8 / 53
第1章 レッツスローライフ
神様のアンチキショー! (1)
しおりを挟む
翌日、森の中にはさんさんと朝日が降り注いでいた。
「………ん……う………」
もう避難所と呼ぶことにした木の上で、私は爽やかな目覚めを迎えた。
「さあ!いい朝だ!希望の朝だ!」
………ごめんなさい、本当は爽やかじゃないんです。全身筋肉痛で痛いんです。体も重いんです。
「………おはようございません」
二度寝しようかな………?
夕べはまだ明るいうちに寝ちゃったから15時間以上寝たはずなのにまだ寝れるっていう。
「まあ、起きちゃったし、起きるか………」
布団代わりにかけていたブレザーを脇にどかして、私はよいしょと起き上がる。あああ………筋肉痛辛い。
「朝ごはん朝ごはん」
夕べ寝る前にちゃんと異次元収納に放り込んでおいた黄金りんごを一つ取り出し、私は半開きの目でもそもそとご飯を食べた。
節約するために半分は昼用に残しておいたよ!
「さて………」
ご飯も食べ終わったし、今日はどうしようか?
森の探索に出かけたいけど、私ステータスオール1だから大地に降り立つのがすげえ怖い!スライムの攻撃でも死にそうなんだもん!
それと、このどこを見ても木しかない森で探索なんてしたら、迷いまくって干からびそう。絶対ここに戻ってこれない気がする。
「どーしよー………」
いや、マジでどうしよう。
うんうんと私が唸ったり、あちこちゴロゴロしていると、ふと視線の先にある木の枝に、見慣れないものがぶら下がっているのを見つけた。
なんだろう?私は手を延ばしてそれをとった。
それは一つの肩掛けカバンだった。薄いピンク色の革製の全体的に丸みを帯びた可愛いカバンで、天使の羽の形をしたボタンが一個ついている。
「何この無駄な可愛さ!!」
可愛すぎるでしょ!昨日まで絶対こんなものなかったよ!?
とりあえずカバンの中身を漁ってみることにした。
まず最初に出てきたのは、一通の手紙だった。誰からだろう?と思って送り主を見てみたところ。
『イセカイゴッドより』
「あんたかーーーー!!!」
思わず叫んでしまった私は悪くないと思うんだ。つーかこの世界は神もノータッチなんじゃなかったの?
『もちろん私は今でもこれからもその世界にはノータッチですよ』
「あれ!?これって手紙だよね!?」
なんで私の心の疑問に対して回答してるの!?
『さて、今回私が君に手紙を書いたのには理由があるんだ。君の転移だけ失敗して違う国に飛ばしちゃったんだ。ごめんね、てへ』
「この神むかつくーーー!!」
てへって何!?てへって!!全く反省してないじゃん!!
しかもクラスメイトたちとは同じ国内だと思ってたのにまさかの国超えてた!!
『でも、私だってちょっとくらい罪悪感があるよ。だから君にはちょっとした餞別を渡すことにしたんだ。君だけ転送失敗しちゃったからきっと苦労してるだろうからね』
「それは………どうもありがとうございます」
嬉しい限りなんだけど、あれ?なんか急に優しくなったよ?
『神の半分は優しさでできるからね』
「これ手紙だよね!?」
なんで会話かみ合っちゃってるの!?しかも半分が優しさとか、神ってなんなの!?
『私からの餞別は、今君の手元にあるだろうカバンに全部入ってるよ。中身は見ればわかるから自分で確認してね。By イセカイゴッド』
「神、仕事しろよ!!」
説明が適当すぎるでしょ!?全くわからないよ!?
そこで神に手紙は終わっていた。
……………と思っていたら裏にも何か書いてあった。
『追伸。この世界ではHPが0になっても、ステータスプレートが破壊されない限り死なないよ。逆にステータスプレートが破壊されると、HPがMAXでも即死。だからステータスプレートは大事にしてね』
「それもっと早く言えよーーーー!!!!」
神のアンチキショー!!そういう大事なことは最初から教えてよ!!
つまり私は、昨日命の危機に瀕してたってことでしょ!?ステータスプレートを6m虎の超足元に落としちゃったんだからね!!!
