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第二章 動く五月
39.MOTHER
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その日の夜、俺は珍しく早く帰ってきた母ちゃんと食卓を囲むことになった。
献立は、麻婆豆腐と棒棒鶏風サラダ、そしてなめこの味噌汁。
すべて、母ちゃんのリクエストだ。
麻婆豆腐も棒棒鶏ソースも、惣菜の素を使用している。要するに、テスト前の俺を気遣った母ちゃんが、パパッと作れるものを希望してくれた、ということだ。明日は明日で、カレーを作って、と指示され、母ちゃん自らが食材を買ってきてくれた。
まぁ、仕方ない。俺はストレスが溜まると、現実逃避も兼ねて手の込んだものを作りたくなる習性があるから、母ちゃんがそれを防いでくれているんだ。
麻婆豆腐には、ただ豆腐をぶち込むだけじゃなく、刻んだチンゲン菜を入れて彩りよくしてある。シャキシャキした歯ごたえが加わって、食べ応えがある。辛みもマイルドになるしな。
棒棒鶏はサラダチキンを使っているので、野菜と共に刻むだけだったから楽ちんだ。トマトときゅうりの他に、茹でモヤシを加えてあるから、中華っぽさが増す。
そしてなにより、胡麻味噌のタレがマジウマい。製造元の食品会社に向けて、心の中でサムズアップしておいた。
「……なぁ母ちゃん。去年うちの高校で、喫煙とか飲酒とかの事件があった、って知ってた?」
「んむ?」
俺が問いかけると、味噌汁をすすっていた母ちゃんは大きく目を見開いた。共に食事をしていても、俺から話しかけることは稀だからだ。ましてや、高校生活に関してのことなんて。
母ちゃんは口内のものを飲み込んだあと、ティッシュで口元を拭きながら言う。
「ああ、うん、知ってたわよ。保護者向けの資料に載ってたもん」
「えー、なんで言ってくれなかったの」
不服そうにくちびるを尖らせると、母ちゃんは意外そうに眉根を寄せた。
「なにあんた、そういう事件があったって知ってたら、進路変更してたの?」
「うーん、いや、どうだろう……」
進路を変えていたかと問われると、肯定しがたい。しょせん一部の生徒がやらかしたことだしなぁ……。
「ごめんね、もうちょっとそのあたりも踏まえた上で、進路相談にのってあげればよかったかな」
心底申し訳なさそうな母ちゃんの声に、俺は慌ててかぶりを振った。母ちゃんに罪悪感を抱かせるためにこの話を切り出したわけじゃない。
ただ、学校側が隠蔽してたのかどうかを知りたかっただけだ。保護者向けの資料に記載されてたのなら、その不安も晴れたしな。
「でもまぁ、お母さんからしたら、酒やタバコ程度の違反なんてマシな方よ。背伸びしたいお年頃の子が、イキってちょっと軽率な行動しちゃった、程度でしょ」
続く母ちゃんの言葉に、俺は首をかしげずにいられない。
「そんなもん?」
「そうそう。だって、他所様に迷惑かけてないんだもの。あ、もちろん許容してるわけじゃないわよ。あんたがそんなことしたら、怒るし泣くからね。
でも、基本的には家庭内で指導できる範囲じゃない? 暴力、窃盗、恐喝、援助交際、万引きなんかと比べたら、断然マシだわ。即警察沙汰だものね」
「そっか……」
物騒な単語の羅列に俺はほんの少しだけ震えた。どれも絶対にやろうなんて思わないけれど、巻き込まれたりする可能性はある。そんな事件が春山北高校で起こらないことを祈るばかりだ。
「お母さんが高校の頃なんて、クラスメイトがやらかしてねぇ……」
しみじみとした母ちゃんの声に、俺は目を瞬かせた。
「なにを?」
「……エンコーよ。ある日突然、クラスの子が来なくなっちゃって、『○○さんは転校しました』だもの。
