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本編
1年生 秋 第9話
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これはあの後、彼の乗る反対ホームの電車が出発し、1人ホームで電車を待っていた時だった。
「あれ実春だ、今帰り?珍しいね」
「そう?いつもこのぐらいだけど…っていうか雪花も珍しいんじゃない?」
「うん、こんな早いのは久しぶりかも」
「充分遅いんじゃ…あ、そうだ改めてだけど全国おめでとう!」
「ありがとう!もう嬉しくて嬉しくて実春に真っ先に連絡したのよ」
「私も自分の事のように嬉しくて次に会ったら絶対おめでとうって言おうと思ってて」
「ありがとう、でもまだまだだよ。気を引き締めて更に頑張らないと」
「そうだね、私も気を引き締めて更に頑張る」
「応援を?」
「そう!」
「ふふ…期待してる」
「任せて!」
彼女は3組の図書委員、永沢雪花。
雪花とも同じ中学校の出身で、当時から一緒に帰れるっていう事は滅多になかったけれど、こうして会えた時には一緒に帰っていた。
中学の頃から吹奏楽部として頑張っている。今も部活があるからなかなか委員会以外では会えないけれど、大事な親友だ。
住んでいる所はお互い近いのだが、いつも毎日遅くまで練習しているからこの時間に会えるのは本当に珍しい。
先週までは、放課後学校を出た後も体育館から微かにいろんな楽器の音が止むことなく聴こえていた。
無事に全国大会の出場が決まってテストが終わるまでは20時までの練習になったらしい。…それでも充分遅いと思うけどね。
「ああ、そういえば、今週末から試験準備期間になるし…最終下校時刻45分延びるんだよね」
「そうだね」
「えっと…図書室も19時15分まで使えるんだよね」
「そうだね」
「授業もちょっと…早めに終わるんだよね」
「そうだね……?」
先生もこの間、全クラスに話してたみたいだし生徒なら誰でも知ってるはず…
それにしても妙に歯切れが悪い雪花。
「えっと…」
私は自然と目をぱちぱちとさせた。
「あの…勉強、教えて欲しい…!ずっと夜遅くまで部活だったから勉強は全然手つかずで…」
なるほど、そういうことか。
「…いいよ、夜遅くまで毎日練習頑張ってたもんね」
「やった!ありがとう実春」
「じゃあ、来週から放課後は図書室集合ってことで」
「うん、あー…えっとじゃあお礼にこれ」
「ん?あ…これは」
「この本凄い感動したからさ、是非読んでみて」
「…これ知ってる!」
「おお、さすが実春」
「今日、駅前の書店に寄ったからさ、買おうかなって思ってたんだけど、お金が足りなくて…読みたい本いっぱいあるし、今日も2冊買っちゃったし」
「ふふ…なんか実春って感じ、やっぱり本好きなのは変わらないね」
「それはもちろん」
「私も実春に出会ってからは本よく読むようになったな。沢山本を読みたいって気持ち、凄い共感できる」
「本好きはお互い様ってことだね」
「そうみたい」
輝いた笑顔で微笑む彼女から私は本を受け取り大事にカバンにしまった。
またひとつ楽しみが増えてしまった。
今日は確実に夜更かしするだろうな。
「あ、夜更かしはほどほどにね」
「えっ、私の考えてた事よく分かったね」
「本当に考えてたのね…まあ、ほどほどにね」
「はーい」
雪花からも読んだら感想聞かせてねと言われ、電車を降りた後それぞれ帰路へとついた。
家に着いてから一目散に自分の部屋に本を3冊抱えてもちろんその後、本に読み耽る私。
気をつけてはいたけど、読めば読むほど本の中の世界に引き込まれてしまい、次の日の授業は一段とあくびが増えたのであった。
「あれ実春だ、今帰り?珍しいね」
「そう?いつもこのぐらいだけど…っていうか雪花も珍しいんじゃない?」
「うん、こんな早いのは久しぶりかも」
「充分遅いんじゃ…あ、そうだ改めてだけど全国おめでとう!」
「ありがとう!もう嬉しくて嬉しくて実春に真っ先に連絡したのよ」
「私も自分の事のように嬉しくて次に会ったら絶対おめでとうって言おうと思ってて」
「ありがとう、でもまだまだだよ。気を引き締めて更に頑張らないと」
「そうだね、私も気を引き締めて更に頑張る」
「応援を?」
「そう!」
「ふふ…期待してる」
「任せて!」
彼女は3組の図書委員、永沢雪花。
雪花とも同じ中学校の出身で、当時から一緒に帰れるっていう事は滅多になかったけれど、こうして会えた時には一緒に帰っていた。
中学の頃から吹奏楽部として頑張っている。今も部活があるからなかなか委員会以外では会えないけれど、大事な親友だ。
住んでいる所はお互い近いのだが、いつも毎日遅くまで練習しているからこの時間に会えるのは本当に珍しい。
先週までは、放課後学校を出た後も体育館から微かにいろんな楽器の音が止むことなく聴こえていた。
無事に全国大会の出場が決まってテストが終わるまでは20時までの練習になったらしい。…それでも充分遅いと思うけどね。
「ああ、そういえば、今週末から試験準備期間になるし…最終下校時刻45分延びるんだよね」
「そうだね」
「えっと…図書室も19時15分まで使えるんだよね」
「そうだね」
「授業もちょっと…早めに終わるんだよね」
「そうだね……?」
先生もこの間、全クラスに話してたみたいだし生徒なら誰でも知ってるはず…
それにしても妙に歯切れが悪い雪花。
「えっと…」
私は自然と目をぱちぱちとさせた。
「あの…勉強、教えて欲しい…!ずっと夜遅くまで部活だったから勉強は全然手つかずで…」
なるほど、そういうことか。
「…いいよ、夜遅くまで毎日練習頑張ってたもんね」
「やった!ありがとう実春」
「じゃあ、来週から放課後は図書室集合ってことで」
「うん、あー…えっとじゃあお礼にこれ」
「ん?あ…これは」
「この本凄い感動したからさ、是非読んでみて」
「…これ知ってる!」
「おお、さすが実春」
「今日、駅前の書店に寄ったからさ、買おうかなって思ってたんだけど、お金が足りなくて…読みたい本いっぱいあるし、今日も2冊買っちゃったし」
「ふふ…なんか実春って感じ、やっぱり本好きなのは変わらないね」
「それはもちろん」
「私も実春に出会ってからは本よく読むようになったな。沢山本を読みたいって気持ち、凄い共感できる」
「本好きはお互い様ってことだね」
「そうみたい」
輝いた笑顔で微笑む彼女から私は本を受け取り大事にカバンにしまった。
またひとつ楽しみが増えてしまった。
今日は確実に夜更かしするだろうな。
「あ、夜更かしはほどほどにね」
「えっ、私の考えてた事よく分かったね」
「本当に考えてたのね…まあ、ほどほどにね」
「はーい」
雪花からも読んだら感想聞かせてねと言われ、電車を降りた後それぞれ帰路へとついた。
家に着いてから一目散に自分の部屋に本を3冊抱えてもちろんその後、本に読み耽る私。
気をつけてはいたけど、読めば読むほど本の中の世界に引き込まれてしまい、次の日の授業は一段とあくびが増えたのであった。
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