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シンデレラ
03 嘆く少女は魔女と出会う
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いよいよ文化祭当日。
礼奈のクラスの出し物は、「模擬縁日」だった。子供用のビニールプールを使っての金魚すくい、射的、そしてうまい棒のつかみ取りを一つの教室で行う。教室もそれらしく飾り付けられ、クラスメイトは浴衣や甚平を身にまとっている──ただ一人、礼奈を除いて。
「やだぁ、何で誰も連絡してあげなかったのぉ?」
くすくすと笑い声がした。それが伝達ミスではないことはすぐにわかった。
──ここまでして、私を惨めにしたいのか。
震える手を隠すようにぎゅっと拳を握りしめた。
「ま、仕方ないんじゃない? 新藤さん、準備とかも参加してなかったんだしぃ」
「言えてるぅ」
「……っ!」
彼女たちの言葉に、思わず息が詰まった。確かに、準備には不参加気味ではあった。教室にいるのが息苦しいし、教室にいると彼女たちの視線がまとわりついてはなれないし、最悪、事故に見せかけて何かをされるからだ(だから、なるべく休み時間の間も教室にいないようにしていた)。きちんと準備をしている彼女たち以外のクラスメイトには申し訳ない気持ちがあったが、どうしても、身体が動かなかった。そのため、彼女たちのその言葉は正義のように映るし、礼奈の肩を持つ人はいない。ただでさえ味方がいないのに、この状況は──まずい。
「なんとか言ったらぁ?」
ここで言い返しても、火に油を注ぐだけだ。素直に謝るのが得策だろうが、声がかすれてうまく発声できない。
「……っご、めん、なさ……」
「あ? 聞こえないんだけど!」
いじめのグループの一人が、礼奈の肩を強く押した。本人はそんなつもりはなかったのだろうが、いきなり手を出されたために受け身がとれず、礼奈はバランスを崩して後ろに倒れ込む。
──しまっ……!
そう思ってももう遅かった。礼奈の後ろには、ちょうど金魚すくい用に水をためていたビニールプールがあった。
バシャン! 大きな水音とともに、全身が水浸しになったのがわかった。ビニールプールとはいえ、プールに後ろから突っ込んだのだ。頭も、制服も、何もかもびしょぬれだ。どうしていいのかわからず、とりあえずは身体を起こす。頭の中が真っ白になって行くのがわかる。
「──……っぷ」
誰かひとりが笑い出すと、すぐに教室全体が笑いに包まれた。まとわりつくような笑いの渦だった。ある人は声をあげて、ある人は肩をふるわせて、ある人は礼奈を指差して、笑う。各々笑い方は違うにせよ、その対象は礼奈でしかない。
クスクスクスクス。はははははははは。ふふふふふふふふ。ゲラゲラゲラゲラ。
笑い声が、礼奈の身体をまとわりついて。
「~~~~っ!」
惨めで、恥ずかしくて、いたたまれなくなって。礼奈はその場から逃げ出した。その背中を見たクラスメイトたちは、さらに笑い声を大きくした。
「いいのぉ? 逃げちゃったけど」
「まぁいいっしょ。どうせあの格好じゃどこにも行けないでしょ。またお得意のおトイレじゃん?」
「あはっ。そうだね。また後でお水でも差し入れてあげようかー」
「お前らようやるわぁ。でも正直あれはグッジョブだったわ」
「でしょお? もっと褒めてよ、あはは……」
笑い声はいつまでも、その場に響いていた。礼奈の耳からも、それはまとわりついて離れてはくれなかった。
* * *
がむしゃらに走っても、走っても、涙は乾かない。とうとう息も切れてきて、嗚咽まじりでとうとう咳き込んだ。それでも、どうにかあの教室から少しでも離れたくて、ふらふらになりながらも前に進んだ。人がいない方へ、いない方へ。こんな姿を誰にも見られないように。でも、やがて立ち上がることも困難になって、その場にしゃがみ込んだ。
遠くの方で、人の喧噪。もうじき、一般公開の時間だ。あちらこちらで慌ただしく準備をしているのに、自分はこんな所で、こんな姿で、何をやっているのだろう。
「……っふ、うぅっ。うえぇぇぇ……っ!」
文化祭の学校は、どこもかしこも綺麗に装飾されていて華やかになっている。いつもとは違う空間。いつもより楽しげな人々。同じ場所にいるはずなのに。
