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05 ひまわりコンビ、初デート?
01
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新生徒会発足からはや二ヶ月。映画鑑賞会だったり、目安箱を巡る事件だったり、いろんなことがあって、あっという間だったように思える。新生徒会長として、私はきちんと働けていただろうか。
なんでこんなことを言い出したのかというと、今日が二学期の終業式だからだ。学園長先生のお話を聞いて、クラスで担任から冬休みでの過ごし方の注意事項を聞いて、一般の生徒はここで解散になる。午前中のうちに解散だから、生徒たちは各々集まってこれからの計画を立てたり、早速ご飯を食べに行ったりしている。
だけど──
「ほら! 杏奈! ちゃっちゃと生徒会室いくよ!」
「……何が悲しくてクリスマスイブに生徒会活動かねぇ……」
私たちは、二学期までの反省会と生徒会室の掃除があるので、今日も元気に生徒会活動だ。嫌そうな杏奈を引きずりながら、生徒会室に向かう。すると、生徒会室の電気がついていた。誰だろう。会長の私より早く集まっているなんて。優平くんかな? それとも優子ちゃん? 首を傾げながら扉を開けると、目の前に大きな壁が立ちはだかった。
「のわぁ!」
「あ、いたんですか。小さすぎて見えませんでした。すみません」
壁──葵くんは、いけしゃあしゃあと私に言ってのけた。
「いたんですか、も失礼だし、小さすぎて、も余計だし! なんで素直に謝れないかな!?」
「なんで素直に自分が小さいことを認めないんですかね?」
「……っ!」
表情も変えずに言うもんだから、怒りを通り越して言葉に詰まる。杏奈が横で笑いをこらえているのがわかって、相手にするのをやめた。
「岡本くん、ずいぶん早いのね?」
杏奈が葵くんに尋ねた。よく見ると、葵くんは手に雑巾を持っている。
「日向先輩には無理だと思ったので、高い所とか拭いておいたんですよ」
「ああ、ありが──って、また余計なことを言う!」
「事実じゃないですか」
しれっと言い残して、葵くんは水道へ向かった。余計なことさえ言ってこなければ、こっちだって素直にお礼言うのに! 頬を膨らませていると、杏奈は私の怒りなんて気にしてない様子で、「さすが岡本くんねぇ。気が利くぅ」なんて言っている。そりゃ、細かいところに気がいってるのは事実だけど、腑に落ちない。「岡本くんのおかげで、早く終わりそう」だなんてルンルン気分で彼氏にメールを送り始めたから、私は何も言えなくなったのだった。
* * *
杏奈の言うとおり、葵くんが非常にテキパキと掃除をこなしていくことに加え、みんなが早く帰りたい一心で早く動いたから、全員がそろって少しした頃には掃除はだいたい終わっていた。反省会自体も、行事の一つひとつが終わったときに一応やってあるから、さらっとおさらいするくらいで。私が予想していたよりも遥かに早く今日の活動は終わったのだった。
「いやぁ、もっとかかるかと思ったわ。ラッキー」
「一番遅れてきた癖によく言うわ」
「忙しいんだよ。と、言う訳で。俺はバイトだからこれで失礼っ」
涼介くんが軽やかに生徒会室を後にした。彼は本当に帰り支度はすごい早いんだから。
「じゃあ、私も帰りますー。二学期、お疲れさまでしたー。よいお年をー」
「私たちも帰りますね。皆さん、お疲れ様でした」
涼介くんを皮切りに、他の面々も生徒会室を後にしていく。杏奈と目が合う。いつもならば一緒に帰るんだけど、今日はそういう訳にもいかないのだろう。案の定ぺろりと舌を出して両手を合わせてきた。
「もう校門の所に来てるんだって。先行くわ。ごめんねひなちゃんっ」
「いいもんわかってたもん。かわいこぶってないで早く行けっ」
プイッと顔を背けて、怒ったふりをした。これもいつものやり取りだから、杏奈は気にせず鞄を持って帰って行く。ぽつんと一人生徒会室に取り残された私は、仕方ない、一人で帰ろうとゆっくり荷物をまとめ始めた。──いや。正確には、取り残されたのは私だけではない。
「……葵くんも、早く帰りなよ。鍵しめてかないといけないんだから」
既に帰り支度をすませた葵くんは、さっきからじっと壁にもたれてみんなの様子を眺めていた。終わったんだったら早く帰ればいいのに。葵くんって、やっぱりよくわからない。
「俺は、日向先輩を待ってたんですけど」
「なんで?」
「……」
私が尋ねると、葵くんは少しだけ眉をしかめて私を見下ろした。え? 私、なんか変なこと言った? 言ってないよね?
