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結婚式
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天井まで伸びた本棚に、ぎっしりと詰まった本。下の段には雑誌やパンフレット、ムック本。映画やドラマ関係が多い。他には、歴史や民俗学関係が多そうだ。一隅に、小説もある。
埃と黴の混じったようなにおいに、自分よりも年上の本も多いだろうなと雪季は思う。
そんな本棚の奥の突き当りに机が据えられ、レジになっている。そこに見知った姿を見つけて、本棚から視線を引きはがす。
「こんばんは」
「悪いな、わざわざ来てもらって。…後ろのは連れか?」
「気にしないでください」
まずは約束通りに弁当箱と、小分けのタッパーに何種類か日保ちする総菜を入れた保冷バックを手渡し、本ではなく古本屋の主の進士に興味津々に視線を注ぐ英に後ろ手で追い払う仕草をする。きくわけがないが。
そして言ってはみたものの、ついて来てしまった以上、紹介しないわけにもいかない。
「今の俺の上司です」
「ああ、ラッツに狙われてた」
「それです」
「はじめまして、その節はお世話になりました。河東英といいます。雪季とは、高校からの友人です」
名刺を手に、人好きのする笑顔を作る。受けて、進士も名刺を取り出した。雪季もついでに渡されたので見てみると、街金のものだった。そこはショップカードでいいのでは、と思ったが、そんなものはないのかもしれない。
ところでさらっと嘘を混ぜられたが、あまりに自然で否定し損なった。そのうち、勝手に事実扱いされそうで怖い。
「ふうん、社長さん」
「人材紹介や仲介を主に行っていますから、希望の人材などあれば、ご相談に乗りますよ」
「いやあ。こいつは俺も狙ってたんだが、持ってかれたなあ。雪季、転職するなら俺のとこも選択肢に入れていいからな?」
「転職会社の社員に転職を持ち掛けるとは、大胆ですね」
「いやいや、赤の他人に金絡みで命狙われてけろっとしてる大物に比べたら、全然」
「弁当、タッパーのやつは日持ちするから適当に食べてください。ここ、台所はあるんですか?」
互いに笑顔のまま殴り合いのような会話が始まりそうで、無理やり割って入る。このまま続けば、遠慮抜きの殴り合いの後で打ち解けて酒杯を交わす、などという頭痛の種が増えそうな未来が見えた、気がした。
弁当一週間分という話は、毎日食べられるわけではなさそうなので週に一度七回、と変更されたので、おまけに惣菜をつけた。
あの後ラッツは瓦解したが、進士が大きな混乱がないようさりげなく手配したことを知っているだけに、本当にこんなことが報酬でいいのかと思ってしまう。
が、あまり強く言ってそれならと手に余る見返りを求められても困るので、おまけはささやかで自己満足的な折り合いだ。
「一応台所も風呂もあるぞ。まだ在庫の把握もできてないし、今は大体、ここか事務所で寝てる感じだな」
「こんなところ、襲撃されたら終わりじゃないすか?」
「河東」
「まあその通り。その時はその時で考えるさ。ここも、売り払って処分してもいいかと思ったくらいだしなあ」
それなのに、わざわざ様々な手続きを取って店を開けている。店内を見渡す進士の眼も、いくらかやわらかい気がする。厭では、ないのだろう。
幼い日、母親に捨てられたと聞いている。そこだけなら英と似通った境遇だが、進士の父は金持ちではないし引き取ることもなかった。施設で育ち、大学まで行ったのにどうしてこうなったんだろうなあと、穏やかに落とした言葉を覚えている。
「…今日はもう失礼しますが、また、本を見に来ても良いですか?」
「ああ。こんなので良かったら、いつでも。夜しか開けてないけど、連絡くれればいつでも開けるから」
「ありがとうございます。では」
「お邪魔しました」
一応猫をかぶってか、英もにこやかに別れの挨拶を口にする。…もしかしてこれが毎回続くのだろうか、と思ってしまって、慌てて打ち消す。まさか。別行動もあるのだから、必ずしもそうなるとは限らない。
「シャチョー、ちょっと…」
店を出ようとしたところで、客がいないと思ったのかそもそも気にしないのか、無遠慮におそらくは進士を呼びながら踏み入った男が、声もなく硬直した。
前に立つ英が邪魔で顔が見えず、ひょいと覗き込んだ雪季は、どうにか溜息を呑み込んだ。首を回して進士を見ると、にこりと笑みを見せられる。
「鈴木ー、ここは錆びれた商店街のちっさな古本屋だって何度言やわかる? お客さんがいるんだから、そんなチンピラみたいに入って来んじゃねーよ」
