学生だけど、魔術学院の音楽教授で最終兵器な先生を好きになってしまいました。

茜部るた

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第1楽章 18000Mpの叫び 3

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(私のバカ、なんでついてきたの!)

「とりあえず脱がすか。それとも最初は服の上から焦らしてやるか?」

「んんーっ!んんっんーっ!!」

「あー悪い庶民の言葉は下等でわからんな」

 腰巾着まで下品な笑いをしている。

(考えて、考えて…何かないの!?)

 防音効果のある壁の向こうから、僅かにチェンバロの音が聞こえる。

(先生…)

 壁そのものの防音効果は低いが、これにも魔律回路が組み込まれていてそれによって防音効果を高めていると以前聞いたことがある。

(もしかしたら…)

「ん-んっ!んんっん!」

「見ろよ必死だぜこいつ…ククッ」

(違う、もう少し低くないと)

「んーんっ!んんっん!」

 コールディアの耳にフォンと音がして、隣のチェンバロの音が大きくなった。

(いける。先生なら気づく)

「ん―ーっ!んーーっ!」

(もっと高く…)

「煩いな諦めろよ…そのうち良くなってくるからよ」

 ジャケットのボタンが外され、無造作に床に投げ捨てられる。
 フリオッソは興奮してきたのか、鼻息を荒くしながらブラウスのボタンに手をかけた。

「―ーーっ!―ー―っ!」

「暴れんじゃねえ。お前らちゃんと腕押さえとけ」

 ブラウスの前が外され、下着が露わになった。

(先生、聞こえてっ!)

 異様に魔律に関して感度の高い教授なら、魔律を限界まで調節して可聴域を越えた、異常な高音を聞いて不審に思ってくれるはず。

「―ーーっ!―…」

「なんの音だ耳障りな!……何をしている?」

 スカートのベルトに手をかけたフリオッソの手が止まり、扉を見る。
 腰巾着も間抜けな顔をしてそちらを見た。
 
 3人の動きが止まり、扉を開けたノートヴォルト教授の動きも一瞬止まった。
 フリオッソの影にかくれてよく見えないが、胸元をはだけた女子がいることだけはわかった。

風の矢ウインド・アロー・スタッカート」

「マインドブーー」

 ノートヴォルトとフリオッソが同時に呪文を唱え、結果ノートヴォルトの風の魔法が先に発動した。
 風の魔力が矢となってフリオッソと他2人の周囲を掠めた。
 通常よりもずっと短い矢は、必要以上に3人を切り裂くことはなく、それでいて彼らの動きを牽制するのには十分だった。

「コールディア?」

「せんせ…聞こえた…」

 ずるり、と壁のコールディアが胸を押さえへたり込んだ。
 隙を見つけたと思った3人が、またも対抗しようとするがこれもノートヴォルトの方が一歩早かった。

意識暗転マインドブラインド・リピート」

 同じ呪文を繰り返す意味のリピートを唱えながら指を2回鳴らすと、フリオッソに続いて後ろの2人が意識混迷に陥りその場に崩れた。
これで完全に気絶させるほどではないが自分から動くことは出来なくなる。
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