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第1章 レッツスローライフ
神様のアンチキショー! (1)
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翌日、森の中にはさんさんと朝日が降り注いでいた。
「………ん……う………」
もう避難所と呼ぶことにした木の上で、私は爽やかな目覚めを迎えた。
「さあ!いい朝だ!希望の朝だ!」
………ごめんなさい、本当は爽やかじゃないんです。全身筋肉痛で痛いんです。体も重いんです。
「………おはようございません」
二度寝しようかな………?
夕べはまだ明るいうちに寝ちゃったから15時間以上寝たはずなのにまだ寝れるっていう。
「まあ、起きちゃったし、起きるか………」
布団代わりにかけていたブレザーを脇にどかして、私はよいしょと起き上がる。あああ………筋肉痛辛い。
「朝ごはん朝ごはん」
夕べ寝る前にちゃんと異次元収納に放り込んでおいた黄金りんごを一つ取り出し、私は半開きの目でもそもそとご飯を食べた。
節約するために半分は昼用に残しておいたよ!
「さて………」
ご飯も食べ終わったし、今日はどうしようか?
森の探索に出かけたいけど、私ステータスオール1だから大地に降り立つのがすげえ怖い!スライムの攻撃でも死にそうなんだもん!
それと、このどこを見ても木しかない森で探索なんてしたら、迷いまくって干からびそう。絶対ここに戻ってこれない気がする。
「どーしよー………」
いや、マジでどうしよう。
うんうんと私が唸ったり、あちこちゴロゴロしていると、ふと視線の先にある木の枝に、見慣れないものがぶら下がっているのを見つけた。
なんだろう?私は手を延ばしてそれをとった。
それは一つの肩掛けカバンだった。薄いピンク色の革製の全体的に丸みを帯びた可愛いカバンで、天使の羽の形をしたボタンが一個ついている。
「何この無駄な可愛さ!!」
可愛すぎるでしょ!昨日まで絶対こんなものなかったよ!?
とりあえずカバンの中身を漁ってみることにした。
まず最初に出てきたのは、一通の手紙だった。誰からだろう?と思って送り主を見てみたところ。
『イセカイゴッドより』
「あんたかーーーー!!!」
思わず叫んでしまった私は悪くないと思うんだ。つーかこの世界は神もノータッチなんじゃなかったの?
『もちろん私は今でもこれからもその世界にはノータッチですよ』
「あれ!?これって手紙だよね!?」
なんで私の心の疑問に対して回答してるの!?
『さて、今回私が君に手紙を書いたのには理由があるんだ。君の転移だけ失敗して違う国に飛ばしちゃったんだ。ごめんね、てへ』
「この神むかつくーーー!!」
てへって何!?てへって!!全く反省してないじゃん!!
しかもクラスメイトたちとは同じ国内だと思ってたのにまさかの国超えてた!!
『でも、私だってちょっとくらい罪悪感があるよ。だから君にはちょっとした餞別を渡すことにしたんだ。君だけ転送失敗しちゃったからきっと苦労してるだろうからね』
「それは………どうもありがとうございます」
嬉しい限りなんだけど、あれ?なんか急に優しくなったよ?
『神の半分は優しさでできるからね』
「これ手紙だよね!?」
なんで会話かみ合っちゃってるの!?しかも半分が優しさとか、神ってなんなの!?
『私からの餞別は、今君の手元にあるだろうカバンに全部入ってるよ。中身は見ればわかるから自分で確認してね。By イセカイゴッド』
「神、仕事しろよ!!」
説明が適当すぎるでしょ!?全くわからないよ!?
そこで神に手紙は終わっていた。
……………と思っていたら裏にも何か書いてあった。
『追伸。この世界ではHPが0になっても、ステータスプレートが破壊されない限り死なないよ。逆にステータスプレートが破壊されると、HPがMAXでも即死。だからステータスプレートは大事にしてね』
「それもっと早く言えよーーーー!!!!」
神のアンチキショー!!そういう大事なことは最初から教えてよ!!
つまり私は、昨日命の危機に瀕してたってことでしょ!?ステータスプレートを6m虎の超足元に落としちゃったんだからね!!!
