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6戦目
考え事
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リリィが基礎訓練に励むようになり、私はスギヤさんに勝てるように実戦訓練に励む様になってから早三日。第三回鍛冶屋杯では『ワンアタック』のメンバーは誰もゴウさんと戦わなかった結果相当の数の魔力剣を確保できたと通信機で連絡が来たとスギヤさんに教わった。セキヤも難なく勝利していたとの報告を受けたが、ヒリューが参加していた報告はなかった。
――ヒリューの特徴を見逃す事はないだろうし、本当に参加してないんだろうな。
第一回以来鍛冶屋杯に参加していない、それどころかどこへ行ったのかも分からず心配になるけど、ヒリューなら野垂れ死になっている事だけはまずないだろうと結論付けて、自分の事を心配するようにした。
マチカゼ道場に来てから何度か手合わせし、それを超える数の戦いをこの三日間でやってきたけど、未だにスギヤさんに勝ち越せるビジョンが浮かばない。
何回かは隙を作るのに成功してクリティカル判定が出るだけのダメージを与える事もできたが、一度そういった勝ち方をしても次からは通用しない。すぐに対応されてしまう。これまでに多くの剣闘士と戦ってそれらの対策を作ってきた土台があるから、私の新しい戦い方に関してもすぐに対応できるのだろう。戦闘経験が勝敗に大きく関係している。幼い頃から剣術を学んでいる程度では、上に勝ちあがるためにはまだまだ修行不足だったのだと痛感した。
――どうすれば、安定してスギヤさんに勝てるようになるだろうか。
三日間、計二十五戦を戦ったこれまでを振り返る。私が勝てたのはたったの三回で、その三回の勝ち方はもうすでにスギヤさんに対策されてしまっているし、それらを組み合わせてもそもそもフェイントには絶対に引っかからない。
――そんな生易しい釣りをしてるつもりじゃないんだけど、何でバレるんだろう?
自分の戦い方に今以上の変化を付けるのは難しいと考え、スギヤさんの戦い方を参考に自分も相手の対策を立てる事にした。つまり、スギヤさんはどうやってあの安定感を作っているのか、それを考える事にした。
――実戦経験が多いのは間違いないし、頭が良いのも前提としてある。問題はそれを実践できる安定感だ。
戦闘というのは一瞬一瞬で勝敗が決まる。初めから勝ち負けが決まっている勝負は基本的に存在しない。なのに勝てない相手がいるっていうのは、それだけ相手が負けない戦い方を軸にしているからだと、前にクガさんに教わった事を思い出す。
――クガさんは毎回違った戦い方をするからその場その場の対応力は上がったけど、スギヤさんにはそれだと意味が無い。
戦い方でスギヤさんに勝とうとしてはダメだ。これ以上それをすれば、剣闘大会で実際に対峙した時に勝てなくなる。何かしらの勝ちに繋がる能力で、スギヤさんを超す強さを持つ必要がある。
あの盾を真っ向から壊せるパワー、そもそも盾を有効活用させない『反射』の魔力。自分以外の二人なら案外あっさりとスギヤさんに勝ててしまうのではないかと思ってしまう。
――速さだけでは、スギヤさんに勝てる見込みが薄い。
すでに一回速さで真っ向勝負を仕掛けて勝利したが、すぐにスギヤさんは今までの大型の盾ではなく、小型の盾に形を変えて私の速さに追いつけるように対策している。
――私の力だとあの小さな盾すら壊せない。
それを見切られた、その情報一つでももうすでに剣闘大会で不利になる事に戦ってから気づいた。マチカゼ道場に来たのは私とリリィにとってプラスになったのは間違いないけど、スギヤさんにとってもプラスになっている事にも気づいたのだ。
――とりあえず、しばらくは実戦練習は止めにしとこうかな。
魔力をフルに使っての実戦訓練じゃなくてまだ良かったと思うべきだと考えを改める。もしもこれで『火炎』を使った戦い方まで熟知されていたら、私はますますスギヤさんに勝てなくなる所だった。もちろんすでにそれをある程度知っているだろうけど。
――ヒリューの特徴を見逃す事はないだろうし、本当に参加してないんだろうな。
第一回以来鍛冶屋杯に参加していない、それどころかどこへ行ったのかも分からず心配になるけど、ヒリューなら野垂れ死になっている事だけはまずないだろうと結論付けて、自分の事を心配するようにした。
マチカゼ道場に来てから何度か手合わせし、それを超える数の戦いをこの三日間でやってきたけど、未だにスギヤさんに勝ち越せるビジョンが浮かばない。
何回かは隙を作るのに成功してクリティカル判定が出るだけのダメージを与える事もできたが、一度そういった勝ち方をしても次からは通用しない。すぐに対応されてしまう。これまでに多くの剣闘士と戦ってそれらの対策を作ってきた土台があるから、私の新しい戦い方に関してもすぐに対応できるのだろう。戦闘経験が勝敗に大きく関係している。幼い頃から剣術を学んでいる程度では、上に勝ちあがるためにはまだまだ修行不足だったのだと痛感した。
――どうすれば、安定してスギヤさんに勝てるようになるだろうか。
三日間、計二十五戦を戦ったこれまでを振り返る。私が勝てたのはたったの三回で、その三回の勝ち方はもうすでにスギヤさんに対策されてしまっているし、それらを組み合わせてもそもそもフェイントには絶対に引っかからない。
――そんな生易しい釣りをしてるつもりじゃないんだけど、何でバレるんだろう?
自分の戦い方に今以上の変化を付けるのは難しいと考え、スギヤさんの戦い方を参考に自分も相手の対策を立てる事にした。つまり、スギヤさんはどうやってあの安定感を作っているのか、それを考える事にした。
――実戦経験が多いのは間違いないし、頭が良いのも前提としてある。問題はそれを実践できる安定感だ。
戦闘というのは一瞬一瞬で勝敗が決まる。初めから勝ち負けが決まっている勝負は基本的に存在しない。なのに勝てない相手がいるっていうのは、それだけ相手が負けない戦い方を軸にしているからだと、前にクガさんに教わった事を思い出す。
――クガさんは毎回違った戦い方をするからその場その場の対応力は上がったけど、スギヤさんにはそれだと意味が無い。
戦い方でスギヤさんに勝とうとしてはダメだ。これ以上それをすれば、剣闘大会で実際に対峙した時に勝てなくなる。何かしらの勝ちに繋がる能力で、スギヤさんを超す強さを持つ必要がある。
あの盾を真っ向から壊せるパワー、そもそも盾を有効活用させない『反射』の魔力。自分以外の二人なら案外あっさりとスギヤさんに勝ててしまうのではないかと思ってしまう。
――速さだけでは、スギヤさんに勝てる見込みが薄い。
すでに一回速さで真っ向勝負を仕掛けて勝利したが、すぐにスギヤさんは今までの大型の盾ではなく、小型の盾に形を変えて私の速さに追いつけるように対策している。
――私の力だとあの小さな盾すら壊せない。
それを見切られた、その情報一つでももうすでに剣闘大会で不利になる事に戦ってから気づいた。マチカゼ道場に来たのは私とリリィにとってプラスになったのは間違いないけど、スギヤさんにとってもプラスになっている事にも気づいたのだ。
――とりあえず、しばらくは実戦練習は止めにしとこうかな。
魔力をフルに使っての実戦訓練じゃなくてまだ良かったと思うべきだと考えを改める。もしもこれで『火炎』を使った戦い方まで熟知されていたら、私はますますスギヤさんに勝てなくなる所だった。もちろんすでにそれをある程度知っているだろうけど。
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