先生は明言しなかったけど、あっという間に噂になってね。他にも誰それがやってた、なんて追加で何人かがいなくなっちゃったわ。その中には、無実の子もいたって聞いたわ」
「うへぇ……」
凄絶な話に、俺は顔を引きつらせる。たしか母ちゃんの出身校って、名門女子大の付属高校だったはず。
「どんなに偏差値の高い高校だからって、そこに通う子供がみんな品行方正だなんてことは絶対にないのよ」
母ちゃんは遠い目をして嘆息する。
「勉強のできる子だって、リーダーシップの取れる子だって、心に問題を抱えてないとは限らない。子供が100人もいれば、その全員があんたみたいに、どこに出しても恥ずかしくないような子じゃないの」
と、俺を真っ直ぐ見つめる母ちゃんの面は、これ以上ないくらいのドヤ顔だった。珍しく長い話を始めたと思ったら、結局は息子自慢をしたかっただけらしい。
小っ恥ずかしくなった俺は、「あっそ」と素っ気なくつぶやいて、飯をかき込んだ。
母ちゃんの言う通り、俺はこれといった問題を起こしたことはないし、起こす気もない。
それに、巴先輩という立派なひとへの憧憬が、俺の『正しく在りたい』という気持ちをよりいっそう強固なものにしている。
「ところで豪。最近、お弁当の量増やした?」
唐突な話題変更に、不意打ちを食らった俺は危うく絹ごし豆腐を噴き出すところだった。
制作現場さえ見られなければバレないと高を括っていたけれど、さすがに食材の減り具合とかでわかっちゃうか。
「うん、今までの量じゃ足りなくってさ」
平静を装って答えると、母ちゃんは「そっかー」と言って食事を再開した。俺が胸を撫で下ろしていると、サラダをつついていた母ちゃんの視線が再び俺を捉えたから、ぎくりとする。
「勉強の方は、大丈夫よね?」
「あーうん、たぶん大丈夫」
「信じてるからね」
母ちゃんの物言いは軽い調子だったけれど、俺の心にずっしりのしかかる。あんなヘビーな話のあとだし、コソコソと先輩用の弁当を作っているという後ろめたさもあるから。
でも、決してイケナイことをしているわけじゃないから、罪悪感を抱く必要はないだろう……。
献立は、麻婆豆腐と棒棒鶏風サラダ、そしてなめこの味噌汁。
すべて、母ちゃんのリクエストだ。
麻婆豆腐も棒棒鶏ソースも、惣菜の素を使用している。要するに、テスト前の俺を気遣った母ちゃんが、パパッと作れるものを希望してくれた、ということだ。明日は明日で、カレーを作って、と指示され、母ちゃん自らが食材を買ってきてくれた。
まぁ、仕方ない。俺はストレスが溜まると、現実逃避も兼ねて手の込んだものを作りたくなる習性があるから、母ちゃんがそれを防いでくれているんだ。
麻婆豆腐には、ただ豆腐をぶち込むだけじゃなく、刻んだチンゲン菜を入れて彩りよくしてある。シャキシャキした歯ごたえが加わって、食べ応えがある。辛みもマイルドになるしな。
棒棒鶏はサラダチキンを使っているので、野菜と共に刻むだけだったから楽ちんだ。トマトときゅうりの他に、茹でモヤシを加えてあるから、中華っぽさが増す。
そしてなにより、胡麻味噌のタレがマジウマい。製造元の食品会社に向けて、心の中でサムズアップしておいた。
「……なぁ母ちゃん。去年うちの高校で、喫煙とか飲酒とかの事件があった、って知ってた?」
「んむ?」
俺が問いかけると、味噌汁をすすっていた母ちゃんは大きく目を見開いた。共に食事をしていても、俺から話しかけることは稀だからだ。ましてや、高校生活に関してのことなんて。
母ちゃんは口内のものを飲み込んだあと、ティッシュで口元を拭きながら言う。
「ああ、うん、知ってたわよ。保護者向けの資料に載ってたもん」
「えー、なんで言ってくれなかったの」
不服そうにくちびるを尖らせると、母ちゃんは意外そうに眉根を寄せた。
「なにあんた、そういう事件があったって知ってたら、進路変更してたの?」