──私だけが、一人。
楽しい時間も、友達も。輝かしい生活も、華やかな世界も。手に入らないなら、最初から望まなければいい。願わなければいい。
そう思っていたのに、切り離されれば切り離されるほど、その思いは強くなる。どうか、誰か、この切り離された世界から──私を、見つけて。私を連れ出して。そんな、バカみたいなことなんて。
「──どうしたの?」
「……っ!?」
人がいるとは思っていなかった礼奈は、思わず息を詰まらせた。声のした方を振り向くと、背の高い白衣の女性が扉に身を預けてこちらを見ている。
「……は、ぎっ、萩間先生」
礼奈は思わずその人物の名を口にした。それと同時にハッとする。そうか、ここは保健室のすぐそばだった。
女性──萩間法子は名前を当てられたことに驚いたようだった。実際、他の生徒たちは法子を気軽に「センセー」と呼ぶ。名前なんてあって無いようなものだ。
法子はここの学校の養護教諭である。実の年齢は分からないが、彼女は一向に若さを失わず、とても美しい容姿をしている。これが世間で言う「美魔女」なのだと、クラスの誰かが言っていた。グラマラスな体型に白衣という組み合わせはなんとも妖艶な雰囲気を放ち、言いよる男子が後を絶たないという。彼女にはこの学校に通う娘がいるそうなのに、だ。
礼奈は、法子の視線から逃れるように後ずさった。惨めすぎるこの格好には、弁解の余地なんてない。まして涙でぐちゃぐちゃの顔だ。それなのに、よりによって「先生」という立場の人にこんなところを見られてしまうなんて。
「──……!」
「や、ちが、これは」
案の定、法子は礼奈の格好を見て息を飲んだ。慌てて否定しようとすると、その言葉より早く法子が礼奈の手を取って歩き出した。
「!? や、せんせっ……」
「話したくないことなら、無理に話さなくていいわ。でも」
法子は振り返って礼奈の姿を見た。その視線が上下する度、礼奈はどきりとした。
「その姿じゃ、どこにも行けないでしょう。来なさい」
「でも……」
それでもまだ渋ろうとする礼奈。全身びしょぬれのくせに、昔からいじめられてきたせいか、人に頼るということが出来なかった。今回も、振り払って逃げようと思っていたが。
「へくちっ!」
どうやら身体が冷えきっていたらしい。濡れた身体で全力疾走したのだから無理もない。実にタイミングよく、くしゃみが出てしまった。ブルリと身体を震わせた礼奈に、法子は冗談めかして言った。
「温かい飲み物くらいは出してあげられるわよ」
* * *
礼奈のクラスの出し物は、「模擬縁日」だった。子供用のビニールプールを使っての金魚すくい、射的、そしてうまい棒のつかみ取りを一つの教室で行う。教室もそれらしく飾り付けられ、クラスメイトは浴衣や甚平を身にまとっている──ただ一人、礼奈を除いて。
「やだぁ、何で誰も連絡してあげなかったのぉ?」
くすくすと笑い声がした。それが伝達ミスではないことはすぐにわかった。
──ここまでして、私を惨めにしたいのか。
震える手を隠すようにぎゅっと拳を握りしめた。
「ま、仕方ないんじゃない? 新藤さん、準備とかも参加してなかったんだしぃ」
「言えてるぅ」
「……っ!」
彼女たちの言葉に、思わず息が詰まった。確かに、準備には不参加気味ではあった。教室にいるのが息苦しいし、教室にいると彼女たちの視線がまとわりついてはなれないし、最悪、事故に見せかけて何かをされるからだ(だから、なるべく休み時間の間も教室にいないようにしていた)。きちんと準備をしている彼女たち以外のクラスメイトには申し訳ない気持ちがあったが、どうしても、身体が動かなかった。そのため、彼女たちのその言葉は正義のように映るし、礼奈の肩を持つ人はいない。ただでさえ味方がいないのに、この状況は──まずい。
「なんとか言ったらぁ?」
ここで言い返しても、火に油を注ぐだけだ。素直に謝るのが得策だろうが、声がかすれてうまく発声できない。
「……っご、めん、なさ……」
「あ? 聞こえないんだけど!」
いじめのグループの一人が、礼奈の肩を強く押した。本人はそんなつもりはなかったのだろうが、いきなり手を出されたために受け身がとれず、礼奈はバランスを崩して後ろに倒れ込む。
──しまっ……!
