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7戦目
第四回鍛冶屋杯:後編
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「いやー、勝てると思って焦っちゃいました。何かしら策があるのは冷静に考えれば当たり前でしたね!」
リリィがちょっと恥ずかしそうに、しかし負けた事にはそこまで気落ちしていないテンションで戻ってきた。
最後の相手の攻撃は『飛来』という魔力だ。投げた剣が手元に戻ってくるようになる魔力。あまり使っている剣闘士がいないので、リリィでなくともあの背後から戻ってくる攻撃は初見では気づきにくい。おそらく彼と戦った相手は皆あの不意打ちにやられたのだろう。
「お疲れ、リリィ。訓練の成果が出てきた感じはあったし、次は勝てるわよ」
「七人も倒してれば十分ですよ。これからは一騎打ちの訓練を増やしても良いかもしれませんね」
「だから言ったじゃない。もっと魔力を使った訓練もすべきだって」
エレアだけでなくスギヤさんたちまでリリィにアドバイスを送っていて、すっかり皆の弟子という感じになっていた。
――多対一は確かに前より安定してる感じだったな。まあ魔力の知識をこれからどれだけ得られるかがカギを握りそうだな。
『力』の魔力だけのガチの剣術勝負だと割と自分とも良い勝負ができるんじゃないかとリリィの成長っぷりに驚いたし、それだけ『ワンアタック』でしっかりと訓練している証拠なんだと思った。
――ただ剣闘士に憧れているだけの少女じゃないんだな。
本気で強くなろうとしているリリィの逞しさを少し尊敬しつつ、そんな事は全く顔に出さずにクヌーに声をかける。
「よし、鍛冶屋杯も終わったしエリアスさんの所に戻るぞ」
「えっ? この後の祝勝会には出ないのにゃ?」
僕がフィールドから見て左手側に移動しようとしたら、クヌーは僕と逆の右手、つまりエレアや『ワンアタック』のメンバーのいる方に近寄っていた。
「セキヤのお姉さんに色々根掘り葉掘り聞きたいにゃ」
「お、聞きたい? セキヤは昔っから運が無い子でねぇ……」
「いくらエレアでも許さないよ?」
鍛冶屋杯が始まる前に会って挨拶をしたけど、その一瞬ですっかりエレアはクヌーを気に入って、今ではエリアスさん同様僕とくっつけさせようと考えている程だった。
「とりあえず一緒にご飯くらい食べましょ。エリアスさんも誘えば良いじゃない?」
エレアは僕が凄んでも全く気にせず話を進める。一応剣闘士としてライバル関係のはずなんだけどなぁ。
「ああもう仕方ないな。それならクヌー、エリアスさんはお前が連れてこい。それが参加する条件だ」
「かしこまりましたにゃ! さくっとお連れしてくるにゃ!」
エリアスさんに断られるとは微塵も考えていないような速度でそこから離れていった。そのやり取りを見たエレアがニヤニヤ顔をこっちに向けていた。
「……何?」
「べーつにー? セキヤが私やヒリュー以外にタメ語使ってるの初めて見たなーって思って」
「それはアイツを手下だと思ってるからだ!」
「はいはい、じゃあそういう事にしときますよ」
「完全にそういう事だよ!」
結局祝勝会中もエレアにひたすらクヌーとの関係を弄られる事になった。
リリィがちょっと恥ずかしそうに、しかし負けた事にはそこまで気落ちしていないテンションで戻ってきた。
最後の相手の攻撃は『飛来』という魔力だ。投げた剣が手元に戻ってくるようになる魔力。あまり使っている剣闘士がいないので、リリィでなくともあの背後から戻ってくる攻撃は初見では気づきにくい。おそらく彼と戦った相手は皆あの不意打ちにやられたのだろう。
「お疲れ、リリィ。訓練の成果が出てきた感じはあったし、次は勝てるわよ」
「七人も倒してれば十分ですよ。これからは一騎打ちの訓練を増やしても良いかもしれませんね」
「だから言ったじゃない。もっと魔力を使った訓練もすべきだって」
エレアだけでなくスギヤさんたちまでリリィにアドバイスを送っていて、すっかり皆の弟子という感じになっていた。
――多対一は確かに前より安定してる感じだったな。まあ魔力の知識をこれからどれだけ得られるかがカギを握りそうだな。
『力』の魔力だけのガチの剣術勝負だと割と自分とも良い勝負ができるんじゃないかとリリィの成長っぷりに驚いたし、それだけ『ワンアタック』でしっかりと訓練している証拠なんだと思った。
――ただ剣闘士に憧れているだけの少女じゃないんだな。
本気で強くなろうとしているリリィの逞しさを少し尊敬しつつ、そんな事は全く顔に出さずにクヌーに声をかける。
「よし、鍛冶屋杯も終わったしエリアスさんの所に戻るぞ」
「えっ? この後の祝勝会には出ないのにゃ?」
僕がフィールドから見て左手側に移動しようとしたら、クヌーは僕と逆の右手、つまりエレアや『ワンアタック』のメンバーのいる方に近寄っていた。
「セキヤのお姉さんに色々根掘り葉掘り聞きたいにゃ」
「お、聞きたい? セキヤは昔っから運が無い子でねぇ……」
「いくらエレアでも許さないよ?」
鍛冶屋杯が始まる前に会って挨拶をしたけど、その一瞬ですっかりエレアはクヌーを気に入って、今ではエリアスさん同様僕とくっつけさせようと考えている程だった。
「とりあえず一緒にご飯くらい食べましょ。エリアスさんも誘えば良いじゃない?」
エレアは僕が凄んでも全く気にせず話を進める。一応剣闘士としてライバル関係のはずなんだけどなぁ。
「ああもう仕方ないな。それならクヌー、エリアスさんはお前が連れてこい。それが参加する条件だ」
「かしこまりましたにゃ! さくっとお連れしてくるにゃ!」
エリアスさんに断られるとは微塵も考えていないような速度でそこから離れていった。そのやり取りを見たエレアがニヤニヤ顔をこっちに向けていた。
「……何?」
「べーつにー? セキヤが私やヒリュー以外にタメ語使ってるの初めて見たなーって思って」
「それはアイツを手下だと思ってるからだ!」
「はいはい、じゃあそういう事にしときますよ」
「完全にそういう事だよ!」
結局祝勝会中もエレアにひたすらクヌーとの関係を弄られる事になった。
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