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secret club
chapter.17 The game has begun
しおりを挟む私はこのsecret clubに足を踏み入れて多くの時間を過ごした。
そして、自分だけでなく夫もこの世界に招き入れることができた。
夫も私がが感じた新しい世界に踏み出す。
そんな記念すべき日にその門出を祝おうというわけだ。
そんな気持ちを胸に抱きながら、
いつも通りに廊下を歩き、大きな扉を開く。
よく知っている風景なのだが、今日はなぜだか新鮮さを感じる。
ここで改めて夫の心理データを自分の中から読みだしてみる。
妻の浮気を疑ってここにたどり着いたこと。
どんなことが起こるか不安を抱えていること。
なにより何をどうしていいかわからないという状況。
それらがスッと自分に流れ込んでくるのがわかる。
それでもいつもの自分も見失わないように気をつけながら、
今日初めてこの場所にきた、何も知らない一人の男になってみる。
そうして自分を作り上げることを終えたところで黒服が近寄ってくる。
耳元で何をつぶやいていく。そしてバーカウンターの1人の女性を指さした。
なるほど。あれか。
とても夫が変身したとはわからないゾクゾクさせるようないい女。
それでも元の自分にどことなく似ているものを感じるのは少し嬉しくもあった。
さもこういう場所は初めてというかんじで周りをキョロキョロと見ながら、
その女性に近づいていく。
そして、声をかけた。
初めてのこの場所にきたこと。
どうしていいかわからないこと。
なぜか素直に話すことができた。
本当にここでの事前インプットというのはすごいと改めて感じる。
恐らくであるが、女性として振る舞いをしっかりと
インプットされている夫であろうその女性は、
慣れた感じでこちらを個室に導いていく。
二人きりになったところでいきなりフェラをはじめてきた。
今日のプログラムは初心な男性という設定になっているからなのか、
身体がいつもと違う反応をする。
同時に頭の中も快楽で真っ白になっていく。
いつものような手練れの男ではなく、本当に初心な男になっているんだと
改めて認識できたところで何かがまた流れ込んでくる。
ただただ、この女とセックスをしたい。
その感情が自分を乗っ取っていくのが感じられる。
その感情に流されるままにしてみた。
この感情はすぐにその女に挿入することを選ぶ。
女もそれをあっさりと受け入れた。
いままでとは違うが、また刺激につよい快楽が身体を包む。
あっという間に一度絶頂に達してしまう。
いつもであればちゃんとゴムをするところだが、
この初心な男がそんな配慮をできるはずがない。
見事に生での中出しを終えたが、
すぐにアソコに血が流れ込むのがわかる。
それを嬉しがるような女とともに二回戦へ。
抜群の締め付けと腰使いに、
またもいままで感じたことのない快楽が身体中に伝わってくる。
もちろん抵抗などすることもできず、2回目の中出し。
どこまでも搾り取られるかのような感覚は、
とんでもなく気持ちよいものだった。
あまりの気持ちよさでそのまま合体した状態でいたが、
やっと動けるようになったので、
そっとアレを抜くとドロリと白い液体が流れ出る。
この初心な男の感情ではこの状況が理解できていないようだったので、
そろそろと自分の意思を強く持ってみた。
そこに黒服がタイミングよく声をかけてくれた。
服を着せてくれて、あとはうまくやっておきますので
部屋にお戻りくださいと声をかけてくれた。
夫と思われる女性には軽く会釈をしてその場を去った。
初めてこんな感覚で男性の快楽を味わったことが衝撃的だった。
生での挿入の気持ちよさも相当なものだった。
この感覚と余韻はあとで夫が元に戻る際に、
夫の無意識に植え付けられるものだと考えると、
なんだかもったいない気もしてしまう。
それでも初めて夫婦で快楽を共にできたことのほうがなぜか嬉しかった。
こうして夫の初めての時間の相手をするという壮大な計画は終わりを告げた。
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