18 / 29
一章 ソフィアと魔王
人との関わり(ゲラルド視点)
しおりを挟む
人との関わりは大事。
それをかつての仲間が聞いたら笑うだろうか。
「いいえ。笑いませんよ。ただ、貴方らしいな、と」
草木のざわめきと動物の僅かな鳴き声やさえずりで出来た森という空間で、そいつは変わらず穏やかで落ち着いた声で答えた。
貴方らしい。もし僕が仲間思いでみんなと協力出来たならばあんな事にはならなかっただろう。
孤高の魔王。
それが僕の呼ばれていた魔王としての二つ名みたいなものだ。聞こえはいいが、そんな良いものでない。
デルドルフ帝国は数千年以上前より長きに渡り栄華を極めていた。それを僕の代で終わらせたのだ。
いつのまにか魔王になっていて、実感がないからと周りを気にする事が少ないことで勇者に倒される事になる。
聞けば僕が魔王である時以上に、デルドルフ帝国の領地は穏やかで安心出来る暮らしをしているという。もちろん魔王として復活なんて考えていなかったが、それを聞いて僕は思った。
あぁ、やっぱり僕は何も見えていなかったんだな。
別に落胆はしない。それが真実なのだから。だが、いざ魔王という座を失って、手のひらに残ったものを数えてみて、僕は愕然とした。
何も、残っていない。
富も名声も領地も居場所も仲間も。何もかも無くなっていた。
ただのゲラルドになって、残るものなんて有り余った魔力だけ。自分以外、全て無くなってしまった。
城から出た事があまり無かった僕は、初めて外に放り出される。予想するよりも苦難との立ち向かいだった。
ぼったくりなんて本当に現実にある話だと分かった。
大きな魔法を使って人助けをすれば、感謝ではなく畏怖の眼差しを向けられた。
食べ物を買うにはその国の通貨が必要だった。
ゲラルド、という名前はデルドルフ帝国以外でも有名なものだった。
僕の名前は、僕が思うほどに忌み嫌われていた名前だった。
噂というのはある事ない事はもちろん。あった事すらも捻じ曲げられて伝えられることもある。僕は外に出て、何度も感じた事だった。
娘に人との関わりについて力説しておきながら、何度も自分に言い聞かせていた。もう遅いと分かっているのに。
「従者、なぜお前は娘に付き従う」
従者は僕の質問に、なぜそんな事を聞く、と言いたげに顔を顰めた。だが数秒してあからさまにため息をついて「恩人だからだ」と端的に答えてくれる。
娘は今日行う実験とやらのことで朝から外で何かやっている。娘の実験に付き合わされて従者は食べ物から出た油をせかせかと取っていた。僕は何かする事はないかと聞いたら、鍋を冷ますように任された。
「某にとってソフィア殿は恩人だ。エルリック殿は某の願いを叶えてくれるために協力してくれた。だからこちらも恩を返すだけ」
「あの娘がお前を助けたのか?」
にわかに信じがたい。慈善活動をするように見えない。
僕が暗に言いたい事が分かっているのだろう。従者はジト目で「無礼な奴め」と呟いた。だがそれだけ。反論はない。
やはり娘は従者だからといって、特別扱いをしているわけではないようだ。
「ソフィア殿が某を助けたのは、その時には世界に住む様々な人種に興味があったから。だから当初はなかなか不し……驚くような質問はされたし、試された」
今、たしかに不躾と言おうとしたな。
「逆にその方が有り難かったかもしれないと今では思う。ソフィア殿は教会に居るような慈愛に満ちた優しさはない」
「だろな」
従者の言葉に共感したのに、何故か睨まれた。面倒な奴だ。
「でもたしかにソフィア殿なりの優しさがある。ただあの行き過ぎた好奇心で隠れているだけだ」
「……僕をここに住まわせてくれる事に対して優しさはある。ただそれは交渉故。それは僕と従者しか知らない事だ。娘がもっと協調することがあれば、きっと生きやすいと思うのだが」
「随分とソフィア殿に肩入れするんだな」
従者が愉快そうに唇と片眉を持ち上げて僕を見つめる。何度か上手い言葉を探そうとするが、見つからない。僕は森に居るあいつのように口が回るほうではない。
仕方なく思っている事を口に出した。この真面目の塊のような従者ならば、きっと笑わないだろうと。
「全てを無くしてから、何も残らないのは辛い。何も知らなかったからこそ、希望から絶望への落差が激しい。誰かがそばに居れば、緩和されるはずだ」
「……そなたはソフィア殿がそうなると」
「僕は今の娘を見て思っただけだ」
「そうか」
従者は僕の言葉を聞くと、怒りもなく落ち着きの払った声で一言返した。そしてまた煮物へと目線を戻して僕に背中を向ける。
グツグツ、と煮物の鍋から聞こえてくる。さっき僕が冷やし始めた鍋は段々と油が白くなってきていた。
「笑止千万」
「は……?」
鼻で笑う音がした。だが従者がこちらを向く事はない。
「そなたのように何もかもが中途半端のように思えたのか。なるほど。自分と同じ境遇に見えていたから、同情という下らない気持ちを抱いていたのか」