そう思ってももう遅かった。礼奈の後ろには、ちょうど金魚すくい用に水をためていたビニールプールがあった。
バシャン! 大きな水音とともに、全身が水浸しになったのがわかった。ビニールプールとはいえ、プールに後ろから突っ込んだのだ。頭も、制服も、何もかもびしょぬれだ。どうしていいのかわからず、とりあえずは身体を起こす。頭の中が真っ白になって行くのがわかる。
「──……っぷ」
誰かひとりが笑い出すと、すぐに教室全体が笑いに包まれた。まとわりつくような笑いの渦だった。ある人は声をあげて、ある人は肩をふるわせて、ある人は礼奈を指差して、笑う。各々笑い方は違うにせよ、その対象は礼奈でしかない。
クスクスクスクス。はははははははは。ふふふふふふふふ。ゲラゲラゲラゲラ。
笑い声が、礼奈の身体をまとわりついて。
「~~~~っ!」
惨めで、恥ずかしくて、いたたまれなくなって。礼奈はその場から逃げ出した。その背中を見たクラスメイトたちは、さらに笑い声を大きくした。
「いいのぉ? 逃げちゃったけど」
「まぁいいっしょ。どうせあの格好じゃどこにも行けないでしょ。またお得意のおトイレじゃん?」
「あはっ。そうだね。また後でお水でも差し入れてあげようかー」
「お前らようやるわぁ。でも正直あれはグッジョブだったわ」
「でしょお? もっと褒めてよ、あはは……」
笑い声はいつまでも、その場に響いていた。礼奈の耳からも、それはまとわりついて離れてはくれなかった。
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がむしゃらに走っても、走っても、涙は乾かない。とうとう息も切れてきて、嗚咽まじりでとうとう咳き込んだ。それでも、どうにかあの教室から少しでも離れたくて、ふらふらになりながらも前に進んだ。人がいない方へ、いない方へ。こんな姿を誰にも見られないように。でも、やがて立ち上がることも困難になって、その場にしゃがみ込んだ。
遠くの方で、人の喧噪。もうじき、一般公開の時間だ。あちらこちらで慌ただしく準備をしているのに、自分はこんな所で、こんな姿で、何をやっているのだろう。
「……っふ、うぅっ。うえぇぇぇ……っ!」
文化祭の学校は、どこもかしこも綺麗に装飾されていて華やかになっている。いつもとは違う空間。いつもより楽しげな人々。同じ場所にいるはずなのに。
──私だけが、一人。
楽しい時間も、友達も。輝かしい生活も、華やかな世界も。手に入らないなら、最初から望まなければいい。願わなければいい。
そう思っていたのに、切り離されれば切り離されるほど、その思いは強くなる。どうか、誰か、この切り離された世界から──私を、見つけて。私を連れ出して。そんな、バカみたいなことなんて。
「──どうしたの?」
「……っ!?」
人がいるとは思っていなかった礼奈は、思わず息を詰まらせた。声のした方を振り向くと、背の高い白衣の女性が扉に身を預けてこちらを見ている。
「……は、ぎっ、萩間先生」
礼奈は思わずその人物の名を口にした。それと同時にハッとする。そうか、ここは保健室のすぐそばだった。
女性──萩間法子は名前を当てられたことに驚いたようだった。実際、他の生徒たちは法子を気軽に「センセー」と呼ぶ。名前なんてあって無いようなものだ。
法子はここの学校の養護教諭である。実の年齢は分からないが、彼女は一向に若さを失わず、とても美しい容姿をしている。これが世間で言う「美魔女」なのだと、クラスの誰かが言っていた。グラマラスな体型に白衣という組み合わせはなんとも妖艶な雰囲気を放ち、言いよる男子が後を絶たないという。彼女にはこの学校に通う娘がいるそうなのに、だ。
礼奈は、法子の視線から逃れるように後ずさった。惨めすぎるこの格好には、弁解の余地なんてない。まして涙でぐちゃぐちゃの顔だ。それなのに、よりによって「先生」という立場の人にこんなところを見られてしまうなんて。
「──……!」
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法子は振り返って礼奈の姿を見た。その視線が上下する度、礼奈はどきりとした。
「その姿じゃ、どこにも行けないでしょう。来なさい」
「でも……」
それでもまだ渋ろうとする礼奈。全身びしょぬれのくせに、昔からいじめられてきたせいか、人に頼るということが出来なかった。今回も、振り払って逃げようと思っていたが。
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