「シャチョ…客ってこいつら…」
「うちの大事なお客様だ。何か文句があるか? あ?」
つなぎを取ろうといていた桐生組や、ほとんど何も知らないまま瓦解させられたラッツの残党や、他にも恨みを買ったり因縁を持ったりの各方面とひと悶着あっておかしくなかった鈴木を拾い上げ、結局大学も中退したから手元に置いているとも聞いていたが、顔を合わせることになる心配はあまりしていなかったのだが。
怒りなのか怯えなのか、複雑な顔色に多少気の毒になる。
英は、鈴木の顔は画像データで知っている程度だから覚えているかどうか。終わったことなので、忘れていてもおかしくはない。気にせず、戸口を塞ぐ鈴木が進士の言葉に身をすくめたところで隣を抜けようとする。
一瞬考えたが、雪季もそれに続く。進士が雪季との関係を言っているのか、言っていたとしてどう伝えているのか、知らないのだから後は任せた方がいいだろう。
「で? さっきのは何者?」
店を後にして、少し歩いたコインパーキングの車に乗り込み、なめらかに発進した後での言葉に、どちらのことかと雪季は軽く混乱する。
進士のことは軽く話していたはずなので、鈴木のことか、とたどり着くまでに少し間が空いた。
「ラッツの元幹部。葉月さんが写真送ってくれてただろ」
「あー…?」
「覚えてないか」
「いや覚えてる。さっきの古本屋の親父がなだめてくれたとかいう大学生?」
古本屋の親父。進士とは十離れているだけなので、多少見てくれがくたびれてるとはいえまだせいぜい中年だ。
しかし、そんなところに文句をつけるのも面倒で、その呼び名は放置することにする。本人が聞いたところで、笑いはしても怒りはしないだろう。
「向こうはお前のことも覚えてたみたいだな」
「だーから、覚えてたって。雪季は随分怯えられてたみたいだけど、乗り込んで直接対決したってのは聞いたけど具体的に何したんだ? あの時俺、ビジホに置いてっただろ」
恨みがましい声に、助手席で身じろぎする。護衛役として雇われた以上、安全を確保して恨み言を言われる意味が分からない。
しかし、少々脅しただけなので、何をどう言ったものか。言わなければ何かよほど酷いことをしたと思われそうな気がする。勘違いされたところで構いはしないのだが、からかいのネタにされそうで面倒臭そうな気配がする。
「捕まえて床に転がしてただけだ。谷崎さんにろくでもないこと吹き込まれたとかだろ、きっと」
「あー。スノーホワイトのこととか」
「そこまで踏み込んだことは言ってないと思うけど。…あの人がそれ知ってるって、言ったか?」
「やっぱ知ってるんだ」
平坦な声音に運転中の横顔を見ても、表情は見られない。
「あーあ。高校の時、ちゃんと声かけてればよかったかなー。その時から友達だったら、もっと前から、色々と面白かったかな」
「…あの頃にまとわりつかれたら、最悪抹殺してたと思う」
「…雪季、たまに容赦ないな」
「たまに?」
実際、初仕事を目撃され、その直後にでも声をかけられていれば、悪手とはわかっても焦って手っ取り早い手段を取っていたかもしれない。
そうすれば、まだ今も殺人稼業を続けていただろうか。いや、その前に慌てて英の口を塞ごうとしたところでぼろが出ただろうか。
そう考えると、今こうしているのはタイミングが良かったのだろう。英の謎の忍耐力のおかげと考えるといくらか納得がいかないというか据わりの悪いものがあるが。
「お前、高校からの友人とか言うなよ」
「あー…言ったっけ?」
「…その言い方、覚えてるだろ」
「いいだろそのくらい」
「無駄な嘘をつくな。ばれたら良くて勘違い、悪くてそう思い込んでる哀しい奴だからな」
「えー」
平坦な声とのやり取りは、それだけで少し疲れる。それでも、英にとってはこれが自然体なのであれば、文句を言うのも筋違いだろう。あと、雪季自身もあまり起伏がある方ではない自覚があるので、自分に返って来そうだ。
高校時代。結愛だけでなく英とも友人であれば、踏みとどまれただろうか。不意に、雪季は考え込む。
いや――所詮は、ブレーキのない人間と壊れている人間だ。
「それよりも、今回の殺害依頼。式でお前が何か目立つようなことやらかしたせいじゃないのか」
「式?」
「結婚式。お前の兄貴の」
「あー。…いや別に? フツーに営業トークしたくらい? 年収ひけらかすとかも特にやってないけどな。花嫁の友人席からは結構連絡先もらったけど」
「…お前、同伴者いたよな…?」
「うん、横に貼りついてたんだけどな」
いくらなんでもそんなやっかみが理由ではないとは思うが、積もり積もった上の一押しにはなったかもしれない。理由を考えるのが馬鹿らしくなってくる。
