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世界ツアー
ファーストクラス
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韓国ドーム公演に向かうため飛行機に乗る際、SA-RAがレイに近づいて言った。
「お前また社長に意味不明な説教させただろ?」
そして、SA-RAは忌々しそうに続ける。
「あいつまじで頭おかしいよな。この前だって会食の時にお前がカタツムリが苦手なのに『お前だけ抜きとかおかしい』とか抜かして、エスカルゴを食べさせたよな。本当にムカつく」
「いや、いいよ。サラ」
レイは力なく笑って答え、そして飛行機に乗り込んだ。
実を言うとファーストクラスに乗るのは初めてで楽しみだったが、機内に入ると部屋全体が妙に薄暗かった。照明はついているはずなのに、靄がかかったように暗い。おそらくこれも幻覚なのだろう。
その時、ふと見たソラネの頭にヤギの角が生えていた。
「あら可愛い」
レイは少しホッとした。悪い幻覚ばかりじゃない、良いこともあるな。
しかし、角の生えたソラネはスマホを消音にして何かを熱心に見ていた。覗き込むと、それはSNSに上がっているハメ撮りだった。
「おい!! 何見てんだよwww」
レイが言い、それに気づいた他の3人も「最低だな!」と笑いながらソラネを叩く。
「やめてよ~皆~」
ソラネが情けない声を上げる中、カイが画面を覗き込んで指摘した。
「ていうかこの男優肌白くてまるで女みたいだな」
するとソラネは平然と言った。
「まあ、おじさんだったら萎えない?」
途中までは案外楽しかった。メンバーとの他愛のないやり取りが救いだった。
しかし、ふとファーストクラスの空席の方を見て、レイの気分は一気に憂鬱になった。
そこには、ボーリング玉くらいの大きさのカタツムリがいたのだ。
ぬらりと光る殻、うごめく触角。もちろん幻覚だろう。
「ああ・・・・・・。俺本当に精神病なんだな」
「お前また社長に意味不明な説教させただろ?」
そして、SA-RAは忌々しそうに続ける。
「あいつまじで頭おかしいよな。この前だって会食の時にお前がカタツムリが苦手なのに『お前だけ抜きとかおかしい』とか抜かして、エスカルゴを食べさせたよな。本当にムカつく」
「いや、いいよ。サラ」
レイは力なく笑って答え、そして飛行機に乗り込んだ。
実を言うとファーストクラスに乗るのは初めてで楽しみだったが、機内に入ると部屋全体が妙に薄暗かった。照明はついているはずなのに、靄がかかったように暗い。おそらくこれも幻覚なのだろう。
その時、ふと見たソラネの頭にヤギの角が生えていた。
「あら可愛い」
レイは少しホッとした。悪い幻覚ばかりじゃない、良いこともあるな。
しかし、角の生えたソラネはスマホを消音にして何かを熱心に見ていた。覗き込むと、それはSNSに上がっているハメ撮りだった。
「おい!! 何見てんだよwww」
レイが言い、それに気づいた他の3人も「最低だな!」と笑いながらソラネを叩く。
「やめてよ~皆~」
ソラネが情けない声を上げる中、カイが画面を覗き込んで指摘した。
「ていうかこの男優肌白くてまるで女みたいだな」
するとソラネは平然と言った。
「まあ、おじさんだったら萎えない?」
途中までは案外楽しかった。メンバーとの他愛のないやり取りが救いだった。
しかし、ふとファーストクラスの空席の方を見て、レイの気分は一気に憂鬱になった。
そこには、ボーリング玉くらいの大きさのカタツムリがいたのだ。
ぬらりと光る殻、うごめく触角。もちろん幻覚だろう。
「ああ・・・・・・。俺本当に精神病なんだな」
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