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本編
1年生 秋 第12話
しおりを挟む「それにしても…」
私たちはその後、みんなで駅前のショッピングモールのレストランに行き、夕飯を食べに来ていた。
「それにしても試験が終わったら、文化祭だね」
「10月になったら、忙しくなるね」
文化祭か…すっかり忘れかけていたけど、11月の文化祭に向けてそろそろ準備が始まる。
図書委員会の催し物、上手く成功してくれるといいけど。
「そうだ、実春のクラスって催し物何やるの?」
「あ、それ私も気になってた!」
「僕も…」
「ええっ」
みんなそんな気になるものなのだろうか。
…まあ、そういうものか。
「えっと、ミュージカル…かな」
「えっ、おお!絶対見に行くよ!」
「ミュージカルか、いいな」
「みんなのクラスはどんなのやるの?」
聞かれると意外と自分も気になるものだった。
「1組は推理ゲームだよ!」
「えっと、私のクラスはうどん専門店」
「僕のクラスはカフェやるみたい」
なるほど、推理ゲームってどんな感じなんだろう。それに、うどん専門店っていうも気になる。
カフェはまあ、他の学年でもありそうだけどスイーツとか何があるのか楽しみだな。
それぞれ違うけど、どこも行って見たいと少し…いや、結構思った。
「…っていうか、4人ともクラスが違うから1年生の催し物全部知れるね」
「あ、そっかこれで1年生全クラスだね」
4人中4人ともが違うクラスって中々無いなって思うけど、晴夏ちゃんは図書委員会で仲良くなったし、図書委員会の活動も元々がほとんどクラスも学年も違う仲間が集まっているから、そう考えれば意外と普通なのかもしれない。
まあ、高校でもこの2人とクラスが違ったのは偶然だけど。
「晴夏ちゃんは演劇部の方でも公演とかするの?」
「うん、雪花ちゃんと一緒に出るんだ!」
「えっ、どういうこと」
「永沢も演劇部入るの?」
「違うよ、晴夏ちゃん言い方が紛らわしい」
「ごめん、ごめん」
「演劇部の劇に合わせて吹奏楽部が演奏するってことになって」
「なるほど」
「そういう共演ね」
「そうそう、そういう事」
「日本の古事記の伝説を基にした話をやるんだよね」
「そうそう。で、その劇中の曲は全部オリジナルなんだよね」
「えっ、全部オリジナル⁈」
「そうなの。うちの顧問の先生が直々に作曲するって言い出したらしいのよ」
「おお…」
「それは、凄いな」
確かに凄い。それぞれの部活自体のレベルも高いし、きっと組み合わったら素晴らしい物になりそう。
観るのが楽しみになってきた。
私のクラスのミュージカルの曲も作ってくれないかなとか少し考えてしまった。
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