よく生き残った私ぃぃぃ!!!
「………ん……う………」
もう避難所と呼ぶことにした木の上で、私は爽やかな目覚めを迎えた。
「さあ!いい朝だ!希望の朝だ!」
………ごめんなさい、本当は爽やかじゃないんです。全身筋肉痛で痛いんです。体も重いんです。
「………おはようございません」
二度寝しようかな………?
夕べはまだ明るいうちに寝ちゃったから15時間以上寝たはずなのにまだ寝れるっていう。
「まあ、起きちゃったし、起きるか………」
布団代わりにかけていたブレザーを脇にどかして、私はよいしょと起き上がる。あああ………筋肉痛辛い。
「朝ごはん朝ごはん」
夕べ寝る前にちゃんと異次元収納に放り込んでおいた黄金りんごを一つ取り出し、私は半開きの目でもそもそとご飯を食べた。
節約するために半分は昼用に残しておいたよ!
「さて………」
ご飯も食べ終わったし、今日はどうしようか?
森の探索に出かけたいけど、私ステータスオール1だから大地に降り立つのがすげえ怖い!スライムの攻撃でも死にそうなんだもん!
それと、このどこを見ても木しかない森で探索なんてしたら、迷いまくって干からびそう。絶対ここに戻ってこれない気がする。
「どーしよー………」
いや、マジでどうしよう。
うんうんと私が唸ったり、あちこちゴロゴロしていると、ふと視線の先にある木の枝に、見慣れないものがぶら下がっているのを見つけた。
なんだろう?私は手を延ばしてそれをとった。
それは一つの肩掛けカバンだった。薄いピンク色の革製の全体的に丸みを帯びた可愛いカバンで、天使の羽の形をしたボタンが一個ついている。
「何この無駄な可愛さ!!」
可愛すぎるでしょ!昨日まで絶対こんなものなかったよ!?
とりあえずカバンの中身を漁ってみることにした。
まず最初に出てきたのは、一通の手紙だった。誰からだろう?と思って送り主を見てみたところ。
『イセカイゴッドより』
「あんたかーーーー!!!」
思わず叫んでしまった私は悪くないと思うんだ。つーかこの世界は神もノータッチなんじゃなかったの?
『もちろん私は今でもこれからもその世界にはノータッチですよ』
「あれ!?これって手紙だよね!?」
なんで私の心の疑問に対して回答してるの!?
『さて、今回私が君に手紙を書いたのには理由があるんだ。君の転移だけ失敗して違う国に飛ばしちゃったんだ。ごめんね、てへ』
「この神むかつくーーー!!」
てへって何!?てへって!!全く反省してないじゃん!!
しかもクラスメイトたちとは同じ国内だと思ってたのにまさかの国超えてた!!
『でも、私だってちょっとくらい罪悪感があるよ。だから君にはちょっとした餞別を渡すことにしたんだ。君だけ転送失敗しちゃったからきっと苦労してるだろうからね』
「それは………どうもありがとうございます」
嬉しい限りなんだけど、あれ?なんか急に優しくなったよ?
『神の半分は優しさでできるからね』
「これ手紙だよね!?」
なんで会話かみ合っちゃってるの!?しかも半分が優しさとか、神ってなんなの!?
『私からの餞別は、今君の手元にあるだろうカバンに全部入ってるよ。中身は見ればわかるから自分で確認してね。By イセカイゴッド』
「神、仕事しろよ!!」
説明が適当すぎるでしょ!?全くわからないよ!?
そこで神に手紙は終わっていた。
……………と思っていたら裏にも何か書いてあった。
『追伸。この世界ではHPが0になっても、ステータスプレートが破壊されない限り死なないよ。逆にステータスプレートが破壊されると、HPがMAXでも即死。だからステータスプレートは大事にしてね』
「それもっと早く言えよーーーー!!!!」
神のアンチキショー!!そういう大事なことは最初から教えてよ!!
つまり私は、昨日命の危機に瀕してたってことでしょ!?ステータスプレートを6m虎の超足元に落としちゃったんだからね!!!
よく生き残った私ぃぃぃ!!!
13
あなたにおすすめの小説
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる