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基地への接近

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「ここら辺だよ。」俺の中からそんな声がとぶ。精霊契約者ってこんな感じなのか。
「みた感じ特に罠とかはなさそうだが、」
「そう見えるよね普通、だけど地面にセンサーみたいなのが仕組まれてるこれは熱感知型だからまだましな方だよ?。」なにその圧倒的科学?まあ熱感知ならネロの勉強会で対策済、俺は過去の経験からひとつの答えを導く。
「策っていってたけど具体的にどうするんだい?」
(まあみとけって。)さて詠唱だがどうしようかなーイメージが固まってないとできないしなー
よし!これでいこう。
「赤き炎よ、秘めたる姿をその陽炎に現出せよ!!
フレンドリーファイア!!」俺がそう唱えるととなりによく再現CGとかでみる赤い人が現れる。
「なるほど人間と同じくらいの温度の人形を使ってそいつを身代わりにするって訳か。」
(そうじゃないんだなこれが。)
「えっ?」ポカンとしたような返しだ。それも無理ないだろう。
「よし。おい再現CG俺をおもいきりあちらの方に投げることって可能か?。」俺は真上を指差しそう言う再現CGはこくりと頷き、おれを持ち上げる。
「おいおい正気か!?投げてもらったところで基地のとこには到底届かない!?」
「なにおまえは炎の4大精霊様だろ?空飛ぶ能力
くらいあると思ってな。」
「たしかにあるけど!それはあくまで術者の
イメージがしっかりあるときのみ有効なんだよ!」
(そんときはそんときだ頼むぜ!)
そういった瞬間俺は宙に投げ出され、上空30m
位で上昇をとめ、自由落下を始める。
「赤き熱風用いて飛翔せよ!!フレアバルーン!!」
俺がそう唱えると風船が現れそいつをつかむとふわーって感じに浮いていた。
「驚いたまさか一回魔力切れになっただけで
ここまで燃費よく術を使えるなんて。」
(燃費よく魔法使う方法ならとっくにわかってる、俺も素人ではないからな。)
「さすがは継承者だけはあるってとこだね。」
(継承者?なんのことだ?)俺は問い返す。
「それはこれが済んでからだね。」まあそう来るだろう。
たしかに余計なこと考えててやられたら元も子もないし。
「よし、もうそろそろセンサー地帯突破だ
あそこらへんの木でちょっと休もう。」
「そうだな魔力が切れてきている感覚がある。」
そう話ながら俺たちは木の上に着地し、暫し休憩を取る。
「なかなかしんどいな精霊術。」俺はさっきもらったポーションを飲みながらそう言う。
「まあね。普通の魔術と違って術者のイメージに
依存するし、まあその分魔術より慣れれば性能的に上になれるし技術次第ってところさ。」
「まあ美少年と錬金術(笑)がついてくるなら、
破格の性能してるし、文句の付け所がないですね、これはない。」
「だろう?って言いたいところだけど僕らみたいな精霊は世界中探しても100と居ないと思うよ。
それに、、、」マダラはそういいかけ口ごもってしまった。
「それに、なんだ?」俺はそう問いかける。
「まあ後にするよ。」まあ仮にも1,000年以上いる精霊だし何かしら暗い過去背負っててもおかしくないしな。俺はそう思い追及しないことにした。
「さて基地目指すか!」
「聞かなくていいのかい?続き。」
「まあなだれにも知られたくないことくらいあるだろ。」
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