今更気付いてももう遅い。

ユウキ

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式の再開

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 フッと笑いを漏らすような音が壇上から聞こえて見上げれば、一層冷えた視線とぶつかってしまう。

 ゴクリと音が鳴ったのは、殿下の喉だったか。
 固まってしまった彼に、後ろから付いてきた供が「こちらを」とそっと差し出してきたものを掴んだ。


「宰相、これを」


 差し出された花束からは、美しい白百合が艶やかに揺れる。


「…………」


 ようやく受け取られた花束は、宰相に目配せされて側に近寄った従僕に、バサリと音を立てて引き渡されてしまった。

 複雑そうにその花の行方を見送った殿下は、共の者に促されると、黙って最前列へと場所を移した。


「── 中断してしまい、すまない。
 このように多くの者に集まってもらい、また心から慕われていた事を改めて知り、誇らしく思うとともに、このような手段を取らせた事を悲しく、とても……悔しく思う。皆の心に浮かぶ事は、私の心にも同様に浮かび、決して消えないものだ。
 ただ、かつての娘の言葉を、日々を胸に見送ってほしい……」


 言葉を詰まらせた宰相に、皆の視線が集まる。


 すると宰相は、苦しみに耐えるような表情で、壇上に飾られた一枚の肖像画へと視線を向けた。
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