「……お前」
「お前はソフィア殿を分かっていない。自分と重ねているだけで、あの方を理解しようなんてちっとも思っていないじゃないか」
従者の言葉に僕は言葉を詰まらせる。それが分かっていたかのように「まあ全て失くしてから人の気持ちを理解しようとするなんて無理な話だが」と付け加えた。
僕は自分と同じようになって欲しくない、と願った。曲がりなりにも娘は僕を助けてくれたから。
娘が自分と同じ末路になる、と全く疑いもしなかった。
「ナタリア大食堂に行って、一日手伝ってくるといい」
「なんのことだ」
「ソフィア殿の事が知りたいならば、そこに行くのが一番いい。百聞は一見にしかず。リモングラスにこだわる理由も分かるだろう」
「……もし僕の幻覚魔法が見破られてたらお前も咎められるぞ」
幻覚魔法は展開するのは難しいとされているが、魔法としては強いものではない。人に影響が少ないため、意志が強い者や魔法士として強い者にはかかりづらい。
破れるとしても大きな王国の騎士団長くらいでないと難しいだろうが、僅かなリスクはないには越した事はない。
僕は今、娘の恋人として紹介されている。だからこそそんなリスキーな提案を従者からされると思っていなかった。
「歴代きっての魔王がそんなヘマをするのか。それはそれは、エルリック殿はきっと笑ってくれるだろう」
「行ってくる」
それをかつての仲間が聞いたら笑うだろうか。
「いいえ。笑いませんよ。ただ、貴方らしいな、と」
草木のざわめきと動物の僅かな鳴き声やさえずりで出来た森という空間で、そいつは変わらず穏やかで落ち着いた声で答えた。
貴方らしい。もし僕が仲間思いでみんなと協力出来たならばあんな事にはならなかっただろう。
孤高の魔王。
それが僕の呼ばれていた魔王としての二つ名みたいなものだ。聞こえはいいが、そんな良いものでない。
デルドルフ帝国は数千年以上前より長きに渡り栄華を極めていた。それを僕の代で終わらせたのだ。
いつのまにか魔王になっていて、実感がないからと周りを気にする事が少ないことで勇者に倒される事になる。
聞けば僕が魔王である時以上に、デルドルフ帝国の領地は穏やかで安心出来る暮らしをしているという。もちろん魔王として復活なんて考えていなかったが、それを聞いて僕は思った。
あぁ、やっぱり僕は何も見えていなかったんだな。
別に落胆はしない。それが真実なのだから。だが、いざ魔王という座を失って、手のひらに残ったものを数えてみて、僕は愕然とした。
何も、残っていない。
富も名声も領地も居場所も仲間も。何もかも無くなっていた。
ただのゲラルドになって、残るものなんて有り余った魔力だけ。自分以外、全て無くなってしまった。
城から出た事があまり無かった僕は、初めて外に放り出される。予想するよりも苦難との立ち向かいだった。
ぼったくりなんて本当に現実にある話だと分かった。
大きな魔法を使って人助けをすれば、感謝ではなく畏怖の眼差しを向けられた。
食べ物を買うにはその国の通貨が必要だった。
ゲラルド、という名前はデルドルフ帝国以外でも有名なものだった。
僕の名前は、僕が思うほどに忌み嫌われていた名前だった。
噂というのはある事ない事はもちろん。あった事すらも捻じ曲げられて伝えられることもある。僕は外に出て、何度も感じた事だった。
娘に人との関わりについて力説しておきながら、何度も自分に言い聞かせていた。もう遅いと分かっているのに。
「従者、なぜお前は娘に付き従う」
従者は僕の質問に、なぜそんな事を聞く、と言いたげに顔を顰めた。だが数秒してあからさまにため息をついて「恩人だからだ」と端的に答えてくれる。
娘は今日行う実験とやらのことで朝から外で何かやっている。娘の実験に付き合わされて従者は食べ物から出た油をせかせかと取っていた。僕は何かする事はないかと聞いたら、鍋を冷ますように任された。
「某にとってソフィア殿は恩人だ。エルリック殿は某の願いを叶えてくれるために協力してくれた。だからこちらも恩を返すだけ」
「あの娘がお前を助けたのか?」
にわかに信じがたい。慈善活動をするように見えない。
僕が暗に言いたい事が分かっているのだろう。従者はジト目で「無礼な奴め」と呟いた。だがそれだけ。反論はない。
やはり娘は従者だからといって、特別扱いをしているわけではないようだ。
「ソフィア殿が某を助けたのは、その時には世界に住む様々な人種に興味があったから。だから当初はなかなか不し……驚くような質問はされたし、試された」
今、たしかに不躾と言おうとしたな。
「逆にその方が有り難かったかもしれないと今では思う。ソフィア殿は教会に居るような慈愛に満ちた優しさはない」
「だろな」
従者の言葉に共感したのに、何故か睨まれた。面倒な奴だ。
