7 / 17
番外編 別の先輩の話
しおりを挟む
その日は男の先輩に誘われて柔道部に行った。
どうやら先輩も元柔道部で久びりに柔道をしたかったようだ。
稽古が終わって一緒に帰っていると、
「今から(女の)生田さんに実験室を案内するんだけど、そのあとでご飯行かん?」
お誘いが来た。
「それは(男の)柴山先輩と2人ですか?それとも(女の)生田先輩と3人でですか?」
僕は尋ねる。
「生田さんも誘うか。」
という流れがあって、先輩二人とご飯に来ている。
行ったのは大学近くの町中華だ。
柴山先輩の独断と偏見でお店が決まった。
4人席に案内され、奥側と手前側で先輩が別れてしまった。
後輩としてどっちに座るか結構悩むやつだと思う。
とりあえず、じゃんけんをしてもらって勝った方の生田先輩の隣に座った。
正直、生田先輩とはあまり喋ったことがない。
肌がすごく綺麗で肌がものすごく白い。
そして、常に笑顔があふれており、近くにいるだけで明るくなれるような存在だった。
「そういえば、好きの定義考えてきましたよ!」
隣の生田先輩が嬉しそうに話しかけてきた。
好きの定義とは僕が一時期、先輩方や同級生に聞きまわっていたことだった。
先輩はその時、答えが出ず、保留にしていたのだ。
「先輩にとって好きって何ですか?」
「私にとって好きってその人のことを喜ばしたいって思うことです!私、弟がいてすごく大好きなんですけど、弟のためなら何でもしてあげたいと思います!」
そう言うと、先輩は水を一杯飲んだ。
なんとも可愛いどや顔だなー。
そんな話をしている間に頼んでいた食べ物が次々と運ばれてきた。
「そういえば、生田先輩は博士後期課程に進まないんですか?」
口に含んでいた食べ物を飲み込んで答える。
「そうなんですよ。悩んでいたけど、今は進まないです。」
「そうなんですね。。生田先輩はてっきりドクターに行くと思っていたので。。すごく寂しいです。。」
露骨に残念そうな顔をした僕。
「ほんとは進むつもりだったんですけど、いったん社会人を経験して、周りを見ておきたくて。博士課程には社会人経験をしてからでも遅くないかなって。その方が研究に生かせると思ったので。でも、絶対また戻ってきます!」
先輩は目をキラキラさせながら、今後の展望を語った。
その顔は一生忘れない。
夢を語っている先輩の姿はとても綺麗で、かっこよかった。
語りながら笑っている先輩の顔は誰よりも綺麗で可愛かった。
先輩には常に芯があった。
子供が好きで、特に障害を持つ子供に関する研究をしている。
バイトも障害児の子供の世話をしており、楽しいと言っていた。
できれば傍で支えたい、そう思った夜だった。
どうやら先輩も元柔道部で久びりに柔道をしたかったようだ。
稽古が終わって一緒に帰っていると、
「今から(女の)生田さんに実験室を案内するんだけど、そのあとでご飯行かん?」
お誘いが来た。
「それは(男の)柴山先輩と2人ですか?それとも(女の)生田先輩と3人でですか?」
僕は尋ねる。
「生田さんも誘うか。」
という流れがあって、先輩二人とご飯に来ている。
行ったのは大学近くの町中華だ。
柴山先輩の独断と偏見でお店が決まった。
4人席に案内され、奥側と手前側で先輩が別れてしまった。
後輩としてどっちに座るか結構悩むやつだと思う。
とりあえず、じゃんけんをしてもらって勝った方の生田先輩の隣に座った。
正直、生田先輩とはあまり喋ったことがない。
肌がすごく綺麗で肌がものすごく白い。
そして、常に笑顔があふれており、近くにいるだけで明るくなれるような存在だった。
「そういえば、好きの定義考えてきましたよ!」
隣の生田先輩が嬉しそうに話しかけてきた。
好きの定義とは僕が一時期、先輩方や同級生に聞きまわっていたことだった。
先輩はその時、答えが出ず、保留にしていたのだ。
「先輩にとって好きって何ですか?」
「私にとって好きってその人のことを喜ばしたいって思うことです!私、弟がいてすごく大好きなんですけど、弟のためなら何でもしてあげたいと思います!」
そう言うと、先輩は水を一杯飲んだ。
なんとも可愛いどや顔だなー。
そんな話をしている間に頼んでいた食べ物が次々と運ばれてきた。
「そういえば、生田先輩は博士後期課程に進まないんですか?」
口に含んでいた食べ物を飲み込んで答える。
「そうなんですよ。悩んでいたけど、今は進まないです。」
「そうなんですね。。生田先輩はてっきりドクターに行くと思っていたので。。すごく寂しいです。。」
露骨に残念そうな顔をした僕。
「ほんとは進むつもりだったんですけど、いったん社会人を経験して、周りを見ておきたくて。博士課程には社会人経験をしてからでも遅くないかなって。その方が研究に生かせると思ったので。でも、絶対また戻ってきます!」
先輩は目をキラキラさせながら、今後の展望を語った。
その顔は一生忘れない。
夢を語っている先輩の姿はとても綺麗で、かっこよかった。
語りながら笑っている先輩の顔は誰よりも綺麗で可愛かった。
先輩には常に芯があった。
子供が好きで、特に障害を持つ子供に関する研究をしている。
バイトも障害児の子供の世話をしており、楽しいと言っていた。
できれば傍で支えたい、そう思った夜だった。
0
あなたにおすすめの小説
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
冷たい王妃の生活
柴田はつみ
恋愛
大国セイラン王国と公爵領ファルネーゼ家の同盟のため、21歳の令嬢リディアは冷徹と噂される若き国王アレクシスと政略結婚する。
三年間、王妃として宮廷に仕えるも、愛されている実感は一度もなかった。
王の傍らには、いつも美貌の女魔導師ミレーネの姿があり、宮廷中では「王の愛妾」と囁かれていた。
孤独と誤解に耐え切れなくなったリディアは、ついに離縁を願い出る。
「わかった」――王は一言だけ告げ、三年の婚姻生活はあっけなく幕を閉じた。
自由の身となったリディアは、旅先で騎士や魔導師と交流し、少しずつ自分の世界を広げていくが、心の奥底で忘れられないのは初恋の相手であるアレクシス。
やがて王都で再会した二人は、宮廷の陰謀と誤解に再び翻弄される。
嫉妬、すれ違い、噂――三年越しの愛は果たして誓いとなるのか。
ほんの少しの仕返し
turarin
恋愛
公爵夫人のアリーは気づいてしまった。夫のイディオンが、離婚して戻ってきた従姉妹フリンと恋をしていることを。
アリーの実家クレバー侯爵家は、王国一の商会を経営している。その財力を頼られての政略結婚であった。
アリーは皇太子マークと幼なじみであり、マークには皇太子妃にと求められていたが、クレバー侯爵家の影響力が大きくなることを恐れた国王が認めなかった。
皇太子妃教育まで終えている、優秀なアリーは、陰に日向にイディオンを支えてきたが、真実を知って、怒りに震えた。侯爵家からの離縁は難しい。
ならば、周りから、離縁を勧めてもらいましょう。日々、ちょっとずつ、仕返ししていけばいいのです。
もうすぐです。
さようなら、イディオン
たくさんのお気に入りや♥ありがとうございます。感激しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる