ。
「俺には友人と呼べる者が少ないからな」
「でも居るんでしょ?」
「あぁ、遠征部隊でなかなか会っていない。マリーがサンテールに来てから一度帰ってきたんだがな」
もしかしなくても私の従兄弟では。
たしかにアイツ、遠征部隊だから全然帰ってきてる感じしないし。てか、私が幼女になってから会ったことがない。
アイツさえ居れば、私がフィオナだって言ってくれそうなのに。早く帰ってきてくれ頼む。
「その人に手紙を書いたら?」
「そうだな。報告書が汚くて読めないと言いたい」
「違うそういうのじゃなくて……。大切な人に手紙を書くみたいな」
「大切な人」
ブラッドリーさんが私の言葉を繰り返すように呟いた。キョトンした表情から一変して、柔らかな眼差しと優しげな口元。
あ、これは。
きっと婚約者の事を思い出しているんだろう、と漠然とした答えが私の頭の中に浮かんできた。だってその表情は指輪を見せてくれた時と同じ。
優しい光の帯びた瞳。エメラルドのような輝きはいつもは鋭く、自国を脅かす者を睨んでいて冷たいイメージがある。でも今はとても暖かくて柔らかなもの。
きっとこんな瞳でいつも見つめられているんだろう。
ズンッ、と胃の辺りが重くなるような苦しくなるような。情けない顔になりそう。
「手紙一式を一つもらってもいいか?」
「うん。いいよ」
ベビーグリーンの手紙一式をブラッドリーさんに渡すと、嬉しそうに笑みを作る。
きっと書く内容も思いついたんだろうな。私はこのままだと果し状になりそうだっていうのに。幸せそうでなによりだ。
「ブラッドリーさんは何書くか決めた?」
「マリーのことでも書いてやろうかと思っている」
いや、そこはもっと違うものだろ。
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