葵くんは、きょとんとしている私に対して長い長いため息をつくと、鞄の中からチラシのような紙を取り出した。それを、私の目の前に、というか鼻先数センチの所に差し出した。私は訳が分からないまま、とりあえずそれを受け取ってみる。
「……『はなば動物園、動物ふれあいコーナー新設』……『ウサギ、子やぎ、リスなど、様々な動物たちと触れ合えます』……って、これ、うちの学校から三駅ぐらいのところにある動物園だよね? ちっちゃいころ行ったことあるよ! こんなのできたんだ! へー! いいなぁ!」
まじまじとそのチラシを眺めた。他にもいろんな小動物と触れ合えるらしい。動物園なんて久しく行ってないからな。今時の動物園っていろんな企画やってるんだな。
「……行きたいですか?」
「うん! ……って、え? 入場券あるの!?」
私が勢いよく顔を上げると、葵くんは何やら細長い紙をひらひらとさせた。あれは、まごうこと無く入場券じゃないか。
「く……くれるの?」
「ええ」
珍しい──葵くんが私にこんなに優しくしてくれるなんて、もしかしたら天変地異の前触れかもしれない! いや、もしかしたら奇跡が今まさに起きているのかも。葵くんが私にこんなすてきなものをくれるなんて奇跡でしかないもの!
「葵くん、ありがとー!」
そのチケットを受け取ろうと手を伸ばすと、葵くんはさっとその手を上に持ち上げた。行き場の無くなった私の右手が、どうしたらいいのかわからずふらふらと動く。上に持ち上げられたら、届くはずが無いじゃない? 葵くんは、やっぱり何を考えてるのかわからない無表情のままで、私は何も言えずにいる。聞き間違いだったのだろうか。でもさっき葵くん、くれるって言ったよね?
「あ、のー。近々杏奈のこと誘って行くから、それ、頂戴?」
「何を言ってるんですか? 俺と先輩で行くんですよ」
「へえ。葵くんと私で……って、どうして!?」
思わず声が裏返った。でも、葵くんは至極当然というような顔で私を見ている。
「むしろ人からタダで貰って他の人と行こうとする神経の図太さに驚きました、俺」
「それは一理あることはあるけど……」
だからといって、なぜ私が葵くんと動物園に行くことになるの!? やっぱり理解ができなくて首を傾げる。
「この入場券、期限が明日までなんです」
「うっ……」
「かわいい動物たちも先輩を待ってますよ?」
「ううっ……」
「久しぶりに動物たちと触れ合えるチャンスですよ?」
葵くんと動物たち。葵くんと動物たち。私の頭の中で、天秤がぐらぐら揺れる。生徒会活動以外で葵くんの毒舌の弾丸を受けないといけないのはすごく嫌だ。でもでも、ウサちゃんやリスちゃんたちが私を待っていると思うと──。
「……決定ですね」
クスリ、と葵くんが笑ったように見えた。珍しく悪魔的な笑みでもセクハラスマイルでもなかったから、もしかしたら見間違いかもしれないけれど。いや、たぶん見間違いだろう。すると葵くんは、まとめ終わった私の荷物を持ち上げて、すたすたと歩き始めてしまった。
「あっ、ちょっと待ってよぉ!」
本当に、勝手なんだから。そうは思ったけど、既に気持ちは動物たちの方向に向かっていたため、自然と顔がほころんでしまったのだった。
* * *
なんでこんなことを言い出したのかというと、今日が二学期の終業式だからだ。学園長先生のお話を聞いて、クラスで担任から冬休みでの過ごし方の注意事項を聞いて、一般の生徒はここで解散になる。午前中のうちに解散だから、生徒たちは各々集まってこれからの計画を立てたり、早速ご飯を食べに行ったりしている。
だけど──
「ほら! 杏奈! ちゃっちゃと生徒会室いくよ!」
「……何が悲しくてクリスマスイブに生徒会活動かねぇ……」
