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Ⅳ章 リリアに幸あれ
1 幸せな日々
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ふわふわ揺れるリス尻尾が愛らしい。小型リス獣人であるミーの肩まである尻尾。肩の少し下でクルっと丸くなっている。尻尾が大きくてマントを着けられないから、尻尾の動きが丸見え。
ご機嫌で歩いているのが手に取るようにわかる。さらに頭の上にある片耳のリス獣耳がピクピク動いている。ミーを見ているだけでフフっと優しい笑いが漏れてしまう。
ここは獣人の国リリア。リリア国の獣人は、感情を耳や尻尾に出さないように意識するが、ルド国で育ったミーは感情に合わせて動く獣耳や尻尾のコントロールを知らない。もともと小型獣人は生まれる数が少なく、伴侶や恋人として性別問わず人気な種族。
その中でもリスやウサギは超絶人気であるとともに希少な獣人。元来のリス獣人という愛らしさに合わせて、感情が丸わかりの素直なミーはリリア国の人気者だ。本人は気が付いていないが、その大きな尻尾の動きや片耳だけの獣耳の動きにキュン悶えしている獣人が周囲に溢れている。
そして、この愛らしいリス獣人のミーがロンの恋人であり、ロンが誰よりミーに悩殺されまくっている。時々振り返って頬を染めてニコっと笑いかける姿。あぁ、たまらない。身もだえする愛らしさだ!
「ロン、鼻の下が伸びている」
小さな指摘を受けて、大型熊獣人のロンは顔を引き締める。
「申し訳ありません」
隣を歩くリリア国第一皇子ルーカス殿下に小さく謝る。クスクス笑いながらロンを見る殿下。
「いいさ。ロンをからかいたくなっただけだ。気にするな。今は仕事じゃない。息抜きだ」
ポンポンと肩を叩かれる。そういう殿下だってミーと一緒に前を歩く神の子タクマ様に見惚れている。お互い様だなぁと目線で会話をして、小さく笑いあう。
ロンとミーは恋人であり、ルーカス殿下とタクマ様は伴侶だ。時折、こうして四人で出かけたりしている。
国の信仰対象である「神の子」タクマ様と、同じく「神の子」ミー。そして「神の御使い」として崇められるロンと、「神の御使い」である第一皇子ルーカス殿下。この四人は神の川である「天の川」から生還し、神に守られた存在として国民に崇拝されている。天の川は神の住む川であり、リリア国唯一神として崇められている。
太古より天の川に入った者は底のない川の中に沈み生還出来ない。生還できる者は極わずかである。生還者は神の恩恵を受けた者として「神の御使い」「神の子」として崇拝の対象となる。
穏やかな川幅三キロ強の、大陸を分断する恵みの川「天の川」。この川を挟んで西の大国「ルド」、東の大国「リリア」。この世界は二つの国と天の川で成り立っている。
ロンたちの住むリリアは奴隷制度がない豊かな国。対してミーが育ったルドは徹底的な差別国家。奴隷制度があり少数の貴族が全てを支配している。ルドの奴隷は所有家の焼き印をつけられる。ルドでは奴隷への罰や貴族の遊びで、獣人にとって誇りである耳や尻尾を切り落とすことがある。切り落とされた獣人は恐怖に支配され生きる気力を失う。
ミーはもともとルド王家の者だが、王の血を引きながら獅子獣人で生まれなかった。そのため皇子の地位は与えられず、ルド王家の奴隷として育っていた。ミーの背中には手のひらサイズの焼き印がある。それを見るたびにロンの胸は苦しくなる。
一年前にミーはルドで右耳を切断されて天の川に捨てられ、リリアに流れ着いた。流れ着いた獣人は互いの国に入った時点でその国の所属となる。今ではミーはリリアの象徴として大切にされる存在だ。
「お忍びのハズなのに目立っているね」
振り返ったタクマ様が少し困った顔をする。
「タクマ、お忍びとは言ったが、俺たちが歩けば何処に居ても目立つのは分かっている。実は護衛もつけている」
「え! そうなんですか? なんだ。本当に内緒で脱走してきたのかと思って、ワクワクしていたのに」
振り返ったミーの尻尾が一気にしょぼんと下に垂れる。
あんまり可愛くガッカリするから、ロンの心臓が「可愛い~!」と飛び出してきそうになる。周囲から「はぁ、愛らしい」と人々の感嘆の声。皆さんの気持ち、よく分かります!
