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2戦目
火炎竜の住む山:後編
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「以上が『火炎』の魔力の説明だ」
火炎竜との分身体との戦いを終えて再び家の中で紅茶を楽しむことになった。その中で『火炎』の魔力で出来る事や有効な戦い方などを教えてもらった。テーブルには『火炎』の魔力を手に入れて赤く光る剣が置いてある。
「ブレスに火球、使用者の体温維持機能ですか……」
さっきまでの戦いを思い出して考える。ブレスを纏った攻撃は相手が至近距離に攻めてきた時の対処としてかなり有効というのは身を持って思い知っている。そして火球はそのブレスの炎を凝縮して打ち出す遠距離の高火力攻撃となる。正に遠近両用可能な剣へと進化を遂げたことになる。
――ま、多分火球がメインかな。
話に依れば火球は魔力量である程度大きさや数を変えられるという事だった。つまり小さい火球を複数出すのも可能だという事だ。エレアはその使い勝手の良さに感動しつつ、頭の中で戦いのイメージトレーニングをしていた。
火球は物体にぶつかるか時間経過で爆発する仕組みと教えてもらった。ちなみにさっきの戦いでの火球の威力は一応私が死なない程度に抑えてあったらしい。死なない程度だから大ダメージは食らうがなと説明を受けてまた背筋がヒヤッとしていた。
「剣闘大会では三つ目は必要ないだろうが、これで北の雪の地方でもかなり楽に活動できるだろう」
剣に入れることのできる魔力には、直接剣闘大会での試合に関係する能力以外の物もある。この『火炎』においてもそれに相当するのが体温維持機能の能力である。これは実際の戦闘では全く意味をなさない。しかし魔力はこの国の至る所に眠っているし、雪の地方にいる雪山竜に会うにはこの『火炎』の魔力が必要と言われている。つまり実際の戦闘に関係のない魔力でも、剣闘大会で勝ち進む上では手に入れておく必要があるのだ。
「雪山竜は会ったことはありますか?」
「もちろんあるが、今の君ではまだ勝てないだろう。彼の魔力はかなり魅力的だとは思うけどね」
雪山竜から手に入る『吹雪』の魔力は辺り一面を雪景色に一変してしまう。『火炎』の魔力がなければそれ一つだけで相手の行動を制限できる強力な魔力の一つである。
「雪山竜は無理か……。となると次は一回首都に行こうかな」
首都ならより強い人も集まっているだろうという希望的な予想と、第三回の鍛冶屋杯と第一回予選大会がそこで行われることを加味した上での結論だった。
――それにカナイも近いしね。
まだ別れて一週間しか経っていないのに、エレアはもう半年くらい会っていないかの様な懐かしさを感じていて、早くセキヤに会いたいと思っていた。
「首都キングか、行ったことがないからかなり興味がある。ぜひとも今度はそちらの街のお土産話をお願いできるかな?」
火炎竜からまさか再会の約束をお願いされるとは思わなかった。どうやら私の持っているクガさんの話がかなり面白かったみたいだ。
「もちろん、また来ますね」
私は火炎竜と握手をして、再会の約束をした。
火炎竜の家を出て温泉街へと帰る道のりを歩く。日が少し傾いていて、そろそろ夕方になるくらいの時間だった。
――結構濃い時間だったなぁ。
その帰り道で火炎竜との話したことを思い出していた。予想以上に気さくな竜で、今ではもう友達のような感覚になっていた。
――今日の朝なんかは結構緊張してたのに。
朝の自分の緊張っぷりに思わず笑ってしまう。そんなに緊張する事ないのにと言ってやりたい思いに駆られた。
――とりあえずここまでは順調だね。
最初の鍛冶屋杯でスロ三の剣を手に入れて、そして『火炎』の魔力も手に入れた。次の課題は空中戦に関してだなと首都へ行った後の事を考えながら温泉街へと歩く。
そして温泉街の街並みが見えてくると、向こうから人がやってくるのが見えた。それは温泉街に来るまでの馬車に乗せてくれた商人夫婦とリリィのお母さんの三人組だった。三人が三人とも青ざめた顔をしていた。
――何かあったのかな。
