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Ⅳ章 リリアに幸あれ
15 幸せを願う
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ベッドの下の床に丸くなるミーの背中をロンが撫でる。目が開いている。ロンを映す瞳。
「ミー、今日は聞かせたいことがあるんだ。俺の友人から手紙が届いたよ。読んでいいかな?」
無言でロンを見つめるミーを刺激しないようにゆっくり読み上げる。
「ルドの友 ロン・ガルシア殿
無事にリリアに着いただろうか? 届くか分からないが手紙を送る。
前国王がミゴの代わりに小型獣人の獣耳を切り天の川に投げ入れる悪行をしていたのは知っているよな。川に捨てられた小型獣人は皆、戻って来なかった。
しかし、ロンがリリアに帰った後、天の川の神が全員返してくれた。皆、死んでいなかった。
切られた獣耳は元に戻らないが、傷はふさがっていた。この者たちはルドの『神の御使い』として国で保護している。
我が国の神の御使いたちは口をそろえて『神の子ミー様が助けてくれた』と言っている。
詳しく聞くと、天の川の神が彼らに『ルドの暴走を止めた神の子ミーの献身を称え、我もそれに応える。お前たちに神の救いを与える』と言葉を残したそうだ。
ミゴには辛い思いをさせたが、ミゴのおかげで助けられた者たちがいる。それを伝えたく手紙に記す。
神は見ているのだと感じたよ。我らは神に背を向けぬように生きて行かねばならないな。互いに、な。
ロンとミゴの幸せを願っている。
ルド国王 サエル・ルライ・ルド」
読み終わると静かにミーが涙を流していた。変わらない表情。でも、ミーの心にちゃんと届いている。
「ミー、聞いて。ミーが一人で耐えた時間は無駄じゃなかったんだ。神様は見ていた。ミーがルドの小型獣人を守ったこと、その意味はあったんだよ。ミーの頑張りに天の川の神が応えてくれた。耳を切られた獣人はルドで神の御使いになっている。大切にされているよ」
ポロポロと涙を流していたミーが「うぅっ」と嗚咽を漏らす。
「う、うわ~ん!!」
静かに泣いていたミーが声を上げて泣き出した。堰を切ったように泣くミーをロンはひたすら抱きしめた。
「頑張ったね。さすが俺のミーだ。生きていてくれてありがとう。耐えてくれてありがとう。愛しいミー」
浮かぶ限りのミーへの言葉を囁いた。今ならきっと届く。
リリアに着いてからミーが初めて感情を表出した。きっと何かが変わる。ロンは小さな胸の高鳴りを感じていた。
泣きつかれて寝てしまったミーを胸に抱きベッドに運ぶ。
一時間ほどするとミーがモゾリと動く。泣いて寝てしまったけれど、今は昼間。短時間で目が覚めたようだ。
「おはよう、ミー」
いつものようにロンが声をかける。目を覚ました黒い瞳がロンを見つめる。
「……おはよう、ロン」
小さな声。声だ! ミーの、声! 黒い瞳には、しっかりロンが映っている。喜びに心臓がバクバク鳴り響く。
「お帰り、ミー」
溢れる涙を止められずミーを抱き締める。
「ミー、愛している。もう、二度と離れないで」
「うん。迎えに、来てくれたの? それとも、これ、天国か、夢?」
「現実だよ。ここはリリアだよ。戻ってきたんだ。ミー、ゆっくり話そう」
ロンの腕の中でコクリと頷くミー。嬉しくて愛らしい唇にそっとキスを落とす。
ミーの全てを舐め癒すように丁寧に濃厚なキスを繰り返した。「昼間なのに、変態のロン?」と愛らしく囁かれて、嬉しくて懐かしくてロンは大泣きしてしまった。
タクマ様とルーカス陛下はミーを抱き締めて泣いた。二人ともワンワン泣く姿に感動した。ミーも泣いていた。
その日からミーはどんどん回復した。ニコニコと食事をして「美味しいね」とミーが笑うと、周囲の皆が食事を山盛り用意してしまう。ミーをもっと喜ばせたい。そんな皆の気持ちが嬉しくてミーと笑いあった。
デザートにマッチャアイスを出すと、一口食べて「懐かしい」と微笑む姿にロンの胸が締め付けられた。
