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三日目3
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俺と入れ替わりでシャワーを浴びようとする芹の手を掴んだ。
「そのままでいい」
ベッドまで手を引いて仰向けに横になると、パンツだけの俺の上に、芹が覆い被さる。
シャツのボタンを外しながら脚を絡めると、芹はまた俺の目元を撫でた。
「さっきの、右目に泣きぼくろのある男は流されやすいってやつ、当たってますか?」
「……誰とそんな会話してんの」
「横瀬から聞きました。俺の同期の」
「女か。じゃあ別にいいわ」
芹は頬から胸、腹と撫でていった。芹の指先から電気が流れているみたいに、ひくひくと体が震える。
「よくないでしょ。あいつ、和さんのこと意識してますよ」
「ちんこ付いてなかったら、流されようがないだろ」
「俺、ちんこ付いててよかったな~」
俺が少し顎を上げると、芹はすぐにキスしてくれた。こういうのを相性がいいっていうのかもしれない。キスをしながら、俺の中に芹の指が入ってくる。
「心配しちゃうんですよ。和さん、メシの時からずっとスケベな顔してたでしょ。ああいうの見てイケるって思う奴もいるだろうし」
「えっ、昼から!?」
思わず声を上げると、芹はポカンとした表情から笑い出した。
「昼飯の時からエロいこと考えてたんだ? やば」
顔に血が昇るのが自分でもわかった。
「和さん、めちゃくちゃかわいいね」
照れ隠しで芹のスラックスに手を伸ばすと、芹は、待って、と俺の手を止めた
「ちょっと待って、ゴム」
この部屋にはローションはあるけどゴムはない。嘘。本当はディルドに被せたりする用のがある。でも、今日は生でして欲しかった。中にいっぱい種付けして欲しい。
そのままでいい、と言おうとしたら、芹はベッドから降りて自分のカバンの中からパッケージごとゴムを持ってきた。
「……いつもそんなの持ち歩いてんの?」
「そんなわけないでしょ。和さん待ってる間に駅前で買ったんですよ」
定期的に性病検査してるし、PrEPも服用してるし、そのままでいいんだけどな、と思いながら、芹が服を脱いでゴムをつけるのを眺めた。
「芹もやる気だったんじゃん。飯食って帰りますみたいな空気だったのに」
「期待はしますよ」
芹のものが後ろにピタッと押し当てられる。それだけで腰が浮いて、声が漏れた。芹は俺の反応を楽しむように、ゆっくりと腰を沈める。
週末にあれだけやりまくったのに、中は久しぶりみたいに芹のものを締め付けた。
「……おっきい」
リップサービスじゃなくて本心だったけど、媚びるような声になってしまった。
「平気?」
芹は腰を動かさずに、馴染むまでじっとしてくれている。でも俺はそれがもどかしくて、自分から腰を揺らした。
体が芹のことを覚えていて、気持ちいいところに当てようと腰が勝手に動いてしまう。
「和さん、エッチだね」
芹は俺に合わせて奥をトントンと突いた。激しさはないけど、快感がグーッと迫り上がってくるような、切ないような気持ちよさだった。
自分の部屋で、彼氏とセックスしている。
優しくて労わってくれて、自分が射精するためじゃなくて、俺をイカせるために腰振ってくれる。
え、恋人セックスやば……。
「裕貴……」
手を伸ばして背中をギュッと抱きしめると、中で芹のものが更に大きくなる。
かわいい。好き。気持ちいい。
視界がピンク色になって、キラキラのエフェクトがかかってる。
頭の片隅では、脳みそとろけてバカになってんなって冷静に思いながら、体はどんどん昂まって、背中をぞくぞくした快感が駆け上がっていく。
体が勝手に震えて、喘ぎ声が溢れた。
「裕貴、イキそう。イクとこ見てて」
「……いいよ」
芹は両腕で俺の頭を囲うようにして、覆い被さった。イク感覚に思わず目を瞑ってしまいそうになるけど至近距離で見つめられて、その目を見返す。
芹の目を見つめたまま、ビクビクと体が痙攣した。いつもより深くて長い快感だったけど、腹の上に広がったのは、勢いのない漏らしたような少量の精液だった。
腰が跳ねるように震えて、芹のものを締め付ける。背中に腕を回してギュッと抱き寄せると、芹は腰を掴んで奥を捏ねるように突いた。
「出していい?」
ゴムありで許可取る必要もないと思うけど、いっぱい出して、とねだった。
ねっとりとキスをすると芹のものがビクビク震えて、ゴム越しに熱さが伝わってくる。キスの合間に小さく呻く声がかわいくて、ぎゅーっと抱きしめた。
ゴムを外してお掃除フェラして、また緩く反応し出したものをおしゃぶりみたいに咥えてイチャイチャしてたらあっという間に終電の時間が近づいてきた。
芹は慌ただしく身支度すると、体大丈夫? と俺のことを心配をした。
「芹こそ時間大丈夫? 泊まってもいいけど」
「明日も仕事あるんで」
芹が唇に軽くキスをするので、肩を掴んで舌を差し入れた。くちゅくちゅと唾液の音が続いた後、芹は、おやすみなさい、と部屋を出ていった。
ドアが閉まった瞬間、一人だけ取り残されたような、途方に暮れたような気持ちになってしまった。