私たちは、二学期までの反省会と生徒会室の掃除があるので、今日も元気に生徒会活動だ。嫌そうな杏奈を引きずりながら、生徒会室に向かう。すると、生徒会室の電気がついていた。誰だろう。会長の私より早く集まっているなんて。優平くんかな? それとも優子ちゃん? 首を傾げながら扉を開けると、目の前に大きな壁が立ちはだかった。
「のわぁ!」
「あ、いたんですか。小さすぎて見えませんでした。すみません」
壁──葵くんは、いけしゃあしゃあと私に言ってのけた。
「いたんですか、も失礼だし、小さすぎて、も余計だし! なんで素直に謝れないかな!?」
「なんで素直に自分が小さいことを認めないんですかね?」
「……っ!」
表情も変えずに言うもんだから、怒りを通り越して言葉に詰まる。杏奈が横で笑いをこらえているのがわかって、相手にするのをやめた。
「岡本くん、ずいぶん早いのね?」
杏奈が葵くんに尋ねた。よく見ると、葵くんは手に雑巾を持っている。
「日向先輩には無理だと思ったので、高い所とか拭いておいたんですよ」
「ああ、ありが──って、また余計なことを言う!」
「事実じゃないですか」
しれっと言い残して、葵くんは水道へ向かった。余計なことさえ言ってこなければ、こっちだって素直にお礼言うのに! 頬を膨らませていると、杏奈は私の怒りなんて気にしてない様子で、「さすが岡本くんねぇ。気が利くぅ」なんて言っている。そりゃ、細かいところに気がいってるのは事実だけど、腑に落ちない。「岡本くんのおかげで、早く終わりそう」だなんてルンルン気分で彼氏にメールを送り始めたから、私は何も言えなくなったのだった。
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杏奈の言うとおり、葵くんが非常にテキパキと掃除をこなしていくことに加え、みんなが早く帰りたい一心で早く動いたから、全員がそろって少しした頃には掃除はだいたい終わっていた。反省会自体も、行事の一つひとつが終わったときに一応やってあるから、さらっとおさらいするくらいで。私が予想していたよりも遥かに早く今日の活動は終わったのだった。
「いやぁ、もっとかかるかと思ったわ。ラッキー」
「一番遅れてきた癖によく言うわ」
「忙しいんだよ。と、言う訳で。俺はバイトだからこれで失礼っ」
涼介くんが軽やかに生徒会室を後にした。彼は本当に帰り支度はすごい早いんだから。
「じゃあ、私も帰りますー。二学期、お疲れさまでしたー。よいお年をー」
「私たちも帰りますね。皆さん、お疲れ様でした」
涼介くんを皮切りに、他の面々も生徒会室を後にしていく。杏奈と目が合う。いつもならば一緒に帰るんだけど、今日はそういう訳にもいかないのだろう。案の定ぺろりと舌を出して両手を合わせてきた。
「もう校門の所に来てるんだって。先行くわ。ごめんねひなちゃんっ」
「いいもんわかってたもん。かわいこぶってないで早く行けっ」
プイッと顔を背けて、怒ったふりをした。これもいつものやり取りだから、杏奈は気にせず鞄を持って帰って行く。ぽつんと一人生徒会室に取り残された私は、仕方ない、一人で帰ろうとゆっくり荷物をまとめ始めた。──いや。正確には、取り残されたのは私だけではない。
「……葵くんも、早く帰りなよ。鍵しめてかないといけないんだから」
既に帰り支度をすませた葵くんは、さっきからじっと壁にもたれてみんなの様子を眺めていた。終わったんだったら早く帰ればいいのに。葵くんって、やっぱりよくわからない。
「俺は、日向先輩を待ってたんですけど」
「なんで?」
「……」
私が尋ねると、葵くんは少しだけ眉をしかめて私を見下ろした。え? 私、なんか変なこと言った? 言ってないよね?
