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目標、海!
大改造!!撃滅的ビフォーアフター
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「今回の依頼者は桜の木の下で御愁傷の木下さん、それでは御自宅の方にお邪魔してみたいと思います。」
佐野は淡々とした動きで玄関のドアを開けた。
「おい…何してんだよ佐野、手伝えってぇっ…!」
玄関には、床の血を拭いている大瀧がいた。
「こちらの方は今回の匠である大瀧さんです。依頼者の妻、和恵さんの撒き散らした血を拭くので精一杯の御様子。」
大瀧は呆れた表情で、雑巾をバケツに放り込みながら言った。
「遂に頭が可笑しくなったのか…てか、佐野に木を切ってもらわないと、バリケード作れないんだって!西沢を見ろよ、ずっと真面目に働いてんだろ。」
大瀧が指差した先には、家の近くの森林で佐野がさっきまで斬り倒していた木を薄い板の形に加工していく西沢の姿があった。
「ちょいと疲れたから休憩をさ…」
大瀧は佐野の返答に思わずため息をつきつつも、「マジで頼むぞ…」と一声掛けて床拭きの作業を再開した。
佐野は玄関のドアを閉めて外に出ると、西沢の元へ歩いていった。
「おぅ佐野~。何か大瀧に言われてなかったぁ?」
いつも通りのぼんやりとした語調に、若干ながらも癒されながらノコギリを手に取り答えた。
「ん?あぁ、サボってたら大瀧に怒られたんよ。」
西沢は「あぁ~、なるほど(笑)」と木を加工しながら答え、更にこう付け加えた。
「そういえば、この家って風呂は火を焚かないと入れない作りみたいだけど…電気も水も使えるみたいだよ。」
佐野はその言葉に、思わずノコギリを落としてしまった。
「マジで?…」
西沢も工具を置くと、話を進めた。
「うん、さっきスマホの充電もできたし、水も蛇口から出たね。あと屋根にソーラーパネルがあるって。」
思いの外ハイテクな家だった事に、驚きを隠し切れない佐野はその場にノコギリを置き去りにして全速力で玄関へ走り抜け、ドアを開けて大瀧にも教えようとしたが…
「びくった~…またお前か!あとそれ知ってるわ。佐野が木を切ってる時に西沢が気付いて知ったんだわ。」
佐野はこの家を拠点と決めてから、電気は使えないものと思い込んで行動していた事に今更ながら気が付いた。
「いやぁ、まーじかよ…いやでも、そのお陰でかなり生活が楽になるじゃん!」
大瀧は白々しい目付きで佐野を見た。
「ゾンビが来たら、このままじゃ耐えれんけどな?」
現実を突き付けられた佐野は、無言でその場を立ち去ると西沢の元に行きノコギリを拾った。
「西澤よ、めっちゃ良いバリケード作ろうな…」
「どうした佐野(笑)、疲れてるの?」
二人は雑談を交わしつつも家の周りに作るバリケードを着々と作っていった。
そして4時間後
「よーし、今日はここまで~!」
大瀧の言葉に、二人は腕を回しながらため息をついた。
「お疲れ~。もう昼の3時かぁ…」
西澤は腕時計を見ながら呟いた。
「なんという事でしょう…あれほど綺麗な見た目だった窓に木がこんなにも雑に打ち付けられているではありませんか!」
佐野は少々苦い表情をしながら皮肉たっぷりに呟いた。
「お前らがやったんだろ…したっけさ、お前らも火を焚くの手伝えよ?」
大瀧の言葉に、二人はとりあえず「え?」と言うものの自然と風呂場の方へ足を進めた。
「あ、ちょっと先に行ってて!」
しかし、佐野は風呂場を前にして戦線を離脱した。
「あいつ、逃げたろ…」
大瀧は苦笑いしながら西澤に共感を求めた。
「うん…絶対逃げたよ佐野は。」
当然一致だった。
「まあ、風呂には入れてやんねーけどな!(笑)」
大瀧はそう言って、ポケットの中を手でまさぐったが…
「やべぇ、ライター無くしたかも…」
西澤はぎょっとした表情で、元々持っていない自分のポケットを精一杯まさぐったが…
「俺もねぇわ…」
当然の事を言った西澤の直後、二人きりの風呂場に一瞬の静けさが訪れたが、そこに救世主が現れた!