「河東」
「ん?」
「よくここまで生き延びたな」
「え。何。そんなしみじみ言われると怖いんだけど。俺そんなに崖っぷち?」
「…あれだけ殺害依頼されておいて、自覚なかったのか?」
「あー…言われてみれば」
言われなくとも気付くだろう。たっぷりと呆れを込めて、雪季は運転席に座る男を眺めやった。
埃と黴の混じったようなにおいに、自分よりも年上の本も多いだろうなと雪季は思う。
そんな本棚の奥の突き当りに机が据えられ、レジになっている。そこに見知った姿を見つけて、本棚から視線を引きはがす。
「こんばんは」
「悪いな、わざわざ来てもらって。…後ろのは連れか?」
「気にしないでください」
まずは約束通りに弁当箱と、小分けのタッパーに何種類か日保ちする総菜を入れた保冷バックを手渡し、本ではなく古本屋の主の進士に興味津々に視線を注ぐ英に後ろ手で追い払う仕草をする。きくわけがないが。
そして言ってはみたものの、ついて来てしまった以上、紹介しないわけにもいかない。
「今の俺の上司です」
「ああ、ラッツに狙われてた」
「それです」
「はじめまして、その節はお世話になりました。河東英といいます。雪季とは、高校からの友人です」
名刺を手に、人好きのする笑顔を作る。受けて、進士も名刺を取り出した。雪季もついでに渡されたので見てみると、街金のものだった。そこはショップカードでいいのでは、と思ったが、そんなものはないのかもしれない。
ところでさらっと嘘を混ぜられたが、あまりに自然で否定し損なった。そのうち、勝手に事実扱いされそうで怖い。
「ふうん、社長さん」
「人材紹介や仲介を主に行っていますから、希望の人材などあれば、ご相談に乗りますよ」
「いやあ。こいつは俺も狙ってたんだが、持ってかれたなあ。雪季、転職するなら俺のとこも選択肢に入れていいからな?」
「転職会社の社員に転職を持ち掛けるとは、大胆ですね」
「いやいや、赤の他人に金絡みで命狙われてけろっとしてる大物に比べたら、全然」
「弁当、タッパーのやつは日持ちするから適当に食べてください。ここ、台所はあるんですか?」
互いに笑顔のまま殴り合いのような会話が始まりそうで、無理やり割って入る。このまま続けば、遠慮抜きの殴り合いの後で打ち解けて酒杯を交わす、などという頭痛の種が増えそうな未来が見えた、気がした。
弁当一週間分という話は、毎日食べられるわけではなさそうなので週に一度七回、と変更されたので、おまけに惣菜をつけた。
あの後ラッツは瓦解したが、進士が大きな混乱がないようさりげなく手配したことを知っているだけに、本当にこんなことが報酬でいいのかと思ってしまう。
が、あまり強く言ってそれならと手に余る見返りを求められても困るので、おまけはささやかで自己満足的な折り合いだ。
「一応台所も風呂もあるぞ。まだ在庫の把握もできてないし、今は大体、ここか事務所で寝てる感じだな」
「こんなところ、襲撃されたら終わりじゃないすか?」
「河東」
「まあその通り。その時はその時で考えるさ。ここも、売り払って処分してもいいかと思ったくらいだしなあ」
それなのに、わざわざ様々な手続きを取って店を開けている。店内を見渡す進士の眼も、いくらかやわらかい気がする。厭では、ないのだろう。
幼い日、母親に捨てられたと聞いている。そこだけなら英と似通った境遇だが、進士の父は金持ちではないし引き取ることもなかった。施設で育ち、大学まで行ったのにどうしてこうなったんだろうなあと、穏やかに落とした言葉を覚えている。
「…今日はもう失礼しますが、また、本を見に来ても良いですか?」
「ああ。こんなので良かったら、いつでも。夜しか開けてないけど、連絡くれればいつでも開けるから」
「ありがとうございます。では」
「お邪魔しました」
一応猫をかぶってか、英もにこやかに別れの挨拶を口にする。…もしかしてこれが毎回続くのだろうか、と思ってしまって、慌てて打ち消す。まさか。別行動もあるのだから、必ずしもそうなるとは限らない。
「シャチョー、ちょっと…」
店を出ようとしたところで、客がいないと思ったのかそもそも気にしないのか、無遠慮におそらくは進士を呼びながら踏み入った男が、声もなく硬直した。
前に立つ英が邪魔で顔が見えず、ひょいと覗き込んだ雪季は、どうにか溜息を呑み込んだ。首を回して進士を見ると、にこりと笑みを見せられる。
「鈴木ー、ここは錆びれた商店街のちっさな古本屋だって何度言やわかる? お客さんがいるんだから、そんなチンピラみたいに入って来んじゃねーよ」