よく生き残った私ぃぃぃ!!!
「………ん……う………」
もう避難所と呼ぶことにした木の上で、私は爽やかな目覚めを迎えた。
「さあ!いい朝だ!希望の朝だ!」
………ごめんなさい、本当は爽やかじゃないんです。全身筋肉痛で痛いんです。体も重いんです。
「………おはようございません」
二度寝しようかな………?
夕べはまだ明るいうちに寝ちゃったから15時間以上寝たはずなのにまだ寝れるっていう。
「まあ、起きちゃったし、起きるか………」
布団代わりにかけていたブレザーを脇にどかして、私はよいしょと起き上がる。あああ………筋肉痛辛い。
「朝ごはん朝ごはん」
夕べ寝る前にちゃんと異次元収納に放り込んでおいた黄金りんごを一つ取り出し、私は半開きの目でもそもそとご飯を食べた。
節約するために半分は昼用に残しておいたよ!
「さて………」
ご飯も食べ終わったし、今日はどうしようか?
森の探索に出かけたいけど、私ステータスオール1だから大地に降り立つのがすげえ怖い!スライムの攻撃でも死にそうなんだもん!
それと、このどこを見ても木しかない森で探索なんてしたら、迷いまくって干からびそう。絶対ここに戻ってこれない気がする。
「どーしよー………」
いや、マジでどうしよう。
うんうんと私が唸ったり、あちこちゴロゴロしていると、ふと視線の先にある木の枝に、見慣れないものがぶら下がっているのを見つけた。
なんだろう?私は手を延ばしてそれをとった。
それは一つの肩掛けカバンだった。薄いピンク色の革製の全体的に丸みを帯びた可愛いカバンで、天使の羽の形をしたボタンが一個ついている。
「何この無駄な可愛さ!!」
可愛すぎるでしょ!昨日まで絶対こんなものなかったよ!?
とりあえずカバンの中身を漁ってみることにした。
まず最初に出てきたのは、一通の手紙だった。誰からだろう?と思って送り主を見てみたところ。
『イセカイゴッドより』
「あんたかーーーー!!!」
思わず叫んでしまった私は悪くないと思うんだ。つーかこの世界は神もノータッチなんじゃなかったの?
『もちろん私は今でもこれからもその世界にはノータッチですよ』
「あれ!?これって手紙だよね!?」
なんで私の心の疑問に対して回答してるの!?
『さて、今回私が君に手紙を書いたのには理由があるんだ。君の転移だけ失敗して違う国に飛ばしちゃったんだ。ごめんね、てへ』
「この神むかつくーーー!!」
てへって何!?てへって!!全く反省してないじゃん!!
しかもクラスメイトたちとは同じ国内だと思ってたのにまさかの国超えてた!!
『でも、私だってちょっとくらい罪悪感があるよ。だから君にはちょっとした餞別を渡すことにしたんだ。君だけ転送失敗しちゃったからきっと苦労してるだろうからね』
「それは………どうもありがとうございます」
嬉しい限りなんだけど、あれ?なんか急に優しくなったよ?
『神の半分は優しさでできるからね』
「これ手紙だよね!?」
なんで会話かみ合っちゃってるの!?しかも半分が優しさとか、神ってなんなの!?
『私からの餞別は、今君の手元にあるだろうカバンに全部入ってるよ。中身は見ればわかるから自分で確認してね。By イセカイゴッド』
「神、仕事しろよ!!」
説明が適当すぎるでしょ!?全くわからないよ!?
そこで神に手紙は終わっていた。
……………と思っていたら裏にも何か書いてあった。
『追伸。この世界ではHPが0になっても、ステータスプレートが破壊されない限り死なないよ。逆にステータスプレートが破壊されると、HPがMAXでも即死。だからステータスプレートは大事にしてね』
「それもっと早く言えよーーーー!!!!」
神のアンチキショー!!そういう大事なことは最初から教えてよ!!
つまり私は、昨日命の危機に瀕してたってことでしょ!?ステータスプレートを6m虎の超足元に落としちゃったんだからね!!!
よく生き残った私ぃぃぃ!!!
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