ミーはルドでの事を口にしない。でも時々夜間に悲鳴をあげてパニックになる事がある。そんな時はロンが全てを受け止める。もう大丈夫だよ、と愛で包み込む。そんな日も翌日には笑顔になっているミー。その前を向く強さを尊敬する。ミーは芯が強い。
タクマ様とルーカス陛下から緑色に装飾された美しい杖を贈られた。これで歩きやすい、とミーは喜んだ。音は抑えるように工夫された杖。でも小さな音が鳴る。ミーが歩くと杖のカコ、カコと木靴のような音が鳴る。
ミーは「これ、僕の音だね」と嬉しそうに笑った。ミーが笑うと皆が微笑む。幸せを運ぶ天使のようだとロンは思う。
辛いことを抱えながら笑顔で過ごすミーが愛おしくて大切で。小型獣人だから愛らしいのではない。きっとミーだから愛らしいのだと思う。この笑顔のためならば何でもできるとロンは考える。
愛するミーのためならば、ロンの全てを尽くすことができる。この感情を愛と呼ぶのなら、愛とは最強だと思えてしまう。
長かったこの半年を思い、二つのつげ櫛をカチャリと鳴らした。
「優しい音だね」
寄り添うミーがロンの手の中にあるつげ櫛をもう一度カチャリと鳴らす。
「この音に何度も心を支えてもらったよ。俺にとっては特別な音だ」
「うん。僕も同じ」
ミーを腕の中に抱き込んだまま、その背中に優しくキスを落とす。沢山の傷が残った肌をいたわるように。肌を重ねて互いを慈しむ。
王都に戻ったらつげ櫛を入れる素敵な木箱を買おう。ミーと木工工芸店を巡って最高のお気に入りをみつけよう。ミーが頬を染めて大喜びする姿を思い浮かべ、満ち足りた気持ちでロンは眠りについた。
ミーが傍に居ることが、この今の時間が、涙が出るほど幸せだ。
「これ、届くのかな? 沈んだら、もう一回流す?」
ミーが振り返って聞く。
「いや、きっと沈まないさ。こうしてルドとやりとりできるなら良いじゃないか」
ルーカス様がポンポンとミーの頭を撫でる。
「そうだよ、ミー。流してみよう」
ミーが手紙の入った瓶をそっと手放す。
水に浮いた瓶は、川の流れを横断するようにルドに向かって進んでいく。
「わ! スゴイ! ロン、本当に沈まなかった!」
「うん。神様は良い行いだってわかっているんだろうな」
頬を染めてニコニコ笑うミーをロンの腕に包み込む。
「さて、タクマ。こちらも流すか」
「はい。そうですね。これもルドに届くと良いですね」
ルーカス様とタクマ様、それに手伝ってくれる基地の獣人。ルドに向けてロンとミーから手紙を、リリア国から草花の種を送る。太陽花の種も沢山いれた。
広大なルドに草花が行き渡るにはロンが持ち込んだ量では少ない。だからこそ、ルドの国の助けになるように花を送る。互いの国が豊かであるように願いを込めて。
「まさか、ルドに贈り物をする日が来るとは、な」
ルーカス様が川向こうを眺めて笑っている。
「はい。ルドは国の考え方はリリアと違うけれど、同じ獣人の国なのだと行って分かりました。理解できない点もあるけれど、それはきっと向こうも同じだと思います。互いに敵意を持つより友好国であったほうが良いです」
「そうだな。ロン、親善大使にでもなるか? もう一回ルドに行くか?」
ルーカス様の言葉にぎょっとする。
「だめ! ロンはリリアで僕といるから、絶対にダメ!」
ロンの腕の中のミーが必死に声を上げる。
「あっはは。冗談だ、ミー。天の川が二つの国を分断しているのはきっと神の意志だ。さすがに神の意に背くことはしないさ」
「陛下、俺にならまだしも、ミーに意地悪しないでください」
「おい、ロン。ほんっとお前は言うようになったよな。タクマ、どう思う? 俺への不敬罪だよな。そうだ、あれだ。罰として熊のアップリケのパンツ姿で一日沿岸警備隊長とか、どうだ?」
「……ルーカス様。もう、全面的にルーカス様が悪いです。ミー君、ロン君、ごめんね」
「おい、タクマまで。まるで俺が暴君みたいじゃないか!」
ルドに向けて流れる瓶を見送りながら笑いが溢れる。
ルドは絶対王政の考えを持つ。サエル国王政権ではリリアと友好的でいられるだろう。だが、その後は分からない。警戒を怠ることなく友好国として互いの動向は把握していかなくてはいけない。できるだけ互いの均衡を保てるように。大切な人を守る幸せのために。
