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神崎未緒里

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A Hacker's Daily Life

実践

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セットアップが完了した後は、
組織がポイントを用意してくれたチャットサービスの中から
ジャンルわけがしっかりされているサービスに
最初はアクセスしてみた。

様々なタイプのデータを入手したいということや、
今後使えそうな人材を確保する意味でも、
組織がSNSなどでのリサーチを行ってくれており、
ターゲットをリストにして送ってくれている。

そのリストをざっと見渡して、
どうせなら自分の好みの女性のほうが
やる気も出るというもので、
目星を付けた相手が使っているサービスに
アクセスをしてみているというところだ。

そうして数件作業をこなしてみて、
どんなことが求められているのか？
一体なにができるのか？について、
だいたい把握できてきたある日の話をしてみよう。

その日は組織からSNSでの
いわゆる裏垢と呼ばれる情報のリストが送られてきた。
SNSの裏垢というものでは、
顔出しをしていないアカウントは非常に多い。
しかし、今使っている機能を使えば、
相手の生体データすべてを取得することができるので、
まずはデータを取得し、
じっくり顔も拝見させてもらってから、
その後どうするか考えるということも可能になるわけだ。

しかし、1点難点があるとすれば、
相手がこちらの都合の良い時間に
アクセスするとは限らないということだ。
今回のリストから選りすぐったメインターゲットが、
少し深い時間でないとアクセスしてこないようなので、
一旦同じサイトで別のターゲットを漁ることにする。

この手のサービスでも、
やはり大手とういものは存在し大手ほど登録者が多い。
しかもお試し閲覧ができてしまうので、
生体データだけならお試し閲覧で取得できてしまうことも多々ある。
今回のターゲットが偶然大手を利用していたこともあり、
まずは今日の肩慣らしがてらやってみることにする。

とはいえ、やることはターゲットを見定めたあとは、
複数人でのチャットルームに移行して、
今回提供されたプログラムを起動させるだけだ。

なお、オプションとでも言えばいいのか、
USBで接続する小さなゴム製の人形も送られてきている。
遠隔で取得した生体データを立体物として確認できる装置らしい。
本当にどんな技術を使っているのか不思議でしょうがないが、
そんな疑問を持ってもしょうがないというものだ。

現在時刻は割と深夜に近い時間帯なので、
多くの女性が待機状態になっている。
一旦、お試し閲覧を繋いだ段階でプログラムを起動してみる。
30秒程度なので多くの情報を得ることはできないが、
なんとなくこんな感じというところまではいける。
別モニターに取得した生体データを
ビジュアル化するプログラムを表示しておき、
リアルタイムで確認をしていく。

なお、この段階ではハッキリとした映像にはならないが、
映像としては確認できない顔などもなんとなく確認できるレベルにはなる。

何人かをお試し閲覧で軽くデータを取得してみた。
正直、プラットフォームごとに常連というか、
人気のある配信者はいつもいる感じなので、
今日はあえて新人マークのついている配信者を狙ってみた。

なかなかこれという女性が見つからなかったのだが、
やっとターゲットにしてもよいかな？
という女性が見つかった。

配信で顔出しをしていない場合、
だいたい胸が大きいというタイプが多く、
顔出ししていない理由もデータをさっと見てみると
なんとなく納得する場合が多い。

そんな中でもなかなかいいんじゃないか？
という女性もたまにいるというところで、
今日の最初のターゲットが決まった。

「まゆみ」という名前で配信をしている女性。

本人の申告ではGカップと表記されていて、
配信を見る限りでは割と細身の巨乳という印象だ。
口元だけが映る限りなかなか美人かな？
という期待はあったので、
30秒お試し閲覧でデータを取得していく。

時間が進むごとに別モニターに、
プログラムが取得したデータから、
本人の画像が映し出されていく。
予想よりはおとなしい感じの顔だが、
まあ、悪くないだろう。

胸の大きさは本人申告通り。
全体的には細身というより、
少しぽっちゃり系とでもいうべきか？
このあたりはカメラアングルの妙というところか。

ざっくりとデータが取れたので、
続けてパーティーチャットという、
複数人でチャットをするスペースに移動する。
ステータスが待機中だったこともあり、
まずは一人でパーティーに突入してみる。

すでに何度か試してみているので確認済みではあるが、
時間が進むと相手の精神ともシンクロできるようになるので、
とにかく時間を稼ぐべく他愛もない会話を続ける。

こうしてデータの取得が進んでいく。

10分もすると身体的なデータはだいたい取得が終わる。
早速そのデータをUSBで接続する小さな人形に反映させる。

本当に不思議でしかたがないのだが、
ゴム製と思われる人形が徐々に形が変わっていき、
まるで生き物のような小さな人形が出来上がるのだ。

ちなみにこの後、
この人形を使って少々面白いことをしていく。

先ほど話したように時間が経過するごとに段々と、
精神ともシンクロできるようになるので、
遠隔で女性を操作することが可能になるというわけだ。
その際にこの人形でちょっとイタズラをしてみようというわけだ。

精神がシンクロしている状態になってしまえば、
相手の記憶なども全て取得できてしまう。
記憶データが取得できれば仕事としては完了なのだが、
せっかくなので少し楽しませてもらうというわけだ。
なお、組織からもそのへんは自由にしてよいとメッセージが届いていた。
最初はよくわからなかったが、こういう楽しみを許容してくれるのも
今回の案件の良さというものだ。

さあ、始めるとしようか。

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