一つ嫌な予感が頭を過る。もしかしてリリィに関わる何かかもと思ってしまった。そしてその予想は当たっていた事を三人からの報告で知ってしまった。
火炎竜との分身体との戦いを終えて再び家の中で紅茶を楽しむことになった。その中で『火炎』の魔力で出来る事や有効な戦い方などを教えてもらった。テーブルには『火炎』の魔力を手に入れて赤く光る剣が置いてある。
「ブレスに火球、使用者の体温維持機能ですか……」
さっきまでの戦いを思い出して考える。ブレスを纏った攻撃は相手が至近距離に攻めてきた時の対処としてかなり有効というのは身を持って思い知っている。そして火球はそのブレスの炎を凝縮して打ち出す遠距離の高火力攻撃となる。正に遠近両用可能な剣へと進化を遂げたことになる。
――ま、多分火球がメインかな。
話に依れば火球は魔力量である程度大きさや数を変えられるという事だった。つまり小さい火球を複数出すのも可能だという事だ。エレアはその使い勝手の良さに感動しつつ、頭の中で戦いのイメージトレーニングをしていた。
火球は物体にぶつかるか時間経過で爆発する仕組みと教えてもらった。ちなみにさっきの戦いでの火球の威力は一応私が死なない程度に抑えてあったらしい。死なない程度だから大ダメージは食らうがなと説明を受けてまた背筋がヒヤッとしていた。
「剣闘大会では三つ目は必要ないだろうが、これで北の雪の地方でもかなり楽に活動できるだろう」
剣に入れることのできる魔力には、直接剣闘大会での試合に関係する能力以外の物もある。この『火炎』においてもそれに相当するのが体温維持機能の能力である。これは実際の戦闘では全く意味をなさない。しかし魔力はこの国の至る所に眠っているし、雪の地方にいる雪山竜に会うにはこの『火炎』の魔力が必要と言われている。つまり実際の戦闘に関係のない魔力でも、剣闘大会で勝ち進む上では手に入れておく必要があるのだ。
「雪山竜は会ったことはありますか?」
「もちろんあるが、今の君ではまだ勝てないだろう。彼の魔力はかなり魅力的だとは思うけどね」
雪山竜から手に入る『吹雪』の魔力は辺り一面を雪景色に一変してしまう。『火炎』の魔力がなければそれ一つだけで相手の行動を制限できる強力な魔力の一つである。
「雪山竜は無理か……。となると次は一回首都に行こうかな」
首都ならより強い人も集まっているだろうという希望的な予想と、第三回の鍛冶屋杯と第一回予選大会がそこで行われることを加味した上での結論だった。
――それにカナイも近いしね。
まだ別れて一週間しか経っていないのに、エレアはもう半年くらい会っていないかの様な懐かしさを感じていて、早くセキヤに会いたいと思っていた。
「首都キングか、行ったことがないからかなり興味がある。ぜひとも今度はそちらの街のお土産話をお願いできるかな?」
火炎竜からまさか再会の約束をお願いされるとは思わなかった。どうやら私の持っているクガさんの話がかなり面白かったみたいだ。
「もちろん、また来ますね」
私は火炎竜と握手をして、再会の約束をした。
火炎竜の家を出て温泉街へと帰る道のりを歩く。日が少し傾いていて、そろそろ夕方になるくらいの時間だった。
――結構濃い時間だったなぁ。
その帰り道で火炎竜との話したことを思い出していた。予想以上に気さくな竜で、今ではもう友達のような感覚になっていた。
――今日の朝なんかは結構緊張してたのに。
朝の自分の緊張っぷりに思わず笑ってしまう。そんなに緊張する事ないのにと言ってやりたい思いに駆られた。
――とりあえずここまでは順調だね。
最初の鍛冶屋杯でスロ三の剣を手に入れて、そして『火炎』の魔力も手に入れた。次の課題は空中戦に関してだなと首都へ行った後の事を考えながら温泉街へと歩く。
そして温泉街の街並みが見えてくると、向こうから人がやってくるのが見えた。それは温泉街に来るまでの馬車に乗せてくれた商人夫婦とリリィのお母さんの三人組だった。三人が三人とも青ざめた顔をしていた。
――何かあったのかな。
一つ嫌な予感が頭を過る。もしかしてリリィに関わる何かかもと思ってしまった。そしてその予想は当たっていた事を三人からの報告で知ってしまった。
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