キラキラと水面に浮かぶ瓶たちに祈りを捧げる。
ルドに幸あれ。リリアに幸あれ。
〈完〉
「ミー、今日は聞かせたいことがあるんだ。俺の友人から手紙が届いたよ。読んでいいかな?」
無言でロンを見つめるミーを刺激しないようにゆっくり読み上げる。
「ルドの友 ロン・ガルシア殿
無事にリリアに着いただろうか? 届くか分からないが手紙を送る。
前国王がミゴの代わりに小型獣人の獣耳を切り天の川に投げ入れる悪行をしていたのは知っているよな。川に捨てられた小型獣人は皆、戻って来なかった。
しかし、ロンがリリアに帰った後、天の川の神が全員返してくれた。皆、死んでいなかった。
切られた獣耳は元に戻らないが、傷はふさがっていた。この者たちはルドの『神の御使い』として国で保護している。
我が国の神の御使いたちは口をそろえて『神の子ミー様が助けてくれた』と言っている。
詳しく聞くと、天の川の神が彼らに『ルドの暴走を止めた神の子ミーの献身を称え、我もそれに応える。お前たちに神の救いを与える』と言葉を残したそうだ。
ミゴには辛い思いをさせたが、ミゴのおかげで助けられた者たちがいる。それを伝えたく手紙に記す。
神は見ているのだと感じたよ。我らは神に背を向けぬように生きて行かねばならないな。互いに、な。
ロンとミゴの幸せを願っている。
ルド国王 サエル・ルライ・ルド」
読み終わると静かにミーが涙を流していた。変わらない表情。でも、ミーの心にちゃんと届いている。
「ミー、聞いて。ミーが一人で耐えた時間は無駄じゃなかったんだ。神様は見ていた。ミーがルドの小型獣人を守ったこと、その意味はあったんだよ。ミーの頑張りに天の川の神が応えてくれた。耳を切られた獣人はルドで神の御使いになっている。大切にされているよ」
ポロポロと涙を流していたミーが「うぅっ」と嗚咽を漏らす。
「う、うわ~ん!!」
静かに泣いていたミーが声を上げて泣き出した。堰を切ったように泣くミーをロンはひたすら抱きしめた。
「頑張ったね。さすが俺のミーだ。生きていてくれてありがとう。耐えてくれてありがとう。愛しいミー」
浮かぶ限りのミーへの言葉を囁いた。今ならきっと届く。
リリアに着いてからミーが初めて感情を表出した。きっと何かが変わる。ロンは小さな胸の高鳴りを感じていた。
泣きつかれて寝てしまったミーを胸に抱きベッドに運ぶ。
一時間ほどするとミーがモゾリと動く。泣いて寝てしまったけれど、今は昼間。短時間で目が覚めたようだ。
「おはよう、ミー」
いつものようにロンが声をかける。目を覚ました黒い瞳がロンを見つめる。
「……おはよう、ロン」
小さな声。声だ! ミーの、声! 黒い瞳には、しっかりロンが映っている。喜びに心臓がバクバク鳴り響く。
「お帰り、ミー」
溢れる涙を止められずミーを抱き締める。
「ミー、愛している。もう、二度と離れないで」
「うん。迎えに、来てくれたの? それとも、これ、天国か、夢?」
「現実だよ。ここはリリアだよ。戻ってきたんだ。ミー、ゆっくり話そう」
ロンの腕の中でコクリと頷くミー。嬉しくて愛らしい唇にそっとキスを落とす。
ミーの全てを舐め癒すように丁寧に濃厚なキスを繰り返した。「昼間なのに、変態のロン?」と愛らしく囁かれて、嬉しくて懐かしくてロンは大泣きしてしまった。
タクマ様とルーカス陛下はミーを抱き締めて泣いた。二人ともワンワン泣く姿に感動した。ミーも泣いていた。
その日からミーはどんどん回復した。ニコニコと食事をして「美味しいね」とミーが笑うと、周囲の皆が食事を山盛り用意してしまう。ミーをもっと喜ばせたい。そんな皆の気持ちが嬉しくてミーと笑いあった。
デザートにマッチャアイスを出すと、一口食べて「懐かしい」と微笑む姿にロンの胸が締め付けられた。
ミーはルドでの事を口にしない。でも時々夜間に悲鳴をあげてパニックになる事がある。そんな時はロンが全てを受け止める。もう大丈夫だよ、と愛で包み込む。そんな日も翌日には笑顔になっているミー。その前を向く強さを尊敬する。ミーは芯が強い。