「お待たせー、昔同期に貰った火打ち石持ってきたから二人のどっちか自信のある方が火をつけてくれー!」
他人任せの佐野の言葉に、二人は救われた瞬間だった。
「俺に任せな。」
大瀧は佐野の手からつまみ上げると、二つの道具を勢い良くぶつけながら火花を散らした。
しかし、火は一向に起きなかった。
「お主には修行が足りぬわっ!」
佐野はそう言って、大瀧から奪い取って何度も試すが一向に火が起きる事は無かった。
「西澤、君に…託す…我らが匠の座を君へ!」
そう言って渡された火打ち石を、西澤はスマホを片手にティッシュと乾燥した木の枝を用意した。
「これをこうして…」
動画を見ながら試す西澤の姿は、中々にシュールだった。
「なぁ、動画が見れるってことは…こんなゾンビの世紀末になった世界でもYouTubeの会社が健在って可笑しくね?」
大瀧の言葉に佐野は何故か悪寒を感じた。
「確かに…日本はほぼ壊滅していて、他の列強諸国ですらウィルスの対処とゾンビの治療法で手一杯だってのに、Twitterではばか騒ぎしてる奴とか未だにいるし、ネットの住人ってのは本当ゴキブリだと思うわ。」
パチッ…パチパチッ…パキ…
佐野の言葉の終わりとほぼ同時に、木が燃える際の音が三人のいる風呂場に響き渡った。
「や、やったか!?」
大瀧のフラグボイスですらものともしないその火は、更なる燃料を求める様にして豪快に燃えている。
「これが俺の力だ…」
西澤が火打ち石を掲げて謎のポーズを取っている横を、佐野と大瀧は颯爽と通り抜けて燃料となる木材を外から大量に抱えて持ってきた。
「燃やせ燃やせぇ!風呂に入れる奴からさっさと入ってくれ~、あと、しっかり掛け湯をしてから入ってよ?!」
佐野はそう言ってどんどん燃料をくべていく。
「したっけ、西澤のお陰で火がついたし。お前から入って次に俺で最後に佐野で良いんじゃね?」
佐野は最後と言う言葉にムッとしたが、優先するべきを考え直してまぁ良いかと決心した。
「シャンプーとかは、そこの戸棚に入ってたっしょ?あとタオルはそっちのかごの中に入ってるから使って。あとこれは掛け湯用のバケツ!」
佐野の言った戸棚とかごの中から、西澤は各道具を取り出すと服を脱いでからバケツを受け取ってお湯に触れたが…
「あっちぃぃ!これじゃ茹で豚になっちゃうぜ俺ぇ…」
大瀧はバケツの中の湯を捨てて、水道の蛇口を捻って水を足してを繰り返しながら指先で温度を確認した。
「行け西澤!今なら浴びれるぞ!」
そう言って返されたバケツを受け取った西澤は、風呂から汲んだお湯をザパーンと浴びると心底気持ちの良い表情で笑った。
「一週間ぶりの風呂は最高だぁ!」
西澤の歓びの叫びに対して、二人から「早くしろ!」と口々に急がせられながらも身体を洗い終わって、湯船に30秒程浸かってある事に気付いた。
「あ、タオルはあるけど着替えがない。」
西澤の言葉に大瀧は答えた。
「あー、とりあえずそこのタオルを巻いて着替えの所まで行けば良いだろ?」
西澤は納得したが、佐野はもう1つの疑問を持った。
「着替えは良いけどさ、下着って皆持ってんの?」
「俺は持ってる。」
「うん、俺も持ってる。残念ながら。」
佐野は自分だけ下着が無い事に絶望した。
「あ、そういやさっき居間のタンスに爺さんと婆さんの息子の下着っぽいのがあったから、それで良くね?」
と、大瀧の言葉にすがる他は無い為、嫌々ながらも息子のパンツとシャツを借りて実質貰う事になった佐野だった。
三人は風呂を終えると、この家の息子の遺物である服を各自で貰い使っていく事にした。