「でもたしかにソフィア殿なりの優しさがある。ただあの行き過ぎた好奇心で隠れているだけだ」
「……僕をここに住まわせてくれる事に対して優しさはある。ただそれは交渉故。それは僕と従者しか知らない事だ。娘がもっと協調することがあれば、きっと生きやすいと思うのだが」
「随分とソフィア殿に肩入れするんだな」
従者が愉快そうに唇と片眉を持ち上げて僕を見つめる。何度か上手い言葉を探そうとするが、見つからない。僕は森に居るあいつのように口が回るほうではない。
仕方なく思っている事を口に出した。この真面目の塊のような従者ならば、きっと笑わないだろうと。
「全てを無くしてから、何も残らないのは辛い。何も知らなかったからこそ、希望から絶望への落差が激しい。誰かがそばに居れば、緩和されるはずだ」
「……そなたはソフィア殿がそうなると」
「僕は今の娘を見て思っただけだ」
「そうか」
従者は僕の言葉を聞くと、怒りもなく落ち着きの払った声で一言返した。そしてまた煮物へと目線を戻して僕に背中を向ける。
グツグツ、と煮物の鍋から聞こえてくる。さっき僕が冷やし始めた鍋は段々と油が白くなってきていた。
「笑止千万」
「は……?」
鼻で笑う音がした。だが従者がこちらを向く事はない。
「そなたのように何もかもが中途半端のように思えたのか。なるほど。自分と同じ境遇に見えていたから、同情という下らない気持ちを抱いていたのか」
「……お前」
「お前はソフィア殿を分かっていない。自分と重ねているだけで、あの方を理解しようなんてちっとも思っていないじゃないか」
従者の言葉に僕は言葉を詰まらせる。それが分かっていたかのように「まあ全て失くしてから人の気持ちを理解しようとするなんて無理な話だが」と付け加えた。
僕は自分と同じようになって欲しくない、と願った。曲がりなりにも娘は僕を助けてくれたから。
娘が自分と同じ末路になる、と全く疑いもしなかった。
「ナタリア大食堂に行って、一日手伝ってくるといい」
「なんのことだ」
「ソフィア殿の事が知りたいならば、そこに行くのが一番いい。百聞は一見にしかず。リモングラスにこだわる理由も分かるだろう」
「……もし僕の幻覚魔法が見破られてたらお前も咎められるぞ」
幻覚魔法は展開するのは難しいとされているが、魔法としては強いものではない。人に影響が少ないため、意志が強い者や魔法士として強い者にはかかりづらい。
破れるとしても大きな王国の騎士団長くらいでないと難しいだろうが、僅かなリスクはないには越した事はない。
僕は今、娘の恋人として紹介されている。だからこそそんなリスキーな提案を従者からされると思っていなかった。
「歴代きっての魔王がそんなヘマをするのか。それはそれは、エルリック殿はきっと笑ってくれるだろう」
「行ってくる」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
婚約破棄された公爵令嬢は虐げられた国から出ていくことにしました~国から追い出されたのでよその国で竜騎士を目指します~
ヒンメル
ファンタジー
マグナス王国の公爵令嬢マチルダ・スチュアートは他国出身の母の容姿そっくりなためかこの国でうとまれ一人浮いた存在だった。
そんなマチルダが王家主催の夜会にて婚約者である王太子から婚約破棄を告げられ、国外退去を命じられる。
自分と同じ容姿を持つ者のいるであろう国に行けば、目立つこともなく、穏やかに暮らせるのではないかと思うのだった。
マチルダの母の祖国ドラガニアを目指す旅が今始まる――
※文章を書く練習をしています。誤字脱字や表現のおかしい所などがあったら優しく教えてやってください。
※第二章まで完結してます。現在、最終章について考え中です(第二章が考えていた話から離れてしまいました(^_^;))
書くスピードが亀より遅いので、お待たせしてすみませんm(__)m
※小説家になろう様にも投稿しています。
幼馴染の勇者パーティーから「無能で役立たず」と言われて追放された女性は特別な能力を持っている世界最強。
佐藤 美奈
ファンタジー
田舎の貧しい村で育った6人の幼馴染は、都会に出て冒険者になってパーティーを組んだ。国王陛下にも多大な功績を認められ、勇者と呼ばれるにふさわしいと称えられた。
華やかな光を浴び、6人の人生は輝かしい未来だけが約束されたに思われた。そんなある日、パーティーメンバーのレベッカという女性だけが、「無能で役立たず」と言われて一方的に不当にクビを宣告されてしまう。恋愛感情は、ほんの少しあったかも。
リーダーのアルスや仲間だと思って信頼していた幼馴染たちに裏切られて、レベッカは怒りや悔しさよりもやり切れない気持ちで、胸が苦しく悲しみの声をあげて泣いた――
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる