いまさら好きと気づいても。。。

ちろは

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番外編 中学の頃4 恋の自覚

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2年生に進級し、新しい委員会も決まった。
これで石田と会う機会が全くなくなってしまった。
それでも平気だと思っていた。
しかし、日常は楽しいのにどこか寂しさを感じていた。
1年生の頃よりもクラスには仲の良い友人がいて、
成績も上がって順風満帆なのにどこか物足りない。。。
(石田と話したい)
そう思うようになっていた。
きっと、他の人が聞けば「これは恋だ」というだろうが、
僕は否定した。
そんなはずない!
石田を好きになるなんて、そんなこと。。。
心の奥底に感情をしまい込み、
いつも通りの日常を過ごしていくことに決めた。
季節は春から夏、秋へと切り替わり
石田への思いも薄れかけていると思っていた。

大きな心境の変化があったのはある寒い日だった。
いつも通り登校すると、石田と廊下ですれ違った。
最初は顔を背けていたが、
ちらっと石田の方を見ると、目があった。
すると、笑顔になり軽く会釈をした。
(あんなに可愛かったけ?。。。)
特に変わっているはずがないのにすごく可愛く見えた。
心臓が高鳴っているのがわかる。
顔が赤くなっているのがわかる。
(これは恋じゃない!)
そう自分に何度も言い聞かせた。
「おはよう~」
朝から大きな声であいさつしてきたのは
隣の席の浅生だった。
浅生の彼氏と僕が同じ塾で仲が良かったから
なぜか浅生とも仲良くなった。
異性としてはお互いに見ていない。
「どうした直哉、嬉しいことでもあったか?」
浅生は何かを察知したように聞いてきた。
話すかどうか悩んだが、正直に言うことにした。
「朝、廊下で石田とすれ違ったんだけど、すごくドキドキして嬉しかったんだよ。」
「うん。」
「元々隣の席でよくしゃべっていたけど、クラスが離れて寂しいなーと思って。」
「それは完全に恋だな(笑)」
「。。。別に好きじゃないし!」
「それ以外なくない?」
「。。。仮に恋だとしても、僕は相手の幸せを願って、何もしないよ。もっといい人がいるって。」
「馬鹿か!誰かに幸せにしてもらうんじゃんくて、お前が幸せにするんだろ!」
。。。確かに。。。
こいつはなんて男らしいんだ、と思った。
石田が笑顔でいてくれるように自分が頑張る!
この日、僕は石田に恋していることを自覚した。
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