「シャチョ…客ってこいつら…」
「うちの大事なお客様だ。何か文句があるか? あ?」
つなぎを取ろうといていた桐生組や、ほとんど何も知らないまま瓦解させられたラッツの残党や、他にも恨みを買ったり因縁を持ったりの各方面とひと悶着あっておかしくなかった鈴木を拾い上げ、結局大学も中退したから手元に置いているとも聞いていたが、顔を合わせることになる心配はあまりしていなかったのだが。
怒りなのか怯えなのか、複雑な顔色に多少気の毒になる。
英は、鈴木の顔は画像データで知っている程度だから覚えているかどうか。終わったことなので、忘れていてもおかしくはない。気にせず、戸口を塞ぐ鈴木が進士の言葉に身をすくめたところで隣を抜けようとする。
一瞬考えたが、雪季もそれに続く。進士が雪季との関係を言っているのか、言っていたとしてどう伝えているのか、知らないのだから後は任せた方がいいだろう。
「で? さっきのは何者?」
店を後にして、少し歩いたコインパーキングの車に乗り込み、なめらかに発進した後での言葉に、どちらのことかと雪季は軽く混乱する。
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「いや覚えてる。さっきの古本屋の親父がなだめてくれたとかいう大学生?」
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しかし、そんなところに文句をつけるのも面倒で、その呼び名は放置することにする。本人が聞いたところで、笑いはしても怒りはしないだろう。
「向こうはお前のことも覚えてたみたいだな」
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しかし、少々脅しただけなので、何をどう言ったものか。言わなければ何かよほど酷いことをしたと思われそうな気がする。勘違いされたところで構いはしないのだが、からかいのネタにされそうで面倒臭そうな気配がする。
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「やっぱ知ってるんだ」
平坦な声音に運転中の横顔を見ても、表情は見られない。
「あーあ。高校の時、ちゃんと声かけてればよかったかなー。その時から友達だったら、もっと前から、色々と面白かったかな」
「…あの頃にまとわりつかれたら、最悪抹殺してたと思う」
「…雪季、たまに容赦ないな」
「たまに?」
実際、初仕事を目撃され、その直後にでも声をかけられていれば、悪手とはわかっても焦って手っ取り早い手段を取っていたかもしれない。
そうすれば、まだ今も殺人稼業を続けていただろうか。いや、その前に慌てて英の口を塞ごうとしたところでぼろが出ただろうか。
そう考えると、今こうしているのはタイミングが良かったのだろう。英の謎の忍耐力のおかげと考えるといくらか納得がいかないというか据わりの悪いものがあるが。
「お前、高校からの友人とか言うなよ」
「あー…言ったっけ?」
「…その言い方、覚えてるだろ」
「いいだろそのくらい」
「無駄な嘘をつくな。ばれたら良くて勘違い、悪くてそう思い込んでる哀しい奴だからな」
「えー」
平坦な声とのやり取りは、それだけで少し疲れる。それでも、英にとってはこれが自然体なのであれば、文句を言うのも筋違いだろう。あと、雪季自身もあまり起伏がある方ではない自覚があるので、自分に返って来そうだ。
高校時代。結愛だけでなく英とも友人であれば、踏みとどまれただろうか。不意に、雪季は考え込む。
いや――所詮は、ブレーキのない人間と壊れている人間だ。
「それよりも、今回の殺害依頼。式でお前が何か目立つようなことやらかしたせいじゃないのか」
「式?」
「結婚式。お前の兄貴の」
「あー。…いや別に? フツーに営業トークしたくらい? 年収ひけらかすとかも特にやってないけどな。花嫁の友人席からは結構連絡先もらったけど」
「…お前、同伴者いたよな…?」
「うん、横に貼りついてたんだけどな」
いくらなんでもそんなやっかみが理由ではないとは思うが、積もり積もった上の一押しにはなったかもしれない。理由を考えるのが馬鹿らしくなってくる。
「河東」
「ん?」
「よくここまで生き延びたな」
「え。何。そんなしみじみ言われると怖いんだけど。俺そんなに崖っぷち?」
「…あれだけ殺害依頼されておいて、自覚なかったのか?」
「あー…言われてみれば」
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