「うぉー、遺物ってのが何か嫌だけど…ちょっとサイズが大きいだけで普通に着れるな。戦闘服を着なくて済むぜ!」
大瀧はそう言いながら、寝室のベッドをゴロゴロと転がり回る。
その横で西澤はスマホを弄りながら言った。
「メンテナンスから変化なし!運営死んでんなこれぇ…」
大瀧はピタっと動きを止めて、仰向けの体勢で呟いた。
「ゲームに課金する為の金だって、こんな世界になったら紙切れだからな。したっけ、めちゃくそ課金してたのに勿体無かったとは思わねぇわ!」
椅子に座った佐野は二人の話に耳を傾けつつ三人分の89式小銃と、爺さんが自殺に使った猟銃を整備していた。
「まぁ、今となってはお金よりも武器だよね。」
佐野の言葉に、二人は納得の表情を見せた。
「今の時刻は1930、飯でも喰いながら明日の予定決めようぜ。家の中の血の後は、ずっと拭いてて気持ち悪くなったけど一通り終わってるから、俺も明日はバリケード作りを手伝えるな。」
佐野と西澤は「了解」と口を揃えて答えた。
そして、居間の椅子に腰掛けた三人はこの家で一日目の夕飯を食べ始めた。
「はぁ…缶飯もそろそろマジで飽きるぞこれ。」
佐野の言葉に対して大瀧は…
「贅沢言うなって、この家めちゃくそ食料あるけどできるだけ温存してこうぜ?賞味期限はどれもまだ大丈夫だし。」
西澤は無言で食べ進めていたが、ここで佐野は急に立ち上がり二人の方を見て言い放った。
「缶飯はしぁあないから了承した…それは一旦置いといてさ、明日は対人用のトラップを仕掛けようと思うのでお手伝いをお願いしたいのだけどっ!」
その言葉の意味は、まさしくこの世紀末において争いを生む火種以外の何事でもなかったが…二人の自衛官はその願いを迷い無く受け入れ賛同した。
佐野は淡々とした動きで玄関のドアを開けた。
「おい…何してんだよ佐野、手伝えってぇっ…!」
玄関には、床の血を拭いている大瀧がいた。
「こちらの方は今回の匠である大瀧さんです。依頼者の妻、和恵さんの撒き散らした血を拭くので精一杯の御様子。」
大瀧は呆れた表情で、雑巾をバケツに放り込みながら言った。
「遂に頭が可笑しくなったのか…てか、佐野に木を切ってもらわないと、バリケード作れないんだって!西沢を見ろよ、ずっと真面目に働いてんだろ。」
大瀧が指差した先には、家の近くの森林で佐野がさっきまで斬り倒していた木を薄い板の形に加工していく西沢の姿があった。
「ちょいと疲れたから休憩をさ…」
大瀧は佐野の返答に思わずため息をつきつつも、「マジで頼むぞ…」と一声掛けて床拭きの作業を再開した。
佐野は玄関のドアを閉めて外に出ると、西沢の元へ歩いていった。
「おぅ佐野~。何か大瀧に言われてなかったぁ?」
いつも通りのぼんやりとした語調に、若干ながらも癒されながらノコギリを手に取り答えた。
「ん?あぁ、サボってたら大瀧に怒られたんよ。」
西沢は「あぁ~、なるほど(笑)」と木を加工しながら答え、更にこう付け加えた。
「そういえば、この家って風呂は火を焚かないと入れない作りみたいだけど…電気も水も使えるみたいだよ。」
佐野はその言葉に、思わずノコギリを落としてしまった。
「マジで?…」
西沢も工具を置くと、話を進めた。
「うん、さっきスマホの充電もできたし、水も蛇口から出たね。あと屋根にソーラーパネルがあるって。」
思いの外ハイテクな家だった事に、驚きを隠し切れない佐野はその場にノコギリを置き去りにして全速力で玄関へ走り抜け、ドアを開けて大瀧にも教えようとしたが…
「びくった~…またお前か!あとそれ知ってるわ。佐野が木を切ってる時に西沢が気付いて知ったんだわ。」