タクマ様とルーカス陛下から緑色に装飾された美しい杖を贈られた。これで歩きやすい、とミーは喜んだ。音は抑えるように工夫された杖。でも小さな音が鳴る。ミーが歩くと杖のカコ、カコと木靴のような音が鳴る。
ミーは「これ、僕の音だね」と嬉しそうに笑った。ミーが笑うと皆が微笑む。幸せを運ぶ天使のようだとロンは思う。
辛いことを抱えながら笑顔で過ごすミーが愛おしくて大切で。小型獣人だから愛らしいのではない。きっとミーだから愛らしいのだと思う。この笑顔のためならば何でもできるとロンは考える。
愛するミーのためならば、ロンの全てを尽くすことができる。この感情を愛と呼ぶのなら、愛とは最強だと思えてしまう。
長かったこの半年を思い、二つのつげ櫛をカチャリと鳴らした。
「優しい音だね」
寄り添うミーがロンの手の中にあるつげ櫛をもう一度カチャリと鳴らす。
「この音に何度も心を支えてもらったよ。俺にとっては特別な音だ」
「うん。僕も同じ」
ミーを腕の中に抱き込んだまま、その背中に優しくキスを落とす。沢山の傷が残った肌をいたわるように。肌を重ねて互いを慈しむ。
王都に戻ったらつげ櫛を入れる素敵な木箱を買おう。ミーと木工工芸店を巡って最高のお気に入りをみつけよう。ミーが頬を染めて大喜びする姿を思い浮かべ、満ち足りた気持ちでロンは眠りについた。
ミーが傍に居ることが、この今の時間が、涙が出るほど幸せだ。
「これ、届くのかな? 沈んだら、もう一回流す?」
ミーが振り返って聞く。
「いや、きっと沈まないさ。こうしてルドとやりとりできるなら良いじゃないか」
ルーカス様がポンポンとミーの頭を撫でる。
「そうだよ、ミー。流してみよう」
ミーが手紙の入った瓶をそっと手放す。
水に浮いた瓶は、川の流れを横断するようにルドに向かって進んでいく。
「わ! スゴイ! ロン、本当に沈まなかった!」
「うん。神様は良い行いだってわかっているんだろうな」
頬を染めてニコニコ笑うミーをロンの腕に包み込む。
「さて、タクマ。こちらも流すか」
「はい。そうですね。これもルドに届くと良いですね」
ルーカス様とタクマ様、それに手伝ってくれる基地の獣人。ルドに向けてロンとミーから手紙を、リリア国から草花の種を送る。太陽花の種も沢山いれた。
広大なルドに草花が行き渡るにはロンが持ち込んだ量では少ない。だからこそ、ルドの国の助けになるように花を送る。互いの国が豊かであるように願いを込めて。
「まさか、ルドに贈り物をする日が来るとは、な」
ルーカス様が川向こうを眺めて笑っている。
「はい。ルドは国の考え方はリリアと違うけれど、同じ獣人の国なのだと行って分かりました。理解できない点もあるけれど、それはきっと向こうも同じだと思います。互いに敵意を持つより友好国であったほうが良いです」
「そうだな。ロン、親善大使にでもなるか? もう一回ルドに行くか?」
ルーカス様の言葉にぎょっとする。
「だめ! ロンはリリアで僕といるから、絶対にダメ!」
ロンの腕の中のミーが必死に声を上げる。
「あっはは。冗談だ、ミー。天の川が二つの国を分断しているのはきっと神の意志だ。さすがに神の意に背くことはしないさ」
「陛下、俺にならまだしも、ミーに意地悪しないでください」
「おい、ロン。ほんっとお前は言うようになったよな。タクマ、どう思う? 俺への不敬罪だよな。そうだ、あれだ。罰として熊のアップリケのパンツ姿で一日沿岸警備隊長とか、どうだ?」
「……ルーカス様。もう、全面的にルーカス様が悪いです。ミー君、ロン君、ごめんね」
「おい、タクマまで。まるで俺が暴君みたいじゃないか!」
ルドに向けて流れる瓶を見送りながら笑いが溢れる。
ルドは絶対王政の考えを持つ。サエル国王政権ではリリアと友好的でいられるだろう。だが、その後は分からない。警戒を怠ることなく友好国として互いの動向は把握していかなくてはいけない。できるだけ互いの均衡を保てるように。大切な人を守る幸せのために。
キラキラと水面に浮かぶ瓶たちに祈りを捧げる。
ルドに幸あれ。リリアに幸あれ。
〈完〉
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