「あはは。ミー君、ここまで脱走気分味わえて楽しかったから良いにしようよ。ほら、もうすぐアイス屋さんだよ。何味にする? もう決めた?」
タクマ様が横から優しくミーに話しかける。
「わっ。本当です。もう着いちゃう。う~ん、ナッツとチョコと、いや、ハチミツも捨てがたいか……」
アイスの味を考え始めると、すぐに尻尾がクルっと可愛く背中に戻る。そんなミーをクスクス笑いながら見守るタクマ様。
そっとタクマ様の横に移動するルーカス殿下に合わせて、ロンもミーの横に移動する。
「ミー、食べたい味は俺が頼むから、俺のを味見すればいいよ」
「本当? じゃ、ハチミツ味を頼んで」
ミーが嬉しそうに笑う。今から行くアイス店は一回に二種類のアイスを注文できる。
「いいよ。もう一個の味は?」
「それはロンが食べたいので良いから」
「ミー君、持ち帰りにしたら?」
タクマ様が横から声をかける。
「良いんです。食べにくるのが楽しみなので」
それ分かるよ、とタクマ様とミーが笑いあう。
神の子二人の愛らしい笑顔にロンを含めて周囲の皆の顔が緩んでいる。自然と嬉しさが顔に出てしまう幸せ。この優しい時間がずっと続けばいいと心から願う。
「ねぇ、ルーカス様。リリアには抹茶味はないのですか?」
タクマ様がアイスを食べながら質問する。マッチャ? なんの事だろう?
「なんだ? マッチャ味だと? 何のことだ?」
「それ、興味あります。何ですか?」
横でミーも頷いている。
タクマ様は実は獣人ではない。人間という種族だそうだ。獣耳と尻尾がない種族。
人間が住む日本という国からリリアに流れ着いてしまったらしい。初めて聞いた時には信じられない話にミーと首をかしげて固まってしまった。ミーは、「タクマ様が獣耳や尻尾を切られてないなら良かった」と安堵していた。
タクマ様が異世界から来たことは極秘事項。そんなタクマ様が時々話すことはリリアに無い事ばかりで面白い。
「抹茶は緑のお茶の葉を粉にしたような食品です。食べ物と言うより味付けに使うことが多くて、アイスならバニラアイスにお茶の粉を混ぜると抹茶味かな? 料理をしていなかったので詳しく伝えられないのですが」
「葉っぱを食すのか? サラダ味のアイスなどリリアでは無いからな。というか、旨いのか? ちょっと想像できん」
困っているルーカス様。
ロンも草味のアイスなど嫌だと思う。横ではミーが愕然とした表情で「葉っぱのアイス……」と呟いている。
「サラダ味なわけじゃなくて、そうだ! ミルクティー味を緑茶で作った感じ、かな」
「へぇ。緑茶を甘くする感じか。なるほどね。今度王宮で試しに作ってもらおうよ。タクマが味見してマッチャに近い味を再現してみよう」
「いいですね! それなら食べてみたい。……雑草味はちょっと嫌だけど」
ミーの言葉にみんなで笑いあう。
他にはリリアに無い味はどんなのがあるか、など話して楽しい息抜き時間になった。
「楽しかったね。じゃ、また明日」
「はい。今日もありがとうございました」
タクマ様とルーカス様に挨拶をして別れる。
王都王城に移ったロンとミーには、宮殿が一つ与えられている。
一般家庭で育った俺には恐れ多く辞退したが、「神の御使い」となって国の信仰対象となっている以上、必要な事だとルーカス殿下から命じられた。殿下の優しさに感謝して、ありがたく恩恵を受けることにした。これもミーを守るためだとルーカス殿下から伝えられたから。
ロンたちはルーカス様とタクマ様の居住する青宮殿から百メートル離れた場所に建てられた離宮「小宮殿」を頂戴した。
これくらいの距離なら直ぐにお互い対応でき警備も楽だとのこと。建物はその名の通り王城の離宮の中でも一番小さい。青宮殿の半分もない。街の少し裕福な商家くらいの家。
ロンがログハウスで育ったことも考慮してくださり木造建築。使用人は昼間の時間に掃除と食事の支度をしてくれる通いの二人だけ。
もともと一般家庭で育っているからロンが何でもできる。使用人をつけるなど本当は恐れ多い。だがこれも管理のために必要だから、とルーカス様に諭された。ミーと二人だけの家と考えたら広すぎる豪邸だ。
この温かみのある室内に大喜びしたのはミーだった。
「僕は冷たい石の建物にいたから、こんな素敵な所が家になるなんて信じられない」
頬を紅潮させて感動しているミーをそっと抱きしめた。
「俺たちの家だよ」
そう伝えると満面の笑みを見せるミーが愛おしかった。
ご機嫌で歩いているのが手に取るようにわかる。さらに頭の上にある片耳のリス獣耳がピクピク動いている。ミーを見ているだけでフフっと優しい笑いが漏れてしまう。
ここは獣人の国リリア。リリア国の獣人は、感情を耳や尻尾に出さないように意識するが、ルド国で育ったミーは感情に合わせて動く獣耳や尻尾のコントロールを知らない。もともと小型獣人は生まれる数が少なく、伴侶や恋人として性別問わず人気な種族。
その中でもリスやウサギは超絶人気であるとともに希少な獣人。元来のリス獣人という愛らしさに合わせて、感情が丸わかりの素直なミーはリリア国の人気者だ。本人は気が付いていないが、その大きな尻尾の動きや片耳だけの獣耳の動きにキュン悶えしている獣人が周囲に溢れている。
そして、この愛らしいリス獣人のミーがロンの恋人であり、ロンが誰よりミーに悩殺されまくっている。時々振り返って頬を染めてニコっと笑いかける姿。あぁ、たまらない。身もだえする愛らしさだ!