佐野はこの家を拠点と決めてから、電気は使えないものと思い込んで行動していた事に今更ながら気が付いた。
「いやぁ、まーじかよ…いやでも、そのお陰でかなり生活が楽になるじゃん!」
大瀧は白々しい目付きで佐野を見た。
「ゾンビが来たら、このままじゃ耐えれんけどな?」
現実を突き付けられた佐野は、無言でその場を立ち去ると西沢の元に行きノコギリを拾った。
「西澤よ、めっちゃ良いバリケード作ろうな…」
「どうした佐野(笑)、疲れてるの?」
二人は雑談を交わしつつも家の周りに作るバリケードを着々と作っていった。
そして4時間後
「よーし、今日はここまで~!」
大瀧の言葉に、二人は腕を回しながらため息をついた。
「お疲れ~。もう昼の3時かぁ…」
西澤は腕時計を見ながら呟いた。
「なんという事でしょう…あれほど綺麗な見た目だった窓に木がこんなにも雑に打ち付けられているではありませんか!」
佐野は少々苦い表情をしながら皮肉たっぷりに呟いた。
「お前らがやったんだろ…したっけさ、お前らも火を焚くの手伝えよ?」
大瀧の言葉に、二人はとりあえず「え?」と言うものの自然と風呂場の方へ足を進めた。
「あ、ちょっと先に行ってて!」
しかし、佐野は風呂場を前にして戦線を離脱した。
「あいつ、逃げたろ…」
大瀧は苦笑いしながら西澤に共感を求めた。
「うん…絶対逃げたよ佐野は。」
当然一致だった。
「まあ、風呂には入れてやんねーけどな!(笑)」
大瀧はそう言って、ポケットの中を手でまさぐったが…
「やべぇ、ライター無くしたかも…」
西澤はぎょっとした表情で、元々持っていない自分のポケットを精一杯まさぐったが…
「俺もねぇわ…」
当然の事を言った西澤の直後、二人きりの風呂場に一瞬の静けさが訪れたが、そこに救世主が現れた!
「お待たせー、昔同期に貰った火打ち石持ってきたから二人のどっちか自信のある方が火をつけてくれー!」
他人任せの佐野の言葉に、二人は救われた瞬間だった。
「俺に任せな。」
大瀧は佐野の手からつまみ上げると、二つの道具を勢い良くぶつけながら火花を散らした。
しかし、火は一向に起きなかった。
「お主には修行が足りぬわっ!」
佐野はそう言って、大瀧から奪い取って何度も試すが一向に火が起きる事は無かった。
「西澤、君に…託す…我らが匠の座を君へ!」
そう言って渡された火打ち石を、西澤はスマホを片手にティッシュと乾燥した木の枝を用意した。
「これをこうして…」
動画を見ながら試す西澤の姿は、中々にシュールだった。
「なぁ、動画が見れるってことは…こんなゾンビの世紀末になった世界でもYouTubeの会社が健在って可笑しくね?」
大瀧の言葉に佐野は何故か悪寒を感じた。
「確かに…日本はほぼ壊滅していて、他の列強諸国ですらウィルスの対処とゾンビの治療法で手一杯だってのに、Twitterではばか騒ぎしてる奴とか未だにいるし、ネットの住人ってのは本当ゴキブリだと思うわ。」
パチッ…パチパチッ…パキ…
佐野の言葉の終わりとほぼ同時に、木が燃える際の音が三人のいる風呂場に響き渡った。
「や、やったか!?」
大瀧のフラグボイスですらものともしないその火は、更なる燃料を求める様にして豪快に燃えている。
「これが俺の力だ…」
西澤が火打ち石を掲げて謎のポーズを取っている横を、佐野と大瀧は颯爽と通り抜けて燃料となる木材を外から大量に抱えて持ってきた。
「燃やせ燃やせぇ!風呂に入れる奴からさっさと入ってくれ~、あと、しっかり掛け湯をしてから入ってよ?!」
佐野はそう言ってどんどん燃料をくべていく。
「したっけ、西澤のお陰で火がついたし。お前から入って次に俺で最後に佐野で良いんじゃね?」