俺が芹なら、明日会社があろうが、そのまま玄関で一発キメた後、泊まってハメまくったと思うので、やっぱり俺は流されやすいのかもしれない。
「そのままでいい」
ベッドまで手を引いて仰向けに横になると、パンツだけの俺の上に、芹が覆い被さる。
シャツのボタンを外しながら脚を絡めると、芹はまた俺の目元を撫でた。
「さっきの、右目に泣きぼくろのある男は流されやすいってやつ、当たってますか?」
「……誰とそんな会話してんの」
「横瀬から聞きました。俺の同期の」
「女か。じゃあ別にいいわ」
芹は頬から胸、腹と撫でていった。芹の指先から電気が流れているみたいに、ひくひくと体が震える。
「よくないでしょ。あいつ、和さんのこと意識してますよ」
「ちんこ付いてなかったら、流されようがないだろ」
「俺、ちんこ付いててよかったな~」
俺が少し顎を上げると、芹はすぐにキスしてくれた。こういうのを相性がいいっていうのかもしれない。キスをしながら、俺の中に芹の指が入ってくる。
「心配しちゃうんですよ。和さん、メシの時からずっとスケベな顔してたでしょ。ああいうの見てイケるって思う奴もいるだろうし」
「えっ、昼から!?」
思わず声を上げると、芹はポカンとした表情から笑い出した。
「昼飯の時からエロいこと考えてたんだ? やば」
顔に血が昇るのが自分でもわかった。
「和さん、めちゃくちゃかわいいね」
照れ隠しで芹のスラックスに手を伸ばすと、芹は、待って、と俺の手を止めた
「ちょっと待って、ゴム」
この部屋にはローションはあるけどゴムはない。嘘。本当はディルドに被せたりする用のがある。でも、今日は生でして欲しかった。中にいっぱい種付けして欲しい。
そのままでいい、と言おうとしたら、芹はベッドから降りて自分のカバンの中からパッケージごとゴムを持ってきた。
「……いつもそんなの持ち歩いてんの?」
「そんなわけないでしょ。和さん待ってる間に駅前で買ったんですよ」
定期的に性病検査してるし、PrEPも服用してるし、そのままでいいんだけどな、と思いながら、芹が服を脱いでゴムをつけるのを眺めた。
「芹もやる気だったんじゃん。飯食って帰りますみたいな空気だったのに」
「期待はしますよ」
芹のものが後ろにピタッと押し当てられる。それだけで腰が浮いて、声が漏れた。芹は俺の反応を楽しむように、ゆっくりと腰を沈める。
週末にあれだけやりまくったのに、中は久しぶりみたいに芹のものを締め付けた。
「……おっきい」
リップサービスじゃなくて本心だったけど、媚びるような声になってしまった。
「平気?」
芹は腰を動かさずに、馴染むまでじっとしてくれている。でも俺はそれがもどかしくて、自分から腰を揺らした。
体が芹のことを覚えていて、気持ちいいところに当てようと腰が勝手に動いてしまう。
「和さん、エッチだね」
芹は俺に合わせて奥をトントンと突いた。激しさはないけど、快感がグーッと迫り上がってくるような、切ないような気持ちよさだった。
自分の部屋で、彼氏とセックスしている。
優しくて労わってくれて、自分が射精するためじゃなくて、俺をイカせるために腰振ってくれる。
え、恋人セックスやば……。
「裕貴……」
手を伸ばして背中をギュッと抱きしめると、中で芹のものが更に大きくなる。
かわいい。好き。気持ちいい。
視界がピンク色になって、キラキラのエフェクトがかかってる。
頭の片隅では、脳みそとろけてバカになってんなって冷静に思いながら、体はどんどん昂まって、背中をぞくぞくした快感が駆け上がっていく。
体が勝手に震えて、喘ぎ声が溢れた。
「裕貴、イキそう。イクとこ見てて」
「……いいよ」
芹は両腕で俺の頭を囲うようにして、覆い被さった。イク感覚に思わず目を瞑ってしまいそうになるけど至近距離で見つめられて、その目を見返す。
芹の目を見つめたまま、ビクビクと体が痙攣した。いつもより深くて長い快感だったけど、腹の上に広がったのは、勢いのない漏らしたような少量の精液だった。
腰が跳ねるように震えて、芹のものを締め付ける。背中に腕を回してギュッと抱き寄せると、芹は腰を掴んで奥を捏ねるように突いた。
「出していい?」
ゴムありで許可取る必要もないと思うけど、いっぱい出して、とねだった。
ねっとりとキスをすると芹のものがビクビク震えて、ゴム越しに熱さが伝わってくる。キスの合間に小さく呻く声がかわいくて、ぎゅーっと抱きしめた。
ゴムを外してお掃除フェラして、また緩く反応し出したものをおしゃぶりみたいに咥えてイチャイチャしてたらあっという間に終電の時間が近づいてきた。
芹は慌ただしく身支度すると、体大丈夫? と俺のことを心配をした。
「芹こそ時間大丈夫? 泊まってもいいけど」
「明日も仕事あるんで」
芹が唇に軽くキスをするので、肩を掴んで舌を差し入れた。くちゅくちゅと唾液の音が続いた後、芹は、おやすみなさい、と部屋を出ていった。
ドアが閉まった瞬間、一人だけ取り残されたような、途方に暮れたような気持ちになってしまった。
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