「ロン、鼻の下が伸びている」
小さな指摘を受けて、大型熊獣人のロンは顔を引き締める。
「申し訳ありません」
隣を歩くリリア国第一皇子ルーカス殿下に小さく謝る。クスクス笑いながらロンを見る殿下。
「いいさ。ロンをからかいたくなっただけだ。気にするな。今は仕事じゃない。息抜きだ」
ポンポンと肩を叩かれる。そういう殿下だってミーと一緒に前を歩く神の子タクマ様に見惚れている。お互い様だなぁと目線で会話をして、小さく笑いあう。
ロンとミーは恋人であり、ルーカス殿下とタクマ様は伴侶だ。時折、こうして四人で出かけたりしている。
国の信仰対象である「神の子」タクマ様と、同じく「神の子」ミー。そして「神の御使い」として崇められるロンと、「神の御使い」である第一皇子ルーカス殿下。この四人は神の川である「天の川」から生還し、神に守られた存在として国民に崇拝されている。天の川は神の住む川であり、リリア国唯一神として崇められている。
太古より天の川に入った者は底のない川の中に沈み生還出来ない。生還できる者は極わずかである。生還者は神の恩恵を受けた者として「神の御使い」「神の子」として崇拝の対象となる。
穏やかな川幅三キロ強の、大陸を分断する恵みの川「天の川」。この川を挟んで西の大国「ルド」、東の大国「リリア」。この世界は二つの国と天の川で成り立っている。
ロンたちの住むリリアは奴隷制度がない豊かな国。対してミーが育ったルドは徹底的な差別国家。奴隷制度があり少数の貴族が全てを支配している。ルドの奴隷は所有家の焼き印をつけられる。ルドでは奴隷への罰や貴族の遊びで、獣人にとって誇りである耳や尻尾を切り落とすことがある。切り落とされた獣人は恐怖に支配され生きる気力を失う。
ミーはもともとルド王家の者だが、王の血を引きながら獅子獣人で生まれなかった。そのため皇子の地位は与えられず、ルド王家の奴隷として育っていた。ミーの背中には手のひらサイズの焼き印がある。それを見るたびにロンの胸は苦しくなる。
一年前にミーはルドで右耳を切断されて天の川に捨てられ、リリアに流れ着いた。流れ着いた獣人は互いの国に入った時点でその国の所属となる。今ではミーはリリアの象徴として大切にされる存在だ。
「お忍びのハズなのに目立っているね」
振り返ったタクマ様が少し困った顔をする。
「タクマ、お忍びとは言ったが、俺たちが歩けば何処に居ても目立つのは分かっている。実は護衛もつけている」
「え! そうなんですか? なんだ。本当に内緒で脱走してきたのかと思って、ワクワクしていたのに」
振り返ったミーの尻尾が一気にしょぼんと下に垂れる。
あんまり可愛くガッカリするから、ロンの心臓が「可愛い~!」と飛び出してきそうになる。周囲から「はぁ、愛らしい」と人々の感嘆の声。皆さんの気持ち、よく分かります!
「あはは。ミー君、ここまで脱走気分味わえて楽しかったから良いにしようよ。ほら、もうすぐアイス屋さんだよ。何味にする? もう決めた?」
タクマ様が横から優しくミーに話しかける。
「わっ。本当です。もう着いちゃう。う~ん、ナッツとチョコと、いや、ハチミツも捨てがたいか……」
アイスの味を考え始めると、すぐに尻尾がクルっと可愛く背中に戻る。そんなミーをクスクス笑いながら見守るタクマ様。
そっとタクマ様の横に移動するルーカス殿下に合わせて、ロンもミーの横に移動する。
「ミー、食べたい味は俺が頼むから、俺のを味見すればいいよ」
「本当? じゃ、ハチミツ味を頼んで」
ミーが嬉しそうに笑う。今から行くアイス店は一回に二種類のアイスを注文できる。
「いいよ。もう一個の味は?」
「それはロンが食べたいので良いから」
「ミー君、持ち帰りにしたら?」
タクマ様が横から声をかける。
「良いんです。食べにくるのが楽しみなので」
それ分かるよ、とタクマ様とミーが笑いあう。
神の子二人の愛らしい笑顔にロンを含めて周囲の皆の顔が緩んでいる。自然と嬉しさが顔に出てしまう幸せ。この優しい時間がずっと続けばいいと心から願う。
「ねぇ、ルーカス様。リリアには抹茶味はないのですか?」
タクマ様がアイスを食べながら質問する。マッチャ? なんの事だろう?
「なんだ? マッチャ味だと? 何のことだ?」
「それ、興味あります。何ですか?」
横でミーも頷いている。
タクマ様は実は獣人ではない。人間という種族だそうだ。獣耳と尻尾がない種族。
人間が住む日本という国からリリアに流れ着いてしまったらしい。初めて聞いた時には信じられない話にミーと首をかしげて固まってしまった。ミーは、「タクマ様が獣耳や尻尾を切られてないなら良かった」と安堵していた。
タクマ様が異世界から来たことは極秘事項。そんなタクマ様が時々話すことはリリアに無い事ばかりで面白い。
「抹茶は緑のお茶の葉を粉にしたような食品です。食べ物と言うより味付けに使うことが多くて、アイスならバニラアイスにお茶の粉を混ぜると抹茶味かな? 料理をしていなかったので詳しく伝えられないのですが」
「葉っぱを食すのか? サラダ味のアイスなどリリアでは無いからな。というか、旨いのか? ちょっと想像できん」
困っているルーカス様。
ロンも草味のアイスなど嫌だと思う。横ではミーが愕然とした表情で「葉っぱのアイス……」と呟いている。
「サラダ味なわけじゃなくて、そうだ! ミルクティー味を緑茶で作った感じ、かな」
「へぇ。緑茶を甘くする感じか。なるほどね。今度王宮で試しに作ってもらおうよ。タクマが味見してマッチャに近い味を再現してみよう」
「いいですね! それなら食べてみたい。……雑草味はちょっと嫌だけど」
ミーの言葉にみんなで笑いあう。
他にはリリアに無い味はどんなのがあるか、など話して楽しい息抜き時間になった。
「楽しかったね。じゃ、また明日」
「はい。今日もありがとうございました」
タクマ様とルーカス様に挨拶をして別れる。
王都王城に移ったロンとミーには、宮殿が一つ与えられている。
一般家庭で育った俺には恐れ多く辞退したが、「神の御使い」となって国の信仰対象となっている以上、必要な事だとルーカス殿下から命じられた。殿下の優しさに感謝して、ありがたく恩恵を受けることにした。これもミーを守るためだとルーカス殿下から伝えられたから。
ロンたちはルーカス様とタクマ様の居住する青宮殿から百メートル離れた場所に建てられた離宮「小宮殿」を頂戴した。
これくらいの距離なら直ぐにお互い対応でき警備も楽だとのこと。建物はその名の通り王城の離宮の中でも一番小さい。青宮殿の半分もない。街の少し裕福な商家くらいの家。
ロンがログハウスで育ったことも考慮してくださり木造建築。使用人は昼間の時間に掃除と食事の支度をしてくれる通いの二人だけ。
もともと一般家庭で育っているからロンが何でもできる。使用人をつけるなど本当は恐れ多い。だがこれも管理のために必要だから、とルーカス様に諭された。ミーと二人だけの家と考えたら広すぎる豪邸だ。
この温かみのある室内に大喜びしたのはミーだった。
「僕は冷たい石の建物にいたから、こんな素敵な所が家になるなんて信じられない」
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「俺たちの家だよ」
そう伝えると満面の笑みを見せるミーが愛おしかった。
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