葵くんは、きょとんとしている私に対して長い長いため息をつくと、鞄の中からチラシのような紙を取り出した。それを、私の目の前に、というか鼻先数センチの所に差し出した。私は訳が分からないまま、とりあえずそれを受け取ってみる。
「……『はなば動物園、動物ふれあいコーナー新設』……『ウサギ、子やぎ、リスなど、様々な動物たちと触れ合えます』……って、これ、うちの学校から三駅ぐらいのところにある動物園だよね? ちっちゃいころ行ったことあるよ! こんなのできたんだ! へー! いいなぁ!」
まじまじとそのチラシを眺めた。他にもいろんな小動物と触れ合えるらしい。動物園なんて久しく行ってないからな。今時の動物園っていろんな企画やってるんだな。
「……行きたいですか?」
「うん! ……って、え? 入場券あるの!?」
私が勢いよく顔を上げると、葵くんは何やら細長い紙をひらひらとさせた。あれは、まごうこと無く入場券じゃないか。
「く……くれるの?」
「ええ」
珍しい──葵くんが私にこんなに優しくしてくれるなんて、もしかしたら天変地異の前触れかもしれない! いや、もしかしたら奇跡が今まさに起きているのかも。葵くんが私にこんなすてきなものをくれるなんて奇跡でしかないもの!
「葵くん、ありがとー!」
そのチケットを受け取ろうと手を伸ばすと、葵くんはさっとその手を上に持ち上げた。行き場の無くなった私の右手が、どうしたらいいのかわからずふらふらと動く。上に持ち上げられたら、届くはずが無いじゃない? 葵くんは、やっぱり何を考えてるのかわからない無表情のままで、私は何も言えずにいる。聞き間違いだったのだろうか。でもさっき葵くん、くれるって言ったよね?
「あ、のー。近々杏奈のこと誘って行くから、それ、頂戴?」
「何を言ってるんですか? 俺と先輩で行くんですよ」
「へえ。葵くんと私で……って、どうして!?」
思わず声が裏返った。でも、葵くんは至極当然というような顔で私を見ている。
「むしろ人からタダで貰って他の人と行こうとする神経の図太さに驚きました、俺」
「それは一理あることはあるけど……」
だからといって、なぜ私が葵くんと動物園に行くことになるの!? やっぱり理解ができなくて首を傾げる。
「この入場券、期限が明日までなんです」
「うっ……」
「かわいい動物たちも先輩を待ってますよ?」
「ううっ……」
「久しぶりに動物たちと触れ合えるチャンスですよ?」
葵くんと動物たち。葵くんと動物たち。私の頭の中で、天秤がぐらぐら揺れる。生徒会活動以外で葵くんの毒舌の弾丸を受けないといけないのはすごく嫌だ。でもでも、ウサちゃんやリスちゃんたちが私を待っていると思うと──。
「……決定ですね」
クスリ、と葵くんが笑ったように見えた。珍しく悪魔的な笑みでもセクハラスマイルでもなかったから、もしかしたら見間違いかもしれないけれど。いや、たぶん見間違いだろう。すると葵くんは、まとめ終わった私の荷物を持ち上げて、すたすたと歩き始めてしまった。
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