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恋愛 連載中 長編 R15
「これは俺と大切な人との繋がりなんだ」 そう言ってレオ・ブラッドリーは自身の左手の薬指にはめてある指輪に口づけをを落とした。 それを見つめて死んだ魚のような目をするのは、十歳になったばかりのマリー・ブラッドリー。 実はマリーはレオと恋人関係であったフィオナである! 敵国の魔法薬で幼女になってしまったフィオナは、なんとか生き延びて偽名マリーとして姿を偽り、元の姿になって自国に帰ろうと奮起していた。 レオや仲間が敵国に潜入したことで、なんとか戦いが終わったのはフィオナが幼女マリーになって六年過ぎた後の話だった。その間、まだ幼女である。 敵国の中将に飼われていたフィオナ、幼女マリーは牢屋生活だろうと思っていたけど、なんと待っていたのはレオとの同棲。 いつか自分をフィオナと気付いてもらえたら、と期待していたがある日レオがマリーにある物を見せる。 それは左手の薬指にはめてある指輪。 え?なにそれ?知らないんですが。私持ってないですよ?大切な人との繋がり? フィオナは悟る。もうレオには新しい大切な人が出来ていて、私とレオの関係は自然消滅していると。 これ、私がフィオナってバレたらいけないやつなのでは? ※ハッピーエンドです
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文字数 85,493 最終更新日 2021.02.10 登録日 2021.01.04
「魔法が使えないくせに道の真ん中歩かないでちょうだい」 わざと転ばされたソフィアに向かって冷たい言葉が吐かれた。 ソフィアはその言葉に返すこともなく、今しがた割れてしまったフラスコを眺めていた。 誰も手を貸すことなく、その王国の姫は兄である王子と共にソフィアを馬鹿にした。 話を聞いてくれるのは、お付きの子だけ。 寂しい ――なんて、ソフィアは思わない。 食客として王城に住んでいたソフィアは笑顔で言う。 「私がここに居た理由は図書館の本。やっと今日それを読み終えたの。だからね図書館にはもう用がないの」 周りが呆然としているなかで更に続ける。 「私は出て行くけど国王様には謝っておいてね」 そうしてソフィアはクレモデア王国から財宝と一緒にトンズラしたのだった。 ソフィアには昔から夢があった。 それは未だに誰もなった事がない『魔法薬師』になること。 その一歩を歩むために買った家にはボロボロの男が倒れていた。 治療を終えて目が覚めた後に男が言ったのは「僕が恐ろしくないのか?」 実は彼は勇者が倒した魔王であった! だけどソフィアはそんな事を知らずに、魔王に魔法薬師になるために手伝ってほしいと伝える。 「今日これから何をしよう」 魔法薬師になりたいソフィアと、ソフィアに振り回される魔王が様々な困難を乗り越えていくお話です。 ※恋愛要素少なめです
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小説 184,443 位 / 184,443件 ファンタジー 42,362 位 / 42,362件
文字数 86,163 最終更新日 2021.01.06 登録日 2020.12.19
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