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一章
12
しおりを挟む神官はその紙をみて驚いている
「も、モノトーンが魔法科などと…、聞いたことがない!」
確かに無いであろう
だって、モノトーンは魔法が使えないと言われているのだから
「ほぉ、モデレートとモノトーンの姉妹なのだな」
「はい!」
リーネは元気に返事をする
そんなリーネを睨むものがいた
「魔法も使えない、モノトーンが魔法必須の科に入れるわけがないだろう!」
そう言われると思っていたが、まさか学園長ではなく神官から言われるとはと予想外だ
「学問が出来たとしても、能力がなければ…」
「そこまでにせい。」
「っ!」
馬鹿にしてくるように喋ってきた神官を止めるために学園長が横やりをいれた
まだ、何かいい足りなそうな顔をしているが学園長がいるため言うに言えないみたいだ
「まだ、実力を見ていないというのに モノトーンと言うだけでそのようではいかんぞ」
「……」
「さて、リーネ殿、魔法科希望のモノトーンで間違いないかい? 得意も書かれていないが…」
「はい。 間違いないです!」
リーネも得意というものはないし、せっかくなのでみてもらった方が早いと私の手を握った
「えっと、では見せますね! ティーセ」
「ええ。」
急に辺りが薄暗くなり、一つの光が空へと飛んでいったと思ったら音もなく光が弾けた
これは何度も練習した魔法だ
リーネだけではたりない魔力を追加して
私の魔法だけではなくリーネの魔法であるということをわからせるために様々な方法を試行錯誤した
これが完成したときはすっごく嬉しかったしとても綺麗だった
私には流星のように見えて、リーネは花火のようだといった
花火とは夜に火薬という物を使って打ち上げて光ではなの形をあらわすものらしい
「ほほう。」
「な、」
辺りはもとに戻り、学園長と神官の表情が見えるようになった
「今のは黒の後に白を使ったのだな、とても面白い」
「モノトーンが…、魔法をつかえる…?」
その色の魔法が使える人は誰の魔法であるかわかるのだ
きっと、学園長は黒を神官は白を使えるのであろう
「モノトーンは魔法が使えないのではなくて」
「白黒の使いにくい魔法だから、使えないと思われてるだけなんですよ!」
私とリーネがそういうと、学園長は楽しそうに笑った
神官もその場に座り込む
「なるほどな、確かに白黒は単色で使うには難しすぎるため他の色を混ぜる 混ぜるのに慣れてきてから単色で使えるようになったりする」
「はい、はじめの頃は使えなくってティーセに何度も手伝ってもらって ようやく使えるようになりました!」
「まだ、未熟でコントロール上手くできないですけどね」
「! 言わないでよ!」
ついでに一言付け足すとリーネは怒った
本当のことなんだから別に良いではないかと思ったりしたのだが
「ふむ、2人で共にいる事が多くなると思うが大丈夫か?」
「「はい!」」
「ならば、合格」
リーネは嬉しそうに笑い、私も微笑んだ
これで、2人で魔法科に行けるのだから
「馬車までは、彼方の者が案内するだろう。 気をつけて帰ってくれ」
「ありがとうございました」
「ありがとうございます!」
私たちは嬉しくてまだ手を結んだまま喜びあって、馬車まで送ってくださる方に気づくのに少し時間がかかった
「ふむ」
学園長は2人が居なくなったのを確認し、神官を立たせる
まさか、まだ座ったままだったのかと呆れながら
「その書類を机まで持っておいてくれ」
「は、はい…」
「それと、 この事は早めに発表しなくてわな」
「!! も、もちろんです!!」
神官は珍しく急いで講堂から出ていった
「流石はショット、…元魔法騎士の娘達と言ったところか」
私は帰りの馬車で今日一番聞きたかったことをリーネに聞く
「…ねぇ、リーネ 貴方にはどう見えた?」
「え? ざまぁ」
「違うわよ、学園長さん」
「? 良い感じのおじさんって感じだったかな」
「…そう、おじさん ねぇ」
あの人には何かあるのだと
あまり、散策しない方がいいのだとわかっただけだった
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