「うーん、いや、どうだろう……」
進路を変えていたかと問われると、肯定しがたい。しょせん一部の生徒がやらかしたことだしなぁ……。
「ごめんね、もうちょっとそのあたりも踏まえた上で、進路相談にのってあげればよかったかな」
心底申し訳なさそうな母ちゃんの声に、俺は慌ててかぶりを振った。母ちゃんに罪悪感を抱かせるためにこの話を切り出したわけじゃない。
ただ、学校側が隠蔽してたのかどうかを知りたかっただけだ。保護者向けの資料に記載されてたのなら、その不安も晴れたしな。
「でもまぁ、お母さんからしたら、酒やタバコ程度の違反なんてマシな方よ。背伸びしたいお年頃の子が、イキってちょっと軽率な行動しちゃった、程度でしょ」
続く母ちゃんの言葉に、俺は首をかしげずにいられない。
「そんなもん?」
「そうそう。だって、他所様に迷惑かけてないんだもの。あ、もちろん許容してるわけじゃないわよ。あんたがそんなことしたら、怒るし泣くからね。
でも、基本的には家庭内で指導できる範囲じゃない? 暴力、窃盗、恐喝、援助交際、万引きなんかと比べたら、断然マシだわ。即警察沙汰だものね」
「そっか……」
物騒な単語の羅列に俺はほんの少しだけ震えた。どれも絶対にやろうなんて思わないけれど、巻き込まれたりする可能性はある。そんな事件が春山北高校で起こらないことを祈るばかりだ。
「お母さんが高校の頃なんて、クラスメイトがやらかしてねぇ……」
しみじみとした母ちゃんの声に、俺は目を瞬かせた。
「なにを?」
「……エンコーよ。ある日突然、クラスの子が来なくなっちゃって、『○○さんは転校しました』だもの。
先生は明言しなかったけど、あっという間に噂になってね。他にも誰それがやってた、なんて追加で何人かがいなくなっちゃったわ。その中には、無実の子もいたって聞いたわ」
「うへぇ……」
凄絶な話に、俺は顔を引きつらせる。たしか母ちゃんの出身校って、名門女子大の付属高校だったはず。
「どんなに偏差値の高い高校だからって、そこに通う子供がみんな品行方正だなんてことは絶対にないのよ」
母ちゃんは遠い目をして嘆息する。
「勉強のできる子だって、リーダーシップの取れる子だって、心に問題を抱えてないとは限らない。子供が100人もいれば、その全員があんたみたいに、どこに出しても恥ずかしくないような子じゃないの」
と、俺を真っ直ぐ見つめる母ちゃんの面は、これ以上ないくらいのドヤ顔だった。珍しく長い話を始めたと思ったら、結局は息子自慢をしたかっただけらしい。
小っ恥ずかしくなった俺は、「あっそ」と素っ気なくつぶやいて、飯をかき込んだ。
母ちゃんの言う通り、俺はこれといった問題を起こしたことはないし、起こす気もない。
それに、巴先輩という立派なひとへの憧憬が、俺の『正しく在りたい』という気持ちをよりいっそう強固なものにしている。
「ところで豪。最近、お弁当の量増やした?」
唐突な話題変更に、不意打ちを食らった俺は危うく絹ごし豆腐を噴き出すところだった。
制作現場さえ見られなければバレないと高を括っていたけれど、さすがに食材の減り具合とかでわかっちゃうか。
「うん、今までの量じゃ足りなくってさ」
平静を装って答えると、母ちゃんは「そっかー」と言って食事を再開した。俺が胸を撫で下ろしていると、サラダをつついていた母ちゃんの視線が再び俺を捉えたから、ぎくりとする。
「勉強の方は、大丈夫よね?」
「あーうん、たぶん大丈夫」
「信じてるからね」
母ちゃんの物言いは軽い調子だったけれど、俺の心にずっしりのしかかる。あんなヘビーな話のあとだし、コソコソと先輩用の弁当を作っているという後ろめたさもあるから。
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