佐野は最後と言う言葉にムッとしたが、優先するべきを考え直してまぁ良いかと決心した。
「シャンプーとかは、そこの戸棚に入ってたっしょ?あとタオルはそっちのかごの中に入ってるから使って。あとこれは掛け湯用のバケツ!」
佐野の言った戸棚とかごの中から、西澤は各道具を取り出すと服を脱いでからバケツを受け取ってお湯に触れたが…
「あっちぃぃ!これじゃ茹で豚になっちゃうぜ俺ぇ…」
大瀧はバケツの中の湯を捨てて、水道の蛇口を捻って水を足してを繰り返しながら指先で温度を確認した。
「行け西澤!今なら浴びれるぞ!」
そう言って返されたバケツを受け取った西澤は、風呂から汲んだお湯をザパーンと浴びると心底気持ちの良い表情で笑った。
「一週間ぶりの風呂は最高だぁ!」
西澤の歓びの叫びに対して、二人から「早くしろ!」と口々に急がせられながらも身体を洗い終わって、湯船に30秒程浸かってある事に気付いた。
「あ、タオルはあるけど着替えがない。」
西澤の言葉に大瀧は答えた。
「あー、とりあえずそこのタオルを巻いて着替えの所まで行けば良いだろ?」
西澤は納得したが、佐野はもう1つの疑問を持った。
「着替えは良いけどさ、下着って皆持ってんの?」
「俺は持ってる。」
「うん、俺も持ってる。残念ながら。」
佐野は自分だけ下着が無い事に絶望した。
「あ、そういやさっき居間のタンスに爺さんと婆さんの息子の下着っぽいのがあったから、それで良くね?」
と、大瀧の言葉にすがる他は無い為、嫌々ながらも息子のパンツとシャツを借りて実質貰う事になった佐野だった。
三人は風呂を終えると、この家の息子の遺物である服を各自で貰い使っていく事にした。
「うぉー、遺物ってのが何か嫌だけど…ちょっとサイズが大きいだけで普通に着れるな。戦闘服を着なくて済むぜ!」
大瀧はそう言いながら、寝室のベッドをゴロゴロと転がり回る。
その横で西澤はスマホを弄りながら言った。
「メンテナンスから変化なし!運営死んでんなこれぇ…」
大瀧はピタっと動きを止めて、仰向けの体勢で呟いた。
「ゲームに課金する為の金だって、こんな世界になったら紙切れだからな。したっけ、めちゃくそ課金してたのに勿体無かったとは思わねぇわ!」
椅子に座った佐野は二人の話に耳を傾けつつ三人分の89式小銃と、爺さんが自殺に使った猟銃を整備していた。
「まぁ、今となってはお金よりも武器だよね。」
佐野の言葉に、二人は納得の表情を見せた。
「今の時刻は1930、飯でも喰いながら明日の予定決めようぜ。家の中の血の後は、ずっと拭いてて気持ち悪くなったけど一通り終わってるから、俺も明日はバリケード作りを手伝えるな。」
佐野と西澤は「了解」と口を揃えて答えた。
そして、居間の椅子に腰掛けた三人はこの家で一日目の夕飯を食べ始めた。
「はぁ…缶飯もそろそろマジで飽きるぞこれ。」
佐野の言葉に対して大瀧は…
「贅沢言うなって、この家めちゃくそ食料あるけどできるだけ温存してこうぜ?賞味期限はどれもまだ大丈夫だし。」
西澤は無言で食べ進めていたが、ここで佐野は急に立ち上がり二人の方を見て言い放った。
「缶飯はしぁあないから了承した…それは一旦置いといてさ、明日は対人用のトラップを仕掛けようと思うのでお手伝いをお願いしたいのだけどっ!」
その言葉の意味は、まさしくこの世紀末において争いを生む火種以外の何事でもなかったが…二人の自衛官はその願いを迷い無く受け入れ賛同した。
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