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05 ひまわりコンビ、初デート?
05
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「……はっや……」
葵は思わず呟いた。最後の言葉を発してからしばらくして、一定のリズムで寝息が聞こえ出した。あんなにはしゃいでいたのだから無理もないかもしれない、と思った。ふと、さっきまでの会話を思い出す。
“今度は──”
言いかけて、途中でやめた言葉。あんな言葉を自然に吐こうとしたことが自分でも信じがたい。“今度は午前中から一緒に来ましょう”だなんて。
「参ったな……」
誰にも聞こえないような声量で、独り言を漏らした。いや、それさえも漏らすつもりさなかったのに、自然と出てしまった。
最初は、からかっているだけだった。信じられないくらいに小さいし、面白そうな人だと。ただそれだけだった。実際、からかえばすぐムキになるし、反応はいちいち新鮮で飽きない。ただ、それだけだったはずだ。それなのに──。
“表面しか見てないのは、葵くんも一緒じゃない! ……ううん、葵くんは、見ようともしてない!”
“私は、葵くんのこと好きだよ。毒舌だし生意気だしムカつくことの方がたくさんあるけど、本当は優しくて、困ったときはいつも助けてくれるもん!”
小さいくせに、自分をしっかり見てくれていて。いつも周りのことしか考えてなくて。
“そこのあなた! 話を聞かせてもらうわよ!”
“こ、こら! 待ちなさい!”
“私、渡辺さんにガツンと言ってくる!”
人のことで懸命になって。考えなしに行動して、人のことをハラハラさせて。
“──っ! あ~お~い~く~ん~~~~っ!!”
“ううう……お別れだね、withぅ……”
見てて飽きないくらい、表情なんて、ころころ変わって。
“葵くん──今日はありがとね!”
そうやって、笑って見せる。
「……はぁ」
ため息を漏らした。自分でも、厄介な相手に惚れたとは思う。しかし、諦めるつもりなんて毛頭ない。
自分たちの周りに誰もいないのを確認した後、眠る日向の前髪をそっと掻き分けた。額が露わになって、葵はクスリと笑う。そして──葵はその額に、そっと口付けた。
「……今は、これだけで勘弁してあげます」
そんなことをしたのにも関わらず起きる気配がない日向に、苦笑いをした。
──覚悟してくださいね?
心中で呟いて、葵はまた微笑んだのだった。
* * *
新生徒会発足からはや二ヶ月。いろんなことがあったけれど、今年の活動は葵くんの謎のサプライズで無事、幕を閉じた。
ちなみに、これは断じてデートなどではない。……って、私は考える。葵くんの考えていることは今だにちょっとよくわからないけれど──来年の活動もこうして順調だといいなぁなんて、私は夢現で考えたのでした。
葵は思わず呟いた。最後の言葉を発してからしばらくして、一定のリズムで寝息が聞こえ出した。あんなにはしゃいでいたのだから無理もないかもしれない、と思った。ふと、さっきまでの会話を思い出す。
“今度は──”
言いかけて、途中でやめた言葉。あんな言葉を自然に吐こうとしたことが自分でも信じがたい。“今度は午前中から一緒に来ましょう”だなんて。
「参ったな……」
誰にも聞こえないような声量で、独り言を漏らした。いや、それさえも漏らすつもりさなかったのに、自然と出てしまった。
最初は、からかっているだけだった。信じられないくらいに小さいし、面白そうな人だと。ただそれだけだった。実際、からかえばすぐムキになるし、反応はいちいち新鮮で飽きない。ただ、それだけだったはずだ。それなのに──。
“表面しか見てないのは、葵くんも一緒じゃない! ……ううん、葵くんは、見ようともしてない!”
“私は、葵くんのこと好きだよ。毒舌だし生意気だしムカつくことの方がたくさんあるけど、本当は優しくて、困ったときはいつも助けてくれるもん!”
小さいくせに、自分をしっかり見てくれていて。いつも周りのことしか考えてなくて。
“そこのあなた! 話を聞かせてもらうわよ!”
“こ、こら! 待ちなさい!”
“私、渡辺さんにガツンと言ってくる!”
人のことで懸命になって。考えなしに行動して、人のことをハラハラさせて。
“──っ! あ~お~い~く~ん~~~~っ!!”
“ううう……お別れだね、withぅ……”
見てて飽きないくらい、表情なんて、ころころ変わって。
“葵くん──今日はありがとね!”
そうやって、笑って見せる。
「……はぁ」
ため息を漏らした。自分でも、厄介な相手に惚れたとは思う。しかし、諦めるつもりなんて毛頭ない。
自分たちの周りに誰もいないのを確認した後、眠る日向の前髪をそっと掻き分けた。額が露わになって、葵はクスリと笑う。そして──葵はその額に、そっと口付けた。
「……今は、これだけで勘弁してあげます」
そんなことをしたのにも関わらず起きる気配がない日向に、苦笑いをした。
──覚悟してくださいね?
心中で呟いて、葵はまた微笑んだのだった。
* * *
新生徒会発足からはや二ヶ月。いろんなことがあったけれど、今年の活動は葵くんの謎のサプライズで無事、幕を閉じた。
ちなみに、これは断じてデートなどではない。……って、私は考える。葵くんの考えていることは今だにちょっとよくわからないけれど──来年の活動もこうして順調だといいなぁなんて、私は夢現で考えたのでした。
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